トイ・ストーリーの主要キャラクターとして知られるバズ・ライトイヤーを主役としたスピンオフ作品がいよいよ誕生!なぜ彼は、国民的に愛されるおもちゃになったのか。その誕生秘話が今明かされる。
映画『バズ・ライトイヤー』の作品情報
- タイトル
- バズ・ライトイヤー
- 原題
- Lightyear
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年7月1日(金)
- 上映時間
- 105分
- ジャンル
- SF
アニメ - 監督
- アンガス・マクレーン
- 脚本
- ピート・ドクター
- 製作
- ガリン・ズースマン
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- クリス・エバンス
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- ディズニー
映画『バズ・ライトイヤー』の作品概要
バズ・ライトイヤーは、かつてアンディが見ていたアニメの世界に登場するキャラクターである。作中におけるバズ・ライトイヤーとは、そのアニメを題材としたおもちゃを指していた。しかし、本作では違う。本作は、そのアニメの世界が舞台として描かれるのだ。なぜ、アンディはそのアニメに夢中になったのか。ウッディが嫉妬するまでにバズ・ライトイヤーが大人気オモチャになったのか、その理由が本作で明かされる。その圧倒的な世界観と冒険に、これならば人気が出ることも頷ける、と納得することだろう。まさに、本作はトイ・ストーリーの前日譚、原点と言って差し支えない。
映画『バズ・ライトイヤー』の予告動画
映画『バズ・ライトイヤー』の登場人物(キャスト)
- バズ・ライトイヤー(クリス・エバンス)
- 若きテスト・パイロット。非常に高い能力を誇るが、その才能に胡坐をかいている様子がある。
- ソックス(ピーター・ソーン)
- バズの相棒のネコ型ロボット。ジュニアパイロット達を助けるべく、バズと共に奮闘する。
映画『バズ・ライトイヤー』のあらすじ(ネタバレなし)
バズ・ライトイヤーは、若きテスト・パイロットだった。若いがその実力は本物で、上司から高い信頼を得ていた。しかし、その能力を非常に高く評価しているのは上司だけではなかった。バズ自身も自身の才能に絶対的な自信を持ち、いつからか少しずつ慢心するようになってしまったのだ。そして、事件は起こった。なんと、彼は自身の慢心のせいで、1200人もの乗組員を巻きこみ、謎の惑星に不時着してしまったのだ。自分が巻き込んでしまった乗組員たちを無事に生きて返すべく、バズの奮闘が始まる。バズを支えるのは、バズの相棒であるネコ型ロボットのソックス、そして、個性豊かなジュニアパトロール達。彼らとの交流を経て、バズは失っていた大切なものを少しずつ取り戻していく。
映画『バズ・ライトイヤー』の感想・評価
念願の作品
本作の監督を務めるアンガス・マクレーンは、本作に対して並々ならぬ感情を抱いている。ピクサーで勤務するアンガスは、幼い頃よりSF作品が好きで、入社後は特に、バズ・ライトイヤーというキャラクターに、大きな魅力を抱いてきた。本作はアンガスにとって記念すべき長編作品デビュー作となる。その題材として彼が選んだのが、他でもないバズ・ライトイヤーなのである。まさに、長年の想いを結集させた念願の作品と言える。キャラクターものの作品は、ファンが作るからこそ完成度が高くなることがある。長年そのキャラクターを愛しているが故にこだわりがあり、そのこだわりを実現させるため並々ならぬ情熱を捧げるためである。本作は、そんな情熱の込められた一作に仕上がっている。
バズ・ライトイヤーの原点
バズ・ライトイヤーは、トイ・ストーリーを代表するキャラクターである。トイ・ストーリーがあまりにビッグタイトルであるが故、シリーズを視聴したことがない人でもその名前や外見位は分かるのではないだろうか。しかし、映画を見てきたファンにとっても、まだまだバズについて知らないことが多い。元々バズは自身が本物のスペースレンジャーであると信じ込んでいたが、そもそもバズにオモチャとして与えられた設定は何なのだろうか。彼が一体どんな人物なのか、私達はよく知らないのである。そんな、まだまだ謎に包まれたバズの誕生の秘密が分かる本作。トイ・ストーリーファンであれば、見ないという選択肢はないだろう。
映画館での公開は叶うか
近年、映画作品の映画館での公開が減っている。作品数が減っているというわけではない。では、それらの作品はどこで楽しむことができるのだろうか。その答えは、Disney+などの動画配信サービスである。ではなぜ映画館での公開が減っているのかというと、コロナウイルスの流行のためである。感染予防の観点から映画館へと足を運ぶ人が減り、以前より集客が見込めなくなった。公開予定の作品も延期を繰り返し、結果的に配信サービスでの公開となったパターンも多く存在する。天下のディズニーも例に漏れずそのパターンが増えている。なんと、もし本作の映画館公開が叶えば、2020年の『2分の1の魔法』以来となるのだ。果たして、映画館で皆と共に、最高の時間を楽しむことができるのか。
映画『バズ・ライトイヤー』の公開前に見ておきたい映画
トイ・ストーリー
やはり、バズ・ライトイヤーというキャラクターを理解するためには、本作の視聴は欠かせないだろう。バズ・ライトイヤーは、元々本シリーズに登場するキャラクター。主役ではないものの、シリーズを通して出演する重要キャラクターである。計4作まで制作されている本シリーズ。本作は記念すべきその一作目。アメリカの雑誌で行われた『史上最高のアニメ映画50』企画においてランクインを果たすなど、今でも根強い人気を誇る伝説的作品である。主人公のウッディは、アンディという少年に大切にされているカウボーイ人形。しかし、ある日アンディにバズ・ライトイヤーという、世界中で大ヒットしている人形がプレゼントされる。アンディの愛情が薄れてしまうことを心配したウッディは、バズを追い出す計画を立てるが…?
