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映画『みんな元気(2009)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『みんな元気(2009)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『みんな元気(2009)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『みんな元気(2009)』の結末までのストーリー
  • 『みんな元気(2009)』を見た感想・レビュー
  • 『みんな元気(2009)』を見た人におすすめの映画5選

映画『みんな元気』の作品情報

みんな元気

製作年:2009年
上映時間:100分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:カーク・ジョーンズ
キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセイル、サム・ロックウェル etc

映画『みんな元気』の登場人物(キャスト)

フランク(ロバート・デ・ニーロ)
長年連れ添った妻に先立たれ、子供たちの帰省を心待ちにしていた男性。重い心臓病を患っている。帰省できない子供たちに代わり、自ら会いに出向く旅に出る決意をする。
ロージー(ドリュー・バリモア)
フランク一家の長女。ラスベガスでダンサーとして成功を掴んでいる。両親に心配をかけないように、自分の恋愛については明かせずにいた。
エイミー(ケイト・ベッキンセイル)
フランク一家の二女。ニューヨークで広告代理店に勤めているキャリアウーマン。夫の浮気を知りながら、何とか家族のバランスを保とうとしていた。フランクには心を許すパートナーを紹介しようとする。
ロバート(サム・ロックウェル)
フランク一家の長男。幼い頃から音楽を続け、オーケストラの一員として活動しているが夢見ていたものとは程遠い生活を送っている。うだつの上がらない日々の悩みをフランクには打ち明けられずにいる。
デイヴィッド(オースティン・リシ)
画家として成功することを夢見ていたフランク一家の末っ子。フランクからのプレッシャーと闘い続けていた。母親を亡くし、旅に出た先で命を落とす。

映画『みんな元気』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『みんな元気(2009)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『みんな元気』のあらすじ【起】

広い庭を一人せかせかと手入れするフランク。花や木が映えるように隅々までぬかりなく準備をするのは、自立した4人の子供たちの帰省が近づいていたからである。

妻に先立たれ、一人きりになってしまったフランク。広い自宅での時間は孤独だった。子供たちが帰省し、家族が揃う日を何より心待ちにしていたフランクはスーパーに出向きバーベキュー用に良い材料やワインを買い込む。庭に置くためにグリルも買った。

帰省予定の金曜日を間近に、長男のロバートから仕事の都合が悪くなったと連絡が入る。ロバートは音楽家である。次に長女・ロージーからも帰省できないという留守電メッセージが残されていた。ロージーは妻の葬式以来、顔を見せていない。最後に末娘・エイミーは孫のジャックが高熱を出したという理由で変えることができないと連絡をしてきた。エイミーは次男・デイヴィッドも仕事の都合がつかないと伝言を残した。

落胆したフランクだが、逆に自分が子供たちの元を訪ねようと決める。主治医はフランクの心臓病を気にかけ、旅をすることは止めるがフランクの気持ちは固かった。

子供たちとの連絡は全て妻が担っていた。妻亡き今、フランクは関係を絶やさないために動き出した。

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映画『みんな元気』のあらすじ【承】

フランクの旅の始まりはデイヴィッドに会うため、ニューヨークへ向かうことだった。一人で電車に乗り込んだフランクは向かいに居合わせた女性に仕事や家族の話を聞かせる。子供たちの成功は自分のおかげだと誇らしげに語ったのだった。

デイヴィッドが住むアパートの前に到着したフランク。しかし、いくら待ってもロバートは帰らない。近場のカフェに立ち寄り、居合わせた老人と話しながら夜を明かした。

翌日、アパートの住人に入れてもらい、デイヴィッドの部屋をノックするが返答はなかった。「驚かそうとしたけれど留守だった」と追加でメモを残し、あらかじめ用意していた手紙をドアの隙間に挟んで立ち去るのだった。

次に、エイミーの元を訪ねたフランク。驚くエイミーをよそに、フランクはジャックとパターゴルフをして過ごす。エイミーの夫・ジェフとジャックの関係は険悪であった。2日ほど一緒に過ごすつもりだったが、エイミーは仕事を都合に断ってしまう。

次にロバートを訪ねるというフランクの予定を聞きつけ、エイミーはすぐに連絡をとった。
実は子供たちはデイヴィッドのことでフランクには言えない秘密を抱えていた。

映画『みんな元気』のあらすじ【転】

ロバートの都合がつかないと知ったエイミーは、フランクを職場へ連れていった。カメラを持参していたフランクは至る所で記念撮影を欠かさない。妻に報告するつもりなのである。

エイミーに手紙を渡したフランクは「幸せかい?」と尋ねる。繕った笑顔で「当然」と答えたエイミーだが、本音は違う。すぐにロージーと連絡を取り、デイヴィッドの様子を伺うのだった。

ロバートが所属するオーケストラの練習場所に向かったフランク。妻から指揮者だと聞いていたが、ロバートは打楽器を担当していた。音楽家としてくすぶっていたロバートもまた、2日ほど一緒に過ごしたいというフランクの願いを聞き入れることはできなかった。

ロバートにも「幸せか?」と尋ねるフランク。恋人とも別れ、現状に納得のいっていないロバートは煮え切らない表情で「もちろん」と答える。フランクがバスのチケットを買っている隙に、ロージーとデイヴィッドについてどう説明するか打ち合わせをするのだった。

デイヴィッドに連絡を重ねるフランク。しかし、その頃にはデイヴィッドの部屋はもぬけの殻であった。

フランクは時計の調節を失敗し、ラスベガス行きの最終バスを乗り過ごしてしまった。トラック運転手の女性に助けてもらい夜行列車を目指すが、地下道で薬物中毒の青年に襲われ大事な心臓病の薬を失ってしまった。

映画『みんな元気』の結末・ラスト(ネタバレ)

なんとかロージーと会うことができたフランク。ダンサーとして成功を掴んだロージーは豪華な自宅にフランクを招くが、別れた恋人に部屋を返すよう急かされていることを隠していた。

薬が無くなったフランクは帰宅することに決めた。最後の夜、フランクはロージーとゆっくりと食事をする。「よき父親」を目指していたフランクだったが、子供たちからすると厳しい父親の存在は「プレッシャー」でしかなかったと知る。

手紙を渡され、笑顔でフランクを見送ったロージー。フランクは帰りの飛行機で発作を起こしてしまう。意識朦朧とする中、フランクは幼い頃の容姿の子供たちにどうして嘘をついたのか問い詰めていた。

フランクが目を覚ますと、デイヴィッド以外の子供たちが揃っていた。発作を起こしたことと、デイヴィッドがメキシコでオーバードーズにより命を落としたことを明かされる。夢の中でデイヴィッドと再会したフランクは、プレッシャーを与えていたことを謝罪するのだった。

妻の墓に行き、旅の報告とこれまでの謝罪を告げたフランク。デイヴィッドの絵を買いに画廊へ出向き、生前のデイヴィッドがよくフランクの話をしていたと知らされた。

その年のクリスマス、子供たちは帰省した。それぞれに想いを寄せるパートナーを連れてきたのである。飾りつけに始まり、妻が41年欠かさず焼いていた七面鳥もみんなで準備をする。

頑張っている子供たちを誇りに思い、「みんな、元気だ」と亡き妻に報告するのだった。

映画『みんな元気』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

「幸せか?」と問い続ける父親、ロバート・デ・ニーロの表情が実に秀逸である。一見、穏やかな役柄のようだが、厳格のある父親であった様子が子供たちの言葉と表情から見受けられる。それだけ、子供たちの配役も適切なのだろう。主題歌である、ポール・マッカートニーの「(アイ・ウォント・トゥ)カム・ホーム」も沁みるエンドロール。家族であることの意義やバランスのとり方をしみじみと考えてしまう一作であった。(MIHOシネマ編集部)


父親フランクが子どもたちに会うために旅をする姿に、胸が締めつけられました。実際には「みんな元気」ではない現実に直面し、それでも子どもたちを愛する父の無償の思いに涙が止まりませんでした。(20代 男性)


ロバート・デ・ニーロの演技が素晴らしかったです。無理に明るく振る舞うけれど、どこか孤独を滲ませるフランクの姿が切なかった。家族って難しいけど、それでもつながりたいという気持ちが伝わる作品でした。(30代 女性)


どの子どももそれぞれ事情を抱えているのに、「元気だよ」と嘘をついてしまう現実がリアルすぎました。親に心配をかけたくない、その気持ちが痛いほどわかる。ラストのクリスマスシーンは温かくて泣きました。(40代 男性)


