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映画『ベイブ 都会へ行く』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ベイブ 都会へ行く』の概要:『ベイブ 都会へ行く』は、牧羊豚として活躍する子豚を描いたドタバタコメディ映画『ベイブ』の続編。今度は資金難に陥った農場と主人を救うため、ベイブが都会に出稼ぎに行く。

映画『ベイブ 都会へ行く』 作品情報

ベイブ 都会へ行く

  • 製作年:1998年
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:コメディ、アドベンチャー、アニメ
  • 監督:ジョージ・ミラー
  • キャスト:マグダ・ズバンスキー、ジェームズ・クロムウェル、ミッキー・ルーニー、メアリー・スタイン etc

映画『ベイブ 都会へ行く』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『ベイブ 都会へ行く』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ベイブ 都会へ行く』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ベイブ 都会へ行く』 あらすじ【起・承】

史上初の牧羊豚として一世を風靡し、コンテストでの優勝を勝ち取った子豚のベイブは農場で幸せに暮らしていた。
この田舎でも取材をしたいという人が殺到するが、主人のアーサーはいつもの生活と農場を大切にしていたため、これらを断る。

しかし、ある日ベイブのせいでアーサーが井戸に落ちて大けがをしてしまう。動けなくなったアーサーは農場をまわせなくなり、収入がなくなった農場は差し押さえられてしまう。
困り果てたアーサーの妻エズメは、今まで断っていたベイブの取材や出演依頼を受けることを決心する。
こうしてベイブはエズメに連れられ都会に旅立つ。

慣れない都会にやってきた2人は到着早々トラブルに巻き込まれ、夜が更けてからやっと宿を確保する。
動物も泊まれるホテルはなかなかなく、そこは妙な女主人が経営する動物だらけのホテルだった。

ベイブは危険なマジックショーに出され、それを恐れて1人飛び出してしまう。エズメはベイブの行方を追って街に出ていくが、またトラブルに巻き込まれて刑務所に入れられてしまう。

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映画『ベイブ 都会へ行く』 結末・ラスト(ネタバレ)

街に飛び出したベイブは猛犬に襲われるが、その内の一匹の命を救ったことからボスと呼ばれ動物たちに慕われるようになる。
エズメとも再会できず困っていたところへ、アヒルのフェルディナンドが農場からベイブを追ってやってきた。

その頃宿は女主人が不在で動物しかいなかったのだが、そこに衛生局員がやってきて動物たちを次々と捕えてしまう。
ベイブとフェルディナンドはすんでのところで逃げのびるが、ベイブはなんと動物たちを助け出しに行くという。

戻ってきた女主人は動物たちがいないことに驚く。彼女はこの宿を毛嫌いしている向いの住人がやったことだと考え、抗議しに行く。衛生局に動物たちがいることを知ると、その頃釈放されたエズメと共に乗り込んでいった。
そこに来ていたベイブたちとも合流し、動物たちを救い出して逃走する。

女主人はこんなところにはいられないと、今回の騒ぎで意気投合したエズメを頼って田舎に引っ越してくる。
ホテルを売却したお金で農場は資金難から復活した。動物たちは農場で引き取り、やがてアーサーが快復すると皆は元の生活を取り戻した。

映画『ベイブ 都会へ行く』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ベイブ 都会へ行く』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

期待を裏切らないドタバタコメディ

前作では、子豚のベイブの成長と農場の動物たちとの交流を描いていた。豚はいずれ食べられるのが運命。それを乗り越え、生き残るにはどうすればいいか、その答えが牧羊豚だった。前作では農場が主な舞台で、動物と人間の交流よりも動物同士の交流がメインだった。のんびりした雰囲気の中にちょっとドジなベイブが周囲を引っ掻き回す、というのが前作の面白さだったが、続編である今作は舞台が都会になり、展開もめまぐるしい。おまけに前作ではそれほど重要人物でもなかった夫人のエズメが主役ばりの活躍を見せている。
こういう作品の続編は前作と似通った展開になるのがお決まりだが、『ベイブ』は全く違う展開となっている。しかし根本的なテーマは不変で、同じメッセージを持っている。

動物愛護の観点から

前作と共通しているメッセージは、動物を大切にしよう、ということだろう。家畜としてはいずれ食用として出荷される運命を持っている豚が、そうならないための努力をし、それが報われたのが前作だった。
今作では、ホテルで暮らす動物を邪見にする心無い人間が衛生局に通報し、動物が捕らえられる。この映画では動物たちは助け出されるが、何も行動を起こさなければそのまま殺処分となるのが運命である。

アーサーを演じたジェームズ・クロムウェルは菜食主義者として知られ、動物愛護の活動も積極的に行っているそう。
『ベイブ』を観て動物の肉を食べることを見直す人も続出したようで、単なる娯楽映画として以上の側面を持っている作品である。
私はこれを観たから肉が食べられないなんてことはないが、実際こうした農場に縁があって、家畜が身近な存在になったら確かに自分の食生活を見直すかもしれないと思う。

こんな効果をもたらす作品ではあるが、ベイブを演じた48匹の豚はその後食用として出荷されたらしい。タレント動物ではなく養豚場の豚だったらしいのでその後の行方は噂でしかわからないが、豚は家畜として育てられる種類しかないので当然と言えば当然。残酷な現実を知ると切ない。


この手の作品は動物たちはかなりの知能を有していて、実は人間の知らないところでこんなことをしているんだよというネタなのだが、世界が拡張されていくと様々な疑問や違和感が拭えなくなってくる。そこまで考える映画ではないと言われるとそれまでなのだが。動物視点から見ると本当に狂っている世界観だ。

前作が違和感を感じるギリギリのラインを保っていただけに残念だった。動物映画としては良くできているレベルなので見て損はない。前作のことは忘れて純粋にドタバタコメディとして見るのが正解かも知れない。(男性 30代)

映画『ベイブ 都会へ行く』 まとめ

『ベイブ』は豚のかわいらしさを初めて示してくれた作品だと思う。豚の原種はイノシシだが、豚としては家畜しか存在せず、さらにほかの家畜である牛や馬、鶏などと違って食用以外に道はない。最近はペットとして飼われるミニブタなどもあるが、人間が思う豚とは基本的に食用の豚でしかない。そういう意味で豚に注目したことでメッセージ性は強まったと思う。
相変わらずベイブは可愛くて癒されるが、前作と違ってベイブの活躍はあまりなくなったのが少し残念だった。

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