この記事では、映画『バーレスク(2010)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『バーレスク(2010)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『バーレスク』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:120分
- ジャンル:ミュージカル、ラブストーリー
- 監督:スティーヴン・アンティン
- キャスト:シェール、クリスティーナ・アギレラ、エリック・デイン、カム・ジガンデイ etc
映画『バーレスク』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『バーレスク』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『バーレスク』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『バーレスク』 あらすじ【起・承】
アイオワで歌手になることを夢見ていたアリは、とうとう夢を叶えるために一歩踏み出す。ロサンゼルスにやってきたアリは、仕事を探してロスの街中をさまよう内に、「バーレスク・ラウンジ」という店に出会う。そこで女性達の歌とダンスを見て魅了されたアリは、ここで働くことを決意する。
「バーレスク・ラウンジ」を経営しているのはテスという女性。はじめは彼女に直談判して働かせてもらおうとしたが、なかなか認めてもらえない。仕方なくアリはウエイターのジャックに頼み込み、ここでウエイトレスとして働くことになる。
ウエイトレスとして働く内に、ついにアリにもチャンスが巡って来る。妊娠して舞台に上がれなくなったバックダンサーの代役として、アリが舞台に上がることになったのだ。しかし、アリが夢見るのは歌手として舞台に立つこと。バックダンサーをしながらその日を待ち続ける。
そしてついにその日はやってくる。アリは、問題児のニッキの代わりにソロダンサーとして舞台に上がる。それに怒ったニッキは、音楽を止めて嫌がらせをするが、アリは機転を利かせて自分で歌いだす。抜群の歌唱力を持つアリの歌声はホール全体に響き渡り、人々を魅了する。
それからはテスに認められ、アリはメインとして舞台に上がり、成功をおさめる。そしてその頃ジャックともいい関係になり、夢も恋もうまく行きはじめていた。

映画『バーレスク』 結末・ラスト(ネタバレ)
「バーレスク・ラウンジ」は、実はかなりの経営難で借金を抱えていた。テスは店を売り手放すかどうか悩む。常連客のマーカスは不動産業をしており、彼に売る話が出ていたのだ。
その頃、アリの恋も雲行きが怪しくなる。ジャックが元恋人とまだ分かれていなかったことを知り、二人の仲はこじれる。アリはマーカスと距離を縮め始めるが、マーカスの自宅を訪れた際、「バーレスク・ラウンジ」を潰して跡地に高層ビルを建てるという計画を知ってしまう。
アリは「バーレスク・ラウンジ」を守るために立ち上がる。マーカスの先回りをして、テスと共に「バーレスク・ラウンジ」の向かいのマンションへ行き、「バーレスク・ラウンジ」の「空中権」を売ることを提案。マンションのオーナーにとっても、バーレスクの土地に高層ビルが建つのは好ましくなく、利害が一致した両者は協力する。
こうしてマーカスの計画をくじいた二人は「バーレスク・ラウンジ」を守った。
その後ジャックとも仲直りし、歌姫としてまた舞台に立ち始める。
映画『バーレスク』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『バーレスク』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
クリスティーナ・アギレラの迫力ある歌声
クリスティーナ・アギレラは、世界的歌姫である。そんな彼女の映画初主演作がこの映画。田舎から夢を叶えるために都会にやってきた少女のサクセスストーリーなんて、掃いて捨てるほどあるし、歌とダンスのショーを舞台にしたミュージカル映画も『NINE』など有名なものがある。しかしその中でも全く引けを取らない面白さ、爽快さがある。
何よりショーのシーンでのクリスティーナ・アギレラが素晴らしい。世界的歌姫であるクリスティーナ・アギレラの歌声は本物。映画ではなく、ミュージカルの舞台で、生で観たかったと思う。
現在のクリスティーナ・アギレラはそれなりに年も重ねて大人の魅力十分だけれど、この頃の彼女はまだ少女らしさもある女の子という感じで、歌声とのギャップもいい。
テスを演じたシェールの歌唱シーンも魅力の一つ。この二人の存在は圧倒的だった。
アリの選択
後半、アリは「バーレスク・ラウンジ」を代表する歌手として成功する。常連客のマーカスにも気に入られ、このまま黙って彼に従っていればもっとステップアップも望めたはずである。
しかし、アリはそれを選ばなかった。経営難で、銀行からの融資は断られ、これから先どうなるかもわからないテスの「バーレスク・ラウンジ」を選んだのだ。アリは、自分のパフォーマンスを認めてくれたテスへの義理を貫いた。ひたすら夢を追いかけて、歌手としての成功を目指してきたけれど、最後は仲間との絆を大切にしている。
