映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』の概要:少年の人形の子守りをすることになった女性が、人形の世話をするうちに味わうことになる恐怖を描いたジャンル・スイッチムービー。監督は「ウェア 破滅」などを手掛けたウィリアム・ブレント・ベル。
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
キャスト:ローレン・コーハン、ルパート・エヴァンス、ジム・ノートン、ダイアナ・ハードキャッスル etc
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』の登場人物(キャスト)
- グレタ・エヴァンス(ローレン・コーハン)
- 夫コールからDVを受け、妊娠したものの暴力が原因で流産した過去がある。コールから逃げるため、アメリカからイギリスのヒールシャーの屋敷にやってくる。ブラームスが“選んだ”子守り。
- マルコム(ルパート・エバンス)
- 日用品店を営み、ヒールシャーの屋敷に商品を配達している男性。ガム占いが得意だと自負する。
- ブラームス
- 少年の人形。本物のブラームスは20年前、8歳の誕生日に火事で死んでいる。生きていればマルコムと同い年くらい。火事の前にエミリーという少女が殺され、ブラームスは犯人ではないかと疑われていた。
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』のあらすじ【起】
住み込みでシッターの仕事をするため、ヒールシャーという老夫婦が住む豪邸にやってきたグレタ・エヴァンス。
日用品を配達しているマルコム、雇い主のヒールシャー夫婦と顔を合わせた後、子守り相手のブラームスと対面する。
ブラームスは人形だったが、夫妻もマルコムも人間として接していた。
そしてグレタは夫人から、息子ブラームスへの接し方や注意点を説明される。
さらに、豪邸の中で暮らすにも、奇妙なルールーがいくつもあった。
翌日、夫妻はグレタに10のルールを書いたメモを渡し、夫婦旅行に出発した。
しかしグレタはルールを破り、ブラームスを人間のように扱わず人形として放置し、適当に相手をした。
ある日、商品と最初の給料を届けに来たマルコムに、ブラームスの事を聞いてみるグレタ。
本物のブラームスは8歳の誕生日に火事で命を落とした。
そして、ブラームスそっくりの人形が出現し、夫妻は20年以上もそのままなのだという。
グレタをデートに誘うマルコム。
子守りのルール違反だったが、グレタは息抜きに出かけることにした。
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』のあらすじ【承】
シャワーを浴びている間に服などが消え、誘導されるように屋根裏部屋に入ると、そのまま閉じ込められてしまうグレタ。
迎えに来たマルコムは、気付かず帰ってしまう。
そしてグレタは気絶。
翌朝目覚めたグレタの目の前で、突然、屋根裏部屋からの出口が開いた。
誰かがいなければ開きも閉まりもしない、屋根裏部屋への階段。
マルコムに事情を説明し、屋敷内を見てもらったが不審な点は無かった。
ヒールシャー夫妻はブラームスのため、すべての窓を開かないようにしていたので、泥棒も入ってこられない。
その後、グレタはマルコムに、ブラームスについてもっと詳しく教えてほしいと頼む。
若くして命を落とした美少年と呼ばれる一方、変人だったという噂もあった。
ブラームスの悪夢にうなされ、人形が勝手に動いていると思うようになるグレタ。
彼女の食事が置いてあったことをきっかけに、グレタはブラームスの子守りをするようになる。
グレタからの連絡が途絶えたことを心配して、配達がてらマルコムが様子を見に来る。
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』のあらすじ【転】
ブラームスの世話が一番になったグレタは、マルコムから外出に誘われても断る。
やがてブラームスの人形は生きていると思うようになったグレタは、マルコムを呼び出す。
グレタは、これまでに遭遇した不可解な事を話し、人形が動くことを証明してみせた。
グレタには悲しい過去があった。
暴力をふるう夫カールと、彼の暴力によって流産してしまった子供がいたのだ。
過去を話したグレタを受け入れるマルコムだったが、ブラームスの事は受け入れられなかった。
エミリーという少女が姿を消し、遺体で発見された事があった。
そして、犯人かと思われたブラームスも火事で死んでいた。
しばらくして、グレタの居場所を探し出したコールが屋敷に押し掛けてくる。
屋敷に来たマルコムはグレタを心配するが、グレタはブラームスに助けてほしいと願った。
するとブラームスは、コールに出ていけというメッセージを残し、嫌がらせをする。
屋敷から聞こえる大声を耳にしたマルコムが駆けつけると、コールはブラームスの人形を破壊していた。
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』の結末・ラスト(ネタバレ)
人形が粉々に壊れた直後、人形のお面をかぶった本物のブラームスが姿を見せる。
火事で生き残り、家の中でこっそり暮らし続けていたブラームス。
コールは殺され、必死に逃げるグレタとマルコム。
ブラームスの部屋で、これからはグレタがブラームスを愛してくれる、という言葉も書かれた夫妻の遺書を発見する。
夫妻は旅行先で自殺していたのだ。
さらにはグレタの元から消えた服やアクセサリーを身に着けさせ、グレタに似せた髪型の人形も見つける。
出口を見つけたものの、グレタを逃がすために犠牲となるマルコム。
一旦は屋敷の外へ出たグレタだったが、マルコムを助けるために屋敷に戻る。
夫妻のルール通りに生きてきたブラームスに対し、もう寝る時間だと説き伏せるグレタ。
そして隙をついて、ブラームスに刃物を突き立てる。
なんとかブラームスを倒し、まだ息のあったマルコムのもとへ向かうと、2人で屋敷から脱出した。
その後、ブラームスは自分の人形を修復していた。
映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』の感想・評価・レビュー
終盤まで謎が解けず、本当に人形が生きているのかと信じかけましたが、まさかの成長した本人登場で驚きました。中盤で名前が挙がるエミリーという少女は、おそらくブラームスに殺害されたのだと思います。ブラームスは幼い頃からサイコパスで、人を殺害することに躊躇がないのだと感じました。グレタとマルコムが生き残ってくれたのが幸いでしたが、もしグレタがあのままブラームスを愛していたら・・・と妄想してしまいます。ブラームスはグレタだけにはデレデレだったので、もしかしたら幸せになっていたかもしれません。(女性 20代)
人形の子守りなんてありえないしバカバカしいと思って見始めましたが、人形のブラームスがとにかく不気味で、この人形は本当に生きているのではないかと疑ってしまいました。最初はブラームスを雑に扱うグレタですが、次第に洗脳されていく様子が見ていて怖かったです。
本物のブラームスが生きていたという展開は予想外でしたが、それが分かってからのグレタとマルコムの反撃はかなり迫力があって、すっきりしました。ラストのシーンはかなり衝撃的です。(女性 30代)
関連作品
次作 ザ・ボーイ 残虐人形遊戯
みんなの感想・レビュー