映画『スケルトン・キー』の概要:住み込み介護士として古い屋敷で働くことになった女性が、おまじないの恐怖にさらされつつ、介護相手の老人を助けようとする様子を描いたホラー映画。ハリウッド版「ザ・リング」のアーレン・クルーガーの脚本。
映画『スケルトン・キー』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:104分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:イアン・ソフトリー
- キャスト:ケイト・ハドソン、ジーナ・ローランズ、ジョン・ハート、ピーター・サースガード etc
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映画『スケルトン・キー』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★★
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『スケルトン・キー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『スケルトン・キー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『スケルトン・キー』 あらすじ【起・承】
ホスピスで介護士として働きながら、看護学校への進学資金を貯めているキャロライン。
割り切ったビジネスとしてのホスピスの体制を嫌い、新聞で見つけた看護人募集の広告に飛びつく。
妻のバイオレットと生活しながら、脳卒中で倒れて全身麻痺、口もきけない夫ベンの介護をすることに。
屋敷に出入りする弁護士ルークは、彼女の力になると約束する。
住み込みで働き始めたキャロラインは、すべてのドアを開けられる鍵を預けられ、屋敷の中に一つも鏡が無いと気づき不思議に思う。
そして屋根裏部屋に荷物を取りに行くよう頼まれ、開かないドアを見つける。
その晩、ベンは大雨の中、屋根伝いに屋敷の外に出ようとする。
彼に大きなケガは無かったが、キャロラインはベンのシーツに助けを求めるメッセージを発見。
翌日には消えていたが、ベンのSOSを感じ取ったキャロラインは、屋根裏部屋のドアを開ける。
そして「いけにえの呪文」というレコードを持ち出した。
ルームメイトのジルはフードゥーという呪術だと知っていたが、信じなければ問題ないと語る。
映画『スケルトン・キー』 結末・ラスト(ネタバレ)
バイオレットから、謎の屋根裏部屋の話を聞き出したキャロライン。
かつて屋敷の主だったソープは、召し使いとして、フードゥーの呪術師夫婦セシールとシャスティファイを雇っていた。
ソープの子供たちはセシールとジャスティファイから教えてもらった呪術で遊び、その結果夫妻は殺された。
その後、ソープは事業が失敗して妻を道連れに自殺。
バイオレットとベンは屋敷を買い取ったのだが、鏡の中には幽霊が写るのだという。
ルークに相談し、前任者の看護人に話を聞くと、バイオレットに気を付けるよう忠告を受ける。
フードゥーの呪術師に「いけにえの呪文」の話を聞くと、他人から寿命を奪い取るものだと教えられた。
ルークと警察に動いてもらうため、バイオレットがベンを殺そうとしている証拠を探すキャロライン。
フードゥーの呪術や薬を使って身を守りながら、バイオレットと対峙。
ベンを連れ、探し出した証拠を持って逃げようとするが車が故障し、ルークに助けを求める。
しかしルークはバイオレットの味方だった。
見よう見まねで身を守るためのフードゥーの魔法陣を作るキャロラインだったが、それは彼女を破滅に追い込むものだった。
フードゥーを信じてしまったキャロラインは、バイオレットの策略通り彼女と入れ替わる。
バイオレットになって声もきけなくなったキャロラインは、ベンと共に病院に運ばれた。
キャロラインの体を手に入れたセシールは、ベンからルークへと移動していたジャスティファイの手続きで屋敷を手に入れた。
映画『スケルトン・キー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『スケルトン・キー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ホラーでありサスペンスでもあるストーリー
鏡がすべて取り払われたいかにも不気味な古い屋敷、曰くありげな屋根裏の開かずの間と、ホラー要素は序盤からたっぷり。
そして妻バイオレットが「苦い薬だから嫌がるかも」といって無理やり飲ませる薬、キャロラインにSOSを送るベンの姿が、何かを隠しているという印象を与え、見ている側をホラー要素とサスペンス要素の両方でハラハラさせる。
呪いや悪魔、幽霊といったテーマのホラーはいくつもあるが、信じなければ問題ないという“おまじない”のフードゥーというのを題材にしたのは意外性があって面白い。
そして、それを信じた人の体を乗っ取って生き続けるセシールとジャスティファイ夫婦が、キャロラインとルークに成り代わったというどんでん返しも意表を突く。
フードゥーを信じるように追い込んでいく、バイオレットとルークは巧妙。
よく見れば「母の言いつけ」を繰り返すルークや、子供世代のルークとキャロラインに嫉妬心をむき出しにするバイオレットは怪しいのだが、うまく隠されている。
鏡をつけない理由に物足りなさを感じ、ベン(中身はルーク)が鏡を見ておびえる理由も説明不足なのはもったいない。
演技派俳優3人の、1人2役
アカデミー賞名誉賞を受賞したジーナ・ローランスが、優しい一面と怪しげな部分を持ち合わせる、2面性のあるバイオレットを演じきった。
正確には、セシールの魂が入ったバイオレットの2面性と、キャロラインと入れ替わった3つの顔を演じ分けているのは見もの。
ベンを演じた名優ジョン・ハートの、目で訴える演技は見ている側にも何かが伝わってきそう。
ケイト・ハドソンが演じたキャロラインのしっかりした介護士っぷり、いたずらっ子のようにベンに鏡を見せたり、ラストではセシールと入れ替わってわざとらしくジルに接する部分もお見事。
ホラーと言うよりもオカルト的な要素が強くて、期待以上に面白かったです。怪奇現象も色々と起きるのですが、古くからの呪術や黒魔術など他の作品とは少し違う気がします。ただ怖がらせるだけでなく、謎が多いのでどうなるのか推理しながら見ていても、最後の展開には必ず驚かされるでしょう。
物語に関係ないように思えるシーンもストーリーが進んでいくうちにそういう事かと納得出来るので、集中して見逃さずに鑑賞して欲しいです。(女性 30代)
映画『スケルトン・キー』 まとめ
ハリウッド進出したJホラー「ザ・リング」や、「スクリーム4 ネクストジェネレーション」、「トランスフォーマー リベンジ」といったシリーズ作品の脚本を手掛ける、アーレン・クルーガーの書いたどんでん返しは素晴らしい。
イアン・ソフトリー監督が描く独特の世界観は、怖いだけでなくハラハラさせられる。
キャロラインがベンの介護人に雇われるまですぐに進み、テンポよく進んでいくので、途中でダレることもない。
キャロライン本人も気が付かないように、徐々にフードゥーを信じさせていく様子には驚かされる。
信じなければ助かるが、信じ込まされてしまったという追い詰め方は、逃げ道があるようで無くて強烈な印象を残す。
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