映画『Disney’s クリスマス・キャロル』の概要:クリスマス映画の代表作、「クリスマス・キャロル」。チャールズ・ディッケンズによる同名の小説は今まで幾度となく映像化されてきたが、今回はなんと、あのディズニーが豪華俳優陣を揃えての参戦。
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ファンタジー
監督:ロバート・ゼメキス
キャスト:ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、コリン・ファース etc
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』の登場人物(キャスト)
- エベニザー・スクルージ(ジム・キャリー)
- ロンドンで店を経営する裕福な老人。人嫌いで、常に周囲に対して意地悪く接するため、周囲から嫌われている。
- ボブ・クラチット(ゲイリー・オールドマン)
- スクルージの元で長年働く男性。息子が重い病を患っている。
- フレッド(コリン・ファース)
- スクルージの親戚。スクルージを案じている数少ない存在。
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』のあらすじ【起】
子供、和気藹々としたやり取り、明るい日々、それら全てを疎んでいる人物が、エベニザー・スクルージです。スクルージはロンドンという大都会で商売を営み大成功を収め、今や町一番の金持ちの老人です。しかし、彼は孤独を好み、誰をも拒絶し冷たく当たることから、周囲の人間に嫌われていました。唯一彼を気にかけてくれている親戚のフレッドに対しても、スクルージは厳しく当たります。
そして季節は冬、クリスマスが目前に迫り町はお祝いムード一色になっていました。勿論、スクルージが幻想に溢れたクリスマスを好んでいる筈がありません。スクルージは1人家に篭り、暖炉の火に当りながら早くクリスマスが終わることを願っていました。
すると何と、スクルージの家全体でまるでポルターガイストのような現象が起き始めたのです。そして、信じられない事に今は故人となったスクルージの元共同経営者、マーレイの霊が怯えるスクルージの前に現れたのです。
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』のあらすじ【承】
生前の冷酷だった自分の行いを悔やんだマーレイは、スクルージに今からでも遅くない、自分と同じ道を歩まぬ様に、さもなければ深く後悔する事になる忠告します。更に、これからスクルージの前に3人のクリスマスの亡霊が現れることを告げました。
それぞれ過去、現在、未来を司るとされる亡霊で、最も早くスクルージの前に姿を現したのは「過去」を司る亡霊でした。その亡霊の不思議な力によって、何とスクルージは自身の過去の世界へと連れていかれます。その時代には、今と違ってまだ金に執着していない若かりし頃の自分がいました。そして貧しくも、そんな過去の自分の周りには多くの人の笑顔がありました。
更に、今のスクルージの心を大きく揺さぶった存在があります。それは、自分が誰よりも深く愛した恋人の存在です。しかし、長いすれ違いの末、結局スクルージと恋人の関係は終わりを迎えてしまいました。スクルージは未だ傷が癒えぬその場面を直視する事ができません。
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』のあらすじ【転】
胸を裂く様な思い出から顔を覆ったスクルージに、再び亡霊の不思議な力が作用します。そしてスクルージは亡霊と共に懐かしき過去から遠ざかり、亡霊達と出会ったあの部屋まで戻ってきました。そして過去の亡霊は姿を消し、次にスクルージの前に現れた亡霊は「現在」を司る亡霊でした。先の出来事もあり警戒するスクルージでしたが、亡霊は構う事なくスクルージにあらゆるものを見せつけてきます。
今日はクリスマス、街行く人々がクリスマスを楽しむ様子、唯一フレッドがスクルージに声をかけてくれた自宅でのクリスマスパーティーの様子などが映し出されます。フレッドは、パーティーで「スクルージおじさんに!」とその場にはいないスクルージの事を思って乾杯をしてくれていました。また、長年スクルージに仕えているクラチットの家の様子も映し出されました。何と、クラチットには病気の息子がいたのです。その息子、ティムを蝕む病気はあまりにも重く、このままでは命はないといいます。
愕然とするスクルージに、現在の亡霊は「世界の人口は多すぎるから、死ぬのは結構な事だ」と以前スクルージが口にした言葉を残し消えて行きました。
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、次の亡霊が何を司っているのかは既にスクルージは理解していました。「未来」を司る亡霊は、まるで死神の様な姿をしていました。スクルージは行きたくないと懇願しますが、亡霊は彼の意見を聞き入れず無理やり彼を未来の世界へと連れて行きます。その世界では、ティムも、そしてスクルージも既にこの世を去っていました。しかし嫌われ者のスクルージの墓を訪ねてくれる人などいるわけがありません。墓地は次第に荒れ果て、まるで廃墟の様に成り果ててしまいました。
恐ろしい未来を恐れたスクルージは、今からでも遅くはないというマーレイの言葉を思い出します。そして現実へと戻ったスクルージは、翌日から別人の様になりました。フレッドが声をかけてくれたパーティーに参加し、以前拒否した団体へ巨額の寄付を行いました。更にクラチットとティムに対して、治療への支援を惜しみませんでした。
周りの人々はスクルージの突然の変貌に驚きますが、次第にスクルージは人々から受け入れられ、そして街で一番愛される存在へと変わっていくのでした。
映画『Disney’s クリスマス・キャロル』の感想・評価・レビュー
しっかりと作り込まれていて、意外にも大人が楽しめる作品。大抵の人が鑑賞前のイメージとはかなり違ったものだったそうで、必然的に評価は分かれてしまう。個人的には良い意味で裏切られたので、とても心に残る作品だった。
クリスマスという幸せな雰囲気満載の映画かと思いきや、まるでホラー映画のような恐ろしい演出もある。かなり肉厚な作品で、決して軽くはない作品である。
見応え満載の美しい映像はさすがディズニー作品である。今から10年以上前の作品とは思えないほど美しい映像には一見の価値がある。(男性 20代)
定番のクリスマスの話をディズニーが映画化した作品。強情でケチ、人の命を軽視するような発言をする非情な嫌われ者だったスクルージが、マーレイに寄って引き起こされたクリスマスの夜の奇跡によって改心する、というとっても美しい話。
映像もとにかく綺麗で、映画が出たばかりの時は心を奪われたものだ。未来に行く時や冒頭のマーレイの暗い描写もまた迫力があって、子供からしたらちょっと怖いんじゃないかなと感じた。見終わった後はとっても穏やかで爽快感があって気分が上がるので、クリスマスに見たい一作だろう。(女性 20代)
想像していた以上に大人向けのテイストで、ゾゾっとするような怖い描写もあったので他のクリスマス映画とは少し異なる雰囲気があったように思います。
最初から最後までハッピーな物語ではなく、嫌われ者が人との出会いや繋がりによって考えを改めていくようなストーリーなので現実の世界を生きる私たちにも共感できる部分が沢山あるでしょう。
人への態度は自分にも返ってくるし、不幸や災難が続く時には自分の行動を一度見直してみるといいかもしれないなと感じました。(女性 30代)
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