2016年に第一弾が発表され、大ヒットを博した『ボブという名の猫』シリーズ。6年の月日が流れ、この度第二弾の制作が決定した。月日が流れても、ボブの可愛らしさは変わらず。
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の作品情報
- タイトル
- ボブという名の猫2 幸せのギフト
- 原題
- A Christmas Gift from Bob
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2022年2月25日(金)
- 上映時間
- 92分
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
- 監督
- チャールズ・マーティン・スミス
- 脚本
- ギャリー・ジェンキンス
- 製作
- アダム・ロルストン
トレイシー・ジャービス
スティーブン・ジャービス
アンドリュー・ボスウェル
サニー・ボラ
マルタン・メッツ
エイドリアン・ポリトウスキー - 製作総指揮
- フィリップ・バーギン
マーティン・マッケイブ
ミック・サウスワース
アダム・コバーン
ピート・バリー
ルーク・トレッダウェイ
ジェームズ・ボーウェン
ギャリー・ジェンキンス
ニコラ・ペアシー
ジギー・カマサ
ブライアン・オシェア
ナット・マコーミック
ジョバンナ・トリシッタ - キャスト
- ルーク・トレッダウェイ
クリスティーナ・トンテリ=ヤング
ファルダット・シャーマ
アンナ・ウィルソン=ジョーンズ - 製作国
- イギリス
- 配給
- コムストック・グループ
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の作品概要
本家のイギリスでは、あの『ハリー・ポッター』シリーズと並び、親が子供に読ませたい本の一つとして名を連ねる本作。累計発行部数は1,000万部を突破した、世界中で愛される作品である。そんな名作が、2017年に劇場版化され大きな話題を呼んだ。主演にボブ本人を起用しとことで、興行収入的にも大成功を収めた。そんな勢いに後押しされるように、第二弾の製作がこの度決定。前回に引き続き、主演をボブ本人が担当している。前作から5年の時を経て、ますますパワーアップして帰ってきた一人と一匹から目が離せない。
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の予告動画
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の登場人物(キャスト)
- ボブ(ボブ)
- ある日ジェームズの前に現れた野良猫。ジェームズの人生を大きく変え、一躍有名ネコとなる。
- ジェームズ・ボーウェン(ルーク・トレッダウェイ)
- 元々は、売れないバンドマンでドラッグ中毒だった男性。ボブと出会い、彼との日常を綴りベストセラー作家となる。
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』のあらすじ(ネタバレなし)
売れないストリートミュージシャンだったジェームズは、金もなく明日を生きる希望もなく、挙げ句の果てにはドラッグ中毒という救い用のない日々を送っていた。そんな彼を救ったのは1匹の野良猫。ボブと名付けられたその猫のおかげで、ジェームズは再び前に向かって歩き出したのだった。ボブとの日々を記した書籍が爆発的ヒットとなり、ベストセラー作家となったジェームズ。出版社での華やかなパーティを終え、夜の街を歩いていた一人と1匹。二人は、警察に取り押さえられそうになっていたホームレスの若者、ベンを助ける。そして、自暴自棄になっているベンに対して、ある話を聞かせるのだった。
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の感想・評価
空前の猫ブーム
ペットと言われると、ネコは1番か2番目には思い浮かべるほどの存在。しかし、実はペットとしての人気はこれまで犬の方が高かった。どちらも愛らしいため比較するべきではないが、飼育数を見ると、犬の方がずば抜けていたのだ。しかし、近年その勢力図にも変化が見られている。猫の人気がじわじわと上がり、もうすぐ犬の飼育数を捉えるところまできているのだ。まさに、今は空前の猫ブーム。そんな中で放映される本作。これまで猫は自由気まま、簡単には人間には懐かないというイメージがあったかもしれない。しかし、そんなイメージは本作で覆ることだろう。本作を見れば、あなたも猫と過ごしたくなるかもしれない。
動物といる権利
本作は、ジェームズがホームレスの若者に自分の過去を語ることで進んでいく。その過去とは、出会ってはいたものの、まだこれほど脚光を浴びる前のボブとジェームズの話。今では名パートナーとして世界中に知れ渡っている二人だが、なんと二人に別れの危機が訪れていたのだった。動物福祉団体の職員に、ジェームズにはボブを飼育する権利がないと判断されたのだ。かし、周知の事実ではあるが、ボブとジェームズはその後世界を代表する名コンビとして知られることになる。一体、動物と共にいる権利とは一体どこで判断するものなのだろうか。勿論、金銭面が全く必要ないとは言えない。しかし、それだけではない何かが確かに存在するはずだ。本作を通して、それを感じとろう。
主演、ボブ
本作の主人公はジェームズ、そして、なんといっても野良猫のボブ。本作において是非注目したいのが、ボブ役をボブ本人が演じているということ。勿論動物が登場する作品は数多くあるが、それらの多くでCGが用いられていることが多い。動物達が、人間が求めるとおりに演技をするということは、中々難しいためだ。その点、ボブは可愛いことは勿論、大人しくスクリーンで観客を魅了するその姿から、高い知能が窺える。残念ながら、ボブは2020年に推定14歳でこの世を去った。彼の遺作となった本作は、私達がボブと繋がることのできる正真正銘最後の機会なのだ。人を愛し、多くの人から愛されたボブ。そんな彼の最後の勇姿を、是非スクリーンで見届けよう。
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の公開前に見ておきたい映画
ピーターラビット
人々を幸せな気持ちにしてくれる愛らしい動物達。癒しのためか、そんな動物達を主役に描いた作品は数多く存在する。その中でも、本シリーズは近年においてトップレベルの評価を得た作品ではないだろうか。CG技術により、ウサギのピーター・ラビットの毛並みが圧倒的リアリティで再現されている。うさぎの細かい所作を徹底的に研究したという、製作陣の並々ならぬ熱意が感じ取れる。ピーター・ラビットは、兄弟や仲間達と、イギリスの自然豊かな場所で毎日楽しく暮らしていた。そんな彼らを暖かく見守る、心優しい女性ビア。しかし、彼の平穏な日々に突如終わりが訪れる。動物達を毛嫌いする、マグレガーが引っ越してきたのだ。
詳細 ピーターラビット
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
どのようにしてジェームズとボブが出会い、そして、後に世界中に知られる名コンビとなったのか。彼らの始まりを余すことなく描いたシリーズ第一弾。あの『英国王のスピーチ』を手がけたスタッフ陣が起用されているだけあって、非常にレベルの高い一作に仕上がっている。ジェームズは、ドラッグ依存症のホームレス。家族にも見放され、どん底の生活を送っていた。そんな彼の目の前にある日、1匹のネコが現れる。そのネコはなぜか、ジェームズに非常に懐いたのだった。そんなネコの様子を見て、ジェームズはとある決断をする。世界中で500万部を記録した大人気小説の実写版。
ハチ公物語
動物と人間の絆を描いた物語は数多くある。その中でも、日本人にとってトップレベルで馴染み深いのが、この忠犬ハチ公の物語ではないだろうか。渋谷駅での待ち合わせ場所といえば、と聞かれれば真っ先に名前が挙がるほどの存在であるハチ公像。では、なぜハチ公はそれほどまでに有名になったのか、その逸話を正しく説明できるだろうか。秋田県のハチは、飼い主の秀次朗のもと満ち足りた生活を送っていた。渋谷駅を利用していた秀次朗を出迎えるため、ハチは毎日駅で秀次朗を待ち続けていた。しかし、ある日秀次朗が外出先で亡くなってしまう。
詳細 ハチ公物語
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』の評判・口コミ・レビュー
『ボブという名の猫2 幸せのギフト』試写で鑑賞。前作で深い絆で結ばれたジェームズとボブのその後を描く。二人の間の悲喜こもごもが一気に繋がっていくラストのカタルシスには泣いてしまう!想像以上に直球の心温まるクリスマスムービーなので肌寒いこの季節に見ることをオススメします。 pic.twitter.com/giiSpOpTIn
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) February 21, 2022
『ボブという名の猫2 幸せのギフト』鑑賞。1本の独立した物語としても楽しめるが、前作を観ていればより感動が増す。貧困問題に加えて飼い主の責任にも焦点が当たり、小さな善意が集まれば果たして二人を救えるのか、未来へ進むことが出来るのかと見守る内に涙が滲む。“90分の名作”がまた誕生した。
— air-is (@idolresolutions) February 26, 2022
『ボブという名の猫2 幸せのギフト』
猫のボブと貧しくも前向きに日々を生きる青年との絆を描いたノンフィクションの続編。特筆すべきは猫のボブ役は本人猫でスタンドダブルが当たり前の世界では凄い。ストーリーは正直凡庸だけど心温まる人間讃歌のクリスマスムービーでした。ボブの在りし日に哀悼🐈 pic.twitter.com/ouFbYZZA0z
— 徒然映画雑記 (@metamol_cinema) February 26, 2022
映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』のまとめ
人と心を通わせることができるのは、何も人間同士に限らない。むしろ、絶対に自分を裏切らないと、動物にこそ本音で接することができるという人も多いのではないだろうか。本作の主人公のうち、ジェームズもその一人。どん底に陥り他人を信じられなくなっていたところを、無垢なボブに救われるのだ。この二人の絆は、普段動物を愛し生活を共にしている人にこそ刺さるはず。様々な理由から他者と孤立してしまうこんな世の中でこそ、是非見てもらいたい一作。本作を通して、誰かと繋がることの大切さと温かさを思い出そう。
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