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映画『500日のサマー』あらすじとネタバレ感想

映画『500日のサマー』の概要:2009年製作のアメリカ映画(原題:500DAYS OF SUMMER)。トムがサマーという女性に初めてあって恋をする500日を時系列バラバラに描いているのが特徴の作品。

映画『500日のサマー』 作品情報

500日のサマー

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:マーク・ウェブ
  • キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ゾーイ・デシャネル、ジェフリー・エアンド、マシュー・グレイ・ガブラー etc

映画『500日のサマー』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『500日のサマー』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『500日のサマー』のあらすじを紹介します。

ライターとして働くトムは、新人のサマーを紹介されたときから好きになってしまった。
エレベーターの中で音楽を聴くトムと、音楽の話で会話をするようになった2人。
トムは思い切って彼氏がいるのか尋ねてみるものの、彼氏はいないが愛を信じていない女性だということを知る。

そんなトムに急にキスをしてみたりと、翻弄する態度のサマーにトムもタジタジ。
家具屋に一緒に買い物に行けばまるで新婚のようにはしゃぐ彼女だが、真剣に付き合う気はないのだという。

その後も2人の関係は近づいたり、離れたりするが確実に溝があることをトムは知っていた。
そして同僚の結婚パーティーに向かう電車でサマーと遭遇、ガーデンパーティーに誘われる。
そこでトムが見たものはサマーの薬指の指輪だった。
その後トムは会社をやめ、長年の夢であった建築家の夢を目指すべく就活を始める。

そしてベンチで一休みをしていると目の前に現れたサマー。
彼女はすでに結婚していたのだ。
これで諦めのついたトムは、就活の面接で出会った女性を思い切ってお茶に誘ってみる。
彼女の名前はオータムだった。

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映画『500日のサマー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『500日のサマー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

淡々と鑑賞するのが吉な映画

珍しく出来事を淡々と綴った映画にであった。
タイトル通りモテナイ男がサマーという女の子に出逢い過ごした500日を描いた作品である。
時系列はバラバラではあるが、混乱することなくスマートに演出されているので見やすい。
一風変わった映画であるが、キャストも脚本も面白いのでおすすめの作品である。

この映画は出逢い系の映画である

映画の冒頭部分でこの映画は恋愛映画ではないという文言が入る。
最初はそれに違和感を覚えたが映画を見ていくとなるほどと納得できる。
ラストシーンでサマーとうまくいかなかった主人公は、オータムという女の子に出会うというおちつきだからだ。
なんとも洒落のきいた映画であると感動してしまうのだ。
そこで始めて恋愛映画ではなく、出逢い系の映画であると認識するのである。

どちらにイライラするのかは人それぞれ

男性をその気にさせるがフラフラしていて何を考えているのかわからないサマーに苛つくのか、はたまた思い込みが強い主人公にイライラするのか。
それは鑑賞者の見方と経験値によるかもしれない。
女性目線ではサマーのよくわからない恋愛観のようなものに苛つく人も多いかもしれない。
そういう意味でも演出や脚本が魅力的、それでいてスマートでわかりやすい作りになっているのが本作の見所である。

結果的にもてない男のリアルな感情

なんとなく冴えない男の妄想と希望が入り乱れた恋愛感情を描いている作品。
それが非常にリアルで面白いのである。
かつてこんなに男女ともに共感を得るような恋愛映画があっただろうか。
ぜひ見て欲しい作品であり、新しい才能を感じる1本である。


初めて見た時は「サマーはなんてひどい女性なんだ!」と思っていたのだが、何度か見るうちに彼女へのイメージ、ストーリー全体への印象が変わっていった。男性から見たらサマーに裏切られたようでなんだか腑に落ちない部分もあると思うが、彼女の恋愛に対する姿勢、主人公に対する姿勢は常に一貫していたし、思えばエレベーターで、コピー室で、最初に行動を起こしたのはいつもサマーの方だった。主人公がサマーと出会って「これは運命の出会いだ!」と感じたが、彼女はそうではなかっただけのことだ。恋愛というのは1人ではできないし、タイミングが大事なんだなとつくづく実感した。(女性 20代)


サマーの思わせぶりな小悪魔な態度にイライラしながら見てしまった今作。きっとそれはジョセフ・ゴードン=レヴィットが好きだからです。彼がモテない青年を演じるなんて違和感しかありませんでしたが、いざ見てみると思い込みが激しくて、ちょっと痛いキャラクターがぴったり。物凄く面白く見られました。
サマーに一目惚れはしますが、しっかり自分の目標や夢を追い求め続けたトムはとてもかっこよかったです。最後に出会ったオータムと幸せになれるといいなと感じてしまいました。(女性 30代)


ズーイー・デシャネルとジョセフ・ゴードン=レヴィットとの爽やかな恋愛が終始微笑ましかったです。サマーのブルーで身を包んだファッションや部屋のインテリアもセンスが良く、視覚的な見どころもたくさんあります。「もしあの時に、いなければ出会っていなかった」そのような逆らいがたい運命も、この映画の雰囲気のお陰で、すんなりと受け入れることができます。最終的には失恋物語なのに、なぜか悲しくはならず、軽やかな気分にさせてくれます。(女性 20代)

映画『500日のサマー』 まとめ

公開当初から世界中で人気になり話題となった作品。
ミニシアター系映画なので知らない人も多いかと思いきや、なぜか大型CDショップなどでも店頭にディスプレイされるほどの話題性があった。
パッケージからその映画のぼんやりとした輪郭が伝わる絵が印象的で、アーティスティックな作風が興味を惹かれてしまう。
なんだかそれを見たら自分も繊細でハイセンスな感じがしてしまいそうな、そんな映画である。

キャスティングと内容が本当にぴったりで、見ていても感情移入しやすく目にもたのしむことができオススメ。
タイトルも邦題を大幅に変えることもなく、そのままを使用しているのも好感度が上がるポイントだろう。
このようなマイナーな映画が世に出てくることは映画界的にもよいことであり、応援したくなる。

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