映画『恋する人魚たち』の概要:自由奔放に人生を謳歌しているレイチェルは、2人の娘を女手ひとつで育てている母親でもある。奔放な母親とユニークな姉妹が繰り広げる、明るいヒューマンドラマ。ウィノナ・ライダーとクリスティーナ・リッチが、個性的な姉妹をキュートに演じている。
映画『恋する人魚たち』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ、ラブストーリー
監督:リチャード・ベンジャミン
キャスト:ウィノナ・ライダー、シェール、ボブ・ホスキンス、クリスティナ・リッチ etc
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映画『恋する人魚たち』の登場人物(キャスト)
- レイチェル・フラックス(シェール)
- 女手ひとつで2人の娘を育てている母親。恋愛経験豊富で、自由奔放に生きている。嫌なことがあるとすぐに引越しをする。かなり身勝手な母親だが、娘たちのことは愛している。
- シャーロット・フラックス(ウィノナ・ライダー)
- レイチェルが10代で出産した娘。15歳の思春期を迎えており、奔放な母親への反発もあって、カトリックの修道女に憧れている。父親の顔を知らない。管理人のジョーに恋をする。
- ケイト・フラックス(クリスティーナ・リッチ)
- シャーロットの異父妹。父親はオリンピックの水泳選手で、ケイトも水泳が得意。年の離れた姉のシャーロットが大好きで、姉妹の仲は良い。明るいムードメーカー。
- ルー・ランドスキー(ボブ・ホスキンス)
- フラックス家の18回目の引越し先で、靴屋を営んでいる。レイチェルと恋に落ち、結婚を望むようになる。野球が大好き。
- ジョー(マイケル・シューフリング)
- フラックス家が暮らし始めた家の管理人。ハンサムな好青年だが、フットボールでの挫折や、恋人との別れが重なり、いつもひとりでいる。釣りが趣味。
映画『恋する人魚たち』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋する人魚たち』のあらすじ【起】
1963年のアメリカ。15歳になるシャーロットは、最近カトリックに夢中だ。自由奔放な母親のレイチェルは、“うちはユダヤ教よ”と、娘の信仰を一括する。妹のケイトは水泳に夢中で、家の中でも常に水泳帽を着用している。フラックス家の女3人は、それぞれが気ままに暮らしていた。
会社のボスと別れたレイチェルは、引越しを決める。レイチェルは、嫌なことがあるとすぐに引越しをするので、フラックス家は今までに18回も転居していた。今回はマサチューセッツ州の田舎町へ引越しことになり、3人は車で旅立つ。
シャーロットはそんな母親の生き方に反発を感じ、顔を覚えていない父親が、いつか自分を捜しに来てくれると信じていた。
新しい住まいは古い一軒家で、管理人は修道院で働いているジョーという26歳の青年だった。シャーロットはハンサムなジョーに一目惚れする。
レイチェルは、仕事場のボスの目を盗んで、娘たちと町へ買い物に行く。美人でスタイルのいいレイチェルは、男たちの注目の的だった。
3人が訪れた靴屋の店主のルーは、セクシーなレイチェルに一目惚れし、積極的に声をかけてくる。
スクールバスの運転手がジョーだと知り、シャーロットの頭の中は妄想でいっぱいになる。バスでジョーと2人きりになったシャーロットは、デートに誘ってほしそうな素ぶりを見せる。ジョーはシャーロットに気を使い、日曜日に釣りへ誘ってくれる。
ジョーはフットボールの花形選手だったが、スランプに陥って生きる気力をなくし、恋人は急にこの町を去ってしまった。町では、ジョーの恋人が妊娠していたという噂まで広まっていたが、それは全くのデマだった。
映画『恋する人魚たち』のあらすじ【承】
高校の父母会へ出席したレイチェルは、ルーを日曜の朝食に誘う。ルーの子供はすでに独立しており、奥さんには逃げられていた。
日曜日。シャーロットはジョーと釣りに出かける。シャーロットは、ジョーのキスを期待していたが、ジョーは何もしてくれなかった。
一方、レイチェルとルーはすぐにベッドインし、いい雰囲気になる。その夜、風呂場で落ち込んでいるシャーロットの横で、ケイトは潜水の記録更新に挑んでいた。
ケイトの水泳大会には、ルーも来てくれる。ケイトの父親はオリンピックの水泳選手で、その才能を受け継いだケイトの泳ぎは、コーチに絶賛される。
レイチェルとルーは良好な関係を続けており、シャーロットとケイトも、明るいルーに懐く。絵が趣味のルーは、レイチェルをモデルにして絵を描き始め、シャーロットとケイトもルーの家に泊まる。翌朝、好き勝手な場所で朝食をとる3人を見て、ルーは驚く。
ケネディ大統領が暗殺された日。シャーロットが暮らす町も、深い悲しみに包まれる。シャーロットは無性に父親が恋しくなり、修道院へ行く。ちょうどジョーが塔の上で鎮魂の鐘を鳴らしており、シャーロットも塔へ登る。シャーロットとジョーは悲しみを分かち合い、そのまま抱き合ってキスをする。
シャーロットは、こんな時にふしだらな行為をした自分を責め、罪滅ぼしのために断食を始める。しかし、空腹のあまり気絶してしまい、レイチェルに叱られる。カトリックにかぶれていたシャーロットは、自分もマリア様のように処女のまま妊娠したのではないかという妄想に取り憑かれ、不安に怯える。それをレイチェルに相談できないまま、シャーロットは車で家出する。
映画『恋する人魚たち』のあらすじ【転】
途中で車がエンストしてしまい、シャーロットは見知らぬ家に助けを求める。幸い、そこの家族は優しくシャーロットを迎えてくれ、朝食までご馳走してくれる。平和な家族と食卓を囲み、シャーロットは興奮して喋り続ける。
一方、シャーロットを捜していたレイチェルとルーは、心配のあまり口喧嘩を始める。ルーに“子供を受け止めてやれ”と説教され、干渉を嫌うレイチェルは怒り出す。
シャーロットの居場所がわかり、ルーが彼女を迎えに行く。レイチェルは、帰宅したシャーロットから話を聞こうとするが、シャーロットは何も話さない。
シャーロットはひとりで産婦人科へ行き、診察を受ける。医者には“処女なのに妊娠するはずがない”と冷笑されるが、シャーロットは納得できない。
レイチェルが出張の日、シャーロットとケイトは、ルーの家に預けられる。ルーは、“海の底に住みたい”というケイトの願いを叶えるため、子供たちと部屋の模様替えをする。帰ってきたレイチェルは、子供たちに“泊まりたい”とせがまれる。ルーは4人で食卓を囲む団欒の場を作り、姉妹はたくさん話をする。
レイチェルは、“私に取り入るのに娘を使わないで”と言ってしまい、ルーを本気で怒らせる。ルーは3人を家族同然に愛していたが、レイチェルは自分のペースを乱されることを恐れていた。
大晦日。レイチェルは人魚の格好をして仮装パーティーに出かける。ルーは、“結婚が無理なら同棲しよう”と言ってみるが、レイチェルは今のままでいたがる。ルーは前進しない関係に失望し、ひとりで帰ってしまう。
車が故障したレイチェルは、ジョーに自宅まで送ってもらう。ルーのことでむしゃくしゃしていたレイチェルは、別れ際にジョーとキスをする。それを目撃したシャーロットは、“なぜキスをしたの!”と2人を責める。
映画『恋する人魚たち』の結末・ラスト(ネタバレ)
シャーロットは、絶対にジョーだけは渡さないと意気込み、レイチェルの留守に母親の真似事を始める。化粧をしてセクシーな服を着たシャーロットは、ワインを飲みながら料理を作る。ケイトも一緒になって、ワインをガブ飲みする。
すっかり酔っ払った姉妹は、夜の修道院へ行く。塔の上にジョーがいるのを発見したシャーロットは、ケイトも一緒に連れて行こうとするが、ケイトは下で遊びたがる。シャーロットはひとりで塔に登り、そこでジョーと結ばれる。
一方、酔っ払っていたケイトは、誤って冷たい池に転落する。ケイトは泳ぐこともできずに溺れてしまい、修道女に発見される。ケイトは意識不明の状態で病院に搬送される。
病院に駆けつけたレイチェルは、シャーロットを無視してケイトの病室へ急ぐ。シャーロットは、ルーに自宅まで送ってもらい、一睡もできないまま病院からの連絡を待つ。明け方、ルーからケイトの無事を知らせる電話があり、シャーロットは安堵の涙を流す。ジョーは、ケイトの無事を確認して、町を出て行く。
レイチェルは、ずっとシャーロットを無視していた。シャーロットはその態度に怒りを感じ、“ママの人生にはもう付き合わない”と本音をぶつける。レイチェルは、自分の人生を否定され、思わずシャーロットを殴ってしまう。
冷静さを取り戻した2人は、今までできなかった女同士の話をする。母親が自分の父親を心から愛していたと聞き、シャーロットは安心する。レイチェルはまた引越しを考えていたが、シャーロットに説得され、町に残ることに決める。
その後もレイチェルとルーの関係は続き、シャーロットは一躍悪女となって男の子にモテ始める。町を出たジョーも元気にしており、シャーロットに絵葉書をくれた。ケイトもすっかり回復し、大好きなプールに復帰する。フラックス家の女3人は、以前にも増して、気ままに楽しく暮らすのだった。
映画『恋する人魚たち』の感想・評価・レビュー
三人ともそれぞれ魅力的で、女同士の絆に美しさを感じた。
母親のレイチェルは、嫌なことがある度に引っ越すし、料理は独特だし、とにかく自由奔放だけれど、娘たちへの愛情は底知れない。そんなところに母としてのかっこよさを感じた。
彼女は心から夫を愛していたし、色々なことがあったが、最後は街に残ると決めた時はとても心温まった。
キッチンでシャーロットが『If you wanna be happy』の曲に合わせて踊るシーンがとても可愛くて印象深い。(女性 20代)
自由奔放だけどとっても明るくて、愛に溢れた母親と父親の違う姉妹の物語です。私は母ととても仲が良く、友達のような関係なので今作の親子の関係には物凄く共感出来ました。自由奔放な母のことは大好きだし、母も一人の女なので、自分の人生を好きなように自由に生きて欲しいと思っています。今作で描かれているのはまさに私が思う母親像で見ていてハッピーな気持ちになれました。
二人の姉妹がやんちゃなのもなんだか可愛らしくて、全体的に温かい気持ちになれる作品です。(女性 30代)
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