映画『ウォーリアー』あらすじとネタバレ感想

ウォーリアーの概要:アル中の父を憎み離れ離れになった兄弟。兄は堅気の道を歩み、弟は全ての縁を絶った後で故郷に戻ってきた。二人を繋いだのは奇しくも総合格闘技のタイトルマッチ。トム・ハーディーの劇場未公開作品。

ウォーリアー あらすじ

ウォーリアー
映画『ウォーリアー』のあらすじを紹介します。

父親(ニック・ノルディ)のアルコール依存症が原因で一家離散に追いやられたトミー(トム・ハーディ)は、母の死後、故郷を離れ海軍に入隊していた。
しかし海軍の盟友の死に追いやった負い目を償う為、故郷ピッツバーグに舞い戻る。
トミーは、盟友への償いを果たす為に、格闘技で金を稼ぎ、友の家族に送金していた。

学校の教師をしているブレンダン(ジョエル・エドガートン)は、高校時代から付き合っていた彼女テス(ジェニファー・モリソン)を妻に向かえ、子供にも恵まれ、傍目には、ささやかな幸せを味わっているかに見えた。
だが、彼は子供にかかる莫大な医療費を稼ぐ為、家族に内密に夜な夜な格闘技のリングに上がっていた。

そんな2人が目差したのは、優勝賞金5億円という、総合格闘技トーナメント戦『スパルタ』だった。
順調に勝ち進んでいく2人だが、運命は2人に、最も残酷な出逢いを用意していた。

ウォーリアー 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:140分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、スポーツ
  • 監督:ギャヴィン・オコナー
  • キャスト:ジョエル・エドガートン、トム・ハーディ、ジェニファー・モリソン、フランク・グリロ etc

ウォーリアー ネタバレ批評

映画『ウォーリアー』について、感想批評です。※ネタバレあり

トミーは何故、父だけでなく兄も憎んでいたのか

父のアル中が原因で、一家離散に追い込まれた時、トミーは母に付いて行き、ブレンダンは父についていった。
早くに父に見切りをつけ、自分の人生を手に入れたブレンダンとは対照的に、トミーは、父の犠牲になっていた母を救う事が人生の全てになっていた。

その為、母が病死した時から、自分と母を見捨てた父と兄を憎む事で、生きながらえたいたとも言える。
トミーが、ピッツバーグに帰ってきた時には、父は断酒会に参加し、酒を断って3年になると、帰ってきた息子に努力を認める様に言うが、虐げられてきた哀しみが強い息子が、そんな親の弱弱しい言葉など聞くはずもないのである。

正反対の戦いをする兄弟の行く末は

いざ、『スパルタ』が、始まると、2人はやはり兄弟。才能を発揮し、トーナメントで勝ち進んでいく。
だがその勝ち進み方は兄と弟で正反対。
守るべきものが出来た兄は、徹底して判定勝ちに持っていくが、この賞金さえ貰えれば死んでもいいという弟はノックアウト勝ちで勝利を収めていく。

そうして用意された決勝戦のリングは、2人の対決になるが、既にトミーの肩は連戦で負傷し脱臼し、限界に来ていた。
にも関わらず体当たりで猛攻をしかけ、最後には、立っているのもやっとになる兄と弟。

最後に、弟であるトミーが、ようやく折れて、もうやめよう、試合は終わりだと、兄の肩をたたく所で映画は幕となる。

スポーツ以外の要素を盛り込んだ事で成功した映画

この映画は当時のトム・ハーディの知名度も関係していたが、総合格闘技が映画を観る客層に知名度が低い事もありDVDスルーとなった。
米国では、ゴルフやボクシング、総合格闘技などのスポーツ映画は作れば当たる様になっているらしいが、日本ではものによってはDVD化も難しい。

そこをDVDにまでもっていけたのは、一重にこの映画に、スポーツ以外の要素、兄弟、問題のある父親というヒューマンドラマを盛り込んでいたからではないかと思う。
脇を固める俳優も、ニック・ノルディ、ジョエル・エドガートンと、でしゃばりすぎない、硬派な俳優なので、好感が持てる。

ウォーリアー 感想まとめ

この映画のモチーフは、総合格闘技であるが、総合格闘技の映画としてみるだけでなく、過去に自分の育った家庭環境に傷を負った人が観るのにもお勧めのドラマだと思う。
もしくは、修復出来ない人間関係を抱えている場合、何らかのヒントが得られるドラマと捉えてもいいだろう。

トム・ハーディーの抑え気味の演技が、世間に評価されにくい人物像を巧く現しているので、感情移入もし易いと思う。

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