この記事では、映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』 作品情報
- 製作年:2016年
- 上映時間:144分
- ジャンル:アクション
- 監督:マイケル・ベイ
- キャスト:ジョン・クラシンスキー、ジェームズ・バッジ・デール etc
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』 あらすじ【起・承】
元傭兵のジャック・ジルバは、かつての仲間のタイロン・ウッズに誘われ、金を稼ぐためにリビアのベンガジに赴いた。そこには、CIAの極秘拠点であるアネックスという施設が存在し、ジャックやロンを含めた軍事組織GRSのメンバーがその護衛として雇われたのだ。
カダフィ政権が崩壊した後のリビアは、軍が入手していた武器が民間人に流れ、その闇取引などで莫大な金額が動き、子供でもマシンガンを手にするような混沌とした状況になっていた。そんなリビアのベンガジで極秘裏に活動するCIAのアネックスの近くには、アメリカ領事館がある。そこに、リビアの平和を願う在リビア大使が訪れることになった。
何が起こるかわからないベンガジで危険だと警鐘を鳴らすGRSのメンバー。領事館の建物は防御するには開けすぎていたし、何よりもイスラム国の兵士たちは大量の兵器を持っている可能性が高いのだ。万が一襲撃を受ければ、SP数名で防げるものではない。
仕事を終えて、無事家族との再会を願うGRSのメンバーたち。そんな中、運命の9月11日がやってくる。

映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』 結末・ラスト(ネタバレ)
ジャック達の警告も空しく、9月11日の夜、集まってきた群衆によりアメリカ領事館は襲撃された。為すすべもなく追い詰められていく大使とそのSPから、救援の依頼がアネックスに届いたが、アネックスの責任者はジャックやロンに待機を命じたのだった。何故なら、アネックスは極秘の施設であり、護衛の部隊である軍事組織GRSも本来はいないはずの部隊なのである。彼らが救援に出動すれば、その存在がばれるだけでなく、アネックスの居場所もわかってしまう。なので、見殺しにするしかないというのだ。
しかし、GRSのメンバーたちは、大使たちを見殺しにすることはできないと判断し、勇敢にも救出に向かう。だが時は遅く、ジャック達は大使の護衛たちの亡骸を回収してなんとかアネックスへと戻ってきた。
次に襲われるのは間違いなくアネックスである。リビアのベンガジという敵のど真ん中で、実践経験のないCIAの諜報員たちを守るためにたった6人でイスラム国の兵士たちに挑むジャック達。
有象無象に沸いてくるようにすら見えるイスラム国の兵士たちは、一様に重火器を持っており、仲間たちはその凶弾に倒れていく。悪夢のような13時間の戦闘が続き、武装した車が数十台アネックスを目指しているのを発見したジャック達は、終わりを覚悟したのだが実はそれは救援部隊だった。
仲間を2名失いながらも、たった6名でアネックスを守り切ったジャック達は、英雄として祖国アメリカに迎えられた。
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
実話だからこその良い点
ノンフィクションものにはノンフィクションものの良し悪しがある。良い点は、きちんと丁寧に描かれている人間臭さである。アネックスのトップのズルさも人間ならではだし、人間だからこそジャックやロンの勇敢な行動に胸を打たれる。家族を思って戦う様子も、実際の軍事に携わる人たちの苦悩そのものなのだろう。戦闘シーンも、派手さはあまりない。一つの弾が、数メートルの炎が、人の身体を壊し、命を奪う痛みが忠実に描かれていた。だからこそイスラムの兵士にアネックスが囲まれたときの絶望感といったらない。またGRSだから主人公だから助かるというようなこともない。今回はたまたまジャックの目線で描かれたからジャックが生きているだけだと思えるような作品だ。このように、過剰な演出があまりないからこそ、ジャックやロンに寄り添うようにして出来事を体験する(わずかではあるけれど)ことができる。
実話だからこその悪い(かもしれない)点
悪い点は、出来事そのものにあまり明確な意味がない、ということである。アメリカ目線から見たイスラムの兵士たちの襲撃なので、イスラムの兵士たちがなんだか本当に意味の分からないエイリアンのように見える。だからこそ、最後のシーンで死に絶えたイスラムの男たちのそばで女たちが泣いてくずおれるシーンにはドキリとさせられた。意味不明な言葉を叫んで襲ってくる彼らもまた、一人の人間で誰かを愛し誰かに愛されているのだと当たり前のことに気付く。そういった未消化の思いは実話ならではで、私はどちらかというと良さではないかとも思っている。
