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映画『クーパー家の晩餐会』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クーパー家の晩餐会』の概要:2016年公開のアメリカ映画。クリスマウイヴの夜、それぞれが自分の隠したい秘密を持って集まるが次第にばれていく様を描いたホームコメディ。家族の成長を描いた作品である。

映画『クーパー家の晩餐会』の作品情報

クーパー家の晩餐会

製作年:2016年
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ジェシー・ネルソン
キャスト:ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン、エド・ヘルムズ etc

映画『クーパー家の晩餐会』の登場人物(キャスト)

シャーロット・クーパー(ダイアン・キートン)
真面目で良き母親だが、自分の思ったようにしたい子離れ出来ないところもある女性。
サム・クーパー(ジョン・グッドマン)
子育ては終わり、自分の時間を大事にしたいと考える前向きな男性。
エレノア・クーパー(オリヴィア・ワイルド)
自分の考えを率直に言いきつい一面もあるが、素直で不器用な可愛らしい女性。

映画『クーパー家の晩餐会』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クーパー家の晩餐会』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クーパー家の晩餐会』のあらすじ【起】

クリスマスイヴの夜17時に、クーパー家は集合しようと約束している。

シャーロットとサムはその日、離婚調停中の息子ハンクに頼まれ、孫娘のマディソンの子守に朝から出かける。
ハンクの自宅に到着した2人は、妻のアンジーとハンクが言い合うのを目撃しつつも孫に会えたことが嬉しそうだった。
しかし彼らもまたイヴの夜を過ごしたら、サムが家を出て行くことが決まっていた。
40年と半年と3日。
同じテンションで一緒にいられることなどほぼ無理であるが、旅行を取りやめにしたシャーロットを今度ばかりは許せないサムは別居を決めたのだった。

そんな2人はサムの叔母であるフィッシー叔母さんを施設まで迎えに行き、マディソンを連れてスキー場にいった帰りのこと。
ヒッチハイクしてきた近所の青年を車に乗せているとき、サムとシャーロットは昔話をしはじめる。
しかしその思い出が消えてしまったかのように話すシャーロットにサムは少し悲しかった。
2人はクリスマスの1日だけを過ごしたら終わるはずだったが、自宅に着いた時もう一度だけサムはアフリカへ行こうと誘った。
それはサムの長年の夢だったし、シャーロットも知っているのである。
昔は大胆なシャーロットはそこにはいなかった。
答えはNOである。

シャーロットの父、バッキーは妻を亡くし今はレストランでウェイトレスをしている若い娘のルビーの元へ通っている。
しかしイヴの朝、いつものように朝食を食べに行くと、別の客から今日で最後だと聞く。
今まで話していたのに聞かされていなかった事に腹が立ったバッキーは、思わずその場で彼女を罵り喧嘩になってしまう。
最後の日だというのに最悪だった。

シャーロットの妹、エマは姉のプレゼントを万引きし捕まっていた。
金が無かった訳では無いが、独り身で何でも手にしている姉が羨ましかった。
そして愛情を同じだけで返す癖のあるエマは、金を出してまであげたいと思わず盗もうとしたのだった。
しかし警察の車の中で警官にその話をした帰り道、エマは彼に忠告された。
姉に店で一番高いものをあげて、なりたい自分になるようにと。

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映画『クーパー家の晩餐会』のあらすじ【承】

クーパー家の長男ハンクは、カメラマンとしての職を失い、今月に入って17件目の面接を受けていた。
しかし誰にもそのことを言えていなかった。

彼の息子のチャーリーは離婚のことでふさぐようになっていたが、唯一好きな女の子ローレンとのキスを夢見ることだけが楽しみだった。
その弟のボーはそんな兄を励ましたいと思い、最高のプレゼントを探そうと思っている。

ハンクの妹エレノアは、フリーライターとして働いていた。
彼女は未だ独身。
クリスマスで帰省する度に両親にがっかりされるのを嫌っている。
今年もまたその日が来たのだ。
大雪で飛行機が飛ばないその日、たまたま時間つぶしで入った空港のバーで軍人の男性ジョーと出会う。
そこで恋に落ちかけている2人だったが、戦争に行くことが決まっているジョーとどうにかなるわけも無い。
だがエレノアは一日だけ恋人のふりをして帰省に付き合ってくれないかと頼んだのだった。

映画『クーパー家の晩餐会』のあらすじ【転】

クリスマスイヴのパーティーが近づいて来る。
最初に帰宅したのはエレノアカップル。
あれほど余計な事は言わないように忠告されたのに、ジョーはいきなり婚約者だと自己紹介をする。
驚いたサムとシャーロットだったが、喜び歓迎した。

そこへハンクも帰宅。
バッキーは友人のルビーを連れて戻って来た。
実はバッキーはもう一度店に行き、先ほどの失言を謝罪すると彼女への素直な思いを告白したのだった。
役者はエマ以外揃った。
エマは遅刻の常習者だったため、お祈りを初めて先に食べ始めた家族。
遅くなり入って来たエマは先に食べられていることにショックをうけ、さらに自分の椅子が空いていないことに腹を立てた。

