12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『るろうに剣心』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『るろうに剣心』の概要:かつて一斉を風靡した伝説の漫画、「るろうに剣心」が長い時を経て、遂に実写化。第三弾に渡る実写化の一作目で、比較的原作に忠実に作られたストーリーは原作ファンにも高評価を得た。

映画『るろうに剣心』の作品情報

るろうに剣心

製作年:2012年
上映時間:134分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:大友啓史
キャスト:佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優 etc

映画『るろうに剣心』の登場人物(キャスト)

緋村剣心(佐藤健)
かつて人斬り抜刀斎として世間を震撼させた暗殺者。現在は人を殺さない「不殺の誓い」をたてて流浪の旅を続けている。
神谷薫(武井咲)
女の身ながら、剣術道場の当主を務める勝気な女性。自分の門下生ばかり狙う辻斬りに悩まされている。
鵜堂刃衛(吉川晃司)
観柳に雇われた暗殺者。確かな実力を持つ不気味な男。
高荷恵(蒼井優)
観柳に捕らわれ、無理やりアヘンを作らされている女医。
相楽左之助(青木崇高)
喧嘩屋という無鉄砲な職業を営む血気盛んな若者。
斎藤一(江口洋介)
元新撰組の隊長で、幕末の最中剣心と相対している。現在は新幕府の警察官を務める。
武田観柳(香川照之)
高い地位につく男性。実は裏でアヘンを売り飛ばし、新型の武器を購入している。

映画『るろうに剣心』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『るろうに剣心』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『るろうに剣心』のあらすじ【起】

日本が混沌の最中にいた140年前の幕末の動乱期、誰よりも速く、誰よりも多く人を殺した暗殺者がいました。その男は倒幕派として京都の地にてその腕を振るい続け、数え切れぬほどの死体の山を築き上げます。そして人々は人間業とは思えないその男の所業を恐れ、いつしかその男を「人斬り抜刀斎」と畏怖の念を込めて呼ぶようになりました。

しかし暗黒の時代にも終わりが訪れます。それから約10年後、時代は明治に突入しました。新政府も少しずつ形を成し、人々の生活にも平穏が戻りつつあります。そんな街を眺めながら、流浪の旅を続ける男がいました。その男こそかつて人斬りと恐れられた抜刀斎その人です。

人斬り抜刀斎は現在本名である緋村剣心として、人を二度と殺さないという「不殺の誓い」の元、流浪人となっていました。その誓いを表すように、剣心の腰には逆刃刀という、通常の刀とは刃と峰が逆についているため、普通に人を切っても峰打ちとなり相手が死ぬことは無い刀が収まっています。

映画『るろうに剣心』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『るろうに剣心』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『るろうに剣心』のあらすじ【承】

旅の最中、剣心は東京に辿り着きました。しかしその頃、東京ではアヘンの密売が横行しており世間を震撼させていました。そしてもう一つ東京の街を騒がせる事件がありました。それは何と、東京で長く根付く、神谷活心流の門下を次々と人斬り抜刀斎が斬り伏せているというものでした。勿論本当の人斬り抜刀斎である剣心には一切の心当たりはありません。

そして丁度のその時、剣心は神谷活心流の現当主である薫と出会います。薫はこの事件の為に、父から譲り受けた道場から門下生が次々と去っていく現状を嘆いていました。更に追い討ちをかけるように、観柳という男の手下達が、道場を乗っ取ろうと攻め込んできたのです。しかしその時偶然居合わせた剣心がその道場破り達を瞬く間に倒した為、道場はすんでのところで守られました。

しかし騒動の発端人として剣心は警察に捕まってしまいます。しかし、捕まった剣心の前に2人の男が現れました。彼等は人斬り抜刀斎であった頃の剣心を知る人物で、現在は新政府側の人間である斎藤一と山県有朋です。

映画『るろうに剣心』のあらすじ【転】

剣心の強さを知る2人は、剣心に巷を騒がすアヘン事件の解決を依頼します。しかし剣心は、自分は既に幕府などからは足を洗っているとそれを断り、しばらく薫の道場に居候させてもらうこととなりました。しかし、その時の剣心が知る由もありませんが、実は薫を悩ませる闇討ちと、アヘンの密売の黒幕は同一人物だったのです。

その黒幕とは、道場破り達の送り主であった武田観柳です。観柳は、アヘンを売り飛ばし得た巨額な富で、現在の戦争を大きく変える新しい武器を諸外国から買い付けていたのです。しかしそういった武器を一般人が持つ事は政府から禁止されていますので、それらを隠す場所が必要となります。そしてその隠し場所として観柳が目をつけたのが神谷道場だったのでした。

観柳は自分の目的の為に邪魔である剣心を消す為に、刃衛という用心棒に剣心暗殺を依頼します。またその頃、観柳のもとで無理やりアヘンを作らされていた恵という女医が、隙をついて観柳の元から逃げ出し偶然剣心と出会うのでした。

映画『るろうに剣心』の結末・ラスト(ネタバレ)

しかし、金を手にする為に必要不可欠な恵を観柳が黙って手放す道理はありません。観柳は街の井戸に毒を投げ込み、それを口にした住民が次々と体の不調を訴え倒れ始めたのです。自分が戻らなければ観柳が更に人々を苦しめると考えた恵は、剣心に置き手紙を残し一人観柳のもとに自ら向かうのでした。

その事を知った剣心は、以前知り合った喧嘩屋の左之助という男と共に観柳の屋敷へ向かいます。圧倒的な実力を持つ剣心と左之助は、次々と手下を倒し観柳に近づきますが、観柳は最新武器であるガトリング砲を構え二人を迎え撃ちます。ガトリング砲の火力に中々近付く事が出来ない二人でしたが、そんな二人の元に元新撰組隊長も務めており実力は剣心に引けを取らない斎藤一が現れます。そして3人は総力を挙げて、何とか観柳を捉えるのでした。

