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映画『ノンストップ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ノンストップ』の概要:初めての家族旅行中、ハイジャックされた飛行機に乗り合わせてしまった一家。しかし夫婦にはそれぞれ秘密にしていた過去があり、ハイジャック犯へと立ち向かう。韓国の人気歌手オム・ジョンファが主演。

映画『ノンストップ』の作品情報

ノンストップ

製作年:2020年
上映時間:100分
ジャンル:アクション、コメディ、ヒューマンドラマ
監督:イ・チョルハ
キャスト:オム・ジョンファ、パク・ソンウン、イ・サンユン、ペ・チョンナム etc

映画『ノンストップ』の登場人物(キャスト)

ミヨン(オム・ジョンファ)
小さな市場で揚げパン屋を営みながら、パソコン修理工の夫・ソクファンと幼い娘・ナリと幸せな家庭を築いている。洗濯機を買い替えるのにも頭を抱える熱心な倹約家。
ソクファン(パク・ソンウン)
ミヨンの夫。パソコンの修理工として細々と店を営んでいる。頼りなさそうに見えていたが、過去にはミヨンも知らない一面を持っている。
ヒョンミン(ぺ・ジョンナム)
ミヨンたちが乗り込んだ飛行機の男性客室乗務員。慌ただしい性格で、先輩キャビンアテンダントにも疎まれている。エージェントに憧れを抱いていて、自発的に事件解決に協力する。

映画『ノンストップ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ノンストップ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ノンストップ』のあらすじ【起】

2009年、朝鮮人民軍の特殊部隊による、九月山作戦は遂行された。女性工作員のモクレンは上司からの指令を受け、作戦中に身を隠し行方をくらましたのだった。

2019年、開店前から行列のできる揚げパン屋の店主・ミヨンは活き活きと働く。いつも通り、用意したパンはすぐに完売。愛する夫・ソクファンの元へ急ぐ。

ソクファンはパソコンの修理工として店を営んでいるが、家計はギリギリ。洗濯機の買い替えも一大決心が必要だった。ソクファンは運試しにくじ付きのジュースを買いためていた。当たるはずがないと思っていたミヨンだが、ある日運が巡ってくる。1等のハワイ旅行が当たったのである。

倹約家のミヨンは、当たりくじを売って洗濯機を買い替えようと目論んでいた。しかし、娘・ナリが学校で馬鹿にされていることを嘆き、飛行機どころかキャンプすらしたこともない家庭が嫌だと泣き始めてしまったのだ。

ナリの本音を知り、ミヨンは思い切って店を1週間休み家族でハワイ旅行に行くことにした。

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映画『ノンストップ』のあらすじ【承】

ハワイ出発の日も、揚げパン屋を休まなかった。おかげで搭乗手続きにギリギリになってしまうが、幸運なことに2席だけビジネスクラスへアップグレードしてもらえることになる。ミヨンとナリはビジネスクラス、ソクファンだけはエコノミークラスに乗り込み、ボーイング777型機は離陸した。

人生初のビジネスクラスを満喫するミヨンとナリ。ビジネスクラスには臨月の妊婦や高所恐怖症で精神安定剤が手放せない男、黒づくめの怪しい女性も乗り込んでいた。

ソクファンがエコノミークラスで隣り合わせた紳士との世間話に夢中になっている。紳士は孫に会いに行くと嬉しそうにソクファンに話し、土産のテディベアを見せた。

その頃、ミヨンはサービスでもらったマカダミアナッツを食べすぎてお腹を下してしまう。しかし、トイレはどこも満室。仕方なくソクファンにナリの面倒を頼み、エコノミークラスでトイレに駆け込むのだった。

機内では怪しい男たちが打ち合わせをしていた。落ち着きのない客室搭乗員・ヒョンミンが立ち聞きしてしまい、慌てふためくが時はすでに遅かった。男たちは北朝鮮のテロリストで、10年前に失踪したモクレンを生け獲りにすることである。

