12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』の概要:ニューヨークの冴えない2人が美女を相手に「ジゴロ」な職業をはじめた。ただの花屋だった通称「ヴァージル」は次々とお客を虜にしていく。ある日、女を封印した女性との出会いが運命を変えた。おとぼけなブラックコメディ。

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』の作品情報

ジゴロ・イン・ニューヨーク

製作年:2013年
上映時間:90分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ジョン・タートゥーロ
キャスト:ジョン・タートゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、リーヴ・シュレイバー etc

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』の登場人物(キャスト)

ヴァージル(ジョン・タートゥーロ)
冴えない花屋。お金に困ってダンの男娼ビジネスにのる。思いがけない才能を開花し、どんどんお金を稼ぐ。未亡人のアヴィガルに出会い、本当の愛を知る。
ダン(ウディ・アレン)
店の経営に行き詰まり、男娼ビジネスを思いついた。普段は孫に優しいおじいちゃん。女好き。ドヴィに捕まり、ユダヤ立法で裁かれそうになる。
アヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)
未亡人。夫が亡くなってから女の部分を封印していた。 ヴァージルのセラピーで、誰にも触られた事が無いと涙を流す。
ドヴィ(リーヴ・シュレイバー)
アヴィガルの幼なじみ。自警団。 アヴィガルへの嫉妬から、ダンとヴァージルの行動を調べ始める。

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のあらすじ【起】

ある女性の皮膚科医が、おじいさんに仕事を依頼した。お金ならいくらでも払うらしい。
「それをお前がやるんだよ」
おじいさんは友達の花屋に詰め寄っていた。男娼をやれという。そう若くない花屋の男は、金に困っていた。一旦断るが、金のためしぶしぶ引き受ける事にする。

赤い花を抱えて、女医の元を訪ねた。彼女は、男を買うのは初めてだという。
「私、人妻なの。」
お酒を飲んで、音楽をかける。彼はそっとダンスに誘った。

「どのくらいがんばった?君がそんなだとは知らなかった。時間単位にする?何発やったんだ?バイアグラか?」
「俺に言ってるのか?」
下世話な質問に男は顔をしかめる。彼女は500ドルも多く支払いをしていた。最初の客には気に入られたようだ。
「世界最古の職業だぞ!」
次から次へと客の依頼が来た。彼はどんどん「ジゴロ」として成長していく。

高級レストランで皮膚科医は友達に彼の評判を熱弁していた。
「彼は最高よ。とにかくスゴイの。」
花屋に興奮気味のおじいさんが駆け込んで来た。皮膚科医の友人は超美人のナイスバディ。
「そうだ!名前を決めよう!」
男はヴァージル(ジョン・タートゥーロ)。おじいさんはダン(ウディ・アレン)。2人コンビの「商売」がスタートした。

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のあらすじ【承】

超美人の友達がヴァージルを部屋に招き入れる。
「お手並み拝見。」
彼女は乱暴なのが好きだという。そこにあの皮膚科医から電話がかかってきた。やっぱり前回の話は撤回してほしいというのだ。
「共有したくない。」
しかし友人は笑って言った。
「今度は3人でしましょう。」

ダンは家政婦の女をヴァージルに紹介する。彼女は夫に先立たれた未亡人だった。ダンはセラピーだと嘘をついていた。服を脱いで準備してくれと伝える。 アヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)はヴァージルに触れられ、泣き出してしまう。
「だれも私の体に触らない。」
亡くなった夫も アヴィガルの体に触らなかったという。

自警団の大男ドヴィ(リーヴ・シュレイバー)が遠くからその様子を伺っていた。ドヴィはダンとヴァージルを怪しんでいた。大男はアヴィガルに恋していたのだった。

そんな思いも知らず、アヴィガルはセラピーへと急ぐ。途中のショウウィンドウで綺麗なワンピースを眺める彼女。彼女の中の「女」の部分が目覚め始めていた。

セラピーの前、ドヴィが彼女の為に料理をしている。ゆっくり食事をしながら2人は会話を楽しむ。
「今日は時間がないの。」
「ゆっくり急いで。」

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』のあらすじ【転】

皮膚科医がヴァージルを呼んだ。
「一度食べたら病み付きになる。」
チョコレートを食べながら彼に迫る。
「今度は3人で。彼女を呼ぶわ。」

家政婦の仕事をしているアヴィガルと、ダンと子供達が公園で遊んでいた。そこにヴァージルがこっそり顔を出す。メリーゴーランドに乗るヴァージルに、アヴィガルはそっと近づいた。彼女を連れ出したヴァージルは、誰もいないところでキスをする。2人は恋に落ちていた。

ダンは下着屋でぜひ自分も混ざりたいと受話器に話しかける。相手は、皮膚科医とその友人だった。ついに彼女達の希望が正式な依頼で来た。料金は2000ドル。しかし、浮かれ足のダンは自警団に捕まってしまう。

ヴァージルはダンに連絡が取れず、友人に助けを求める。見計らったかのように、アヴィガルから電話がかかってきた。自警団のドヴィが自分達のことを見張っていて、気をつけてほしいと頼む。彼は幼なじみで自分の事を心配しているという。宗教的な問題もあり、自分たちのしている事は十分罪になる。ダンが心から心配だった。

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』の結末・ラスト(ネタバレ)

しかし、彼はその時、ユダヤ立法で裁かれていた。ソロモン王は罪を犯したものは命で償えという。70年に一度しか執行されなかった罪に問われてしまったのだった。

その時まさに彼は彼女達の任務を果たしていた。
「すまない。できない。」
彼は途中でやめてしまった。
「あなた、恋してるでしょ?」
皮膚科医も友達嫌な顔ひとつしなかった。
「いい顔、してるわ。」

「セックスは禁断だと教わった!個人的には禁断だから興奮するんだ!」
そこにアヴィガルが現れた。
「禁止された行為だけど、素肌を触らせました。」
彼女の告白は続く。
「その後泣きました。寂しくて。」
裁判官もみんな、言葉を発することができなかった。

アヴィガルは、晴れ晴れとした顔で言った。
「お別れを言いに来たの。」
ヴァージルは何も言わずその言葉を受け取った。

「本当に街を出るのか?」
ダンはヴァージルは、多くを語らなくてもお互いの事がわかる関係になっていた。名残惜しそうなダンはどうしても引き止めたい。彼は動いた。
「チェリー色の口紅だね」
ダンはカウンターにいた美女に名刺を渡した。もう少し、2人の仕事は続きそうだった。

映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』の感想・評価・レビュー

男娼をすることになったヴァージルもダンも普通の人なのだが、立ち振る舞いが紳士的で、そこが素敵だなと思った。劇中でダンが言っているように、皆孤独を抱えていて、寄り添う人を求めているのかもしれない。
アヴィガルとヴァージルが純粋に恋に落ちている様子に、胸がときめいた。お似合いの二人だと思ったため、上手くいかなかったことが本当に残念だった。エロスと共に、苦味と切なさが感じられる大人の恋愛映画だと思う。(女性 30代)


「ジゴロ」という言葉を聞いたことがなく、意味も知らなかった私。調べてみると所謂「ヒモ」のような男性のことを指すとありましたが、今作で描かれるジゴロは「男娼」として生きる男性たち。優しくて、紳士的で物凄くスマートで魅了されてしまう女性の気持ちが凄く良く分かりました。
物語がテンポよく進むのであっさりしているのかと思いきや、時代に邪魔されて自由な関係を持てないなど複雑な気持ちになりました。
ラストはとてもロマンチックでホッコリさせてくれます。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー