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映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』あらすじネタバレ結末と感想

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』の概要:TVアニメの人気作を劇場版化した後編。5人の魔法少女達の永遠に終わらない戦いを描いたファンタジー。声の出演は悠木碧、斉藤千和、喜多村英梨。総監督は新房昭之、脚本は虚淵玄。2012年製作の日本アニメ。

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』 作品情報

魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
  • 監督:新房昭之、宮本幸裕
  • キャスト:悠木碧、斎藤千和、水橋かおり、喜多村英梨 etc

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

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映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』 あらすじ【起・承】

満月の夜。魔法少女5人のうちの1人、美樹さやか(喜多村英梨)が憎しみや闇がソウルジェムに溜まり濁ったため、魔女になってしまう。

その魔女化を必死で止めようとするものの、恨みは深く魔法少女たちは救うことができない。それでも佐倉杏子(野中藍)は、さやかの遺体を保存するのだった。

まだ魔法少女ではないが、さやかの親友である鹿目まどか(悠木碧)は、杏子や暁美ほむら(斉藤千和)と共にさやかを助けようと戦う。

魔法少女は、本来、魔女と闘うための存在だ。しかし、彼女たちを魔法少女にしたインキュベーターのキュウベェ(加藤英美里)に騙されて、自分の魂と引き換えにたった1つの願いを叶えるという契約を結んでいたことがようやく分かった。

インキュベーターのキュウベェは、異星人で宇宙を“エントロピーの法則”から救うために地球人を利用しているようだ。宇宙の因果律を破壊し、宇宙に死をもたらせないようにするというが本当のところは謎だ。

魔法少女たちの目の前には、“ヴァルプルギスの夜”という恐ろしい魔女に対峙する時が近づいていた。この夜ばかりは、1人で闘っても勝ち目がないという。

まどかは、さやかを救おうと、何度も呼びかけるが届かない。そして、また1人、仲間だった佐倉が死んでしまう。

まどかを守るために時空を超えて、ほむらが現れるのだった。
“まどかが魔法少女になるしかないんだよ・・”
“そんなことは絶対に許さない!”とほむらは叫ぶ。

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映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』 結末・ラスト(ネタバレ)

ある日、まどかの通う中学校に転校生・暁美ほむらが来た。さやかを失い、悲しんでいたまどかだったが、体の弱いほむらを気遣い、2人は仲良くなった。

ほむらは、引っ込み思案な子だった。
“私、死んだ方がいいのかな・・”と呟く。

そんな、ほむらの前に、まどかが魔法少女として現れた。ヴァルプルギスの夜に備えて闘っているらしい。先週、キュウベェと契約したばかりだ。

しかし、魔女との闘いでまどかは命を落としてしまう。
“ほむらちゃん、あなたと友人で良かった・・”と微笑むまどか。

だが、ほむらはまどかの死を悲しみ、キュウベェと魔法少女の契約を結んだ。
“君は、どんな祈りでソウルジェムを輝かせるのかい?”という問いに対して、
“私は、まどかちゃんとの出会いをやり直したい!守られるのではなく、守りたい!”と。
こうして、ほむらは、“時間”を自在に操る能力を持ち、まどかが魔法少女になるのを阻止すべく闘ってゆく。

ほむらは、同じく魔法少女の巴マミ(水橋かおり)と組み、魔女と闘っていた。
しかし、マミもまた闘いに敗れ、死んでしまう。

そして、ほむらは、ようやくキュウベェに騙されていることに気が付いた。それでもなお、真実から目を背けるさやかからは、“一緒に戦うのは無理”だと言われてしまう。

それでも、ほむらは闘い続けた。しかし、まどかは力尽きてしまう。
“私には出来なくて、ほむらちゃんに出来ること。キュウベェに騙される前の私を救って欲しい!”と最後に言い残し、まどかも亡くなった。

ほむらはまどかを守るため、時空を超えてまどかを何度も救った。その様子を観察していたキュウベェは、“ほむらの副作用で、絡まるはずのない糸が繋がっていくんだ!”と喜んだ。

地球では、美樹さやかの葬式が行われていた。まどかは、絶望と悲しみを胸に帰宅した。
“さやかちゃんもきょうこちゃんも死んじゃった・・”と。

キュウベェは、まどかに歴史の闇を語った。かつて、ジャンヌ・ダルクだった少女も、キュウベェと契約し、魔法少女として活躍したが最後は火あぶりの刑に処されてしまったことを。

キュウベェは、人類の感情というエネルギーを利用して、宇宙の死を阻止しょうとしているらしい。つまり、魔法少女たちをだましていたのだ!