実話をもとに作られた今作。マイケル・ベイ監督の作品なので、ド派手な爆発や、スピード感満載の作品かと思いましたが、かなり緊張感のあるピリピリした雰囲気が漂っていて、「現場」のリアルを感じさせられました。
派手な戦闘というよりも、兵士たちの姿をメインで描いているので、一人一人の命の重さを物凄く感じます。
たった一発の銃弾で殺されてしまった人も、愛する人の目の前で殺されてしまった人も、同じように命と人生があり、一人の人間なんだと思うと争うことの無意味さを感じました。(女性 30代)
CIAの秘密基地を守る為たった六人の秘密部隊が奮闘する、まるで映画のシナリオのようなこの話が元は実話だということにまず驚いてしまう。
戦闘シーンはどれもリアリティに溢れており、また戦闘シーン以外にも、CIA職員とGRSの微妙な距離感やGRS内の意見の対立、現地人との緊迫したやりとりなど、すべてが臨場感に溢れており目が離せない。
ラストでロンやグレンが命を落としてしまうシーンがあまりにあっけなく、だからこそ衝撃的で、戦争の過酷さとその惨状を物語っていた。(女性 30代)
戦争映画が好きで観ましたが、これは想像以上に緊迫感のある作品でした。ベンガジ襲撃事件の実話をもとにしたということで、終始リアルさが際立っています。特に6人の兵士たちの連携や覚悟がひしひしと伝わり、胸が熱くなりました。最後のグレンとローネンの死には涙が止まらなかったです。政治的な背景より、兵士たちの人間ドラマにフォーカスした構成がとてもよかった。(20代 男性)
息子にすすめられて観ましたが、まさかここまで引き込まれるとは思いませんでした。マイケル・ベイ監督作品ということで、派手なアクションばかりかと思っていましたが、実際には兵士たちの葛藤や誠実さが丁寧に描かれていて、戦争の現実を痛感しました。特に救援が来ない中での絶望的な戦いには、声も出ませんでした。戦争を知らない世代こそ観るべき映画です。(60代 女性)
派手な爆発や銃撃戦のシーンはさすがマイケル・ベイという感じで、アクションとしての完成度が高かったです。でもそれ以上に、誰が敵か味方かわからない状況で任務に挑む兵士たちの姿に、人間としての尊厳を感じました。最後に基地を守りきるけど、大切な仲間を失ってしまう展開が辛すぎて、心がズシンと重くなりました。リアルな戦場の恐ろしさが詰まっています。(30代 男性)
政治や戦争に興味がなくても、これは観るべきだと思いました。極限状態に置かれた兵士たちが、命をかけて仲間と現地スタッフを守ろうとする姿は、想像を絶する緊張感でした。誰かの命を守るためにここまでできる人がいることに感動しました。特に、ローネンが撃たれる瞬間は衝撃的で、しばらく放心しました。真実に基づいた物語というのもまた、重みがあります。(20代 女性)
『13時間』は、単なる戦争アクションではなく、「何もしなければ誰かが死ぬ」という現実に立ち向かった男たちの物語。命令系統が崩壊し、助けも来ない中で、自分たちの判断で戦い続ける姿に胸を打たれました。特にグレンの冷静さと覚悟は、真のリーダー像そのものでした。観終わったあとに、しばらく静かに余韻に浸ってしまうほど深く刺さる作品です。(40代 男性)
女性の立場から見ても、非常に感情を揺さぶられる作品でした。戦争映画にはあまり馴染みがなかったのですが、この映画はむしろ「人間ドラマ」として観るべきだと感じました。家族へのビデオメッセージを残しながらも戦場に戻る兵士たちの姿には涙がこぼれました。国家に見捨てられたような状況で、信念を貫いた彼らの生き様が忘れられません。(30代 女性)
若い頃から軍事や戦争に関心がありましたが、この映画は“戦争映画”というより“現実の人間の選択”を描いた作品だと感じました。ベンガジ事件をリアルに描くために、過剰な演出はせず、兵士の目線から語られる物語に説得力があります。政治的な混乱や命令系統の問題も含め、これはアクション好きだけでなく、社会派の視点からも観るべき映画です。(50代 男性)
全体を通して非常に緊張感のある映画でした。特に、敵か味方かわからない住民たちの中での任務は、何が起こるかわからない恐怖が常にあって、見ていて手に汗をかきました。後半の激しい攻防戦と、仲間が次々と負傷していく展開は、戦争のむごさをまざまざと見せつけてくれました。マイケル・ベイの映像美と相まって、リアルな戦地の恐怖が伝わってきます。(20代 女性)
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』を見た人におすすめの映画5選
ブラックホーク・ダウン
この映画を一言で表すと?
「現場で何が起きていたのか――戦争のリアルが突き刺さる名作」
どんな話?