ハイジャックされているとは知らず、ミヨンはトイレでのんきに化粧直しをしていた。その頃、ハイジャック犯は黒づくめの女を見つけ、モクレンだと思い込む。しかしその女性は入院報道をされていた人気のアクション女優だった。

映画『ノンストップ』のあらすじ【転】

ミヨンが小銭を落とした音に気付いたハイジャック犯の一人が、トイレに詰め寄った。腹を立てたミヨンは強引にドアをこじ開けた犯人を、反射的になぎ倒してしまう。実はミヨンこそが10年前に姿を消したモクレンなのである。北朝鮮から韓国へ逃れ、整形手術をして身を隠していたのだった。

ソクファンとナリに本当の姿を知られたくないが、乗客を守りたいと思ったミヨン。乗客名簿を探すように指示されたヒョンミンを監視役から救い出し、状況を聞き出す。そして乗務員の制服に着替え、ハイジャック犯へと立ち向かった。

一方でソクファンも犯人たちの目を盗み機内のサーバーが集まるエリアに乗り込む。ソクファンはすぐにサーバーに入り込み、韓国の国家情報院へ機内の状況を元上司に報告し始めた。実はソクファンは国家情報院の元エージェントだったのだ。

エージェントに憧れのあるヒョンミンは、ミヨンの助けになろうと機内をうろついた。偶然ソクファンを発見し、ミヨンに「エージェントがもう一人いる」と連絡する。互いの正体を知らないまま、ミヨンとソクファンはいがみ合うのだった。

順調にテロリストを倒していたミヨン。しかし過去にモクレンを偽の作戦に巻き込んだチョルソンに正体が見破られてしまう。そこへ捕らえられたソクファンも居合わせ、互いの正体を知ってしまうのだった。

映画『ノンストップ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ソクファンは結婚前からミヨンの正体を知っていた。国家情報院の指示でミヨンを監視する役割だったのだ。しかし、ソクファンはミヨンの人柄に惚れてしまった。国家情報院を辞め、堂々とアプローチしたのだと言う。

ミヨンとソクファンが互いの愛情を確かめていた時、チョルヨンは仲間に裏切られ二人と同じ場所に監禁された。実はハイジャック犯の本当の目的はミヨンの父親が関与した核爆弾の設計図の読解のためにミヨンを確保することだった。

多くの人命を守るため、ミヨンはチョルヨンにも協力を仰ぐ。ヒョンミンのアシストもあり、ミヨンたちはハイジャック犯を全員拘束する。しかし、ソクファンの横に座っていた紳士は、正体を現しミヨンたちの前に立ちはだかる。

この紳士こそがミヨンの父を殺めたテロリストたちの黒幕だったのだ。紳士の腕の中にはテディベアを抱いたナリがいる。仕方なく紳士の言い分を聞き入れることにしたミヨン。パラシュートを装着し、紳士と一緒に飛行機から離脱する素振りを見せる。

ミヨンは離脱口が開けられた瞬間に、ナリからテディベアを奪い取り投げ捨てた。ミヨンはテディベアに爆弾が仕掛けられていることを見抜いていたのだ。ミヨンが紳士も飛行機の外へ突き落としたことで、凶悪犯から多くの命を救ったのだった。

飛行機は引き返そうとしていた。しかしソクファンのわがままで状況は一変。無事にハワイへと着陸し、ミヨン一家は初めてのバカンスを堪能するのだった。

映画『ノンストップ』の感想・評価・レビュー

軽快なコミカルさと、家族愛のバランスが実に秀逸な作品である。リズミカルな展開は目を見張る。日本版のビジュアルは人気作『エクストリーム・ジョブ』の余韻を引きずっているようにも思えたが、二番煎じではない独立した優秀作であった。キャラクターの濃度がとても高いのだが、個性が渋滞していないのが素晴らしい。監督の過去作『消された女』からは想像のつかない人間ドラマが見られ、満足感も高い。(MIHOシネマ編集部)

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