映画『ズートピア』あらすじネタバレ結末と感想

ズートピアの概要:『ズートピア』は、動物が人間と同じように知性と理性を持って生きる文明社会を舞台にしたディズニー映画。ウサギのジュディとキツネのニックを中心に人種差別などの問題を描く。

ズートピア あらすじネタバレ

ズートピア
映画『ズートピア』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ズートピア あらすじ【起・承】

草食動物も肉食動物も進化し、理性を持って人間のように文明社会で生きる世界。
ウサギのジュディは、のどかな田舎でにんじんを作って暮らす家に生まれたが、幼いころから警察官になることを夢見ていた。正義感の強いジュディは、肉食動物であるキツネのギデオン・グレイのいじめにも立ち向かう勇敢さを見せていた。

成長したジュディは、ウサギであることのハンデを克服し、警察学校をトップの成績で卒業し、ウサギ初の警察官になった。
初めて配属されたのは、いろんな動物が暮らしている大都会ズートピアだった。
警察官として働くことに胸をふくらませるジュディだったが、「小さくてかわいいウサギ」に与えられる仕事は駐車違反切符を切ること。
同僚たちが、肉食動物ばかり14人も行方不明になった事件の捜査をする中、ジュディは駐車違反の取り締まりで認めてもらおうと意気込む。

そんな中、ゾウのアイスキャンディ屋でキツネの親子に出会い、親切心から助けてやるが、後でその親子が手に入れたゾウ用の巨大アイスキャンディを加工して荒稼ぎしていることを知る。彼らは親子ではなく、詐欺コンビだったのだ。
この後も勝手にひったくり犯を追ってネズミの街で事件を起こして署長に叱られてしまい、ジュディは落ち込む。

署長のもとに、カワウソの夫が行方不明になったから捜してほしいというカワウソのオッタートン夫人が来る。署長は曖昧に濁して帰そうとするが、警察官としての実力を試したいジュディは引き受けてしまう。この件はすでにベルウェザー副市長によって市長に報告済みで、仕方なく署長は「48時間以内に解決できなければ解雇する」ことを条件に許可する。

新米のジュディは警察のデータベースを見ることも許されておらず、たった一枚の写真を手掛かりに捜査することに。
写真を見ると、エミット・オッタートンがあのキツネからアイスを買っていたことがわかる。
ジュディは詐欺師のキツネ、ニック・ワイルドが脱税している証拠を握り、彼に協力させることになった。

ズートピア あらすじ【転・結】

ニックの情報網で、オッタートンが最後にいた場所がツンドラ・タウンであることを突き止めるが、そこで知ったのは「突然凶暴化したオッタートンが運転手を攻撃して逃げ出した」ということだった。二人は運転手のジャガーのマンチャスを訪ねて話を聞こうとするが、彼も「夜の遠吠え」とつぶやいたと思うと突然凶暴化し、二人に襲い掛かろうとした。
マンチャスをつないだものの、応援が駆けつけた頃には彼は忽然と姿を消していた。
署長はジュディにクビを言い渡すが、ニックはまだ48時間までには時間があるから一緒に解決しようと励ます。

ニックは、幼いころジュニアレンジャースカウトの団員になるが、肉食動物で初めての、しかもキツネということで草食動物たちに口輪をはめられいじめられた過去を打ち明ける。彼はその日から夢を持つことをやめたのだ。

二人は、監視カメラの映像からマンチャスの居所を突き止める。そこには行方不明になったとされる肉食動物たちが閉じ込められていた。なんとライオンハート市長の指示で野生化した肉食動物が集められていたのだった。
肉食動物が野生化することが公になれば、ライオンである自分が市長の座から降ろされると恐れた上での行動だった。市長は逮捕され、真相を突き止めたジュディは一躍ヒーローに。
しかし、ジュディは記者会見で「凶暴化するのは肉食動物」と断言してしまい、草食動物が大半を占めるズートピアでは肉食動物に対する恐れから偏見が強まる。
このことでニックを傷つけ、落ち込んだジュディは田舎に戻ってしまう。

ふさぎ込んだままにんじんを売っていたジュディは、ある日ギデオン・グレイと再会する。彼は昔いじめて傷つけたことをジュディに謝った。今ではすっかりいいキツネになったギデオンを見て、キツネは悪と決めつけるのは間違いだと改めて思う。そんな時、ギデオンの話で「夜の遠吠え」という虫よけの花は食べると危険だということを知る。
マンチャスがつぶやいた「夜の遠吠え」は狼のことだとばかり思っていたが、花の事だったのだ。

