12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク
スポンサーリンク

映画『ザ・フライ2 二世誕生』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ザ・フライ2 二世誕生』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ザ・フライ2 二世誕生』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ザ・フライ2 二世誕生』の結末までのストーリー
  • 『ザ・フライ2 二世誕生』を見た感想・レビュー
  • 『ザ・フライ2 二世誕生』を見た人におすすめの映画5選

映画『ザ・フライ2 二世誕生』の作品情報

ザ・フライ2 二世誕生

製作年:1988年
上映時間:105分
ジャンル:SF、ホラー
監督:クリス・ウェイラス
キャスト:エリック・ストルツ、ダフネ・ズニーガ、リー・リチャードソン、ジョン・ゲッツ etc

映画『ザ・フライ2 二世誕生』の登場人物(キャスト)

マーティン・ブランドル(大人:エリック・ストルツ / 3歳:ハーリー・クロス / 2歳:マシュー・ムーア)
本作の主人公でハエの遺伝子を持つ男。彼は医者からは世界でも二人しかいない難病であると告げられています。もちろんそのもうひとりは父親であるがマーティン本人も事実は知りません。
ベス・ローガン(ダフニ・ズーニガ)
マーティンが勤めている会社の社員で恋人の女性です。マーティンの素性を知らないが彼の猛烈なアプローチによってお互いが惹かれあう存在になりました。
アントン・バートック(リー・リチャードソン)
マーティンの会社の社長で父親的存在ですがマーティンのことは実験材料としか思っておらずテレポッドの開発に利用しようとしています。
スタシス・ボーラン(ジョン・ゲッツ)
一作目の主人公にこっぴどくやられ、元恋人も奪われた不運な男です。今作ではマーティンに重要なアドバイスをする役柄を演じています。

映画『ザ・フライ2 二世誕生』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ザ・フライ2 二世誕生』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ザ・フライ2 二世誕生』のあらすじ【起】

マーティンはバードック産業の研究室で産まれたハエの遺伝子を持つ人間です。母親はマーティンが産まれた時に亡くなりました。また父親は自らが開発したテレポッドと呼ばれる空間移動装置を完成させた後、醜い姿に変貌し亡くなってしまいます。両親が居ない彼には、社長のバードックが父親のような存在になっていて、信頼できる存在です。

一方、バードックはマーティンの驚異的な成長の早さや天才的な頭脳に興味を持っており、マーティンを素晴らしい研究対象としてみていました。また、バードッグはテレポットの開発に躓いていたのでマーティンの素晴らしい才能をこの開発に活かそうと考えていたのでした。日に日に成長していくマーティンにバードックは研究者として働くことを提案します。バードックの思惑など何も知らないマーティンは、研究者になることを受け入れます。

研究者になったマーティンは、父親やテレポッドの研究について知ると早速、コンピュータープログラムの研究に取り掛かりました。

映画『ザ・フライ2 二世誕生』のあらすじ【承】

研究が進んでいたある日の夜、マーティンは違う研究室を訪れるとベスという研究員の女性に出会います。ひと目で恋に落ちたマーティンはベスにアプローチしました。ベスが夜になるとマーティンの研究室へ訪れました。こうして二人の仲はすぐに深まっていきました。しかし、研究が進むのと同時にマーティンの身体はその間にも少しずつ変化していました。

ベスとの関係は簡単なものではありませんでした。ベスとマーティンの恋仲がバードックに見つかるとすぐにベスは遠方の町まで部署を移動されてしまいます。マーティンは怪しく思い自分の部屋が監視されていることに気が付きました。すぐに会社の監視室へ向かうと自分の部屋の映像がありました。それだけではありません、バードックが保管している資料の中には研究所だけでなく父親の資料も保管されていました。父親の醜くなった姿を見てバードックが信じられなくなったマーティンは会社から飛び出しベスの元へ行きました。

映画『ザ・フライ2 二世誕生』のあらすじ【転】

マーティンとベスは父親のことを知っている唯一の存在であるスタシスの元へ向かうことを決意します。スタシスに会うことが出来た二人は、マーティンの父親のことや母親のことについて詳しく知る事が出来ました。始めは父親にこっぴどくやられたことを怨んでいたため拒否していたスタシスでしたが二人の熱意に負けたようで車まで貸してくれました。二人は追ってから逃れ一息つくためにモーテルへと向かいました。

モーテル到着後、マーティンは自分の身体に新しい異変を感じてきました。それは今までと違い自分の身体が治っていく感覚であり、自分が進化していくのを感じました。そのマーティンの変貌する姿に限界を感じたベスは研究所に連絡し、マーティンを引き取ってもらうのでした。引き取ってもらう時のマーティンはすでに異変どころではなく、昆虫の繭のような姿に変貌していました。研究員たちもその姿には驚きを隠せず防護服を着用してマーティンを保護するのでした。

映画『ザ・フライ2 二世誕生』の結末・ラスト(ネタバレ)