田舎娘のサクセスストーリーは単純でありきたりだけど、自分の夢も仲間も恋も大切にする、こういうストーリーは何度観ても楽しめる。
そんなに上手くいくだろうか?と思う部分も多少あるが、シンプルなシンデレラストーリーで素直に楽しめた。クリスティーナ・アギレラの歌が圧巻で、パフォーマンスシーンだけでも何度も見返したくなる。特にひょんなことから本番のステージで生歌を披露することになるシーンではお決まりな感じはあるがそのカッコよさにワクワクしてしまった。歌とダンスはもちろんのこと衣装やメイクなどもキラキラしていて、セクシーで、女性らしさをカッコよく楽しんでいるのがすごくよかった。(女性 20代)
ストーリーは良くあるサクセスストーリー。主役にはそれほど大きな挫折もなく、あっという間に認められてしまう。ピンチが訪れるのは舞台となる店そのものだが、しかしどうしてピンチになる程の借金を放置していたのか良く分からない。筋は正直残念なレベルだが、クリスティーナ・アギレラによるステージのシーンがそれを賄って余りある魅力を放つ。むしろ筋が余計な邪魔をしないからこそ繰り返し観やすいのかもしれない。近所にあんな店あったら通うのになぁ、と思う一本。(男性 40代)
歌と踊りのパワーが炸裂!クリスティーナ・アギレラ演じるアリは、地元シカゴのダイナーからLAのクラブ「バーレスク」へ飛び込み、夢を手にするまでのサクセスストーリーです。ラストではオーナー、ティッキーとともに劇場を取り戻し、仲間と再生を果たす王道展開。ただし、主人公が自己表現を手に入れたことで生まれる確執や挫折も丁寧に描かれ、単なるシンデレラでは終わりません。パフォーマンスの圧倒的迫力と、友情・愛情・葛藤の三拍子が揃った快作です。(20代 男性)
派手なステージの裏に隠された「夢の代償」にグッときました。アリは成功の裏に母親からの反対や恋愛のすれ違いを抱え、その葛藤を胸に歌い踊ります。デヴィッドとの関係が揺れ動くシーンでは、夢と愛の板挟みにリアリティを感じました。クライマックスのステージでは絆が再確認され、ティッキーとの師弟関係も美しく締めくくられます。エンタメだけど心の芯に響くストーリーが◎。(30代 女性)
アリがバーレスクで歌い踊り始めた瞬間、その表現力の解放感に鳥肌が立ちました!クリスティーナ・アギレラのボーカルはもちろん、本格ダンスの熱量も素晴らしい。「夢を目指す情熱」をエンタメとして純粋に表した作品です。中盤ではライバル、ナタリーとの対立がありつつ、最後には互いに成長。ステージを通じてキャラたちが自己超越していくのが観ていて気持ちいい。満足度高い一作でした。(30代 男性)
ティッキー(シャーリーズ・セロン)という師匠の存在が光っていました。アリの才能だけでなく、支える者の愛情や苦悩も描かれていて、単なるスターゲットではない深みがあります。ステージ再建のために自分を犠牲にする姿には涙…。それがラストでの笑顔によって昇華される瞬間、心が温かくなりました。エンタメ性とドラマ性を兼ね備えた、バランスの良い作品です。(40代 女性)
私には娘がいるのですが、母娘の絆の描写が胸に刺さりました。アリが母親と向き合い、自分らしく生きる決意を固める過程は、親として見守る視点でハラハラしました。特に、「もう嫌い」からの和解シーンにはホロリ。バーレスクのステージが、その感情の解放の象徴になっていて、とても感動的でした。女性の成長と親子愛を描いた、力強いエンタメドラマでした。(40代 女性)
エンタメに振り切っているけれど、人生の苦悩や「成功への代償」もちゃんと描かれていて、奥行きがありました。アリが歌いながら涙をこらえる場面には、その熱い想いが詰まっていて圧倒されました。ライバルとの対立や恋の葛藤を乗り越えて成長する姿は青春映画にも通じる良さ。普段映画をあまり観ない人でも、一度観たら楽しめる大衆作だと思います。(20代 男性)
クリスティーナ・アギレラの歌声に度肝を抜かれました!ミュージカル映画と銘打つだけあってパフォーマンスはレベルが高く、観ていて圧倒されます。特にラストの大舞台は圧巻で、ライブ会場にいるような臨場感。脚本的にはややベタですが、そこがまた安心感にもなり、家族や仲間の絆をめいっぱい楽しめる作品です。(10代 女性)
舞台裏で揺れる女性たちの人間関係が見どころでした。ナタリーとの競争、ティッキーとの師弟関係、デヴィッドとの恋――それぞれの関係性が丁寧に描かれていて、歌と踊りが“心情の表現”として使われているのが素敵です。最後にアリとナタリーが共演するシーンでは、「バーレスク」という場所が彼女たちをつなぐ“家”になっているんだなと感じました。(30代 女性)
音楽とダンス一本勝負に見えるけど、実は「自己肯定と再生の物語」でした。アリが夢を叶える流れだけでなく、敗北や喪失を経て“誰かに支えられてまた立ち上がる”姿が、シンプルだけど胸に残ります。ティッキーの告白やナタリーとの和解も泣けます。ゴージャスだけど、観終わった後の余韻が非常に良い作品です。(50代 男性)
映画『バーレスク』を見た人におすすめの映画5選
ドリームガールズ(Dreamgirls)
この映画を一言で表すと?