ジュディはすぐズートピアに戻り、ニックに謝罪してまた協力を求める。心から謝罪するジュディをニックは許し、二人は捜査に向かう。
花屋で「夜の遠吠え」の球根を盗もうとした犯人を捕まえ、ある羊が薬を作っていることを聞きだす。肉食動物たちの野生化は、この薬を撃ち込まれたことによるものだった。
二人は証拠を奪って警察署に向かうが、途中でベルウェザーが現れて薬を渡すように言う。実は彼女こそ真の黒幕であった。羊票を稼ぐためだけに副市長にされ、市長にこきつかわれてきた彼女は肉食動物の上に立って排除するために薬を使っていたのだった。
ジュディとニックは機転を利かせてベルウェザーの策略をかわし、録音した証拠でベルウェザーを逮捕した。
原因がわかったことで、凶暴化した動物たちは薬で元に戻り、街は平和を取り戻した。

それからしばらく―
ニックはキツネ初の警察官となり、ジュディと再びコンビを組むのだった。

ズートピア 評価

  • 点数:100点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2016年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、ヒューマンドラマ
  • 監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア
  • キャスト:ジニファー・グッドウィン、ジェイソン・ベイトマン、イドリス・エルバ、ネイト・トレンス etc

ズートピア 批評・レビュー

映画『ズートピア』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

動物でアメリカ社会をわかりやすく表現

この作品、子供向けアニメと侮ってはいけない。夢見る主人公が困難に立ち向かって解決し頑張れば夢は叶うんだと伝える単純なものではない。
肉食度物と草食動物。ズートピアはその二つに大別される動物が共存する街である。それはまるで白人・有色人種が暮らすアメリカ社会の縮図である。
人種によって差別してはならない、平等でなければならないというのは、子供でもわかること。差別してはいけないと誰もが頭では理解し、差別をしなようにしていると思う。だが実際、潜在意識では人種差別意識のある人は多い。それは既に子供の頃からその傾向にある。「自分とは違うもの」に対する差別意識は頭で考える以上に根深いものなのである。

それを映画の中でも分かりやすく表現している。肉食度物と草食動物、強くて怖い動物と弱くて小さく可愛い動物など。両者は、差別・被差別のどちらにもなり得る。ジュディは肉食動物に対して、幼少期のいじめられた記憶から心の奥では「怖いもの」という意識があるし、ウサギであることにコンプレックスも持っている。ニックも、幼少期に「キツネだから、肉食動物だから」という理由でいじめられた記憶を持ち、「キツネはずる賢く悪い動物」という世間の印象があるなら、夢なんて持たずに典型的なキツネらしく生きればいいと思っている。
草食動物のジュディも肉食動物のニックも、どちらも差別され傷ついた過去を持っているのである。
アメリカ社会も同様で、黒人差別による事件はよくニュースで目にする。白人による黒人差別だけでなく、黒人による白人差別だってある。
アメリカアメリカと言ってきたが、人種差別はアメリカだけでの問題ではない。どの国でだって「自分とは違うもの」に対する偏見はある。最近では人種ではなく、イスラム教徒に対する差別も色濃い。

この映画は、弱者であり差別されてきた意識のあるウサギのジュディが、自分も肉食動物に対して差別意識を持っていることに気付くところに意味があると思う。
差別はいけないこと、それは子供でも分かること。しかし潜在的差別意識を自覚している人は多くない。まずは気付くことから始めよう、というメッセージを持った作品だと感じた。

ズートピア 感想まとめ

ジュディのように、夢をみて努力すれば実現できるのだというメッセージ性を持ちつつ、現代社会の暗い問題を入れ込んだ作品でもある。ちょっと真面目に考えてしまうのだが、単純に楽しめるところもたくさんある。まずコンビものに外れなし。純真で夢見る少女ジュディはまるで朝ドラの主人公のようで、反対にニックは社会を皮肉るひねくれ者で、それぞれのキャラクターが立っている。ジュディとニックは男女コンビだが、恋愛要素なんて微塵もなく終始友情を描いているところがいい。
それから、随所にいろんな作品のオマージュがあるのでそこにも注目したい。『ゴッドファーザー』や『ゴジラ』など。

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コメント

  1. アリス より:

    とても感動した!!また見たい(*・ω・*)