研究所に到着したマーティンを科学者たちはすぐさま調査し始めました。その裏でバードックはマーティンがプログラミングを完成させたテレポッドを使用しようとしますがマーティンが特殊なプロテクトをかけており、マーティン以外は使えないようになっていました。マーティンは繭になっておりプロテクトを解けないため、バードックは腹を立てマーティンの彼女のベスにきつく問い詰めました。

そしてその時、マーティンの繭が心臓の鼓動を止めました。調査を始めた科学者ですが、その後ろで完全体となったマーティンが繭を突き破り科学者に襲い掛かり殺害しました。マーティンの姿はすでに人間の面影はなくおぞましく巨大なクリーチャーに成り果てていました。

その後もマーティンは大量の人間を殺害しながらテレポッドの元に向かいました。テレポッドの元にはバードックとベスと警備の人間が数名いました。マーティンはすぐさま警備の人間を世にもおぞましい殺し方で殺害し、バードックとベスの元に向かいました。バードックからベスをすぐに奪い返したマーティンはバードックを抱えたままテレポッドが接続してあるパソコンを操作しはじめました。パソコンのプロテクトを解き、何かのプログラムを実行したマーティンはテレポッドの方に向かい、バードックと共にテレポッドに入ってくのでした。実はマーティンは人間に戻る方法を知っており、その方法とは健康な人間と共にテレポッドに入り転送することでその人間と自分のハエの遺伝子を交換して治癒する方法でした。

テレポッドから出てきた二人はおぞましい物体に包まれてましたがなんとマーティンは綺麗な元の人間になっていたのでした。バードックはおぞましく動くことも不自由なクリーチャーと成り果てていました。そしてバードックはその後殺処分されることもなく、永遠に研究所で実験動物として苦しみながら生きるのでした。

映画『ザ・フライ2 二世誕生』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

前作で死亡した科学者セスと恋人の女性記者ロニーとの間に生まれた息子マーティンの話。
ハエ男としての遺伝子もしっかり受け継がれており、おまけに科学者としての才能も父譲りだ。
前作同様に本作でも、”愛”が描かれつつ、人間の精神的な部分が掘り下げられていて、より一層深みが感じられた。
前作よりグロテスクな特殊メイクや演出に磨きがかかり、ストーリーもパワーアップしているところが見どころである。CGを使わずにここまで表現できる凄さを見せつけられた。(女性 20代)


物質転送機の手違いで生まれてしまったハエ男の物語「ザ・フライ」の続編。
前作のハエ男のDNAが実は残されていて、その卵から子どもが産まれるというところから物語が始まる。
その子どもはマーティンと名付けられ、脳も身体も以上に成長が早い。そして研究対象として、常に監視下に置かれていた。
しかし、育ての親とも言うべき、研究所所長のバートックが自分をモルモットとしてしか見ていなかったことを知ると、不信感が募り、復讐を考えるのだ。
グロテスクなシーンもある反面、こうした人間の愚かさがドラマとして、物語に組み込まれている。欲張りには必ず罰が当たるのだ。(男性 40代)


今作の主人公は前作でジェフ・ゴールドブラムが演じたセスの息子マーティン。前作のラストでセスは死んでしまったため、マーティンは自分の父親がハエ男であったこと、そして自分の病気が父の遺伝であることを知らずにいました。
何も悪いことをしていないのにハエ男となってしまうマーティンはとても可哀想でしたが、周りの人間の醜さや愚かさを浮き彫りにさせるストーリー展開は考えさせられるものがありました。
過激でグロテスクな描写も多いので驚きますが、前作同様かなり楽しめる作品です。(女性 30代)


前作の衝撃的な結末から続く物語として、息子マーティンの悲劇が中心に描かれる。科学の進歩と倫理、そして“人間であること”への問いがより明確になっていた。マーティンが天才でありながらも孤独に追い込まれていく姿は切ない。後半、彼が怪物へと変貌していく描写はグロテスクながらもどこか哀愁を感じさせる。親子の因果が悲しくも美しい。(30代 男性)


前作のような心理的ホラーではなく、よりクリーチャー映画としての側面が強調されていた。変身シーンの特殊メイクは迫力満点で、80年代ホラー特有の生々しい質感が残っている。マーティンが自分の出生の秘密を知り、母を奪った研究所に復讐する展開は胸がすく。ラストの“逆転実験”には前作への皮肉も感じられて面白い。(20代 男性)


『ザ・フライ2』は単なる続編ではなく、“科学者の罪”を子どもが背負う物語として成立している。マーティンが成長する過程で、研究所の監視下に置かれながらも人間らしさを失わない姿に感情移入した。恋人ベスとの関係が純粋であるほど、彼の変異が進む悲劇が強調されている。終盤の実験装置での決断には涙が出た。(40代 女性)


