映画『STAND BY ME ドラえもん』の概要:長年愛され続けているドラえもんシリーズの中でも、泣けると評判である「のび太の結婚前夜」と「さようならドラえもん」を組み合わせた長編映画。涙なしでは見られない感動作。
映画『STAND BY ME ドラえもん』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:ヒューマンドラマ、アニメ、ラブストーリー
監督:八木竜一、山崎貴
キャスト:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴 etc
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映画『STAND BY ME ドラえもん』の登場人物(キャスト)
- ドラえもん(水田わさび)
- 未来から来た猫型ロボット。のび太を幸せにするというプログラムが埋め込まれている。
- 野比のび太(大原めぐみ)
- 心根は優しいが間抜けな少年。ジャイアン達によくいじめられている。
- 源しずか(かかずゆみ)
- のび太の意中の相手で、マドンナ的存在。
- 剛田武(木村昴)
- ジャイアンというあだ名でみんなに恐れられているガキ大将。
- 骨川スネ夫(関智一)
- ジャイアンの取り巻き。太鼓持ちのお坊ちゃん。
- セワシ(松本さち)
- のび太の孫の孫。のび太にドラえもんを送りつけてきた張本人。
- 出来杉英才(萩野志保子)
- のび太のライバル的存在。何でもできるイケメン。
映画『STAND BY ME ドラえもん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『STAND BY ME ドラえもん』のあらすじ【起】
心根は優しいが、間の抜けている弱気な性格である野比のび太。彼はそんな性格の為、同級生のガキ大将、ジャイアンと彼の取り巻き、スネ夫に何かといじめられがちであった。しかし、ある日そんなのび太の毎日が一変することとなる。
のび太の部屋の机から、1人の少年とタヌキのような姿の何かが現れたのだ。実は、その少年はのび太の孫の孫にあたるセワシという人物だった。その時代では既にタイムマシンが開発されており、のび太の机はタイムマシンと連結していたのだ。
セワシは、のび太が成長せずにこのまま情けない人生を送れば、子孫である自分にも影響が出るという。その為、セワシはのび太が成長できるようにと猫型ロボット、ドラえもんを連れてきたのだった。しかし、ドラえもんはセワシに無理矢理連れられてきただけだった。嫌がるドラえもんであったが、セワシに「のび太を幸せにできないと未来に帰れない」というプログラムを入力され、この時代に留まることとなるのだった。
映画『STAND BY ME ドラえもん』のあらすじ【承】
そしてセワシはドラえもんをのび太に押し付けて未来へと帰っていった。ドラえもんは未来で開発された秘密道具を数多く持っており、のび太はその道具を使い毎日を楽しく過ごすこととなる。自分が未来へ帰る為、ドラえもんはのび太にとっての1番の幸せは何かということを考えるようになる。そして、のび太の意中の相手であり学年のマドンナであるしずかちゃんと結ばれることが1番の幸せだと考えたのだ。
しかし、のび太には最大のライバルがいた。彼の名前は出来杉くん。名前の通り、何でもそつなくこなすイケメンである。出来杉に勝てる気のしないのび太は、秘密道具を使い無理矢理しずかちゃんと結ばれようとする。
しかし、元々心根の優しいのび太は自らの行いを深く反省し、自分はしずかちゃんには似合わないと彼女に嫌われるような行動を取り始めるのだった。そんなのび太を救ったのは、他でもないしずかちゃんであった。しずかちゃんはのび太の優しい性格を理解していたのだ。
映画『STAND BY ME ドラえもん』のあらすじ【転】
それから少し後、のび太とドラえもんはタイムマシンに乗り込み、自分としずかちゃんがどうなっているかを見に行くことにした。その未来では、しずかちゃんが雪山への登山を決行しようとしていた。しずかちゃんはのび太を誘うが、のび太はその誘いを断る。
友達と山へ向かったしずかちゃんは、何とその山で遭難してしまうのだった。慌てて小学生ののび太がしずかちゃんを助けに飛び出るが、しずかちゃんは雪のせいで酷い熱をひいてしまっていた。しかし、そこに大人になったのび太がしずかちゃんを助けに現れた。しずかちゃんを病院へと送り届けたのび太はその後、晴れて彼女と結婚することになるのだった。
しかし、のび太の幸せが約束されたということは、ドラえもんが未来に帰るということになる。共にいた時間の中、のび太とドラえもんの間には確かな友情が芽生えていた。しかし、ドラえもんの中に埋め込まれたプログラムに逆らうことは出来ない。ドラえもんは、自分がいなくなった後のび太が1人でやっていけるかを心配するのだった。
映画『STAND BY ME ドラえもん』の結末・ラスト(ネタバレ)
1人外を歩いていたのび太は、ジャイアンとスネ夫に絡まれる。普段であればすぐにドラえもんに泣きつくのび太であったが、今日ののび太はそうはしなかった。自分だけの力でジャイアンに立ち向かったのだ。のび太は、いつまでも自分が情けなければドラえもんが安心して未来に帰れないと考えたのである。
しかし、勿論腕力では敵いようのないのび太はボコボコにされてしまう。それでも尚、のび太はドラえもんには頼らなかったのだ。そんなのび太の様子を見たドラえもんは、涙を流しながら笑顔で未来に帰って行くのだった。それからというものの、のび太の毎日は色を失ったようになった。常に一緒にいたドラえもんがいなくなった寂しさは計り知れなかったのだ。
