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映画『デイブレイカー』あらすじネタバレ結末と感想

この記事では、映画『デイブレイカー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『デイブレイカー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『デイブレイカー』の結末までのストーリー
  • 『デイブレイカー』を見た感想・レビュー
  • 『デイブレイカー』を見た人におすすめの映画5選

映画『デイブレイカー』 作品情報

デイブレイカー

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:98分
  • ジャンル:アクション、サスペンス、ホラー
  • 監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
  • キャスト:イーサン・ホーク、ウィレム・デフォー、クローディア・カーヴァン、マイケル・ドーマン etc

映画『デイブレイカー』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『デイブレイカー』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『デイブレイカー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『デイブレイカー』 あらすじ【起・承】

2019年。始まりは1匹のコウモリだったと言える。
そのウィルスにより人口の95%が不老不死となってしまった。
しかし、彼らは人間の血を飲む事でようやく生きていられると言うヴァンパイアとなってしまった。
人間は5%しか居ない為、ヴァンパイア達は食糧難である。
ヴァンパイア達は不老不死と言えども、長時間血をもし飲まない場合は、餓死するのではなく「サブサイダー」と言うコウモリの様な羽根の生えた怪物状態となってしまう。
前頭葉が破壊され、凶暴化してしまうモンスターである。
しかも、もし同胞であるヴァンパイアや、自分の血を飲んでしまった場合は、サブサイダーになる速度が速まる事になり、そこの事が社会問題となりつつもあった。

ヴァンパイアのエドワード・ダルトン(イーサン・ホーク)は、製薬会社に勤務しているエリートで、そこで食料となりうる「人間の代用血液」の開発に携わっていた。
開発中の代用血液では、ヴァンパイア達の拒絶反応を起こしてしまうなど、なかなか実用までに至らない日々。
この会社には人間を飼育する部屋もあり食料難を解決すべく向き合っているが、絶対数少ない人間を家畜化しての血液採取は絶望視されていた。

エドワードは人間の血を飲み続ける事に嫌悪を抱いていた事も動機で、代用血液の開発に携わっていた。

ヴァンパイアの世界とは言え、普通に車も走り、仕事もし、あまり表面上は人間と変わらない生活ではある。

ある日、車で帰宅中のエドワードは、猛スピードで走ってきた対向車との事故に巻き込まれ、様子をのぞくと中には人間が。
クロスボウを突きつけられたエドワードだが、人間達をかくまい、事故に集まった警官には嘘を教えて追い払う。
無事うまく人間を逃したエドワードだが、その内の1人、オードリー・ベネット(クローディア・カーヴァン)は車の中にあった身分証を見てエドワードの家を訪ねるのだった。

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映画『デイブレイカー』 結末・ラスト(ネタバレ)

「1人で来い」と言うメッセージを見て、太陽光対策をして草原へと来たエドワード。
そこでライオネル・コーマック(ウィレム・デフォー)=通称エルビスと言う人間が現れ、「元人間」と言う。
交通事故にあった際、太陽光を浴びて死んでしまう直前に川に落ちたら人間へと戻っていたと言う話なのである。エドワードは人間と共に、人間へと戻る方法の研究を始める。

人間達の隠れ家的な場所に連れられたエドワード。
皆と話を聞きながらワイン発酵タンクを使い、研究や実験を進めて行く。
軍隊に所属するエドワードの弟のフランキーは兄の監視や連れ戻す事を命令される。
そんな中で、隠れ家が軍隊に包囲されてしまい、山小屋へと移動。

エドワードはエルビスとオードリーと密かに残り、自ら体を張って実験に臨む。
研究に成功し、押しかけてきた軍隊からも無事に隠れる事が出来た。
サブサイダー狩りも始まり、街は緊張状態に。

無事に人間へと戻るが、山小屋に向かうと皆殺しにされていた。
仕事仲間のクリスに「人間に戻る方法」を伝えに行くと相手の裏切りにあってしまい、オードリーが捕獲されて連れて行かれてしまった。
後を追うエドワードとエルビスは扉を開けた部屋でサブサイダーと遭遇。

その時、弟のフランキーによって助けられたが、飢えていたフランキーは思わずエルビスに噛み付いてしまう。するとフランキーは人間に戻ってしまった。
元ヴァンパイアである人間の血を吸う事で人間に戻れると言う事が判明する。

製薬会社にオードリーを助ける為向かったエドワードは、人間を辞めたいと社長を騙し、見事彼に噛み付かせ社長を人間に戻す事に成功する。
エレベーター内で拘束され、社長は駆けつけたヴァンパイアの軍達に食いちぎられるのだった。助けにきたフランキーと一緒に逃げようとした際、駆けつけた軍隊の餌食となってフランキーは死亡。