前作のデヴィッド・クローネンバーグ的な哲学的恐怖は薄まったが、“モンスターの悲劇”という面ではより人間的だった。マーティンが父の遺伝子と向き合い、自分の運命を受け入れていく姿が痛々しい。特に犬との関係が印象的で、彼の優しさが際立っていた。結末の「救済」は皮肉でありながら、確かなカタルシスを感じる。(50代 男性)


マーティンのキャラクター造形が素晴らしい。天才的な頭脳と純粋さを併せ持つ彼が、裏切りと孤独の中で変化していく過程が心を締めつける。グロテスクな変身描写よりも、彼が“人間性を保とうとする姿”こそが本作の核心。前作よりもドラマ性が強く、悲劇としての完成度が高い。観終わったあと深い余韻が残る。(30代 女性)


特殊メイクの完成度が高く、当時の技術でここまでリアルな肉体変化を描けたことに驚く。ラストでマーティンが実験装置を使い、自分のDNAと敵の身体を入れ替える場面は衝撃的だった。復讐の形があまりにも悲しく、そして完璧。愛する者を守るための“怪物化”というテーマが深く突き刺さる。後味は苦いが忘れられない。(20代 女性)


シリーズとしてはややB級色が強いが、その分ストレートな感情表現が魅力。マーティンとベスの恋が切なく、二人の逃避行にはスリルとロマンスが共存していた。彼の変貌を止められない悲劇的展開には涙。ラストの研究者たちへの皮肉めいた結末は、科学がもたらす“報い”を強調していて見事だった。(40代 男性)

映画『ザ・フライ2 二世誕生』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ザ・フライ2 二世誕生』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ザ・フライ(The Fly)

この映画を一言で表すと?

愛と科学の狭間で“人間”を失っていく男の悲劇を描いた究極の肉体変容ホラー。

どんな話?

天才科学者セス・ブランドルは、瞬間移動装置の実験中にハエと融合してしまう。徐々に変異していく体と理性の崩壊を、愛する女性が見守る――愛と狂気の物語。1986年のデヴィッド・クローネンバーグ監督作。

ここがおすすめ!

『ザ・フライ2』の原点。特殊メイクによる変身描写のリアリティは今見ても戦慄もの。肉体の崩壊と精神の喪失を並行して描くことで、“人間とは何か”を問う深い哲学性が宿っている。悲劇のラブストーリーとしても一級品。

ブレインデッド(Braindead)

この映画を一言で表すと?

狂気と笑いが融合した“史上最も過激なゾンビ映画”。

どんな話?

母親思いの青年ライオネルは、母が謎の猿に噛まれたことから恐怖の連鎖に巻き込まれる。感染が拡大し、町中がゾンビ化。血と肉とギャグが飛び交うスプラッタ・コメディの頂点。

ここがおすすめ!

『ザ・フライ2』のような肉体変容ホラーを、ブラックユーモアで極限までエンタメ化した傑作。若きピーター・ジャクソン監督による驚異的な映像センスと、グロを超えた爽快感がクセになる。

スキャナーズ(Scanners)

この映画を一言で表すと?

脳が爆発する超能力バトルと科学の闇を描く異色のサイキックSF。

どんな話?

政府が開発した薬品によって生まれた“スキャナー”と呼ばれる超能力者たち。彼らは人の心を読み、操り、破壊できる存在。組織と反逆者たちの頭脳戦が始まる。

ここがおすすめ!

『ザ・フライ2』と同じくクローネンバーグ監督による“肉体×精神×科学”の融合作品。人間の脳が物理的に破裂する衝撃シーンは有名。SFスリラーとしても、人体表現としても圧倒的な完成度。

スプライス(Splice)

この映画を一言で表すと?

“科学の愛”が生んだ、恐ろしくも悲しい禁断のクリーチャー映画。

どんな話?

遺伝子研究者のカップルが人間と動物のDNAを掛け合わせ、異形の存在“ドレン”を誕生させる。愛情と倫理の境界が崩れ、科学の暴走が取り返しのつかない悲劇を呼ぶ。

ここがおすすめ!

『ザ・フライ2』のテーマ“人間が神の領域に踏み込む危うさ”を現代的に再構築した作品。クリーチャー“ドレン”の造形と演技が圧巻で、怖さと切なさが同居するエモーショナルなSFホラー。

ディストリクト9(District 9)

この映画を一言で表すと?

異星人を“社会問題”として描いた、リアルで胸を打つSFドラマ。

どんな話?

南アフリカに不時着した宇宙船。人間たちは“エビ”と呼ばれる異星人をスラムに隔離する。政府職員ヴィカスは調査中に感染し、徐々に異星人化していく――。

ここがおすすめ!

『ザ・フライ2』と同様、“変身”を通して人間の差別・恐怖・共感を描く社会派SF。リアルなVFXとドキュメンタリー風の演出が迫真の臨場感を生み、SFを超えたヒューマンドラマとしても高く評価された。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
SF映画ホラー映画

みんなの感想・レビュー