映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の概要:「人生、ブラボー!」のケン・スコット監督作。ムンバイの大道芸人アジャは父を探しにパリに行き、家具店のクローゼットで眠っている間にロンドンに出荷される。それは世界各地を巡る、奇想天外な旅の始まりだった。
映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー
監督:ケン・スコット
キャスト:ダヌーシュ、ベレニス・ベジョ、エリン・モリアーティ、バーカッド・アブディ etc
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映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の登場人物(キャスト)
- アジャ・パテル(ダヌーシュ)
- インドのムンバイで暮らす大道芸人。母の死後、まだ見ぬ父を探すためパリに行き、家具店のクローゼットで眠っている間にロンドンに運ばれ、世界各地を旅する羽目になる。子供の頃から家具のカタログを見るのが好き。
- マリー(エリン・モリアーティ)
- パリの家具店で、アジャに即興劇風のナンパをされるアメリカ人女性。翌日にエッフェル塔で会う約束をする。挙式の途中で逃げた過去がある。
- ネリー(ベレニス・ベジョ)
- 人気女優。スペインの空港でアジャが隠れた衣装ケースの持ち主。アジャと意気投合して互いに助け合う。
- ウィラージ(バーカッド・アブディ)
- ソマリア出身の不法移民。ロンドン行きのトラックの中でアジャと知り合う。
映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』のあらすじ【起】
ムンバイの警察署に現れたアジャは、非行少年に自分の物語を語った。貧しい家で生まれて働き者の母と2人暮らし。いとことマジックの大道芸人をしながら、見物客の財布を盗んで金を稼いでいた。母はパリに行く夢を叶える前に病死。遺品には父がフランス人大道芸人であることを示すラブレターが残っていた。アジャは父親を探すためパリ行きを決意。母の遺灰とパスポート、偽の100ユーロ札を握り締めて出発した。
アジャはパリの空港に到着し、おしゃべりな運転手のタクシーで人気家具店に向かった。子供の頃からカタログで見ていた家具に囲まれて感激していると、来店客のマリーに一目惚れをする。彼女は即興劇風のナンパに応えてくれて、2人はパリが持つ特殊な磁場のおかげですっかり意気投合。翌日19時にエッフェル塔で会う約束をして、別れ際には頬でなく唇にキスをした。
ホテル代のないアジャは家具店のクローゼットで一夜を過ごしていると、眠っている間にロンドンに出荷されてしまう。
映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』のあらすじ【承】
トラックにはソマリア人のウィラージなど不法移民が忍び込んでいた。アジャたちは国境警備隊に捕まってしまう。他の不法移民たちと一緒にチャーター機でバルセロナに運ばれるが、入国を拒否されて空港で足止めされる。
一方、マリーはエッフェル塔でアジャに会えずに帰ろうとした時、ハンサムな青年ピーターと出会う。2人は交際を開始し、マリーは仕事でも出世した。
バルセロナ空港に留まることを強いられた不法移民たちは、食事、洗濯、就寝など普通の生活を始めた。月日が流れたある夜、アジャは無施錠のドアから脱走に成功する。ベルトコンベアーを流れる衣装ケースに隠れると、荷物はチャーター機に積まれて離陸した。
アジャは衣装ケースの中で、デヴァ導師の言葉を自分のシャツに書き留めた。それは少年時代に真っ暗な牢屋に入れられた時、塀の外から周りの景色を伝えて励ましてくれた老人。出所後、デヴァは盲目であり、想像力で物語を語ってくれていたことを知った。
映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』のあらすじ【転】
衣装ケースの持ち主は、人気女優のネリーだった。飛行機はローマに到着。ネリーは衣装ケースから現れたアジャを見て警戒するが、シャツに書かれたデヴァ導師の話に感動して好感を持つ。彼女は元夫でマネージャーのアルフレドに、アジャを芸術家だと紹介し、シャツは芸術品だから高値で買うように勧めた。
ネリーはアジャを連れてトレビの泉へ。それぞれコインを投げてお祈りをし、ネリーは元恋人のトーマに自分の過ちを許して欲しいと願った。
夜はクラブへ行き、2人は独特のダンスで脚光を浴びる。その様子はSNSで拡散され、店を出る時にはカメラマンに囲まれてしまう。ネリーはカメラに向けてトーマへの愛のメッセージを伝えると、その後、トーマから連絡があり再会することになった。
アジャはアルフレドからシャツを買うと言われて10万ユーロを現金で受け取った。しかし、アルフレドはすぐに騙し取られたことに気付く。アジャはアタッシュケースを握り締めたまま逃亡し、公園の熱気球に飛び乗って空に旅立った。
映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の結末・ラスト(ネタバレ)
アジャを乗せた熱気球は何時間も飛んだ後、燃料切れに。衛星電話でマリーに連絡しようとしたが、彼女に恋人ができたと知って愛の告白を撤回する。その後、熱気球はリビア行きの怪しげな貨物船に落ち、アジャはアタッシュケースを奪われてしまう。
船はリビアに到着。アジャはロンドンで会ったウィラージと再会し、難民たちの協力を得てアタッシュケースを奪還した。
難民たちにお礼をしようと考えたアジャは、一人ずつ夢を聞いて現金を配布する。残った僅かなお金で偽造パスポートと航空券を手に入れたアジャはパリへ戻り、家具店に置きっぱなしにしていた母の遺灰を取り戻した。そこで偶然マリーと再会。ピーターを紹介されて別れるのだった。
アジャはムンバイに戻り、教師になった。ある日、アリーが学校に突然訪問する。2人は最後のキスをして別れた。
物語を語り終えたアジャは、非行少年たちに少年院に行く代わりに、毎日自分の学校に通うよう約束する。刑務官から本当の話なのかと聞かれたアジャは、重要な部分は真実だと答えるのだった。
映画『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の感想・評価・レビュー
小説「IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅」が原作で、主人公の大道芸人がムンバイからパリ、ロンドン、バルセロナ、ローマ、リビアを旅しながら、大切な何かを見つけるという物語。ムンバイの街並み、パリ、トレビの泉、熱気球からの眺望がカラフルな色彩で描かれおり、まるで主人公と一緒に旅をしているような気持ちになれる。全てが真実かと聞かれて、大事な部分だけ真実だと答えて終わるというラストも良い。心地良い余韻が残る作品だった。(MIHOシネマ編集部)
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