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映画『ブレイブ ストーリー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ブレイブ ストーリー』の概要:ヒット作を連発する宮部みゆきの三部作、「ブレイブストーリー」を原題に2006年に映画化。声優に松たか子やウエンツ瑛士、大泉洋など幅広い豪華芸能人を起用している。

映画『ブレイブ ストーリー』の作品情報

ブレイブ ストーリー

製作年:2006年
上映時間:111分
ジャンル:アニメ、ファンタジー、ヒューマンドラマ
監督:千明孝一
キャスト:松たか子、大泉洋、常盤貴子、ウエンツ瑛士 etc

映画『ブレイブ ストーリー』の登場人物(キャスト)

三谷亘(松たか子)
毎日を楽しく過ごしていた小学校5年生の少年。しかし父親が愛人のもとに走り、母親がそのショックで倒れるという事件をきっかけに、幻界へと旅立つ。
芦川三鶴(ウエンツ瑛士)
ワタルの学校に転校してきた少年。かつて両親と妹が無理心中をはかっており、妹を生き返らせようと幻界を旅している。

映画『ブレイブ ストーリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブレイブ ストーリー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブレイブ ストーリー』のあらすじ【起】

10歳のワタルは、友達との日々を楽しみ、待っている明るい未来をただ信じ、人生に不安を感じることもなく大いに毎日を満喫していました。しかし、そんなワタルを突如絶望が覆います。ワタルの父が、ワタルと母親を捨て愛人と共に暮らす事になったのです。

平穏であった筈の日々を突如打ち砕かれ、ワタルは現実を受け入れることができません。そんな時、ワタルの学校に転校生としてやってきたミツルが、ある不思議な話を教えてくれます。それは、『幻界』という幻想空間についてでした。幻界には運命の塔という場所があり、そこにいる女神様が、現実世界から来た旅人の願いを叶えてくれる、というのです。

ワタルは女神様に、家族を元どおりにしてもらう為に幻界に向かう決意をします。既に幻界に行ったことのあるミツルにならい、とある廃ビルに現れた不思議な扉をワタルはくぐります。連なる宙に浮く階段を進むとそこは、既に現実世界ではない、「幻界」が広がっていました。

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映画『ブレイブ ストーリー』のあらすじ【承】

幻界に辿り着いたワタルは、ラウ導師という人物から見習い勇者の冠と勇者の剣を与えられました。それは勇者の剣とは名ばかりの、古ぼけてあまり使い物にならない様な剣でしたが、その剣はワタルの成長に比例して姿を変える不思議な剣でした。

そしてワタルは、願いを叶えるためには5つの宝玉を手に入れなければならない事を知り、長い旅へと出かけます。幻界には人間と異なる種族、水人族やネ族、獣族の生物が多数存在しています。ワタルは旅の途中でキ・キーマやミーナといった仲間を得ます。

宝玉はそれぞれ意味を持っており、癒しの宝玉、勇気の宝玉、未来の宝玉、信義の宝玉と呼ばれています。そしてその宝玉を得る為には、それぞれの名前に因んだ試練を受ける必要があるのです。例えば勇気の宝玉では、高いところから落ちそうになっている女性が現れます。その人を助けようとするワタルでしたが、このままだと自分も落ちてしまう、といった勇気の本質に迫るような課題となっています。

映画『ブレイブ ストーリー』のあらすじ【転】

しかし旅を続ける途中、ワタルは旅人に関する悪い噂を聞きます。何とその旅人は、宝玉を手に入れる為に辺り一帯の森を焼き尽くしたと言うのです。そしてその旅人とはミツルの事でした。そこまでしてワタルが叶えたい願望とは何なのか。

実はワタルは幼少期、自分の両親が妹を連れ無理心中を図った事により、今までたった一人で親戚の間をたらい回しにされながら辛い日々を過ごしてきたのです。そして彼の願いこそが、その無理心中で亡くなった妹を取り戻す事だったのです。ワタルはミツルの過去を聞き衝撃を受けます。

今まで父親が自分達を捨て、家族がバラバラになってしまった自分ほど辛い立場の人間はいないと思っていたところに、自分が想像できるよりずっと重い過去を背負っている人間に初めて出会ったのです。しかし、ミツルの過去を知り彼に同情の気持ちを持ちつつも、宝玉を手に入れる為には何をしてもいいと言う彼の考えにワタルは賛同できません。ワタルとミツルは考えの違いから仲違いをしてしまいました。

映画『ブレイブ ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

そんな中、先にミツルが5つの全ての宝玉を集め終えました。ミツルは運命の塔へと向かいますが、そんな彼を阻む存在が現れます。それはオンバ様という、女神様から切り捨てられた『全ての負の化身』なるものでした。

オンバ様と戦いを繰り広げ、その胸に剣を突き立てるミツルでしたが、その次の瞬間、なんと剣がミツルの胸を貫いていました。実はオンバ様とは自分の影そのもので、自分に攻撃してしまったミツルは自分からの攻撃によって命を落としてしまったのです。

一方のワタルも、オンバ様と戦っていました。しかしワタルは今までの幻界での旅を思い出し、その影を受け入れます。そして、オンバ様に打ち勝ったワタルは一つ願いを叶えてもらえる権利を手に入れます。元々は家族を元どおりにしてもらう事を願う予定だったワタルですが、旅を経てその願いも変わっていました。「この世界と、大切な仲間に未来を」。そう願ったワタルは現実世界へと戻っていきました。ワタルは現実を受け入れ力強く歩き出す勇気を手に入れたのでした。

映画『ブレイブ ストーリー』の感想・評価・レビュー

宮部みゆきの小説は基本的に大好きだったが『ブレイブストーリー』にはいまいち食指が動かず、映像なら見れるかと思い今作品を視聴。

映画自体は子供視点から見るとワクワクさせられるが、大人視点で見るとところどころにご都合主義が見え隠れする作品だった。原作はその点を上手に補足している様なので、結局原作小説も読む羽目になった。長い作品なので、2時間に収めるのは難しかったのかも知れない。

出演声優も話題先行型で、演技がうまいとはお世辞にも思えなかった。(男性 30代)

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