しかし、噛み付いた軍人達はどんどん人間に戻っていく。
その中で、射殺し出したのは、治療法は必要ないと言い切るクリス。
間一髪駆けつけたエルビスにより、矢で打ち抜かれクリスは死亡。
また新しい日が昇るのだった。

映画『デイブレイカー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『デイブレイカー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

各登場人物達の美しさ

イーサン・ホークの端正な姿が、人外であるヴァンパイアの世界で馴染んでいる。
人間に戻った時は素朴なイメージで、ヴァンパイア時にはミステリアスでと言う表現が美しく感じる。
彼以外のヴァンパイア達も、どこか動作の1つ1つに、人間くささが出ないような努力をしている様に感じる事ができる為、振る舞い方をよく注視すると倍楽しめる気がする。
少しうつろな瞳や、タバコをくわえる姿もアンニュイさが漂い、黒い闇の雰囲気と良くマッチしている。
世界観が上手に出ていると感じるので、ヴァンパイア好きの人にはたまらないであろう演出と言えるかもしれない。
電車のホームの地下にコウモリの様に変化したサブサイダー達が存在すると言う環境が、この世界の不気味さを際立たせており、細かい設定まできちんと作られている様子が伺える。

見所はたくさん

細かい設定もきちんとされている世界観だが、見所は意外とアクションの派手さでもある。
サブサイダーの動きの巧妙さや、強さ、ヴァンパイアが一撃で壁に吹っ飛ばされてしまうなど注目である。
サブサイダーの醜悪さの恐怖や強さは圧倒されて見ごたえ十分である。
研究を進めるだけの淡々とした動きだけでなく、実際に身体を張って実験するなどサスペンスの様な進み方もする。
また、製薬会社で人間とヴァンパイアの間を餌食となり彷徨いながら襲撃されていく社長の姿も残酷ながら必見である。
首を切られてしまったり、血が噴出すなどグロテスクな表現も少なくないので注意しながら楽しむと良い。


人口の95%をヴァンパイアが占める世界はどんなふうになっているのか想像したこともありませんでしたが、意外と人間と同じような生活を送っているのが面白かったです。
更に、ヴァンパイアとして生き延びる方法ではなく人間に戻る方法に研究がシフトチェンジしていくのも見所のひとつだと思います。元人間のヴァンパイアと言うどちらの心も持つキャラクターですが、ビジュアルでそれが表現されていたのは分かりやすくて良かったです。仲間の死を混じえつつも、人間に戻れる人たちが増えていく希望のある終わり方はとても気持ちよかったです。(女性 30代)


バンパイアが支配する近未来という設定がユニークで、一気に引き込まれました。血液が不足する中、倫理観よりも資本主義が優先される描写は皮肉が効いていてリアル。主人公エドワードが人間性を取り戻し、吸血鬼の治療法を発見するくだりは熱く、希望が見える展開に救われました。ホラーでありながら社会派SFとしても見応えがある良作でした。(30代 男性)


吸血鬼映画といえばロマンスや伝説的要素が多い中、『デイブレイカー』は完全に近未来SF。企業と政府の利権が絡む社会構造がしっかりしていて、むしろリアルなディストピアものとして楽しめました。クライマックスの“人間化の連鎖”は意外性があってよかったですし、ラストの希望をにじませる終わり方も好きです。(40代 女性)


とにかく設定が斬新で最高。吸血鬼が人間を支配しているのに、自分たちが血液不足で滅びかけてるという逆転構造が面白すぎる。イーサン・ホーク演じる主人公が理性を保ちながら人間の側に立つ姿も良かった。サム・ニールの悪役っぷりも最高。バンパイア×終末世界×社会風刺=個人的にどストライクな一本でした。(20代 男性)


暗いトーンが続く中で、ひと筋の希望を探し続ける主人公たちの姿が印象的でした。映像もスタイリッシュで、夜の街のネオンや無機質な研究施設の描写など、美術面も優れていました。兄との再会シーンでは、血よりも“信念”が重要だというメッセージを感じました。ヴァンパイア映画の枠を超えた、静かに深い作品です。(30代 女性)


人間が“食料”として管理されるという描写が強烈でした。生きた人間を逆さ吊りにして採血するシーンは、まさに人間が家畜になった世界そのものでゾッとしました。でもそれだけじゃなく、血を失うと“野生化”するという設定がまた怖い。欲望と倫理の境界が崩壊していく様子が、まるで現代社会の写し鏡に思えました。(50代 男性)


ホラー映画としての緊張感もあったけど、それよりも“文明の崩壊と再構築”というテーマに感動しました。人間に戻れる可能性があるのに、それを拒んで権力や富にしがみつこうとする吸血鬼社会の描写は皮肉的で、現実世界にも通じるところがあると感じました。単なるエンタメでは終わらない、考えさせられる映画です。(40代 女性)


「吸血鬼が当たり前」という世界観に違和感を持たせず、最初から最後まで没入できました。社会システムが吸血鬼を前提に構築されているという点が細かく描かれていて、設定の説得力がすごい。ラスト、主人公が自らの血で“人間化の連鎖”を起こすシーンは最高に熱かった!終末SF好きとしては大満足の一本です。(20代 男性)


吸血鬼社会の中で、良心を持ち続ける主人公エドワードの存在がとても魅力的でした。彼が自ら人間に戻り、周囲にその治療法を広めていく過程がまるで伝染病の“治療と回復”を描いているようで、とても象徴的でした。アクションよりもドラマ重視なところも好印象。女性でも入りやすい、インテリジェントなヴァンパイア映画です。(30代 女性)


登場する吸血鬼たちが、単なる“モンスター”ではなく、“市民”として描かれているところが面白かった。仕事に通う吸血鬼たち、血を求めるホームレス吸血鬼、階級によって吸える血の質が違う社会。これはもう完全に現代の階級社会のメタファーだと思う。ラストで支配構造が崩れていく様子には快感すらありました。(50代 男性)

映画『デイブレイカー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『デイブレイカー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

リベリオン(原題:Equilibrium)

この映画を一言で表すと?

感情を抑圧された社会で“心”を取り戻す男の反逆SFアクション。

どんな話?

第三次世界大戦後、人類は感情を抑える薬で戦争をなくした世界を築いた。しかし、それに疑問を抱いたエリート兵士プレストンは、自らの感情に目覚めて反乱を起こす。銃と格闘術が融合した“ガン=カタ”も話題に。

ここがおすすめ!

『デイブレイカー』と同様、ディストピア社会の中で個人が自由と人間性を取り戻す物語が描かれています。映像美と独特の戦闘スタイル、そして“感情”というテーマが深く胸を打つ、隠れた名作SFアクションです。

アイ・アム・レジェンド

この映画を一言で表すと?

終末世界にたった一人残された男の静かな戦いと再生の物語。

どんな話?

ウイルスにより人類の大半が“異形”に変異した未来、ただ一人生き残った科学者ロバート・ネビルが、治療法を探しながら孤独な日々を過ごす。崩壊した都市での生活と希望の灯火が交錯するサバイバル・スリラー。

ここがおすすめ!

『デイブレイカー』と同じく、人類が絶滅寸前という世界設定で、治療法を求める科学者の姿が共通しています。圧倒的に孤独な状況で人間性を保とうとする姿に、静かで重い感動が訪れる傑作です。

ブレイド(Blade)

この映画を一言で表すと?

ヴァンパイア×ヒーロー=最強!闇の世界で戦う伝説のハーフ吸血鬼。

どんな話?

吸血鬼に母を殺され、自らも半分ヴァンパイアとして生まれたブレイド。人間社会を守るため、吸血鬼たちとの戦いを続ける孤高の戦士が、壮絶なバトルとともに自身の存在意義と向き合う。

ここがおすすめ!

『デイブレイカー』と違ってアクション寄りではありますが、吸血鬼社会の構造や、異形の者が人間の味方になるという構図が共通。スタイリッシュでクールな戦闘シーンが楽しめる一方で、孤独なヒーローの苦悩にも引き込まれます。

ザ・ロード(The Road)

この映画を一言で表すと?

終末世界で“人間らしさ”を守り抜く、父と息子の旅路。

どんな話?

文明が崩壊した世界で、生き残った父と息子が生存と希望を求めて南を目指す。極限状態の中、信頼と絆だけを頼りに歩き続ける二人の姿が描かれる、静かで重苦しくも美しいヒューマンドラマ。

ここがおすすめ!

吸血鬼ではなく人間が主役ですが、“人間性が失われた社会”という点で『デイブレイカー』と強く共鳴します。ハードな世界観の中でも親子の絆が最後の希望となる描写は、深い余韻を残す名作です。

アンダーワールド

この映画を一言で表すと?

吸血鬼 vs 人狼!スタイリッシュに描かれる闇の種族戦争。

どんな話?

長年戦いを続けてきた吸血鬼とライカン(人狼)たちの抗争に巻き込まれた、ヴァンパイア戦士セリーン。禁断の真実と陰謀が絡み合い、やがて彼女の運命を大きく変えていく。

ここがおすすめ!

吸血鬼社会の内部構造、階級、血統といったディテールは『デイブレイカー』ファンにも響くはず。クールで黒を基調としたビジュアルや、悲壮感のある主人公の苦悩など、世界観にどっぷり浸れる作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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