詳細 トイ・ストーリー
ハワイアン・バケーション
トイ・ストーリーのスピンオフ作品が公開されるのは、実は最新作が初めてではない。2011年に公開された本作品こそ、トイ・ストーリーシリーズの記念すべきピクサーによる第1作目となるスピンオフ作品なのだ。『カーズ2』との同時公開であり、短編映画ではあるものの、流石のピクサー。内容の充実度は短編映画とは思えないほどであり、本作だけ見る分にも十分楽しめることだろう。本作の舞台は、『トイ・ストーリー3』の後の設定。ウッディ達は、新しい持ち主ボニーと共に、幸せな日々を送っていた。ある日、ボニーが家族とハワイ旅行に行くことになる。その情報を聞き、自分達もハワイ旅行について行こうと考えたケンとバービー。かくして、おもちゃ達のハワイ旅行計画が幕を開ける。
詳細 ハワイアン・バケーション
SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁
前述したように、そのシリーズやキャラクターのファンが作った作品というものは良作であることが多い。本作も、ファンによるファンのための作品と言って良いだろう。本作で題材となっているのはシャーロック・ホームズ。シャーロック・ホームズシリーズにはファンも多く、特に熱心なファン達はシャーロキアンと呼ばれている。元々BBCによるドラマであった本シリーズは、まさにこのシャーロキアンによって制作されている。細部までの徹底に拘り抜いた結果、新規のファンには勿論、従来のシャーロックファンにも受け入れられ、最高の結果を残すことができた。最新作も、本作のように妥協することなく拘り抜けるかがポイントとなるだろう。
映画『バズ・ライトイヤー』の評判・口コミ・レビュー
「バズ・ライトイヤー」
名作SFを良いとこ取りした間違いない面白さのSF冒険活劇!!
ロマンと任務を追う伝説の男の誕生、衰退、世代交代を一本で描き切るピクサー脚本の見事さよ…。
アンディもこの映画を観てワクワクしてたんだって考えると、自分も『トイストーリー』の世界の一部になれた気がする。 pic.twitter.com/mvUnaGGnSB— コーダイ (@Gorilla_Island2) July 1, 2022
『バズ・ライトイヤー』観終わりましたが、マスクがぐちょぐちょで使い物にならない。
「大人向け」「子供には難しい」…だと?私は、子供たちの無限の想像力を信じたい。自分の失敗を認めて前を向く。最高の人生賛歌。
私は、1995年にこの映画を観られたアンディ少年が羨ましい。
今絶対観るべき1本 pic.twitter.com/mHmWfLjJkg— たにザッケローニ (@Tani_Zaccheroni) July 2, 2022
#バズ・ライトイヤー
新たな価値観や文化を認めること、自分のミスと向き合うこと、他人を受け入れそれぞれのベストを尽くしあうことを押し付けがましくなく美しく、大迫力のSFアクションとしてエモさとエンタメ性抜群に描いた傑作だった。今年ベスト級。 pic.twitter.com/A4rcOZ9r6i— オフトン (@subesube44) July 3, 2022
バズ・ライトイヤー、観に行くか迷ってる人は「鈴木亮平の吹替を聴きに行く」というモチベーションで観に行くのも全然アリだと思う 専業でないのが信じられないぐらい上手いから… ほぼ前情報なしで観に行ったので、スタッフロールを見たときに本当に驚いた 鈴木亮平はマジですごい
— カンカン🔞 (@kankan_345) July 2, 2022
バズ・ライトイヤーの日本語吹き替え版は流石ディズニー作品というべき完成度の高さでしたね。鈴木亮平バズは見事にハマってるし今田美桜イジーも表現力が高くて感心したがやはりかやいたちの山内ソックス。謎の可愛さがあるし感情のつけ方も見事だった。やはりディズニーの吹き替え版は安心できる。 pic.twitter.com/Y0T3avNHKE
— 通りすがりの伊賀栗 (@FFFFigaguri) July 2, 2022
「バズ・ライトイヤー」。うーん。映画単体としては決して悪くない。だが「95年にアンディが見てバズのおもちゃ買うキッカケになった映画」という「トイストーリー」の「映画内映画」としてどうかというと、評価が難しい。アンディが7歳でこの内容はどうだろうか。ニヤリとする小ネタは多いんだけど。 pic.twitter.com/EWatUb3rMR
— 窓の外【7/10投票日/投票済】 (@madosoto) July 1, 2022
映画『バズ・ライトイヤー』のまとめ
動画配信サービスというものは、非常に便利なものだ。わざわざ映画館に足を運ぶことなく、より気軽に映画を楽しむことができる。しかし、映画館で観る醍醐味というものは変わらず存在する。広いスクリーンによる奥行きのある映像、圧倒的なサウンド、そして、『映画を見ている』という特別感。特に、最新作のようなSF作品などは、家のテレビでは中々映しきれない映像美が存在する。最新作の映画館での公開が叶うとはまだ言い切れないが、もし叶った場合には、久々に映画館に足を運び、その醍醐味を思い出すのもいいかもしれない。
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