しかし、「もうドラえもんは帰ってこないんだから」。のび太がそう呟いた瞬間だった。何とドラえもんが再びのび太の前に姿を現したのである。実はのび太が先ほど呟いた時、ドラえもんが置いていったウソ800という道具が発動したのだった。
その道具は、言った言葉を全部嘘にするという能力を持っていた。その力で、のび太の先程の言葉が嘘となりドラえもんが帰ってきたのだ。そして2人は、また仲良く共に暮らしていくのだった。
映画『STAND BY ME ドラえもん』の感想・評価・レビュー
原作で支持の多かったのびたの結婚前夜と最終回を映像化した作品。全て3DCGで構成されているので、最初は違和感こそ感じたが見進めていけば、しっかりとストーリーにのめり込める。この作品は原作を知らない人でも当然楽しめる内容なのだが、原作を知っていると、マンガだけでは拾い切れていなかった細かな部分が描かれており、懐かしさとともに映像作品ならではの表現がより涙を誘う。又主題歌を秦基弘が担当しており、この曲がまた実に作品とマッチしているのである。(男性 30代)
とにかく原作に忠実な3DCGアニメーションだった。それゆえにあまり新鮮味を感じなかった部分はある。しかし「泣ける」と広告で大々的に銘打っただけはあり、終盤は涙が止まらなかった。
今までのドラえもんのアニメーションにはない、3DCGならではのリアルさというものを強く感じた。タケコプターの浮遊感や臨場感は大人ながらに興奮を覚えた。よりリアルになっても気持ち悪さや違和感を感じなかった点は監督の力量だと思う。(男性 20代)
のび太の結婚式前夜を舞台にしているんですが、これはいいか悪いか分かれる作品だなと思いました。ドラえもん世代からすると、映像に違和感を覚えます。逆に綺麗過ぎます。そこが良いという人もいると思います。
内容的には良かったしほろりと泣いてしまう場面がいくつかありました。結婚前の子供と観るといいかもしれませんね。(女性 30代)
世の中に数あるリブート物の中でもここまで良くまとまった作品はそうはないのではなかろうか。原作にあったエピソードと新しい設定が違和感なく混ざり、ドラえもんをそれほど知らない人にも「一つの物語」としてすんなり受け入れられるだろう。3DCGは始めこそ少し不思議な気持ちになったもののすぐに慣れ、3DCGならではの描写もあり総じて満足度は高い。後はそもそもドラえもん(の提供する道具達)はのび太の成長に本当にプラスだったのかという話だが、足りないところがある人の方が愛されるのもまたリアルなのかもしれない。(男性 40代)
結論から言うと悪い映画ではない。ないのだが、それは懐の深い『ドラえもん』という題材を使ったが故だ。
『ドラえもん』の感動ポイントを抽出し、旨いところだけを薄めて出した、という作品だ。だからこれはダイジェスト映画だし、前後の辻褄を合わせるために適当な理由付けが付け足されている。例えば、「成し遂げプログラム」の存在。のび太を立派な大人へと成長させるために、ドラえもんにセワシがつけた機能だが、ドラえもんが意に反する事をすると電流が流れるものとなっている。これのせいで、ドラえもんがのび太との友情のためではなく、自分の事情で傍にいるかのようになってしまった。
とは言え、泣いた。けれど、作品が素晴らしいのではなくあくまで原作が素晴らしいからだ。(男性 30代)
泣ける作品を見たい人にはものすごくおすすめですが、昔の『ドラえもん』が好きな人にはあまりおすすめできません。
映画のドラえもんシリーズが大好きで1作目から全て見ていますが、個人的には『銀河超特急』や『日本誕生』など、初期のものが好きなのでCGのあまりにもリアルな世界観というのは好きになれませんでした。
私がドラえもんに求めているのは、ドラえもんがいるからできる冒険や、貴重な経験を疑似体験させてくれるような作品だったのだと思います。そのため今作には共感できませんでしたが、泣けるのは間違いありません。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー
個人的にドラえもんの総集編とも言えるような内容だったのにも関わらず、本来の「ドラえもんがいやいやのび太君を手助けする」という感じが少なく、ドラえもんとのび太の友情が芽生えていく感動をあまり味わえなかったのも残念だった。
ただ、逆に言うと原作へのこだわりはすごかったと言える。
3DCG化されていてもあまり違和感を感じずにドラえもんの世界観に入り込むことができた。原作独特の雰囲気だけでなく、ちゃんと「ドラえもん映画」っぽい友達たちとの人情劇も含まれていた。また、アニメではいまいち表現しきれてなかったタケコプターなどの秘密道具の臨場感を味わうことができ、まさに「藤子・F・不二雄のSF」というのが感じることができてすごく良かった。
残念ながら今回の映画は完全新作と思いきや、完全に原作頼りのものとなっていた。今回使われた原作はドラえもんとのび太の出会いを描く第1話「未来の国からはるばると」、しずかちゃんとのび太の関係を描く「たまごの中のしずちゃん」と「しずちゃんさようなら」、のび太がしずかちゃんにプロポーズした「雪山のロマンス」とそれから結婚までを描く「のび太の結婚前夜」、そして最後にドラえもんとのび太の別れを描く「さようならドラえもん」とまた出会えるまでの間を描いた「帰ってきたドラえもん」の7つとなっている。確かにどれも感動したものとしては過言ではないが、原作をそっくりそのままというのはどうだろうか。
個人的にはすごい好きだった。ちょっとピクサーっぽさはあったけど日本の3DCGアニメーションも捨てたものではないと感じることができた。