最早伝説と化している、『鋼の錬金術師』。そんな鋼の錬金術師が現在再び盛り上がっていることを知っているだろうか。連載開始からなんと20年を迎え、その記念イベントが数多く行われているのだ。実写化再始動もその一つ。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の作品情報
- タイトル
- 鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年5月20日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- アクション
- 監督
- 曽利文彦
- 脚本
- 曽利文彦
宮本武史 - 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 山田涼介
本田翼
ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子
本郷奏多
黒島結菜
渡邊圭祐
寺田心 - 製作国
- 日本
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の作品概要
『鋼の錬金術師』は、月間少年ガンガンにおいて2001年から2010年にかけて連載されていた漫画作品。全世界において約8000部ものヒットとなったビッグタイトルである。そんな『ハガレン』が、2021年をもって20周年を迎えることとなった。アニバーサリー・イヤーを祝福すべく、公式は様々な記念イベントを展開。前作から4年ぶりとなる実写映画完結編もその一環である。これから公開される2部作では、『ハガレン』シリーズの、本当に最後までが描かれる。ファンであるならば、是非この記念すべき作品達を劇場で鑑賞し、今後益々の『ハガレン』ワールドの盛り上がりに一役買いたいところ。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の予告動画
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の登場人物(キャスト)
- エドワード・エルリック(山田涼介)
- 国家錬金術師の青年。かつて亡くなった母を蘇らせる人体錬成を行い、自身の右腕と左足、弟の身体を失った。
- アルフォンス・エルリック(水石亜飛夢)
- エドワードの弟。かつて人体錬成で肉体の全てを失ったが、兄の起点によって魂が鎧に定着、その後は鎧の姿で活動をしている。
- スカー(新田真剣佑)
- 全てが謎に包まれた人物。なぜか国家錬金術師を狙っており、エドワードもその対象とされる。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』のあらすじ(ネタバレなし)
かつて人体錬成という禁忌に手を出し、多くの物を失ったエドワードとアルフォンスの兄弟。彼らは自分達の体を取り戻すべく、今日も旅を続けていた。ある時、中央では国家錬金術師が相次いで何者かに殺害されるという事件が起こっていた。そして、エドワードも例外ではなかった。顔に大きな傷を持つ男、スカーが、エドワードの命を狙ってきたのだ。圧倒的な力を持つスカーを前に、エドワードは苦戦を強いられる。機械鎧も殺されてしまい、絶体絶命のエドワード。果たして、スカーとは一体何者なのか。なぜ国家錬金術師を執拗に付け狙うのか。多くの謎に包まれた男の真実が、本作で明かされる。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の感想・評価
復讐者スカー
本作で非常に重要なキャラクターが、スカーという男である。スカーは、国家錬金術師を次々と手にかける恐ろしい殺人鬼としてエドワード達の前に立ちはだかる。そして、彼の両腕には柄の違う刺青が刻まれている。この刺青の持つ意味が、作中の最後の展開にも大きく影響してくる。まさに、このスカーというキャラクターが存在しなければ、『ハガレン』という作品は成り立たないのだ。他にも、スカーとヒロインであるウィンリィにはとある関係性があるなど、主要キャラとの関係も深い。なぜ彼は復讐者となったのか。彼の過去に、一体何があったのか。それらの謎は、全て本作で明かされる。
重要な3つのストーリー
実写版『鋼の錬金術師』は、全3部作構成となっている。鋼の錬金術師は全18巻という超大作。そんな長い作品の中でも、無駄な描写が一切ない、中弛みのないところが『ハガレン』シリーズの凄いところ。その中でも、作中で外すことのできない3つのイベントに、実写版ではそれぞれフォーカスしている。前作ではニーナやアレキサンダーとの出会い、そして、完全版となる残り2作では、スカーとの戦い、そして、”お父様”との戦いが描かれる。いずれも、作中屈指の名シーンばかりである。原作ファンは勿論、それぞれのイベントに焦点を当て映画を分けていることで、これから『ハガレン』シリーズに触れるという人にも分かりやすいようになっている。
超豪華キャスト
実写版『鋼の錬金術師』といえば、何と言っても超豪華キャスト陣が見所。前作でも、山田涼介や本田翼、ディーン・フジオカといった面々が起用された。そして、本作でもその豪華さは健在。スカーを演じる新田真剣佑を始め、栗山千明、山本耕史といった実力派俳優が次々と発表されている。そして、なんと、作中を通じて常に重要な立ち位置にあり続けたキング・ブラッドレイを、あの舘ひろしが演じるというのだ。これまでのキャスティングは、ファンからもハマり役と絶賛を受けてきた。特に、エンヴィを演じた本郷奏多の評価は非常に高かった。果たして本作も、その波に乗ることができるだろうか。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の公開前に見ておきたい映画