パーティーの中で、それぞれが秘密を持っていた。
誰しもがボロが出ないようにヒヤヒヤしている。
そんな時、急に停電で真っ暗になった。
気がついた時にはバッキーが突然倒れているではないか。
救急搬送されるバッキーとそれを見守る家族達、イヴは病院で過ごすことになった。

映画『クーパー家の晩餐会』の結末・ラスト(ネタバレ)

バッキーの検査前、心配になったルビーはキスをする。
そして検査室へ送り出した。
彼の担当医が言うのは軽い脳卒中で、心配ないということだった。
しかし1日だけは病院にいなければいけないと言う。

この担当医、実はエレノアの不倫相手だった。
恋人は妻がいる人だと聞かされていたジョーは酷く驚いた。
シャーロットもまた、担当医の娘に対する態度に気がつきエレノアを問い詰める。
母に「これが自分だ」とジョーのことも含め、本当のことをぶちまけた。
そしてジョーにも別れる気が無いということを告げると、彼女を気になりだしていたジョーは呆れて病院を去って行く。
担当医に誘われ診察室で会おうとした時、エレノアは咄嗟に部屋を出てジョーを追った。
彼はまだロビーに居てくれたのだ。
2人は本当の気持ちに気がついたのである。

シャーロットはサムに「旅行にやっぱり行きたい」と言う。
「無理するな」というサムに、「自分が誰なのか子育てで見失っていた」と言う。
今は2人でいたいのだと言うと、サムは非常に喜んだ。
ハンクが失業中であることを知った2人は「やっぱり」と言うと、旅行は無理そうだが近くで食事でも良いなと提案する。
チャーリーと祖父の容態を心配して駆けつけたローレンのディープキスを見て、2人ももう一度キスをした。

エマは姉にプレゼントを買いに行く。
店で一番高い物。
それはお風呂の椅子だった。
シャーロットはとても喜んで、家族の素晴らしさを痛感したのだった。

バッキーが夜中に目を覚まし、点滴を片手にロビーに向かうとテーブルを囲んで家族が食事をしているではないか。
過去と現在が繋がった最高のクリスマスだった。

映画『クーパー家の晩餐会』の感想・評価・レビュー

不器用な家族に心が温まる映画で涙がほろりと流れてしまう。家族それぞれに悩みがあり、葛藤がある。家族に期待し、応えようと無理をしてしまうのはどこも同じのような気がする。

特に、シャーロットの気持ちはよくわかるような気がする。家族に入れ込み、自分を失ってしまう。そんな悩みながらも、家族のためを思う姿に心を打たれる。

家族の嘘や隠し事が家族を変えていく模様も魅力だ。(女性 20代)


一番存在の近い家族だからこそ、気づけない愛情や感覚がある。それに気付けるのは、意外と家族以外の誰かとの繋がりがきっかけだったりするのかもしれない。出会いや別れなど生活の変化から新しい何かが生まれ、そこからまた、想像しなかった時間の流れができていく。この作品には、そのすばらしさや前へ進むことへの大切さが詰め込まれているような気がした。
そして、変化への不安や怖さを優しく包んでくれるのは、やはり家族なのだと感じられる温かい作品でもある。(女性 30代)


皆それぞれ複雑な悩みを抱えている。それを見た自分は、呆れるような感情と分かる分かると共感する感情が沸き上がってきた。家族だからこそ失望されたくない、見栄を張りたい、心配されたくない、と思う気持ちは別に特別なことではないと思う。その一方で、家族だからこそ、どんなにダメな部分があっても相手のことを受け入れられるのだと思う。改めて家族の大切さを感じさせてくれる物語になっている。寂しい思いを抱えたときなどに、見返したくなるような温かな作品。(女性 30代)


アメリカのクリスマスの雰囲気を楽しめます。それぞれに悩みや秘密を持っている家族が、クリスマスに集まり自身の人生と向き合い、悩みを克服していくハートウォーミングムービーです。近い関係の家族だからこそ言えないことってありますよね、でも最終的に自分の全てを受け入れてくれるのが家族です。一番大切な存在ってやっぱり自分の近くにあるんだなと、家族の大切さを気付かせてくれる作品です。それに加え、登場人物のキャラが際立っていて、それぞれの話がとても良くできていて面白かったです。クリスマスにピッタリで、音楽も映像もとてもオシャレな作品です。(女性 30代)


クリスマスに見たい映画と言えば『ホーム・アローン』だった私。しかし、大人になるに連れて好きな作品も変わり『ラブ・アクチュアリー』をチョイスすることも。そんな私にとってこの作品はクリスマスの新しい選択肢の1つとなりました。
クリスマスは家族で過ごすもの。それが海外の常識ですよね。そんな家族で過ごすクリスマスに集まったのは「訳あり」の人たち。皆が悩みや事情を抱えているので次々と問題が起こり、見ていて本当に飽きませんでした。
見終わる頃にはすっかり自分も「クーパー家」の一員になったような気持ちになり、彼らと一緒に成長できた気がしました。(女性 30代)

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