映画『クーデター』の概要:2015年のアメリカのアクションスリラー映画です。本作は、『カーズ』の声優で有名な俳優のオーウェン・ウィルソンが主人公です。主人公のジャックは、東南アジア某国で起こったクーデターによって命を狙われてしまう外国人一家の話を描いています。
映画『クーデター』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
キャスト:オーウェン・ウィルソン、レイク・ベル、ピアース・ブロスナン、スターリング・ジェリンズ etc
映画『クーデター』の登場人物(キャスト)
- ジャック・ドワイヤー(オーウェン・ウィルソン)
- アメリカの水道会社に勤めています。転勤先の東南アジア某国でクーデターが起こり、家族共々命を狙われてしまいます。
- アニー・ドワイヤー(レイク・ベル)
- ジャックの妻で二児の母。ジャックと子どもたちを守る為奮闘する。
- ルーシー・ドワイヤー(スターリング・ジェリンズ)
- 夫妻の子どもで長女。気が強い性格で、時に夫婦を困らせることもある。父が危機に晒されている時に、命を賭け守ろうとする。
- ビーズ・ドワイヤー(クレア・ギア)
- 夫婦の子どもで次女。優しく甘えん坊な性格。まだ幼い為、クーデターが起こったことをあまり理解できていない。
- ハモンド(ピアース・ブロスナン)
- 一家を事件に巻き込んでしまった人物。家族を脱国させる為、命を賭ける。実は、アメリカのCIA。
映画『クーデター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『クーデター』のあらすじ【起】
アメリカで自営業を営んでいたジャックは、経営不振に陥り、とある水道会社に入社することを決めます。ジャックは元々水道管に関する知識が豊富だったので、転職する事は酷く簡単でした。ジャックの水道管に対する情熱も相当な物で、その情熱も転職が円滑に出来た理由の一つです。
入社したジャックは、上司に転勤の話を持ちかけられました。ジャックは驚きましたが、家族に相談する事にしました。その話をすると、妻のアニーは困惑していました。しかし、ジャックについて行くしかないと思い、アニーは子どもたちに説明します。
しばらくして、準備が整ったジャックたちは、東南アジア行きの飛行機に乗り込みました。
機内は子どもたちにとって、とても退屈でした。お気に入りのクマのぬいぐるみで遊んでいたビーズは、ぬいぐるみを下に落としてしまいました。何処に行ったのか探していると、後ろの座席にいたアメリカ人の男性が、拾ってくれました。ビーズが感謝の気持ちを告げると、軽く会釈してくれました。
映画『クーデター』のあらすじ【承】
飛行機に乗ること数時間、やっと東南アジア某国に到着しました。
ジャックは、予約していたタクシーの運転手を待っていました。すっぽかされた事がわかり、ジャックとアニーは不安な表情を浮かべていました。すると、機内でぬいぐるみを拾ってくれたアメリカ人のハモンドが優しく声を掛けてきました。ハモンドはこの国に詳しいようです。彼がホテルまで案内してくれるというので、ジャックはついて行く事にしました。
ハモンドは、小さな観光バスの運転手と仲良く話をしていました。なんとか交渉する事が出来たようです。ジャックたちがバスに乗り込むと、ハモンドと運転手の陽気な歌声が聞こえてきました。ジャックはその間、不安そうにずっと外を眺めていました。
ホテルに着いたジャックたちは、チェックインして部屋に向かいました。夜遅かったので子どもたちを寝かせます。しばらくして、アニーがバスルームで泣いていました。心配になったジャックは、アニーに優しく声を掛け、一緒に眠りにつきました。
映画『クーデター』のあらすじ【転】
朝、ニュースを観ようとテレビをつけると、何も映りませんでした。ジャックは、アメリカのことが知りたいと思っていました。
ジャックはホテルのフロントで、新聞はないか尋ねましたが、英字新聞は取り扱っていませんでした。ホテルのスタッフが、近くの店になら新聞が売っているかもしれないと、道を教えてくれました。ジャックは地図を片手に、その店を探しに出掛けました。
無事にその店に辿り着くと、3日前の英字新聞しかありませんでした。仕方なくその新聞を買って店を出ると突然、道の両側から沢山の人が歩いてきました。そして、クーデターを起こした市民と、警察官の争いが起こりました。恐ろしくなったジャックは、急いで裏道に逃げました。
ジャックがホテルに戻ろうとすると、近くには沢山の市民が集まっていました。そこでは、ジャックと同じ外国人が殺されていました。驚いて様子を伺っていると、市民がこちらを見て何か言っています。ジャックは自分が命を狙われていることに気付き、急いでホテルの中へ避難しました。
映画『クーデター』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジャックが部屋に入ると、家族はプールに出掛けようと準備をしていました。ホテルでの出来事に気付いていなかったのです。ジャックがアニーに事情を説明すると、ルーシーが先にプールに行っていることを知ります。急いでプールに向かうと、一足先に水泳を楽しむ娘の姿が見えました。近くには、暴動を起こした市民が命を狙っていました。ルーシーはまだ気付いていません。ジャックは、間一髪のところでルーシーを救い、家族と屋上へ向かいます。
屋上には沢山の外国人がいました。ジャックが人々に状況を聞こうとしていると、空からヘリコプターが現れ、こちらに攻撃してきました。ほとんどの外国人が殺されてしまいました。
ジャックたちはその場から避難する為、隣のビルに飛び移りました。アニーは、そのビルの中で地図を見つけました。そして、アメリカ大使館へ向かうことを提案します。
アメリカ大使館へ到着すると、無残に荒れ果てていました。中から武器を持った市民が出てきて、ジャックたちは追われてしまいました。逃げ込んだ家の中、突然現れたハモンドが助けてくれました。そして、ハモンドがCIAであることがわかりました。ジャックたちを脱国させてくれると言うので、その指示に従い国境へ向かいます。川に到着し、船に乗ります。橋を抜けると、そこはベトナムでした。無事に生還し、病院に搬送されたジャックたちは、ルーシーが生まれた頃の話をしました。
映画『クーデター』の感想・評価・レビュー
とにかく恐怖!!
同じ年代の子供を持つ親として、こんな怖い映画はなかった。
暴動が起きてからは息つく暇がない。
ビルから子供を投げるシーン、バイクに乗って群衆の中を抜けていくシーン、母親がレイプされそうになるシーン、父親を撃てと強要されるシーン、子供目線や親目線で観てしまい何度も辛くて泣いてしまった。
ベトナムについて病院の中で子供が産まれた時の話、きっと何度も聞かせてもらってるんだなとまた号泣。(女性 40代)
異国の地でクーデターが起こり、家族全員が命を狙われてしまうストーリー。もし、自分がこの家族の一員だったら…と考えると恐怖しかありませんでした。自分たちは何も悪いことをしていないのに、命を狙われてただ逃げることしか出来ない状況は想像しただけでもゾッとします。
手助けしてくれる人のことも本当に信じていいのか分からず、諦めてしまった方が楽だと思うかもしれません。しかし、最後まで諦めなかった家族の姿に感動しました。(女性 30代)
とても対岸の火事には思えません。馴染みの無い国で突如クーデターが起きたら。言葉は通じず、意思疎通は不可能です。さらに、幼子二人を連れての逃亡に肝を冷やしっぱなしでした。一見、現地の人々が極悪非道なことをしているように見えます。しかし、そもそも先に他国が静かに侵入し、支配しようとしたから起きた出来事なんです。暴動の原因を知り、考えることは重要なことだと思います。日本の平和、静かさは当たり前ではなく、奇跡だといえます。(女性 30代)
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