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映画『シンデレラ(1950)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シンデレラ(1950)』の概要:意地悪な継母と2人の義姉にいじめられている少女シンデレラが、魔法のドレスと馬車で舞踏会に行き、チャーミング王子様と恋に落ちる。ディズニープリンセスを代表する長編アニメの1つ。

映画『シンデレラ』の作品情報

シンデレラ

製作年:1950年
上映時間:74分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、ミュージカル、アニメ
監督:ウィルフレッド・ジャクソン、ハミルトン・ラスケ、クライド・ジェロニミ
キャスト:アイリーン・ウッズ、ウィリアム・フィップス、エレノア・オードリー、ヴェルナ・フェルトン etc

映画『シンデレラ』の登場人物(キャスト)

シンデレラ(アイリーン・ウッズ)
父の死後、意地悪な継母と義姉たちにいじめられて育った少女。美しい心の持ち主で、ネズミたちと話をすることができる。お城の舞踏会に行くことを夢見ている。
ジャック(ジム・マクドナルド)
シンデレラの家に住むネズミ。友達のシンデレラが幸せになれるよう奮闘する。
ガス(ジム・マクドナルド)
シンデレラの家に新しくやってきた太っちょのネズミ。ジャックと友達で、シンデレラのため奮闘する。
フェアリー・ゴッドマザー(ヴェルナ・フェルトン)
希望を持つ者のもとにだけ現れる、心優しき魔法使い。シンデレラに夜12時までの魔法をかけ、舞踏会へ行かせてくれた。
トレメイン婦人(エレノア・オードリー)
シンデレラの継母。シンデレラの父亡き後、屋敷も家の財産も全て自分のものにしてしまった。シンデレラを召使のように扱っている。醜い心の持ち主。
義姉たち<アナスタシア(ルシール・ブリス)、ドリゼラ(ローダ・ウィリアムズ)>
シンデレラの義姉(継母の実子)。いじわるで、母親と同じくシンデレラを召使のように扱っている。
チャーミング王子(ウィリアム・ピップス)
お城に住むチャーミング王子様。舞踏会に来たシンデレラをどこかのお姫様だと勘違いし、恋に落ちる。残されたガラスの靴の持ち主を探すよう命令を出す。
大公(ルイス・ヴァン・ロッテン)
チャーミング王子の家来。チャーミング王子からの命を受け、国中の娘にガラスの靴を履かせてまわる。
ルシファー(ジューン・フォーレイ)
継母が飼っている猫。飼い主に似ていじわるで、ずるがしこい。ジャック達の天敵。

映画『シンデレラ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シンデレラ(1950)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シンデレラ』のあらすじ【起】

昔々あるところに、シンデレラと言う心の優しい少女がいました。彼女の父親は2人の連れ子がいる女性と再婚しましたが、父親が亡くなってすぐ、継母たちは本性を現し、屋敷も財産もみな奪ってしまいました。そしてシンデレラは彼女たちの召使にされ、屋根裏の小さな部屋に追いやられてしまったのです。

シンデレラは美しい娘に成長しました。心の優しい彼女は、家に住む動物たちともなかよしで、ネズミのジャックが一番の親友でした。今日も継母と2人の義姉は、シンデレラに意地悪な命令をして彼女を働きまわらせていました。継母の飼い猫・ルシファーも悩みの種で、いつもシンデレラの仕事の邪魔をしていました。

ある日、お城から舞踏会のお知らせが届きます。結婚に乗り気でないチャーミング王子様の結婚相手を探すために、王様が企画したものでした。年頃の娘は全員招待され、義姉たちは大喜び。継母も2人のうちどちらかが王子の目に留まれば、王族の一員になれると張り切ります。シンデレラは自分も行く資格はあるはずと継母に掛け合いました。すると継母は、家の仕事を完ぺきにこなして、なおかつ舞踏会までにドレスを仕立てることができたならば、一緒に連れて行こうと約束してくれました。シンデレラは大喜びです。

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映画『シンデレラ』のあらすじ【承】

しかし継母には、シンデレラを舞踏会に連れていく気は始めからありませんでした。継母と義姉たちは、シンデレラにいつも以上の仕事を命じます。シンデレラは家の仕事に追われて、ドレスを仕立てる時間もありませんでした。シンデレラは実の母親のものだった時代遅れのドレスを手に、ため息をつきます。シンデレラはお城の舞踏会に憧れていたのでした。

シンデレラを舞踏会に行かせてあげるため、ネズミのジャックやガスたちは、自分たちでドレスを仕上げてあげようと考えつきます。ジャックたちはルシファーの目をかいくぐり、家中から材料を集めて回りました。

舞踏会の夜がきました。舞踏会に行けないと落ち込むシンデレラに、ジャックたちが仕上げたドレスを見せます。シンデレラは大喜びで、継母たちを追いかけました。しかし継母と義姉たちは、ドレスについている材料が自分たちの部屋から盗まれたものだと気付き、シンデレラのドレスを破いてしまいました。

泣き崩れるシンデレラの前に、魔法使いのフェアリー・ゴッドマザーが現れました。フェアリー・ゴッドマザーはかぼちゃとジャックたちに魔法をかけ、馬車を用意します。そしてシンデレラにも魔法をかけ、美しいドレスとガラスの靴を用意してくれました。ただしこの魔法は夜中の12時まで。シンデレラは急いで舞踏会に出かけて行きました。

映画『シンデレラ』のあらすじ【転】

シンデレラの美しさに、チャーミング王子はすぐに恋に落ちます。周りもシンデレラの事をどこかのお姫様だと思っていました。ただし継母だけは、その顔にどことなく見覚えがあるように感じていました。シンデレラはチャーミング王子と踊るのに夢中で時間を忘れていました。12時の鐘が鳴り、シンデレラは急いでお城を飛び出します。逃げる途中で、シンデレラはガラスの靴を片方落としてしまいました。城の大公がそれを拾います。

家へ帰る途中で魔法が解け、馬車はかぼちゃとジャックたちに、ドレスもボロボロに戻ってしまいました。しかし片方だけはいていたガラスの靴だけは、そのまま残りました。シンデレラはつかの間の夢に、幸せな気分を味わったのでした。

チャーミング王子はダンスを踊った女性のゆくえを探し、ガラスの靴がぴったり合う女性を探し出すようお触れを出しました。家来が国中の娘にガラスの靴をはかせてまわりますが、小さなガラスの靴がはける娘は見つかりません。

シンデレラの屋敷にも、ガラスの靴を携えた大公が来ることになりました。シンデレラはチャーミング王子と踊った思い出の曲を思わず口ずさみます。それを聴いて、継母は舞踏会にいた謎の姫君がシンデレラだと気づいてしまいました。継母はシンデレラが大公に会えないよう、部屋に閉じ込め鍵をかけてしまいます。

映画『シンデレラ』の結末・ラスト(ネタバレ)

大公を迎え入れた継母は、2人の義姉たちにガラスの靴を試させます。しかしもちろん、足が大きすぎて入りません。ジャックはシンデレラを救うため、継母のポケットにある鍵を盗もうとします。ジャックはルシファーの猛攻をかいくぐりながら、鍵を盗み出すことに成功しました。

部屋から出たシンデレラは、屋敷を出て行こうとする大公を呼びとめます。シンデレラがガラスの靴をはくと、足がぴったりと収まりました。大公は目当ての娘が見つかったと大喜びです。しかしこれを忌々しく思った継母は、足を出して大公をわざと躓かせました。転んだ大公の手からガラスの靴が飛び出し、落ちて粉々になってしまいました。

落ち込む大公に、シンデレラは優しく話しかけます。彼女は自分の手元に残っていたもう片方のガラスの靴を差し出すのでした。大公は喜び、継母の策略もこれまででした。シンデレラはお城に迎え入れられチャーミング王子と結婚しました。そして2人は、いつまでも幸せに暮らしました。

映画『シンデレラ』の感想・評価・レビュー

誰しも一度は見たことがあると思います。

セル画の滑らかな動きや、美しい曲・歌声、幸せになるシンデレラの美貌など、子供のころに何度も見返したことを思い出します。

いじめに苦しんでもなお、信じていれば夢はかなうと、希望を失わずに日々を生きるシンデレラの心の強さにも心打たれます。

ネズミたちに作ってあげるミニチュアの服がかわいらしいですね。(女性 20代)


ディズニーの王道のプリンセス物語です。女の子なら誰も一度は観たり読んだりした事のあるお話しです。現実にはあり得ないですが、小さい女の子達は夢を見てしまいます。こんな事が起こるんじゃないかと。

魔法使いが出てきたり意地悪な義母や義姉が出てきたりと、今までのディズニープリンセスシリーズの原点とも言えます。(女性 30代)


世界中の女の子にとって、不朽の名作だ。いじめにも耐え、常に心優しくあり続けたヒロインが、魔法使いの手によって美しく変貌し、王子様の目に止まって幸せを掴む。誰しもが知るストーリー展開だが、これほど夢のあるラストはない。

また、作画とキャラクターデザインが素晴らしい。魔法にかけられる際の、動物たちやカボチャの馬車は細部まで拘られていて、とても可愛い。世界中で愛されるのも納得のクオリティだ。(女性 20代)


シンプルで古典的なストーリー。今見てもキャラクターデザインが美しく、音楽も名曲揃いの本作。「ビビディバビディブー♪」と思わず口遊んでしまうキャッチーな歌詞とメロディーは今尚、多くの人に愛されているのではないだろうか。
個人的にストーリー自体は実はあまり好きでは無い。希望を持てば「誰か」が叶えてくれる、と受け身な印象があるし、突然現れた身元不明のシンデレラが、美しいが故に王子に見染められて結婚、というのも外見至上主義を感じる。
だが、彼女が与えられた環境の中で出来ることをしている、というのは理解できる。それでも自分の力でもう少し頑張って欲しかったなと思ってしまう残念なストーリーだと感じた。当然、一昔前の女性には大いにウケたであろう。(女性 20代)


ディズニーを代表する不朽の名作。シンデレラに憧れて、白馬の王子様を待つ女性は今の時代にも少なくないでしょう。子供の頃から何度も見ている作品ですが、自分が成長して行くにつれて、感じ方はだいぶ変わった気がします。
昔は、白馬の王子様を待っているのが素敵だと感じるどちらかと言うと「受け身」なやり方のシンデレラに共感出来ましたが、大人になるともう少し自分の意思や強さが前に出てきてもいいのでは…と思うようになりました。
私と同じように感じた方は、ぜひ実写版のシンデレラを鑑賞してみて欲しいです。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    今や誰もが知っている童話の古典を題材にした映画ですが、原作は当時のアメリカでも人気のあるお話だったため、公開前から期待されていたそうです。
    見事な作画と演出で女の子たちを魅了した映画が完成し、世界中で大ヒットを飛ばしました。ディズニーは脚本も演出も驚異的なクオリティを誇っていましたが、本作を見て思ったのは、キャラクターの造形も素晴らしいということです。
    シンデレラと継母軍団のビジュアル面の差はもちろんですが、フェアリー・ゴッドマザーやシンデレラと仲良しのネズミたちのデザインが素晴らしい。
    手塚治虫が必死になってディズニー映画を学んだだけのことはあります。本当に素晴らしいデザインです。

  2. 匿名 より:

    シンデレラがお城に到着し、チャーミング王子と出会ってからラストまでのシークエンスの素晴らしさには思わず息を呑んでしまいます。
    キャラクターと観客の感情の変化が大きく、映画のクライマックスはこうあるべきだ!というお手本になっています。ジェットコースターのような展開ですね。
    勧善懲悪的なオチはあまり好きではないので微妙なところですが、当時のディズニー映画は全部勧善懲悪オチですから、当時のスタンダードだったんでしょう。

  3. 匿名 より:

    アニメーションの地位を押し上げた50年代前後のディズニーアニメの中でも、ウォルト・ディズニーが最も好きな作品だと公言していた作品なだけあって、相当なクオリティです。
    ストーリーの完成度はナンバーワンでしょう。近年のディズニー映画でも足元にも及ばないような脚本です。
    監督が3人、脚本は8人が担当しただけあって、抜かりありません。これほどの人材が揃っていれば、何をやっても大当たりだったでしょうね。