夢と裏切りが交差する、音楽業界の栄光と闇を描いた感動のサクセスストーリー。
どんな話?
1960年代、デトロイト発のガールズグループ「ドリームズ」がショービジネス界でスターダムにのし上がるまでを描く。栄光の裏にある友情、嫉妬、契約の重圧など、音楽の輝きと業界の現実が交差する人間ドラマ。
ここがおすすめ!
ビヨンセやジェニファー・ハドソンが圧巻の歌声と演技を披露。『バーレスク』と同様、ステージシーンは観ているだけで気分が上がる。女性の葛藤や成長をドラマチックに描いた傑作ミュージカル映画です。
シカゴ(Chicago)
この映画を一言で表すと?
殺人もショーに変わる、スキャンダラスで官能的なブロードウェイ・ミュージカル!
どんな話?
1920年代のシカゴ。殺人罪で投獄された歌姫志望のロキシーは、名うての弁護士と手を組み、スキャンダルを利用して名声を手に入れようとする。ショービズと裁判が交差する奇抜なストーリー。
ここがおすすめ!
独特の編集と舞台演出風のカメラワークで、観る者を一気にショーの世界へ引き込む。キャサリン・ゼタ=ジョーンズのキレのあるダンスも圧巻!『バーレスク』が好きなら、この毒気ある世界観も楽しめるはず。
ステップ・アップ(Step Up)
この映画を一言で表すと?
音楽とダンスで境界を越えていく、若者たちの情熱のストリート×クラシック融合劇。
どんな話?
不良少年のタイラーは、罰として芸術学校の清掃をさせられるが、バレエダンサーのノーラと出会い、ダンスの才能を開花させていく。階層やジャンルを越えて、音楽とダンスが2人の心をつないでいく。
ここがおすすめ!
リズム感あふれる振付と、青春映画らしい直球のメッセージが魅力。『バーレスク』同様、情熱をぶつけ合うダンスや自己実現の物語を求めているなら、間違いなく刺さる一作です。
キャバレー(Cabaret)
この映画を一言で表すと?
きらびやかさの裏に迫る時代の闇、ショービズが持つ光と影を描く傑作。
どんな話?
1930年代ベルリン、キャバレー「キット・カット・クラブ」で働く歌手サリーは、ナチスの台頭という不穏な時代の中でも、自分の舞台を輝かせようとする。華やかさと社会的テーマが融合したミュージカル。
ここがおすすめ!
ライザ・ミネリの名演が際立ち、音楽と政治が交差する深みあるストーリーは圧倒的。『バーレスク』のような舞台と人生が直結している物語を好む方におすすめです。
グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman)
この映画を一言で表すと?
夢を魅せる男の人生を綴った、エンタメ性満点の心震えるミュージカル映画。
どんな話?
貧しい仕立屋の息子P.T.バーナムが、奇抜な発想と強い信念で“サーカス”という新たなエンタメを築き上げていく。差別と逆境の中でも、仲間とともに夢を信じ続ける感動の物語。
ここがおすすめ!
圧倒的な楽曲とパフォーマンスは何度でも観たくなるほど魅力的。自己表現とチームワークの尊さを描いており、『バーレスク』が好きな方には、確実に心を打つ名作です。
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