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映画『アルカナ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アルカナ』の概要:2013年公開の日本映画。人気コミックを実写化した作品で、人間の分身が本体を飲み込んでいくというオカルトホラー。主人公の刑事と分身が心を通わせていくヒューマン的な要素も人気。

映画『アルカナ』の作品情報

アルカナ

製作年:2013年
上映時間:89分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:山口義高
キャスト:土屋太鳳、中河内雅貴、Kaito、谷口一 etc

映画『アルカナ』の登場人物(キャスト)

村上(中河内雅貴)
刑事で霊が見ることが出来る。熱血刑事で荒いが、人情味のある男性。
マキ/さつき(土屋太鳳)
霊が見えると言う謎の少女。実は分身で本体はさつき。分身は優しいが本体は激情型。
橋(岸谷五朗)
宮係に務めている刑事で冷静で理知的。しかし人間の凄さをよくわかっている熱いところも。

映画『アルカナ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アルカナ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アルカナ』のあらすじ【起】

1人の女子高生が苦しみ、道路に横たわっている。
その瞬間彼女が見たものは、自分がどこかに歩いて行く姿だった。

半年後の12月22日2:16A.M
猟奇的な大量殺人事件が起こった。
遺体からは心臓がえぐられているという悲惨な状況である。

同日8:08分、常陸北部石鏡病院の宮崎神経科では1人の女性が看護師と話している。
彼女は「大勢の人の霊が泣いて叫んでいる。泣いて助けてと」と言う。
それを聞き出て行った看護師。

刑事の村上は用水路の中で犯人を捕まえていた。
その時用水路で小さい少女の霊を見る。
その後後輩と署に帰る途中、大きな公園を横切ると村上が「車を止めろ」と叫んだ。
後部座席にいた少女の霊が、公園にいる少年を指さしたのだ。
彼らは道ばたに落ちている紙袋を拾っている。
村上は車から飛び降りるとその紙袋を奪い、空に放り投げた。
その紙袋は爆発、近くにいる男が走って逃げたので急いで追う。

村上達が男を逮捕した時だった。
上司から電話が鳴り、12件目の猟奇殺人事件が起こったという知らせを受ける。
現場駆けつけると、そこで白い服を着た女性が心臓を手のひらに乗せて呆然と立ち尽くしている姿を目撃した。
そしてその女を確保する。

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映画『アルカナ』のあらすじ【承】

事件の捜査をしていると、現場に宮係が現れる。
宮係とは超能力者や霊能力者を取り締まる係で、戦後から始まったものである。
現場で特殊カメラを向けるとそこに霊があらわれる。
橋は鏡を向け「死んだことを受け入れろ。あの世にいけ」と言う。
すると霊は消えた、これを通称お宮入りといった。

護送車には先ほどの爆弾犯と先ほどいた女性が乗っている。
すると女性が「どうしたの?」と車の隅に話しかけるが、当然誰も居ない。
彼女は犯人の男に「見せてあげる」というと、男は理由も無く突然苦しみ始める。
その後、男は口もきけない状態になってしまい、何かに酷く怯えているようだった。

女は取り調べをうけている。
名前も職業もわからないという女性に対し、刑事は容疑者として話す。
しかし彼女は無罪だと主張した。
そして「霊が来て、助けてと私を呼んだ」と言った。
病院に入院していたが、霊魂が消えるのを黙ってみていられなかったのだと。
「村上の後ろにいる女の子の霊が、あなたならわかってくれると言っている」と話す。

その夜、女性は独房で突然苦しみだし、半分足が消え始めた。
しかも逮捕した時、彼女の手が異常に冷たかったと後輩が話す。
にわかに村上の様子がおかしいのを気にし始めた後輩は、上司に聞いてみる。
すると「昔からだ」と言った。

別のある日、事情聴取でまだあの犯人には仲間いて埋められている人がいる。
自分はその霊と話しているのだと彼女は言った。
「信じてもらえているんでしょ?」と言われた村上は話を聞くことにする。

映画『アルカナ』のあらすじ【転】

使われなくなった自動車教習所に犯人と遺体があると言われた村上は、言うとおり女性を連れて現場に行ってみる。
するとそこに犯人グループがいて、彼女を人質に取った犯人の男に「見せてあげる」と言うと、男は足下を見て怯え始め銃を撃ち始める。
そして爆弾を投げ部屋が吹っ飛んだ。
証拠も消え、容疑者を勝手に連れ出した村上は大目玉。
しかしこの一件で無事に犯人逮捕が出来、遺体を発見したことで女性は容疑者として扱われなくなる。

マキと仮に名付けられた彼女の本名はさつき。
両親の元を訪れた刑事は、彼女の部屋を調べる。
部屋には赤い糸が張り巡らされ、自分の写真が半分に切られている不気味な部屋だった。
村上はマキと名付けた女性に「犯人では無いと確信している」と言い切った。
村上もまた子供の頃から霊が見え苦しんでいたのだ。
しかしさつきが連行されることになる。

マキと名付けられたさつきと同じ顔の女性が取り調べを受けているとき、精神病院の医師も付き添った。
そして自分たちが保護する前の記憶が全く無い、重度の記憶喪失感者であることを証言。
そこへ宮係の橋が入ってくる。
橋は全員こっちに来いと言い、宮係の部屋、そして地下室へと連れて行く。

橋が言うには、現在日本では分身が出現しているのだと言う。
そしてその分身が本人と遭遇してしまう事件が発生、その場合は本体もろとも拘束するのが最善であると言った。
本来ならば自然に分身が消えていくはずであるが、中には心臓を食べ凶暴化しただの化け物になってしまうものもいるのだとか。
マキは宮係に引き渡されることになった。

映画『アルカナ』の結末・ラスト(ネタバレ)

そんな時、警察に忍び込んだものはがいる。
警官を殺した奴を追う村上たちは、対等に勝負しようとした。
しかし相手は手強い上に、傷を負わせても復活するのだ。
人間ではないことを確信した瞬間だった。

その頃さつきは警察署の階段上に身を隠していた。
分身のマキは取り乱し、自分が消えることに怯えている。
村上はマキを慰め、自分を信じるように言う。
さつきは刑事に見つかり連れて行かれ、マキは村上と警察署を出ようとしていた。

そこにさつきの両親が入って来て、マキを見るなり「さつき!」と驚く。
さつきという名前に驚いたのは村上も同じだった。
するとさつきも後輩に連れられ部屋の中に入ってきた。
対面したマキとさつき。
そこで分身の現実を突きつけられた村上はまだ信じることが出来ない。

業を煮やした後輩はさつきとマキを連れて外に出た。
その瞬間、後輩刑事が何者かに襲われる。
先ほど刑事を襲ったあの者だった。
心臓をえぐりとられ死んだ刑事を見て、咄嗟に相手を捕まえようとする村上。

しかし全く歯が立たない村上はあることを思いつく。
それは自分を銃で撃って瀕死状態になり、自分の分身を作ることだった。
村上の分身はみちると戦い、お互い心臓を奪い合う。
するとミチルも村上も消えてしまった。
そして宮係の出番。
残りの人間の分身を捕まえ、分身を本体に戻す作業をすることになる。
マキはミチルにきっと変われると言い、自分の意思で消えた。
しかしまだ何か、謎の化け物がいるようである。

映画『アルカナ』の感想・評価・レビュー

土屋太鳳の主演作ということで鑑賞しましたが、なんとももったいない作品でした。オープニングから生々しい大量虐殺のシーンで、これは面白いかもしれないと期待をしましたが、大ハズレでした。作品的には『ケイゾク』や『SPEC』をイメージしたのかも知れませんが、どちらも程遠く出演者の演技に違和感を感じます。
土屋太鳳が演じる役には、いい意味で謎があったのでそこをもう少し上手く利用出来れば、もっと面白かったと思います。(女性 30代)

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