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映画『ビフォア・サンセット』あらすじとネタバレ感想

映画『ビフォア・サンセット』の概要:2004年製作のアメリカ映画(原題:BEFORE SUNSET)で、1995年製作の「恋人たちの距離」の続篇。キャストはそのままに9年後の2人のその後を描いた恋愛作品。

映画『ビフォア・サンセット』 作品情報

ビフォア・サンセット

  • 製作年:2004年
  • 上映時間:81分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:リチャード・リンクレイター
  • キャスト:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー、ヴァーノン・ドブチェフ、ルイーズ・レモワン・トレス etc

映画『ビフォア・サンセット』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『ビフォア・サンセット』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ビフォア・サンセット』のあらすじを紹介します。

9年前、アメリカ人青年のジェシーとフランス人女学生のセリーヌは偶然同じ列車に乗り合わせ意気投合した。
そして2人は帰国時間の翌日までの時間制限の中、本気の恋に落ち半年後の再会を誓って別れたのだ。
しかし実はその再会は叶わなかった。

それから9年後、作家になったジェシー(イーサン・ホーク)は仕事で訪れたパリの本屋でセリーヌと再会する。
9年前、本気で愛しあった2人はまるで時間を埋めるように夢中で会話をする。
くだらない話から、哲学、恋愛観まで。

しかしジェシーは次の仕事のため飛行機の時間がせまっていた。
タイムリミットは85分。
その間に存分に会話を楽しもうとするセリーヌ、だがジェシーには妻子がいた。

それでも思いが止まらず、一緒にいたいと思い始める2人。
セリーヌを家に送り空港に向かう予定が、セリーヌの家に入ってしまう。
9年前の気持ちが蘇ってしまうのだった。

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映画『ビフォア・サンセット』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ビフォア・サンセット』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

続編がまさかの9年後

恋人までの距離の9年後を描いた続編というこで、前作のファンは心待ちにしていたことであろう。
前作のラストシーンでは半年後の再会を約束して別れたのだが、なぜか9年後の設定。
もちろんキャストスタッフも同じである。
そして場所も再びのウィーン。
しかし何故9年後なのかという疑問がつきまとう。
明らかに続編でも撮っちゃうか!というような思いつきなのがみえみえなのである。
これなら10年後などきりの良い数字にしてほしかったと思ってしまう。

85分は短すぎ!

この映画のお得意な時間制限。
前回は一晩だけの恋だったが、何故か今回は85分。
そんな短い間で何ができるのだろう。
友達とお茶を飲んでもそのくらいの時間なんてあっという間に経ってしまう。
それが9年ぶりときたら、絶対に足りない時間設定。
せめてまた、一晩という同じような設定にしてくれたらロマンティックであったと思う。

やはり老化が隠せない

本当に思うこと。
何故もっと、早くに続編を作らなかったのか。
あんなに格好良かったイーサンも今じゃ渋目のおじさんだ。
それはそれで味があるが、残念ながら時は過ぎイーサン・ホークのファンは少なくなっている。
つまり旬が過ぎてしまったのだ。
そんなときにわざわざ続編を作らなくても良かったのではないだろうか。
彼のファンとしはちょっと、残念な続編であった。

結局何が伝えたかったのか

客観的に見ると続編を作りたかっただけにしか思えないが、100歩譲って優しい目で見てもつまるところ何が言いたかったのか伝わらない。
妻子がいるが9年後再会したらやっぱり好きだった、そんなところだろうか。
もう少し真の部分を描ききってくれたらもう少し納得できた作品に仕上がったのではないだろうか。


一作目から9年後、2人の再会を描いた本作は、前作同様に2人の会話を中心に進んでいく。ただただ男女が話しながら街を散歩するだけなのに、どこまでもリアルな2人の会話は、聞いているだけで楽しめるし、見終わった後に、自分も誰かとどんな話題でもいいから話をしたくなる。会話の中で垣間見える2人の駆け引きは、見ているこっちもソワソワしてしまう。二人を演じるジュリー・デルピーとイーサン・ホークの演技から、セリーヌとジェシーの言葉が嘘なのか本心なのかがわかるのが面白い。(女性 20代)

映画『ビフォア・サンセット』 まとめ

いつの時代も続編というのは難しい。
前作を上回ることはまずないし、同じような魅力を持つ映画も少ないからだ。
本作も前回が素敵な映画の位置付けだったからこそ残念な結果になってしまったことは否めない。

もちろん続編として見たらの話で、映画としてはウィーンの街並みは相変わらず美しいし男女の恋模様としてはそれなりに楽しむこともできる。
まったく別物として見ることをおすすめしたい作品である。
またもう少し的確に登場人物たちの気持ちを描いてくれていたら、感情移入もできたというもんである。

結局最後は自分たちの欲求に勝てなかったということなのか。
9年前とは大きく違う環境に見ている側の気持ちも違うので、中々続編として受け入れら
れなかった。

関連作品

次作 ビフォア・ミッドナイト
前作 恋人までの距離

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