映画『お家(うち)をさがそう』の概要:結婚という形は取らずに家族になろうとしているバートとヴェローナのカップルは、生まれてくる子供と幸せに暮らすための居場所を探す旅に出る。サム・メンデス監督が笑いと温もりのある視点で家族とは何かを描いている。アメリカ・イギリスの合作映画。
映画『お家(うち)をさがそう』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:サム・メンデス
キャスト:ジョン・クラシンスキー、マーヤ・ルドルフ、ジェフ・ダニエルズ、マギー・ギレンホール etc
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映画『お家(うち)をさがそう』の登場人物(キャスト)
- バート(ジョン・クラシンスキー)
- 恋人のヴェローナと同棲中。保険のセールスマン。天然気味のおおおらかな性格でヴェローナのことをとても愛している。両親が暮らすコロラド州に最近引っ越してきた。マイアミで暮らす兄がいる。
- ヴェローナ(マーヤ・ルドルフ)
- バートの恋人。イラストレーター。大学時代に両親を亡くし、身内は妹のグレイスだけ。結婚はしない主義。もうすぐ34歳。
映画『お家(うち)をさがそう』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『お家(うち)をさがそう』のあらすじ【起】
同棲中のバートとヴェローナのカップルは、バートの両親が暮らすコロラド州に最近引っ越してきた。バートはヴェローナと結婚したいと思っていたが、ヴェローナは結婚しない主義だ。ところがヴェローナの妊娠が発覚し、バートは大喜びする。
ヴェローナの赤ちゃんは順調に育ち、妊娠6ヶ月目を迎える。バートはいい父親になろうと張り切っていたが、ヴェローナは漠然とした不安を感じていた。そんな時、バートの両親が6月にベルギーへ引っ越すと言い出す。バートの両親がいなくなるならコロラドで暮らす理由もない。ヴェローナは30歳も過ぎて生活基盤のしっかりしていない自分たちを負け犬だと感じ、新しい居場所を探す旅に出ようと考える。
バートもヴェローナの考えに従い、2人はヴェローナの元上司リリーが暮らすアリゾナ州フェニックスへ向かう。リリーはハイテンションの下ネタ好きだが、家族の雰囲気は最悪だった。冷めきった家族を見てヴェローナはすっかり憂鬱になってしまう。
映画『お家(うち)をさがそう』のあらすじ【承】
翌日、2人はヴェローナの妹グレイスが暮らすツーソンへ向かう。ヴェローナとグレイスはとても仲のいい姉妹だが、2人になると死んだ両親のことばかり思い出してしまう。それがヴェローナにはつらかった。
次の移動先であるマディソンへは飛行機で行く予定だったが、ヴェローナのお腹が大き過ぎて搭乗拒否され、2人は仕方なく夜行列車に乗る。ヴェローナはマタニティーブルー気味でもあり、列車の中で泣き出してしまう。バートは的外れな慰め方をして、ますますヴェローナを不安にさせる。
マディソンにはバートの幼なじみのエレン一家が住んでいた。エレンとその夫はおかしな東洋文化を取り入れた生活スタイルで2人の子供を育てており、偏った価値観をバートたちに押し付けてくる。ヴェローナに無神経な発言をするエレンにバートは怒り出し、エレンたちを“変人夫婦!”と罵る。ヴェローナも全く同意見で、2人は大笑いしながら帰る。
ここではバートが会社の面接を受ける予定になっていた。しかしその会社も不採用となり、2人は次の目的地のカナダのモントリオールへ向かう。
映画『お家(うち)をさがそう』のあらすじ【転】
モントリオールにはヴェローナの大学の同窓生のトムとマンチ夫婦が住んでいた。夫婦の家は立派な高級住宅で、ヴェローナとバートは感心する。2人を迎えてくれたのは中国系の少女で、リビングには他にも人種の違う3人の子供たちがいた。トム夫婦は4人の養子を育てており、一家はとても幸福そうだった。ヴェローナは初めて自分の理想の家族に出会ったと大喜びする。
夜、トム夫婦は2人を夜の街に誘う。クラブで飲み、4人は楽しい時間を過ごす。そのあとに入ったレストランで、トムは家族とは何かを語り始める。家族を繋ぐのは愛と忍耐だというトムの話をバートとヴェローナは神妙な面持ちで聞く。
最後に行ったダンスクラブで、酔っ払ったマンチはポールダンスを踊り出す。ヴェローナがトイレへ立っている間に、トムはバートにマンチがつい先日流産したことを打ち明ける。マンチは5回も流産していた。幸せそうなこの夫婦にも口に出せない悲しみがあることを知り、バートは深く考え込んでしまう。
翌朝、バートの携帯にマイアミに住む兄から電話がある。兄は妻が家出をして帰ってこないとバートに助けを求めてきた。バートはヴェローナとともにすぐにマイアミへ向かう。
映画『お家(うち)をさがそう』の結末・ラスト(ネタバレ)
妻が幼い娘を置いて出て行ってしまい、兄は途方に暮れていた。娘は元気そうに見えたが、夜になると母恋しさでヴェローナに甘えてくる。バートは将来への不安ばかりを口にする兄の話を聞きながら、自分たちの将来も不安になってくる。
その夜、バートは庭でヴェローナに何度目かのプロポーズをする。しかし結婚はしないというヴェローナの信念は変わらない。ヴェローナは結婚という形を取らなくても家族になれると考えており、バートやお腹の子供を捨てるようなことはしないと約束する。そのまま2人は未来のための細かい約束事を決め、お互いにそれを誓い合う。
翌朝、ヴェローナは実家の庭にあったオレンジの木の話を始める。その木にはなかなか実がならず、父親は寂しがっていた。ある朝母親は買い物袋2つ分の果物を買ってきて、娘たちとそれを木に吊るした。起きてきた父親はしばらく木を見つめ、パイナップルを見て大声で笑い出した。それを見てヴェローナと母親と妹は大喜び…そんな思い出話だった。
その後2人はずっと放置されていたヴェローナの実家へ向かう。古ぼけてはいたがその家は美しく、向こうには海が広がっていた。バートとヴェローナはその景色を見つめ感動する。ここはバートたち家族にとって間違いなく完璧な家だった。
映画『お家(うち)をさがそう』の感想・評価・レビュー
妊娠をきっかけに「家族」とは何か、「幸せ」はどこにあるのか、自分たちが住むべきお家を探しに行くロードムービー。
簡単に言うと「自分たち探し」の物語でした。きっかけが「妊娠」でそこから自分たちのあり方を探すのは遅いだろうとも感じます。しかし、色々な家族や幸せの形に出会うことで、彼らの価値観が少しずつ変わっていく様子は見ていて面白かったです。
どこに住んでも、どんな形でも「自分たちなら大丈夫」と思えた2人がとても幸せそうで、見ている私もほっこりと幸せな気持ちになりました。(女性 30代)
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