映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』の概要:2016年「ザ・ボーイ 人形少年の館」の続編。強盗事件に巻き込まれて心に傷を負った少年ジュードは、療養先の森で一体の人形を拾う。それはブラームスという名の、離れることができない人形だった。
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:ホラー
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
キャスト:ケイティ・ホームズ、オウェイン・イオマン、クリストファー・コンヴェリー、ラルフ・アイネソン etc
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』の登場人物(キャスト)
- ライザ(ケイティ・ホームズ)
- ショーンの妻、ジュードの母。ロンドンの自宅で強盗の襲撃に遭う。傷が回復後も悪夢や頭痛に悩まされる。
- ショーン(オウェイン・イオマン)
- ライザの夫、ジュードの父。傷付いた妻と息子のため、田舎の静かな一軒家に短期滞在する。滞在中はテレワークをしている。
- ジュード(クリストファー・コンヴェリー)
- ライザとショーンのひとり息子。強盗事件に遭遇したショックで喋れなくなり、筆談でやり取りをする。森の中で少年の姿をした人形、ブラームスを拾う。
- ジョセフ(ラルフ・アイネソン)
- 森を管理している謎の男。散弾銃を持ち歩き、狩猟犬を連れている。ブラームスの正体を知っている様子。
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』のあらすじ【起】
ライザは夫のショーン、息子のジュードと三人で、ロンドンで幸せに暮らしていた。ある夜、強盗に襲われたショックでジュードは口を聞けなくなり、ライザも頭痛や悪夢に苦しむようになる。一家はしばらくの間、森の中で静かに佇む屋敷で暮らすことにした。
一家は森を散策中に、廃墟同然の母屋、グレンビュー邸を見つける。ジュードは土に埋められていた少年型の人形を持ち帰った。人形のポケットには「客は禁止、一人にしない」などのルールが書かれた紙が入っていた。人形は「ブラームス」と名付けられるが、ジュードはその名を人形から教えてもらったと筆談で伝える。
翌日、ライザはジュードに頼まれて森に行き、土の中から荷物を掘り返した。そこへ、狩猟犬を連れて散弾銃を手にした男、ジョセフが現れる。彼はこの辺りの管理人で、ブラームスについて何かを知っている様子だった。
ジュードはどこへ行くにもブラームス人形と一緒で、人形相手なら会話もできるまでに回復する。ライザは「ブラームスが犬を嫌がっている」という筆談を読んで気味が悪いと感じながらも、息子が回復するなら様子を見ようと思うのだった。
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』のあらすじ【承】
ライザは相変わらず悪夢を見る日々が続くが、ジュードは強盗事件以来、初めてひとりで眠れるようになった。翌日からは、ジュードのお願いでブラームス用の食事が用意される。
ジュードがお気に入りだったはずのクマのぬいぐるみが、ずたずたに引き裂かれるが、ジュードは僕がやったんじゃないと言う。ライザはジュードと人形を引き離すことにした。すると、テレビのスイッチがひとりでに入ったり、人形が子供部屋に勝手に移動したりするなど不可解な現象が相次いだ。ライザは全てジュードの仕業だと決め付け、カウンセラーに相談した。すると、人形を使って悩みを解消しているから、見守るようにと言われる。
ライザはジュードのスケッチブックを覗き見て震え上がった。そこには犬の死体や、ライザとショーンらしき死体の前でジュードが銃を持っている様子など、不気味な絵が何枚も描かれていたのだ。ライザはブラームスに食事を出すのを止めることにした。すると、ライザが目を離した隙に食卓がひっくり返される。ジュードはブラームスを怒らせたせいだと言った。
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』のあらすじ【転】
ある朝、「ルールを守らないからだ」というメモを残して、ジュードはいなくなった。森や母屋を捜索し、母屋の奥の部屋で白いマスクを被ったジュードを見つける。これまで喋れなかったジュードが、「怖がらせてゴメン」と言葉を発したため、ライザたちは大喜びするのだった。
管理人のジョセフは、母屋に住んでいた息子の名がブラームスであることを明かした。30年間も壁の中で暮らし、両親は心中して息子もその後に自殺したのだと言う。ジョセフは自分の犬が無残に殺されていることも夫妻に話した。
ある日、友人夫妻が子供を連れて遊びに来る。それは「来客は禁止」というルールに反するものだった。子供のウィルは意地悪な性格で、ブラームスをクロケットの標的にして遊び始める。すると、ウィルは足を滑らして転倒し、棒が体に貫通する大怪我を負った。
ブラームスの力が強くなっていることを感じたジュードは、ブラームスは母屋に住みたがっていて、叶わなければパパとママを殺すと言っていると、涙を流して訴えた。
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』の結末・ラスト(ネタバレ)
ブラームスの型番「H909」をインターネットで検索したライザは、ヒールシャー家の事件(「ザ・ボーイ 人形少年の館」)を知る。ショーンは地元の男から、ジョセフはクレイジー・ジョーと呼ばれる屋敷の買い主であることを知った。
ライザはジョセフに銃で脅されて監禁されてしまう。ジョセフは全てブラームスの指示通りに動いていると言い、人形を土に埋めたのは自分だったことも明かした。ライザはジュードを助けるため、ジョセフを殴って母屋へ向かう。
ジュードは母屋で白いマスク姿で立っており、「ママとパパは邪魔だ」と言いながらライザに銃を向けた。ショーンが背後からブラームスの頭部を叩き割ると、ジュードは我に返った。頭部が砕けたブラームスはむくっと起き上がり、ジョセフを殺害した。ジュードはブラームスを抱きかかえると、焼却炉に放り込んだ。
一家はロンドンに戻り、ジュードも以前のように元気になった。しかし、夜になると白いマスクを被り、「ブラームス、ここなら安全だよ」と語りかけるのだった。
映画『ザ・ボーイ 残虐人形遊戯』の感想・評価・レビュー
「ザ・ボーイ 人形少年の館」の続編ではあるが、意外な展開にあっと驚かされた前作とは違って、ストレートな展開のホラーだった。前作を見なくても、十分楽しめる内容だ。この手のホラーにありがちな、家族の無理解もあまりないので、無駄なストレスはなし。でも、邦題の「残虐人形遊戯」って使うほど、残虐なシーンは出てこないので、そういうのを求める人には物足りないかもしれない。ジュードが美少年で、見た目がブラームスにどんどん近付く様子が印象的だった。(MIHOシネマ編集部)
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