1993年のソマリア・モガディシュで実際に起きた米軍の作戦失敗を描いた戦争映画。2機のヘリが撃墜され、孤立した兵士たちを救出するための死闘が始まります。混乱の戦場で、極限状況に追い込まれた兵士たちの姿が描かれます。
ここがおすすめ!
戦争の混沌、無線の混信、敵と味方の境界線のあいまいさ…。『13時間』と同じく、命令の遅れや現場の判断が生死を分ける緊迫感がリアルに再現されています。アクションだけでなく、兵士の心理描写にも深みがあります。
アメリカン・スナイパー
この映画を一言で表すと?
「最強のスナイパーの栄光と苦悩が胸を打つ、心揺さぶる戦争映画」
どんな話?
米軍史上最多の狙撃記録を持つ実在のスナイパー、クリス・カイルの半生を描く伝記映画。戦場では英雄と称えられながらも、帰国後はPTSDと家庭の崩壊に苦しむ姿が丁寧に描かれます。英雄の影にある痛みが胸に迫ります。
ここがおすすめ!
戦場での活躍と日常生活のギャップ、そして心に刻まれる戦争の傷。『13時間』と同じく実話ベースで、兵士の“戦いの後”に焦点を当てている点が共通しています。クリント・イーストウッド監督の静かな演出も秀逸です。
ローン・サバイバー
この映画を一言で表すと?
「最後の一人が語る、仲間のために命を賭けた実話のサバイバル」
どんな話?
アフガニスタンで行われた米軍の極秘任務中、タリバンに包囲された4人の特殊部隊。圧倒的不利な状況下で、仲間の命と任務を守るために闘い続けた彼らの壮絶な13時間を描く、衝撃の実話です。
ここがおすすめ!
実際の戦闘経験者による監修で、緊張感とリアリティが段違い。過酷な状況下での判断、仲間との絆、そして「命の選択」がテーマ。『13時間』のような実話ベースで緊張感のある戦争映画を求める方に強く推せる一本。
グリーン・ゾーン
この映画を一言で表すと?
「戦場で真実を探す男がたどり着いた、もう一つの“戦い”の形」
どんな話?
イラク戦争開戦直後、WMD(大量破壊兵器)の所在を追う米軍士官のロイ。だが、命令に従うほどに、彼はその「真実」がねじ曲げられていることに気づいていきます。軍の現場と政治の裏側が交錯するスリリングな展開。
ここがおすすめ!
情報操作や軍と政治の駆け引きなど、『13時間』の裏にあるもう一つの視点を描いている作品。戦場で命を懸ける者たちと、それを操る者たちの違いをリアルに描き出します。サスペンスとアクションが絶妙に融合した映画です。
ハート・ロッカー
この映画を一言で表すと?
「生と死の狭間で任務に挑む男たちの、心を削る戦場の日常」
どんな話?
バグダッドに派遣された爆弾処理班の兵士たち。命がけの任務に身を投じる彼らの心理や、人間関係、任務への依存を描く心理戦ドラマ。戦闘シーンよりも“戦場の内面”に踏み込んだ異色の戦争映画です。
ここがおすすめ!
派手な銃撃戦ではなく、静かな緊張感の積み重ねが最大の魅力。『13時間』のような極限状態のリアルさとは異なる切り口で、戦場に生きる兵士たちの精神的な重圧を描いています。アカデミー賞受賞も納得の傑作。
みんなの感想・レビュー
観た後にマイケルベイなの気づいて驚きました。
ビデオスルーなのは残念でしたね。
残念といえば邦題も残念ですが、レビューの通り無機質に見える敵が恐ろしく
何をしゃべっているか何を思想しているのか現地警察が逃げ出したり、
ただただ不安定で恐ろしく見えてエイリアン(異国人)ですね。
でも現地人からみてもメリケンはすべてそう見えるのかもしれません。
結局のところ紛争はどんな正義感や主張を振りかざそうと、
現場では何を言っているのかわからん連中が襲ってきて
互いに死を振りまいているだけであるだけなんですね。
マイケルベイだから爆発爆発ばかりのなんちゃって戦争映画かよ、と思いましたが銃撃戦や、敵か味方かわからないピリピリとした雰囲気は良かったです。ただ少し長いと感じましたが、良い映画でありました。映画館で見て見たかったですね
GRSのメンバーは、元特殊部隊員や海兵隊、陸軍レンジャー部隊の兵士で元傭兵ではありませんよ。
大使本人のではなく、護衛の屍体でした。
大使本人の遺体は全て終わった後です。
分かりにくくて申し訳ございませんでした。先ほど記事の方を修正させていただきました。
大使の遺体を回収したのはジャック達じゃないよ