一見、静かなロードムービーだけど、心の奥をえぐってくるような映画でした。とくにデビッドの死を知ったときのフランクの無力感には胸が苦しくなりました。それでも希望を見出そうとする姿勢が素敵でした。(20代 女性)


フランクが子どもたちを訪ねる旅の中で、少しずつ現実と向き合っていく展開がじわじわと心に沁みました。家族の絆を描きながら、人生の孤独も描くバランスが絶妙。派手さはないけど深く刺さる映画です。(50代 男性)


子どもたちそれぞれが抱えている問題がとてもリアルで、自分の家族にも重ねてしまいました。完璧な家族なんてないけれど、心の奥ではつながっている。そんなメッセージが優しく伝わるラストに救われました。(30代 女性)


旅をするフランクの姿がとても愛おしかったです。手間をかけて育てた子どもたちが、それぞれに悩みを抱えているという現実を受け入れるまでの心の旅だったんだと、見終わったあとしみじみ思いました。(40代 男性)


父親という立場から観ると、フランクの孤独と子どもへの愛情が痛いほど伝わってきました。子どもたちも必死に生きている、それを理解するための旅だったんですね。最後の食卓のシーンに号泣しました。(60代 男性)


デ・ニーロの抑えた演技がすごく良かったです。派手な演技はないけど、視線や小さな表情にすべてが詰まっていました。家族に対する思いって、こういうふうに伝わるんだなと改めて感じさせられました。(20代 女性)

映画『みんな元気』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『みんな元気(2009)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜

この映画を一言で表すと?

「家族と過ごす何気ない日々こそ、かけがえのない宝物」

どんな話?

タイムトラベルの能力を持つ青年が、恋愛と家族との絆を大切にしながら人生を歩む物語。過去をやり直すことで何かを得ても、失うものもあるというテーマが、温かくも切なく描かれます。

ここがおすすめ!

家族との時間を見つめ直したくなる感動作です。『みんな元気』と同じく、家族愛のかたちを優しく描いています。ラストシーンには、きっと大切な人に会いたくなるでしょう。

イン・ハー・シューズ

この映画を一言で表すと?

「ぶつかり合いながらも、かけがえのない姉妹の絆」

どんな話?

性格も生き方も正反対な姉妹が、衝突を繰り返しながらもお互いを理解し、支え合っていく姿を描く感動ドラマ。過去の傷や家族への思いも丁寧に描かれています。

ここがおすすめ!

姉妹や家族ならではの不器用な愛情表現が、リアルで心を打ちます。『みんな元気』の”家族に伝えきれない思い”に共感した方におすすめの、温かくて切ないヒューマンドラマです。

マイ・インターン

この映画を一言で表すと?

「世代を超えて響き合う、優しくて爽やかなドラマ」

どんな話?

若き女性社長と、70歳のインターンシップ生との間に芽生える信頼と友情を描く物語。年齢も背景も異なる二人が、お互いに影響を与えながら成長していきます。

ここがおすすめ!

年齢や立場を超えて生まれる絆の物語に、心が温かくなります。デ・ニーロの柔らかい存在感が光り、『みんな元気』で感じた優しさや人間味を再び味わえる一本です。

グラン・トリノ

この映画を一言で表すと?

「孤独な老人と少年が、心を通わせる感動のヒューマンドラマ」

どんな話?

偏屈な退役軍人ウォルトと、隣人の少年タオとの間に生まれる奇妙な友情を描いた物語。最初は衝突しながらも、やがて互いにとってかけがえのない存在へと変わっていきます。

ここがおすすめ!

不器用ながらも深い愛情と人間味を描き、『みんな元気』と同じく”言葉にできない思い”を見事に表現しています。クライマックスの感動は必見です。

リトル・ミス・サンシャイン

この映画を一言で表すと?

「バラバラな家族が、ひとつになった奇跡のロードムービー」

どんな話?

ちょっと問題だらけの家族が、少女の美少女コンテスト出場を目指してアメリカ横断する物語。道中で起こる数々のトラブルを乗り越えながら、家族の絆を再確認していきます。

ここがおすすめ!

家族の不完全さをそのまま愛するメッセージが、『みんな元気』と響き合います。笑って泣けるロードムービーで、観た後に自然と笑顔になれる素敵な作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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