しかし、幽閉されていた恵を救い出した一行ですが、刃衛が薫を拉致したと聞かされます。実力者である刃衛との戦いは激戦となりますが、人斬り抜刀斎として培ってきた力、そして薫の力もあり何とか刃衛を退ける事に成功します。そして東京の街には、再び平和が戻るのでした。

映画『るろうに剣心』の感想・評価・レビュー

漫画の中のキャラクターを見事に再現していて、登場人物が出てくる度にわくわくした。また、佐藤健、武井咲、江口洋介、蒼井優など豪快キャストで送るそれぞれの強さや想いなども細かく表現していて、声や体の動きもこうであってほしいなと思っていたものが、期待以上に良くびっくりするほどであった。ストーリーも分かりやすく描かれていたため、初めて見る人でも釘付けにさせる映画でもある。激しいアクションシーンや時代の風景なども見所である。(女性 20代)


ジャンプに連載されていた人気漫画るろうに剣心の実写映画であり、緋村剣心を佐藤健が演じている。その他、鵜堂刃衛役に吉川晃司、斎藤一役に江口洋介を起用していて、なかなか豪華なキャストである。とはいえ、やはり実写にしてしまうと多少見劣りしてしまう所もあり、違和感が生まれるのは否めない。しかし、一番重要といえる殺陣の部分は、大胆なアクションも混ざり、かなり見応えがあるので楽しめた。三部作なので、まずは空気感に慣れていくという意味で見て頂きたい。(男性 30代)


原作漫画のドストライク世代ではあるが、いい感じで記憶が薄れているために実写化による違和感はやや弱まっているように感じる。アクション映画として高い評価を得ており、確かに邦画の中ではずいぶんと際立った作品であることは認められるしドラマとしても面白い。ただ剣の扱い方が伝統の殺陣ではなく中国系の剣劇アクションのような持ち方なのが古い時代劇ファンからすると気になる。殺陣師の少ない仕事がどこかに奪われているようで残念に感じてしまう。(男性 30代)


原作の大人気少年漫画の大ファンだったこともあり、実写化に不安しかなかった。漫画の世界観をわざわざ実写にしてほしくはなかった。しかし、佐藤健がキャラクターのイメージに傷を付けることなく演じきってくれたと思う。剣心の素早さや強さをとても良く表現していて驚いた。また、宗次郎役に神木隆之介を抜擢したところに心から感謝したい。漫画の世界からそのまま出てきたような感覚で、宗次郎役は彼以外に考えられないと思った。実はすごく面白くておすすめのシリーズ物を挙げるとしたら、私は実写版「るろうに剣心」をおすすめする。続編の公開が楽しみだ。(女性 30代)


捕らわれたヒロインを主人公が救出するというシンプルなストーリーだが、アクション、映像、演技、全て見応えがありワクワクする作品でした。
アニメのイラストだけ見たことがある程度の前知識だったのですが、佐藤健さんの再現度はかなり高かったのではないでしょうか。日常シーンののんびりした「おろ?」と言っている姿と、戦闘シーンの鋭く激しい殺陣とのギャップが最高でした。
明治維新後の日本をイメージした街並みや建物は風情があり、様々な視点で楽しめる作品だと思います。(女性 20代)


大人気コミック『るろうに剣心』を実写映画化した作品で、実写化作品の中でも高い評価を得ている。原作をきちんと読んだことはないが、初見でも楽しめる作品であった。あのスピード感、迫力のあるアクションシーンを違和感なくこなす佐藤健の身体能力の高さには驚かされる。左之助の戦闘シーンは必要なのかと思ったりもしたが、どことなくギャグ要素も含んでいるからこそ、硬くなりすぎず最後まで楽しめるのかもしれない。私のように原作を読んだことのない人にも、オススメしたい一作。(女性 20代)


日本の漫画原作の実写映画は成功することもある、と一筋の希望の光となった今作。アクションが迫力あり、スタイリッシュ。やはり日本はサムライ、チャンバラと相性がいい。佐藤健のアクションへの意気込みも並々ならぬものであっただろう。

とは言え不満点も。尺が限られているので、どうしても登場キャラクターが絞られていること。これは、不満点でもあるが英断でもあると理解している。原作どおり全員登場させたら映画としてごちゃごちゃしすぎるからだ。カットしたお陰ですっきりひとつのお話を魅せることができたのだが、原作愛が「あのキャラを実写で見たかった」と叫んで止まらない。(男性 30代)

関連作品

次作 るろうに剣心 京都大火編

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    「最近の日本映画にしては」いい出来の本作ですが、苦言を呈す場所はたくさんあります。物語は原作漫画に忠実なので、おかしいと思った所があれば漫画を読んでください。めちゃくちゃ面白いので絶対ハマります。

  2. 匿名 より:

    漫画『るろうに剣心』はジャンプ全盛期を支えた人気漫画なだけあって、根強いファンが多数存在します。こういう作品は映画化するときにファンからの反発が非常に多く、『るろうに剣心』もそうでした。しかし、映画は見事に高いハードルを超える見事な出来栄えで、ファンも文句をつけられないような作品だと思います。恵を武井咲が演じたことにケチを付ける人は山ほどいましたけど…。
    まず、何よりも喜ばしいのがアクションシーンに迫力があること。最近の日本映画では考えられないほど派手な殺陣が見られますし、ドラマパートも鑑賞に耐えうるものでした。今後のアクション映画のお手本になる映画だと思います。