ヴァルプルギスの夜が近づいていた。ほむらは、たった1人で闘うつもりだ。
まどかは、ほむらの力になりたいと思うが、断られてしまう。
“本当の気持ちなんて、伝えられるわけないよ!私はまどかとは違う時間を生きているんだもの!”と。

“あなたを救う!それが私の気持ち・・あなたを私に守らせて!”と言い、まどかを抱きしめるのだった。

だが、もし彼女が希望を諦めてしまえば、魔女になってしまう可能性もあるのだった。
悩むほむらの前にまどかが現れた。
“ほむらちゃん、ごめんね。私、魔法少女になるよ。今までのほむらちゃんを無駄にしないから”と。

まどかは、“すべての魔女を癒したい”と願い、魔法少女になった。こうして、まどかは宇宙空間のすべての時空で永遠に闘う道を選んだ。

まず、さやかが恋する相手、上条恭介(吉田聖子)が弾くヴァイオリンをもう1度聴きたい
という願いを叶えた。

ほむらは、まどかを目に見える形では失ったが、目には見えない宇宙で彼女を感じることが出来るのだった。

ほむらは、ある日、まどかの家族に会った。まどかの存在は、見えなくても家族とほむらの心に残っていると実感するのだった。

まどかの母親は、ほむらが髪に結ぶリボンに娘の面影を見ていた。これからもほむらとまどかは闘い続けてゆく。

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

神になった魔法少女の壮大な物語

この作品を観るまで、変身ものをバカにしていました。アニメでしか表現できない、奥深さがあり、ハマッてしまいますよ!

「魔法少女まどか★マギカ」シリーズは、5人の魔法少女たちが魔女を倒すべく闘うファンタジーです。設定がユニークで、異星人であるキュウベェに、自らの命を引き換えに魔法少女にされます。

世界を救う存在のはずなのに、闘ってゆくうちに溜まった恨みで魔女になるという恐ろしい最期が見ものです。
この悪の循環をどうやって断ち切るのかという壮大なテーマに本作は挑んでいます。

何がこの作品の凄さなのかというと、魔法少女まどかを神のような存在にすることで、宗教的な物語性を創造している点です。

劇中にジャンヌ・ダルクなど歴史上の人物が出てきますが、彼らの役割が異星人の策略にはまったかのように見えるから本当に怖い。

また、魔法少女・暁美ほむらが、まどかを守るために時空を超えてゆく能力を発揮してゆく様には、“愛”が感じられます!

タイムスリップ物や「エヴァンゲリオン」など戦闘物が好きな人には、ぜひ観てもらいたい。

美少女×魔法アニメのハマり方!

「魔法少女まどか★マギカ」シリーズは、作品のトーンが暗く、ブラックな展開が続きます。好きなキャラクターが途中で死んでしまうと残念ですよね。

そこで、“死なない”、“癒される”、“世界観がユニーク”の3点に絞って、おすすめの美少女アニメを紹介します。

1作目は、「カードキャプターさくら 封印されたカード」(00)。
CLANP原作のアニメ「カードキャプターさくら」の第2作目で、“想いを伝える”という重要性をシンプルに魔法を絡めて表現しています。遊園地での告白シーンにキュンとします。

2作目は、「楽園追放 EXPELLED FROM PARADISE」(14)。
「魔法少女まどか★マギカ」シリーズの脚本を書いた虚淵玄(うろぶちげん)が、水島誠二監督と作った作品。電脳世界と地上の世界で生きる人類のつながりと未来への希望を描いています。

アニメはこれからも進化してゆきます。ぜひ、この2作も併せてご覧下さい。


杏子の死とほむらがどうしてまどかに執着するのか、その原因が明かされる。最初はとっつきにくかった杏子とほむらにどんどん共感させていく脚本は虚淵の才能が光っていた。ほむらに対しての印象がはじめと全く変わってしまったのは、まんまとやられたという気持ちよさまである。それとは、逆にはじめ頼りになる先輩枠だったまみさんが、メンタルが弱いことが露呈してどんどん株を落としていくのは面白い。

TVシリーズを上手にまとめていたので見ていて違和感はなかった。悔しいけど話題になるだけのことはある、という映画だ。(男性 30代)

映画『魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』 まとめ

魔法少女物は、ただかわいいだけじゃない!その作品を観た人が時に人生を変えてしまうくらいの大きな力を持っていると感じています。

特に「魔法少女まどか★マギカ」シリーズは、アニメの絵というよりもセリフを聞いて、ブラックな世界観を理解しなければならない。

まるで、日曜日の朝に「エヴァンゲリオン」と「バタフライエフェクト」を同時に観ているような緊張感があります。

世界史の裏歴史に足を踏み入れてしまった怖さ、人間の感情のふり幅の大きさなど意識の変革を求められてしまう。

「永遠の物語」に対となるように「反逆の物語」もあります。とても怖いけど、「魔法少女まどか★マギカ」シリーズは、観るのを止められない!

関連作品

次作 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語
前作 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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