映画『腐女子彼女。』の概要:大学生のヒナタはバイト先で知り合ったヨリコと恋に落ちる。けれども、彼女には秘密があった。それは、大の漫画好きで腐女子という事だった。ヒナタはそんなヨリコに振り回されながらも、心から彼女を愛し理解しようとするのであった。
映画『腐女子彼女。』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:兼重淳
キャスト:大東俊介、松本若菜、古川雄大、EMI etc
映画『腐女子彼女。』の登場人物(キャスト)
- 諏訪ヒナタ(大東俊介)
- ヨリコの事が大好きな大学生。腐女子でオタクのヨリコに振り回される。
- 白崎ヨリコ(松本若菜)
- ヒナタの彼女。漫画やアニメが大好きなオタクで、男同士の恋愛に萌える腐女子である。
- 瀬野コージ(古川雄大)
- ヒナタの友達。長く付き合っている彼女がいる。
- カスミ(EMI)
- ヨリコの友人で会社に内緒でBL本を作成している。アニメオタク。
- ミルク(秦みずほ)
- ヨリコの友人で専業主婦で子持ち。コスプレイヤー。
映画『腐女子彼女。』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『腐女子彼女。』のあらすじ【起】
ヒナタはヨリコとデートをしている時、緊張して裏返ってしまった声で手を繋ぐ事を申し出る。ヨリコも緊張しながらそれを受け入れる。そして、ヒナタは夜景の前で告白をしOKを貰うのだが、その前に打ち明けたいことがあると言われる。それは、ヨリコがオタクで腐女子であると言う事だった。ヒナタには腐女子の意味がよく分からなかったが、それでもかまわないと言い、二人は晴れて付き合う事になった。キスをして二人は照れくさそうに笑い合った。
ヒナタは執事喫茶を訪れる。執事達の丁寧な挨拶とお客が女性しかいない事に圧倒されながら、ヨリコの友達を紹介される。ミルクもカスミもオタク友達だった。ヨリコ達の聞きなれない言葉と会話に、ヒナタは戸惑いを隠せない。
ヒナタはバイト先でヨリコに出会い一目で恋に落ちた。仕事場では綺麗で落ち着いた大人な女性だが、本屋の漫画コーナーの前ではテンション高く見て回る為、そのギャップに苦笑いしか出なかった。
ヒナタは本屋を出るとコージにばったり会ってしまうが、漫画を大量に持っている事に慌てふためいてしまう。友達に紹介してくれないヒナタにヨリコはショックを受ける。
ヒナタはコージに相談し彼女と長続きしている秘訣を聞く。それは、趣味が合って一緒に居ると落ち着く事だと言われるが、ヨリコのオタク姿を思い浮かべると大変な気がした。コージが飲み物を買いに行っている隙に、ヨリコが勉強の為にと入れた同人本を読む。新しく漫画を生み出せる事には純粋に感動を覚える。
映画『腐女子彼女。』のあらすじ【承】
ヒナタはコージにバイクで送ってもらう時など、自分でも無意識にヨリコの腐女子としての考えに感化されていた。部屋の前ではヨリコが待っておりコージを紹介する。
ヒナタの部屋にはヨリコが注文した同人本が置いてあった。漫画の二次元の良さを勧めるヨリコに対し、二次元をつき進めると三次元のヨリコに目が行かなくなると言い返す。拗ねるヨリコに、ヒナタは三次元をヨリコは二次元を等価交換しようと話す。ヨリコは漫画が好きな自分に不安を抱いていたが、ヒナタはそれでも好きだと伝え抱きしめる。
ヒナタは女子達がたくさん集まるアニメの声優イベントに連れて行かれる。そして、ヨリコのコスプレに付き合った後、今度は普通にデートを行い、夜になるとヒナタの部屋で一緒に漫画を読んで楽しんだ。二次元と三次元の両方を楽しみながらヨリコとの仲を深めていった。
ヒナタはサンタとトナカイの仕事をしている二人にアテレコをしながら楽しんでいたが、コージに声を掛けられ慌てふためく。
映画『腐女子彼女。』のあらすじ【転】
ヨリコは元気なくヒナタと同棲している部屋に帰る。ヒナタは元気づけようとアニメをつけたり甲斐甲斐しく世話をするが、ヨリコはずっと変なままだった。そして、夜になり、ヨリコはやっと重い口を開くが、ロンドンに転勤になるかもしれないという話だった。突然の事にヒナタは驚くが、ヨリコがロンドン勤務を希望していた事を聞かされておらず戸惑う。二人は喧嘩になってしまい、ヨリコは家を飛び出して出て行ってしまう。
ヨリコはカスミに相談する。カスミはロンドンで暮らす事がヨリコのずっと長年の夢だった事を知っており、行かないと後悔すると説得する。それでもヨリコの決心がつかなかった。
ヒナタはヨリコから何も聞かされていない事で信頼されていなかったと思い、落ち込んでいた。コージに話を聞いて貰うが、ヨリコとの関係を考えさらに悩む。
ヨリコはミルクと共に子供が遊ぶ姿を眺めていた。ミルクからヨリコが決めた事ならどんな結果でも応援すると言われる。行かないと後悔するのも事実だが、ロンドンには友達もおらず今がとても幸せな生活を送っている為、ヨリコは行く事に不安を抱いていた。
映画『腐女子彼女。』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヨリコ達はそれぞれ悩みながら過ごし、会って話し合う事を決める。重苦しい空気の中、ヒナタはヨリコに手を繋ごうと申し出る。そして、ずっと傍に居て欲しいと伝える。だが、ヨリコはロンドンへ行く事を決めていた。決心は固かったが、それでも引き留めて貰えた事に喜び泣きじゃくる。ヒナタはヨリコを応援すると言い抱きしめる。
ヨリコはヒナタと同じベッドに眠り、静かに寝顔を眺めて胸に顔をうずめて眠る。ヒナタは起きており、一人静かに悲しみを耐えているようだった。
ヨリコはヒナタに足の爪を切ってもらう。二人は淋しさに耐えながらぽつぽつと会話をするが、飛行機の時間が迫っていた。ヨリコは合鍵をテーブルに置き、ヒナタと共に向かう。ヨリコは空港まで行っても淋しいだけだからと話し、二人は別れを告げる。ヒナタは去ってしまうヨリコの後姿をずっと眺めていた。
ヒナタは家に帰り、ヨリコが出て行ってしまった事を実感する。そして、部屋に置かれた指輪を見て悲しみが堪えきれず、胸に抱きしめて泣きじゃくる。
ヨリコはロンドンでも好きな漫画に囲まれて暮らしていた。そんなある日、ヒナタから久しぶりに電話をもらう。懐かしい声に泣きそうになるが堪えて明るく話す。荷物が届いた為に受け取りに行くと、玄関からヒナタが向かってくるのが見えた。突然の出来事にヨリコは倒れそうになるがヒナタが抱き留める。
ヒナタはヨリコの手に婚約指輪を乗せ、ずっと一緒に居て欲しいと伝える。ヨリコは泣き、女の子を泣かせたらいけないと伝えるが、ヒナタは嬉しそうに笑っていた。
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