映画『亜美ちゃんの初恋』の概要:1995年の日本のアニメーション映画です。本作は『美少女戦士セーラームーン』のスピンオフ作品で、人気優等生キャラクターの水野亜美を主人公にしています。原作は同作品漫画です。約15分の短編映画となっています。
映画『亜美ちゃんの初恋』の作品情報
上映時間:16分
ジャンル:アニメ、ファンタジー、ラブストーリー
監督:五十嵐卓哉
キャスト:久川綾、三石琴乃、篠原恵美、富沢美智恵 etc
映画『亜美ちゃんの初恋』の登場人物(キャスト)
- 水野亜美 / セーラーマーキュリー(久川綾)
- 優等生でいつも成績は一番。けれど、彼女の唯一苦手なものは、ラブレターだったのです。恋愛よりお勉強な彼女が、恋した相手に出会う為に頑張ります。
- 月野うさぎ(三石琴乃)
- 『美少女戦士セーラームーン』では、大活躍の主人公だった月野うさぎも今回は、亜美ちゃんが主人公で変身シーンはありません。親友の異変にも、お相手の正体にも、驚きを隠せません。
- 木野まこと(篠原恵美)
- ポニーテールがチャームポイントです。しっかりしているように見えて、意外と天然キャラクター。
- 火野レイ(富沢美智恵)
- 気が強くてプライドが高い、けれど本当は優しい性格の黒髪ロングヘアーの女の子です。
- 愛野美奈子(深見梨加)
- 明るく自由奔放な性格。黄色い髪に赤いリボンがチャームポイント。いつも単独行動が多い女の子です。
- 海野ぐりお(難波圭一)
- 月野うさぎの事が好きな同級生。うさぎのお願いは、断る事が出来ない様です。亜美ちゃんの気になる相手のメルクリウス / 数理くるめとは、お友達です。
- メルクリウス / 数理くるめ(檜山修之)
- 亜美ちゃんのライバルであり、恋のお相手。正体不明でしたが、海野君のお友達だそうです。
映画『亜美ちゃんの初恋』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『亜美ちゃんの初恋』のあらすじ【起】
水野亜美は、成績優秀で得意教科は数学、寝ても覚めても、勉強ばかりです。そんな彼女に、ライバルが現れるなんて、思ってもいませんでした。
朝、亜美は窓を開けて、外の空気を入れ替えます。すると、白い鳩たちが一斉に飛び立ちました。今日も良い天気です。亜美はいつも早起きして、勉強をする事が生きがいでした。朝食はいつもサンドウィッチを食べます。その理由は、サンドウィッチだと片手に持って勉強できるから、だそうです。清々しい気分で、学校に向かいます。
亜美は中学三年で、クラスメイトは月野うさぎです。彼女のことは、『うさぎちゃん』と呼んでいます。ドジでおっちょこちょいなキャラクターのその女の子は、亜美とは真逆の生き方をしていました。恋愛体質で、お勉強や運動は苦手でしたが、亜美は、人を惹き付ける彼女の性格が好きでした。うさぎにはそういう力がありました。いつも人を笑顔にしているのです。うさぎと一緒に居ると自然と友だちが増えました。
映画『亜美ちゃんの初恋』のあらすじ【承】
学校に着くと、同じクラスのうさぎ達に、自分の成績について話し始めます。模試を受けるのを楽しみにしています。模試全国ランキングで第一位になるほどの学力の亜美に、なんとライバルが出現したのです。その雑誌には、個人情報が載ることはなく、ライバルの順位とハンドルネームだけが掲載されるのです。その名は、『メルクリウス』と書いてありました。彼も亜美と同じ500点満点で、亜美はこの人物について気になっていたのです。しかし、その人物に辿り着く為には、予備校へ通うことを転々としなければなりません。それでも亜美は、この憧れの人物に会う為に頑張ることを、心に決めていたのです。必ず正体を突き止めてみせる。そう思っていたのです。
一方、それを知ったうさぎは、自宅に友達を呼びます。全員仲良しのセーラー戦士です。レイ、まこと、美奈子の三人は、うさぎからその情報を聞き出します。遂に、あの勉強ばかりしていた亜美ちゃんが恋をしてしまったのだ!と、皆驚いていました。
映画『亜美ちゃんの初恋』のあらすじ【転】
ガールズトークに花を咲かせる四人は、段々と、それがどんな人物なのか気になってきました。亜美は、その人物がどんな人なのかも分からず、憧れを抱いているのです。亜美ちゃんの様子を伺う事にしました。次の模試もやはりメルクリウスが一位でした。亜美は、次々に予備校に通いました。けれど、そのメルクリウスらしき人物に辿り着く事が出来ませんでした。残念に思っていましたが、きっと、その人物は男性で、自分の憧れる相対性理論のアインシュタイン博士に似ているのだと信じていたのです。
学校へ通い、自宅勉強に加え予備校通い。亜美はその疲れから、遂に高熱を出してしまったのです。どんどん熱は上昇し、覚えたての方程式や英単語など、模試で必要な知識が頭の中から抜け落ちていきました。このままでは、あの人に逢えないと悟っていると、敵の姿が見えました。この人が私の恋のライバルだったの、許せないと怒りを露にし、敵を睨み付けていました。
映画『亜美ちゃんの初恋』の結末・ラスト(ネタバレ)
その頃、うさぎは暢気に彼氏とデート中でした。デート中に亜美の話題になりました。やっぱり気になるようで、亜美の元へ行ってみることにしました。亜美の住んでいる家のベルを鳴らしましたが、一向に出る気配がありません。おかしいなとうさぎがドアを開けると、いきなり崖になっていたのです。なんとか掴まり、落ちませんでしたが、敵が、亜美ちゃんを狙っていたようです。
亜美ちゃんは、なにか勘違いしている様でした。実は、うさぎちゃんが同級生の、海野君にメルクリウスについて知っているか聞いたところ、本人と友達だったのです。うさぎは、メルクリウスに会うことが出来たようでした。
そんな事は知らない亜美は、セーラーマーキュリーと言うセーラー戦士に変身します。マーキュリーは自分の技を繰り出し、敵は一網打尽です。あっさり戦いは終わってしまいましたが、亜美は心がすっきりとしていました。にこにこと笑顔が戻りました。
次の日の放課後、いつもうさぎ達が集まるファミリーレストランで、亜美ちゃんの憧れの人物について話が始まります。こそこそとうさぎが話します。メルクリウスの正体は、数理くるめと言う人物で、顔は海野君にそっくりだったと聞き、皆はこの事は、教えないでおこうと思っていました。裏でその話を聞いていた亜美は、どんな人だったのかと聞き返すと、こんな人と雑誌を取り出し、イケメン男子の絵が載っていました。そして、憧れの存在メルクリウスは、亜美の中で輝いていったのです。
映画『亜美ちゃんの初恋』の感想・評価・レビュー
『セーラームーン』が大好きだった幼少期。髪を伸ばして高い位置で2つ結びにした「うさぎちゃんヘア」をほとんどの同級生がしていたこの時代。私も例外ではなく、服に靴、カバンにタオルにパンツまで、持ち物全てがセーラームーンでした。
この作品の主人公はセーラームーンのうさぎちゃんではなく、セーラー戦士の中でもちょっと控えめで頭のいい亜美ちゃん。大人になった今見ても、変わらず可愛くて大満足でした。
ちなみに設定は中学生。意識高すぎです。(女性 30代)
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