12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『情愛中毒』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『情愛中毒』の概要:2014年製作の韓国映画。ベトナム戦争で英雄と讃えられた教育隊長が軍官舎に暮らす部下の妻と不倫関係になり、その切なくて激しい男女の愛憎劇をドラマティカルに描いた悲恋のドラマ。

映画『情愛中毒』の作品情報

情愛中毒

製作年:2014年
上映時間:132分
ジャンル:ラブストーリー
監督:キム・デウ
キャスト:ソン・スンホン、イム・ジヨン、チョ・ヨジョン、オン・ジュワン etc

映画『情愛中毒』の登場人物(キャスト)

キム・ジンピョン(ソン・スンホン)
ベトナム戦争では英雄と讃えられた大佐で、現在は軍の高級官舎に妻と二人で暮らしている。物静かでクールだが、熱血な男。人に好かれる性格。
チョン・ガフン(イム・ジヨン)
ジンピョンに憧れている部下・キョンの華僑の妻。控えめで美しい女性。

映画『情愛中毒』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『情愛中毒』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『情愛中毒』のあらすじ【起】

キム大佐はベトナムでは英雄と讃えられた男、その噂は軍で知らないものは無く常に憧れの存在としてとらえられていた。
しかも彼は上官の娘と結婚し、立場も未来も保証されている。

ある日そんな彼の元に、一人の部下が配属されてきた。
名はキョンと言い、キムに憧れている一人である。
配属の自己紹介で自分の妻であるガフンとキムが同じ誕生日であることを伝えたキョンだったが、その時は勿論何も興味が無いキムは笑って流していた。

その夜自宅に戻ったキムは、妻から近くに官舎に越してきたキョン夫妻の話を聞く。
昼間キョンの妻に挨拶をした際、キョンの家の玄関に鳥かごがいっぱいあって不思議だと感じたというのだった。
キムはキョンから妻が華僑の出身であることを聞いていた為、そのせいではないかと言った。

寝付けない夜、キムは何気なく家の外に出て散歩をする。
ふと鳥のさえずりが聞こえ、寄ってみると鳥かごがいっぱいかかっている一軒の官舎。
そこがキョンの自宅である。
遊び心からキムは吸っている煙草の煙を鳥に吹きかけたその時、キョンの妻・ガフンが「鳥が嫌がっている」と怒った様子で注意した。
キムは素直に謝り、その日は終わった。

映画『情愛中毒』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『情愛中毒』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『情愛中毒』のあらすじ【承】

官舎に暮らす軍人の妻達は、夫のため、評価のためとナイチンゲールに扮した白衣の格好で軍病院に慰問に行くことに決める。
同行したキムは、病室での様子を見守っていた。

そこにキムの妻が世話をしていた入院患者が急にメスをとり、彼女を傷つけようとした。
それにいち早く気がついたガフンは、すぐにキムの妻を押しのけたが代わりに自分が捕まってしまう。
キムは説得を繰り返し何とか事は収まったが、キムと患者でもみ合ったはずみで発砲した銃の弾がガフンに当たってしまった。
責任を感じ入院先に花を持って見舞いに来たキムは、その日少しだけガフンと話し彼女の魅力に引き込まれていく。

その後家族ぐるみでピクニックに出かけたキムとガフンは、ひょんなことで二人きりになる時間が出来た。
そこでガフンのことが頭から離れないと素直に話すキムに、心が動いていくガフンだったが夫の上司である彼とは一線を越えてはいけないという思いもあり、こわばった表情でキムを見つめる。
帰り道の車内、バックミラー越しに目が合う二人だった。

映画『情愛中毒』のあらすじ【転】

そんな二人の関係が一気に近づく。
ある雨の日、約束をした二人。
迎えに来たキムの車に黙って乗り込んだガフンを乗せて走り出すと、人気の無い林の中に車を停めた。
その中で静かに見つめ合う二人はお互いの感情を抑えることが出来ず、関係を持ってしまう。

それ以降、デートを繰り返し二人は本気でお互いを愛していくようになった。
その中でガフンとキョンの関係を彼女の口から聞いたキム。
二人は女中と主人のような関係で暮らしており、13歳の時に無理矢理犯されたという。
その後は結婚しても身体の関係は無いのだと言った。

そんなある日のこと。
キム大佐が精神安定剤を飲んでいるという事実が、軍の上層部に明らかになりよからぬ噂で彼の立場は危ぶまれるようになる。
他の部下が出世し、キムはもう退役せざるおえないと思われていた。

私物を軍の部屋から持ち帰ったキムは、自宅で自分の出世パーティーを開催する妻のサプライズに遭遇。
以前接待した大統領に気に入られたキムは、将軍に昇進しソウルに来ないかと言う話しが出たのだった。

映画『情愛中毒』の結末・ラスト(ネタバレ)

そのパーティーでキムの昇進が祝われたのは勿論、それ以外にも報告があった。
それは彼の妻が妊娠したことである。
ガフンも出席していたそのパーティー。
盛り上がる中、ガフンだけは笑顔は無く外で皆の肉をひたすら焼いていた。

酒を相当飲んだキムは庭で肉を焼くガフンの元に行き、キョンを将軍補佐に推薦しソウルにつれて行くと話した。
そうすれば自動的にガフンもソウルに来ることになるからというのと、キョンにせめてもの罪滅ぼしをしたいという思いからだった。
しかしガフンは行かないと拒否し、別れを切り出す。
もう逢わないと何度も思ったが、気持ちが切り替えられなかったガフン。
しかし今回の彼女の気持ちは強そうだった。

何事も無いように焼いた肉を部屋に届けに行ったガフンを追い、泥酔していたキムは妻も同僚もいる席でガフンに二人の関係についての不満をぶちまけてしまう。
妻は愕然とし、その後義父である上官に1年間ベトナムに行って来いと冷たく言われた。
しかしキムはもう軍には残れないと覚悟を決めている。

ガフンの自宅を訪れたキムは、彼女に「自分のことを本当に愛していたか?」「今も愛しているか?」と聞いた。
泣きながら頷くガフンに満足したキムは、拳銃で左胸を撃ち倒れる。

2年後、キム少佐の妻として官舎に暮らすガフン。
そこに来客が来る。
彼らはガフンに「キムという人物がベトナムの国境でガイドをしている最中、流れ弾にあたり死んだ」と伝えに来たのだった。
彼は2年前何とか一命をとりとめ、軍を辞めていた。

泣き出すガフンに男は、彼が死ぬ前にポケットから取り出しそれを見ながら微笑んで死んでいったという写真を渡す。
それはガフンとキム、二人で撮った幸せな時代の写真だった。

映画『情愛中毒』の感想・評価・レビュー

ソン・スンホンが好きな人にはたまらない作品です。本国では有名すぎる不倫映画。ストーリーもただの不倫なのですが、ソン・スンホンが演じているから美しくとてつもなく情熱的に感じてしまいます。
韓国は日本よりも性に対する規制が厳しい印象ですが、映画の中で男女の絡みを描くシーンがとても濃密なのは何故なのでしょう。ストーリーが頭に入ってこないほどエロティックなシーンもありますが、不快な厭らしさでは無く美しいので世界観に浸りながら見て欲しい作品です。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー