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映画『恋空』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『恋空』の概要:『恋空』は、出版当時大ヒットを記録した、美嘉の自身の体験を元にした同名のケータイ小説を原作とする恋愛映画。高校生の切ないラブストーリーを描く。主演は新垣結衣、三浦春馬。

映画『恋空』の作品情報

恋空

製作年:2007年
上映時間:129分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:今井夏木
キャスト:新垣結衣、三浦春馬、小出恵介、香里奈 etc

映画『恋空』の登場人物(キャスト)

田原美嘉(新垣結衣)
高校に入ってヒロに恋をする。突然別れを告げられ、悲しみの中癒してくれた優と付き合うが、ヒロの病気を知って献身的に支える。
桜井弘樹(三浦春馬)
親しい友人からは「ヒロ」と呼ばれる。派手な金髪でチャラチャラしており、美嘉のことも最初は本気ではなかったが、付き合っていくうちに本当に好きになる。自分の余命が短いことを知り、美嘉を遠ざけ別れる。
咲(臼田あさ美)
ヒロの元恋人。現在の恋人である美嘉に嫉妬し、さまざまな嫌がらせをする。
福原優(小出恵介)
美嘉の2人目の彼氏。ヒロのことを引きずっていた美嘉を振り向かせ、美嘉のヒロへの思いを知った際は引き留めることなく送り出す。

映画『恋空』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『恋空』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『恋空』のあらすじ【起】

平凡な女子高生の美嘉は、いつか幸せな恋をすることを夢見ていた。

ある日、美嘉は携帯を落としてしまったことに気付く。あちこち探していたが、図書室の本棚で発見する。
その日の夜から、知らない人からメールが来るようになる。どこの誰かもわからないメール相手だったが、やりとりを続ける中で美嘉はその正体が気になり始める。

メールの相手は、学校の同級生のヒロだった。美嘉とヒロは今まで接点はなかった。それもそうで、ヒロは見るからにチャラチャラしており、平凡な美嘉とは到底関わりがなかったのだ。

ヒロにびくびくして会話もそこそこに退散した美嘉は、相手が軽い男だったと分かりがっかりする。しかし、偶然外見からは想像できなかったヒロの意外な一面を見かけ、「優しい人だ」と見直す。
それからしばらくして、美嘉はヒロと付き合い始める。

2人は仲良く過ごしていたが、ある日ヒロが寝言で「咲」という女性の名前を呟いたことで、美嘉は不安に感じるようになる。

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映画『恋空』のあらすじ【承】

それからしばらくして、美嘉は知らない男子の集団に襲われた。さらに、学校でも身に覚えのない噂を流され、美嘉は傷つく。

これらの嫌がらせは、ヒロの元カノである咲が仕組んだ事だった。咲は美嘉に嫉妬し、精神的に追い詰めていった。
美嘉はこれ以上ないほどに落ち込むが、引き戻してくれたのはヒロだった。ヒロは美嘉をいわれのない中傷や咲から守った。

美嘉とヒロの仲はより一層深まったが、また問題が起こる。美嘉が妊娠したのだ。ヒロは喜び、父親になる決意を持って美嘉の両親を説得しようとするが、猛反対される。

美嘉はヒロに会えない日々が続いていたが、ヒロは美嘉の両親に会いに何度も訪ねてきていた。派手だった金髪を黒に戻し、誠意をもって両親に認めてほしいと頼み込んだ。
美嘉は自分と赤ちゃんのために必死に両親を説得するヒロを見て、うれしく思い、絶対に赤ちゃんを無事に生みたいと思う。

しかし、その美嘉の思いは挫かれる。咲に呼び出された美嘉は、口論の末転倒し、その衝撃で流産してしまったのだ。

映画『恋空』のあらすじ【転】

美嘉はこれ以上ないほどの悲しみに沈み、同じように悲しむヒロも美嘉を慰めた。
美嘉が立ち直ってきたころ、2人は進級した。

その頃からヒロの様子が変わる。あからさまに美嘉を避けるようになったのだ。突然態度が変わったヒロに美嘉は戸惑い、ヒロが別の女性とキスをしているのを見て大きなショックを受ける。

結局それがきっかけで2人は別れてしまう。

それ以来、知り合う前は元々接点がなかった2人が関わることはなくなった。美嘉はヒロのことを引きずりながらも、大学受験の準備を進める。
そんな中、大学生の優と知り合った。年上で包容力のある優は優しく、美嘉は勉強を教わるうちに彼に惹かれていく。

高校を卒業し、ヒロへの思いを断ち切ろうと決断した美嘉は、優と付き合い始める。大学に進学してからは幸せな日々が続いていた。

その年のクリスマスイブ、美嘉は偶然ヒロの親友のノゾムと再会する。そこで美嘉は、ヒロが自分を避けた理由を初めて知る。
ヒロは、癌に侵されていたのだ。

映画『恋空』の結末・ラスト(ネタバレ)

その日は優とのデートの日だったが、美嘉はいてもたってもいられずヒロに会いに行く。

ヒロは、自分が長く生きられないことを知って美嘉を悲しませたくないという思い出突き放したのだ。
高校2年の頃の冷淡な態度にはそういう理由があった。ヒロ自身、癌であることを知り、そして残された命が短いことを知り、どうすることもできずに自暴自棄になっていた。美嘉に別れを告げたのはそんな時だったのだ。

ヒロはまだ美嘉のことを想いつづけていた。お互いの想いを知り、美嘉はこれからヒロを支えて行こうと決意する。

ヒロと生きていくことを決めた美嘉を、優は何も言わずに送り出してくれた。

闘病生活を送るヒロを献身的に支えるが、ヒロは弱っていく一方だった。2人は残された時間をかみしめるように過ごす。
2人だけでささやかな結婚式をした時、ヒロは初めて涙を流し、「死にたくない」と言った。美嘉はどうすることもできず、ただヒロを抱きしめた。

とうとうヒロは亡くなった。最愛の人の死に嘆く美嘉は、自分の命も絶ってしまおうかと考える。
しかしなんとか思いとどまり、強く生きていくことを決意する。

映画『恋空』の感想・評価・レビュー

うーん。「新垣結衣はとても可愛い」という事しか魅力を感じなかった。
ケータイ小説からの映画化だが、ティーンエイジャーはこの話の矛盾点や疑問点を気にせずに映画を楽しめるんだと思うとなんだか羨ましくもある。

夏休みの携帯メールのやり取りで恋が始まるまでは良い感じだった。
その後のレイプや図書館や妊娠、失恋、闘病など盛り込みすぎ。
なんといっても、離婚を決めるまでに至った夫婦は写真の修整だけで元通りにはならない。(女性 40代)


当時大人気となった、ケータイ小説を映画化した作品である。未成年らしい恋愛感、妊娠、中絶、ガンとの闘病など、若年層向けの作品にしては、なかなかヘビーな展開が詰め込まれている。最終的には愛する人との別れを受け止め、前向きに生きていくというどこかで見たような展開なので感情移入はなかなか難しいが、時にはこういう青臭い恋愛ドラマも悪くは無いと言える。この作品を見るに当たって、未成年の責任だとか、そういう現実的な考えは置いておいた方が無難だろう。(男性 30代)


本当にあった話を映画化しています。正直、泣きました。パンフレットを買って更に泣きました。運命って本当にあるんだなとこの映画を観て思いましたし、恋って、楽しいだけじゃなく辛くて悲しい事もあることを教えてくれました。

主人公の女の子は、本当に純粋で一途過ぎると感じましたし、私も誰かを一途に想いたいと思いました。(女性 30代)


主人公達と同年代である高校生の時に視聴したが、全く共感できなかった作品。全てが現実離れしていて、感情移入しづらい。妊娠、レイプ、流産、愛する人の病気など、突飛な出来事が起こりすぎている。小学生や中学生など、まだ高校生活が始まっていない年代の女の子なら楽しめる内容かもしれない。

ただ、美嘉役の新垣結衣はとても可愛かったし、好演だった。いくら感情移入しづらくとも、美嘉が病院で泣き崩れるシーンでは涙を誘われる。(女性 20代)


私が高校生の頃だろうか。この作品が公開されてから何度も見返している作品の一つだ。私は三浦春馬さんの演技が好きなので、それが良い評価へとなっている要因なのかもしれない。色々なレビューを見ていると、脚本は確かに支離滅裂な部分も見受けられた。しかし、高校生の恋愛というものはこのようなものなのではないかと思った。共感する部分もあり、とても現実的に描かれているので、是非、現代の高校生にも観ていただきたいオススメの作品だ。(男性 20代)


「ケータイ小説」が流行っていた時代に高校生だった私は、この『恋空』の原作をケータイ小説で読みました。当時はもう涙が出ないんじゃないかと言うくらい泣いたし、物凄く好きな作品だったのを覚えています。友人と一緒にヒロや美嘉、優を芸能人に例えたら誰がいい?なんて考えたこともありました。
映像化された今作。期待が大きすぎたのかもしれませんが、原作を読んだ時ほどの感動や衝撃を得ることは出来ませんでした。美嘉と同じ年頃の子が見たら、共感できる作品なのかも知れません。(女性 30代)

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