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映画『骨壷』あらすじネタバレ結末と感想

映画『骨壷』の概要:骨壷の呪いの噂を実行した女子高生たちが、その呪いを利用しようとする教師が仕掛ける罠や友情に翻弄される様子を描いた。原作は、若年層から高い人気を得ている山田悠介の短編小説。

映画『骨壷』 作品情報

骨壷

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:82分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:永江二朗
  • キャスト:松原夏海、横山ルリカ、宮崎理奈、絲木建太 etc

映画『骨壷』 評価

  • 点数:40点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★☆☆☆☆
  • キャスト起用:★☆☆☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★☆☆☆☆

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映画『骨壷』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『骨壷』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『骨壷』 あらすじ【起・承】

稲田家の骨壺の遺灰を飲むと、呪われて死ぬという噂があった。

女子高生の美津子は、教師の市田からセクハラ行為を受けていた。
やがてセクハラ行為はエスカレートし、美津子は市田に襲われそうになる。
襲われかけた美津子を見た内気な絵里は、稲田家の墓を探し出して遺灰を持ち帰り美津子に渡す。
絵里は美津子に助けられた過去があり、美津子の力になろうとしていた。

美津子は友達の果穂と涼子と一緒に、ペットボトルに遺灰を入れて市田に飲ませようとする。
市田に片思いをしていた果穂は、セクハラのことを知っても、市田を助けるために遺灰の入ったペットボトルを別の教師に渡してしまう。
そして、その教師は自殺。
左腕だけがどうしても見つからなかった。

市田と果穂が学校中に送った怪メールのせいで、美津子は孤立。
果穂は遺灰の存在を盾に市田と涼子を脅す。

自分も遺灰で対抗するべきだと考えた涼子は、絵里に稲田家の場所を教えるよう迫る。
これ以上被害者を出したくない絵里は、稲田家の墓から骨壺を出して森の中の廃屋に隠した。

突然逃げ出した絵里を探す美津子は、絵里の母親から携帯電話にGPSアプリを入れていると聞き、絵里を探し出す。

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映画『骨壷』 結末・ラスト(ネタバレ)

市田に遺灰を奪われ、それを飲まされてしまった果穂は怪死。
彼女の右腕は無くなっていた。

市田が果穂に遺灰を飲ませたことを知ってしまった涼子は、家庭訪問と称して自宅にやってきた市田におびえる。
タオルを噛む癖を利用され、遺灰を口にしてしまった涼子は下半身を失った状態で死んだ。

涼子の遺体を見た美津子は、警察で事情を聞かれる。
すべてを話すが、警察では呪いは殺人として扱えないために市田を逮捕できないと言われてしまう。
そして遺灰の人物が判明。

妊娠中だった稲田琴美は、子供に外の世界を見せたいと助けを乞いながら殺され、犯人はまだ捕まっていなかった。

絵里からのメールが美津子のもとに届くが、美津子はそれに違和感を抱く。
GPSアプリを使って絵里の行方を捜し、刑事も美津子に協力した。

その頃、絵里は市田に脅されて稲田家の墓へ案内させられていた。
墓の中には骨壺が無いことを教え、廃屋へと向かう。
絵里の態度が気になる市田は罠を警戒し、廃屋から骨壺を取ってくるよう命令する。
骨壺を持った絵里は市田に向かって遺灰をばらまき、自分も遺灰をかぶってしまう。
市田は目の前に現れた稲田琴子の亡霊に殺された。

駆け付けた美津子と刑事は、市田のバラバラ遺体と首のない絵里の遺体を発見する。
悲しむ美津子の背後では、死んだ5人の遺体をつなぎ合わせた存在が、稲田琴子の亡霊をママと呼んでいた。

映画『骨壷』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『骨壷』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ツッコミどころだらけのストーリー

山田悠介原作の映画といえば「アバター」や「×ゲーム」をはじめ、突拍子もない世界観と不条理な展開、そして途中でダレるストーリーが定番化しているが、本作は一応と言える程度にはホラーの枠におさまった作品。

稲田家の骨壺の遺灰を飲むと呪われるという噂には、お腹の中の子供を思いながら無残に殺された稲田琴美の思いがあるなど、きちんと裏付けがあるのは良い。
だが未解決のままで、犯人がわからないという設定には詰めの甘さが感じられる。

果穂から遺灰を奪った市田がどうやって涼子に遺灰を飲ませるかは、涼子の母がタオルの話をした時点でわかってしまう残念な展開。
また、ホラー映画好きならば、最初に自殺した教師の左腕だけが見つからないというセリフから、一人の人間分のパーツが揃ってツギハギ人間ができるという展開は予想できてしまう。

都市伝説になるような稲田家の墓が、不良カップルでも簡単に見つけられるような場所にあるのはツッコミどころ。

見られる程度のグロテスク描写

残酷描写がしっかり描かれていて、右腕が無い果穂の遺体、下半身の無い涼子の遺体、胸部が無い市田の遺体はグロテスク。
市田の死体は薄暗い中で映されているが、その分、気味悪さは際立っている。

しかし、最初の犠牲者の教師の右腕、果穂の右腕、市田の胴体に涼子の下半身、そして絵里の首からできた稲田琴美の子供が歪すぎて、失笑してしまう。

AKB48メンバーの松原夏海が主演のアイドル映画なので、演技の下手さやセリフの棒読み加減もかなり目立っている。


呪いによって死んだ人が身体の一部を無くしている時点で、きっとその無い部分が合体して…とイメージできてしまいました。昔『金田一少年の事件簿』で似たようなストーリーがありましたが、正直そちらの方が面白かったです。
山田悠介の小説は本当に面白いので期待して鑑賞しましたが、映像化となると少し違うのかも知れません。
都市伝説的な展開も悪くないのですが、もう少しミステリー的な要素があった方が楽しめたかなと思います。(女性 30代)

映画『骨壷』 まとめ

ホラー映画らしい展開や、残酷描写はあるものの、山田悠介の小説を原作とした映画作品特有の詰めの甘さ、雑な設定が目立つ作品。
ツッコミどころは数えきれないほどあり、それ自体を楽しむ感覚で見る事を勧めたい作品になっている。

また、アイドル映画にありがちな、演技力に期待してはいけない完成度。

AKB48の松原夏海が目立たない絵里を、アイドリング!!!の横山ルリカが美津子、SUPER☆GiRLS宮崎理奈が涼子、AeLL.の篠崎愛が果穂を演じている。
アイドル好きやファンなら楽しめる作品だろう。

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