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映画『パラダイス・キス』あらすじネタバレ結末と感想

映画『パラダイス・キス』の概要:『パラダイス・キス』は、矢沢あいの同名漫画の実写映画。主演に北川景子を迎えて、勉強しか取柄がない女子高生がトップモデルに上り詰めていく、恋あり青春ありのサクセスストーリー。

映画『パラダイス・キス』 作品情報

パラダイス・キス

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:ラブストーリー、青春
  • 監督:新城毅彦
  • キャスト:北川景子、向井理、山本裕典、五十嵐隼士 etc

映画『パラダイス・キス』 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『パラダイス・キス』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『パラダイス・キス』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『パラダイス・キス』 あらすじ【起・承】

都内有数の進学校に通う早坂紫は、勉強ばかりでなんの面白味もない生活を送っていた。高校3年になり受験勉強に励むも、第一志望の判定は良くなく、報われない毎日。高校に入ってから片思いし続けてきた徳森とは何の進展もない友達止まりだ。

今の生活に嫌気がさしていたころ、街中である男に声をかけられる。見るからにチャラチャラしたその男をナンパだと思った紫は逃げようとするが、貧血で倒れてしまう。
目が覚めた紫は、男が矢澤芸術学院の生徒・永瀬嵐だと知る。紫に声をかけたのは、文化祭のファッションショーのモデルを頼もうとしたからだった。

紫が連れてこられたのは、嵐とその彼女の実和子、女装した男子イザベラやデザイナー志望のジョージらがアトリエにしている場所だった。彼らはParadise Kissというブランドを立ち上げ、服を作っていた。
改めてモデルになってくれと頼まれるが、紫は彼らの夢を遊びだと言い、受験勉強で忙しい自分にかまうなと断る。

ところが、翌日紫の学校の教室まである男がやってくる。アトリエのデザイナーでリーダー的存在のジョージだった。
無理やり矢澤芸術学院まで連れていかれた紫は、メイクアップアーティストに髪をカットされる。有無を言わさないジョージの態度にはなかなか抵抗できず、一緒にいるうち彼の挑発にまんまと乗せられてしまい、モデルを引き受けることになる。

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映画『パラダイス・キス』 結末・ラスト(ネタバレ)

文化祭のファッションショーには、ジョージたちのライバル・香も出場する。ジョージたちは優勝するためにショーの要となるドレス作りに力を入れる。
間近で彼らの洋服づくりに懸ける情熱を見ていた紫は、どんどんファッションの世界にのめり込んでいく。

やがて紫は厳しい母と喧嘩になり、家を飛び出してジョージのマンションに居候する。自立するために高校を休学し、モデルの仕事を始めた。
一流のモデルの仕事は、学校のファッションショーのモデルとはくらべものにならないほど厳しいものだった。しかし、刺激に飢えていた紫はモデルの仕事にやりがいを感じる。

ジョージとは一緒に過ごす中で惹かれ合うが、彼は卒業後パリに修行に行くという。
ファッションショー当日、紫は思うようにランウェイを歩けない。不安なまま本番を迎えた紫に、ジョージは「自分の足で歩いてこい」と声をかける。
ショーは成功に終わった。その後ジョージは宣言通りパリへ行き、紫はプロのモデルの中で生きていくことを決意する。

数年後、紫は一流のモデルになっていた。仕事でニューヨークに行った際、ジョージがそこでアトリエを作り活動していることを知ると、紫はジョージのアトリエに走り、キスをした。

映画『パラダイス・キス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『パラダイス・キス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

北川景子が歩んできた道そのもの

偶然なのか意図的なキャスティングなのか、主人公の紫のサクセスストーリーは、女優・北川景子の歩んできた道とよく似ている。
北川景子は才色兼備で、高校時代は医師を目指して勉強していた。紫と同じように成績が伸びずに悩んでいたところへ、芸能界にスカウトされたのだという。まさになぞったかのよう。そしてその後モデルとして活動し、女優の仕事を始めて今に至る。これほど紫の役にピッタリな女優はいないだろう。

少女漫画特有の世界観

単なる恋愛映画ではなく、少女漫画原作の映画なので、この独特の世界観は観る人を選ぶだろう。原作のファンやキャストのファンならそれだけで楽しめるだろうが、そうでなければ作品の世界に入り込むのは難しい。
ストーリーもすごくいい!というわけでもなく、キャストはそれこそ当時旬の若手を集めただけという印象である。
漫画原作の実写映画はキャラクターありきである。現実にはあり得そうもない設定やクサイ展開には目を瞑って、現実を忘れて少女漫画らしさを楽しむのが醍醐味である。

結末の展開について

原作は未読なのだが、映画のラストはオリジナルの展開らしい。映画では「そんなにうまくいくか?」と思うような終わり方だったので釈然としなかったが、原作の結末を知るとそっちの方が良かったのではないかと思った。
原作では、モデルの世界で成功も失敗も味わった紫は徳森と婚約している。ジョージの事を忘れたわけではないが、現状に満足している。
こっちの方がいくらか現実的で、きれいな結末だと感じられる。


原作の漫画が大好きだっただけに、どうしても違和感を感じてしまう。北川景子さんや向井理さんが悪いわけではないが、早坂紫と小泉譲二には見えなかった。
部屋の内装や服は全ておしゃれで素敵だった。作品として悪いわけではないので、これは別作品だと思った方が楽しめると思う。野暮ったい早坂紫が、化粧や服によってどんどんおしゃれになっていく様子は純粋に凄いなと思った。自分も着飾って出かけたくなるような、ワクワクした気持ちを抱ける作品。(女性 30代)

映画『パラダイス・キス』 まとめ

はなやかな北川景子がファッションショーでいろんな衣装を着るシーンなど、見どころは多かったものの、ストーリーはイマイチな作品だった。キャラクターにもストーリーにも現実味がなく、どこまでも絵空事のようで、この世界観を受け入れられなければ視聴者は置いてけぼりになってしまう。
結末を映画オリジナルの展開にしたのか、不思議で仕方ない。原作通りの展開にしていれば、中高生といった少女漫画世代だけでなく、もっと広い層にも受け入れられたのではないだろうか。

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