鋼の錬金術師
荒川弘による伝説のコミックス、それが『鋼の錬金術師』である。これまでに2度にわたるアニメ化が行われてきた本シリーズにおける初めての実写作品が本作。主演に高い演技力で知られる『Hey!Say!JUMP』の山田涼介を周りにディーン・フジオカや本郷奏多、本田翼に大泉洋といった超豪華メンバーを起用したことで大きな話題を呼んだ。本作でメインに描かれるのは、タッカー、ニーナ、アレキサンダーとの邂逅。アルフォンスとエドワードにとって、錬金術師として、人間としての考え方に後々に至るまで大きく影響を与え続けることになる、非常に重大な出会いである。涙なしでは見られない、衝撃のストーリー。
詳細 鋼の錬金術師
劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
『鋼の錬金術師』シリーズには、2つのアニメシリーズが存在する。一つは、原作とは異なる展開を迎える無印シリーズ。そして、原作に準拠した『FULLMETAL ALCHEMIST』シリーズである。本作は、無印の完結編として、アニメのその後を描いた作品。『ハガレン』シリーズ初となる、記念すべき映画作品でもある。門の向こうの世界へと飛ばされてしまったエドワード・エルリック。なんとか元の世界へ戻ろうと、ロケット工学を学んでいたエドワードは一人の青年と出会う。その青年の名前は、アルフォンス・ハイデリヒ。エドワードと同じくロケット工学に興味を示す彼の前に、パトロンをしたいという人物が現れる。しかし、その裏ではとある陰謀が渦巻いていて…?
るろうに剣心 最終章 The Final
日本を代表する大人気漫画の実写版であり、時を経て何部作かに渡って公開された、最新作と共通点のある作品。そして、何より、作中における重要キャラクターに新田真剣佑が起用されているという共通点を持つ。最新作でスカーを演じた新田真剣佑が本作で演じるのは、縁というキャラクター。縁は、剣心に対して強い恨みを持つ人物。その理由は彼の亡き姉、雪代巴にあった。巴は、剣心のかつての妻であり、剣心が斬殺した人物だったのだ。縁は、東京に大きな爆弾を仕掛ける。そして、その圧倒的な実力と強い復讐心で、剣心を執拗に追い詰めていくのだった。遂に明かされる、剣心の頬に深く刻まれた十字傷の理由。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の評判・口コミ・レビュー
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』観たよ。いや…これ、けっこう良いのでは…?前作のダメだったところが軒並み目立たなくなり、反対に良かったところが前面に押し出されている…!まさに汚名返上では…?冗談抜きで支持しますよ!
— ヒナタカ@映画 (@HinatakaJeF) May 20, 2022
「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」
良く言えば原作の良いとこを丁寧に映像化。悪く言えばそのまま過ぎて面白味にかける作品だけど、舘ひろしと風吹ジュンと麿赤兒とモロ師岡の演技も観られたし思ったよりも酷くなかったです。コレより酷い邦画なんていくらでもあるよね。#コスプレ学芸会 pic.twitter.com/ZkOiZ4NSNs— クララムボン (@gebokuminarai) May 22, 2022
映画 鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー 鑑賞終了
感情が揺れる :(;゙゚’ω゚’):
ほぼ原作通りのダイジェスト。
素晴らしい原作漫画とアニメFAが脳内にある前提で、キャラの再現やVFX(特にアル)頑張ってるやん!という肯定感と、なんでこれを観てるんだろうという否定感がずっとせめぎ合ってた!
— あさるとん@通常 (@asaruton) May 21, 2022
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』観てきました。
前作がアレだったからなぁ〜…
それでもハガレンが大好きだから、今作も観ておこうくらいの気持ちで行ったんですよ…ところが、良い意味で期待を裏切られました!最高な実写でした!
余計なことも無く原作がよくまとまってますb pic.twitter.com/BsF0Nd9nb5— ヤックル@現実逃避するグンマーP (@yakkuru_103) May 20, 2022
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』のまとめ
ビッグタイトルの漫画を実写化するのは、いつの時代も酷くプレッシャーがかかるものだ。その圧倒的人気故、ファンには半ば信仰に近い感情を抱かれてしまい、そのイメージと少しでも異なると批判されてしまう恐れがあるためである。しかし、このハガレンシリーズはそのプレッシャーを見事跳ね除けてみせた。第一に課題だったのが、主人公、エドワードという大人気キャラクターを誰が務めるか。そして、選ばれたのが山田涼介。ファンから愛される、可愛らしさが残った整った顔立ち、小柄な体格、そして、これまで証明されてきた高い演技力で、多くのファンを納得させた。そんなハガレンシリーズ、いよいよ完結。
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