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映画『浪華悲歌』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『浪華悲歌』の概要:家族の危機を救う為に社長の愛人になり、知人を騙してお金を盗った女の悲劇。家族にも恋人にも見放された女の結末とは。悪女を演じた山田五十鈴の名演技にも注目。

映画『浪華悲歌』の作品情報

浪華悲歌

製作年:1936年
上映時間:71分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:溝口健二
キャスト:山田五十鈴、浅香新八郎、進藤英太郎、田村邦男 etc

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映画『浪華悲歌』の登場人物(キャスト)

村井アヤ子(山田五十鈴)
薬問屋で電話交換手として働いている。家族の為に身を削ってお金を手に入れる。しかし、それが原因で世間や兄弟から嫌な顔をされてしまう。意志は強いが、勘違いされやすい。
西村進(原健作)
アヤ子の同僚で、アヤ子とは両思い。しかし、突然姿を消したアヤ子の素性を知った途端、自分の身を守る為にアヤ子を拒否する。優柔不断な男。
藤野喜蔵(新藤英太郎)
アヤ子の知人。色目を使われたアヤ子にお金を盗られ、警察に訴える。
村井弘(浅香新八郎)
アヤ子の兄。学費を家族に無心する。アヤ子がそれを工面しようとしたことも知らず、世間同様アヤ子のことを非難する。

映画『浪華悲歌』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『浪華悲歌』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『浪華悲歌』のあらすじ【起】

薬問屋の社長である男が女中達を怒鳴り散らしている。男の妻は毎晩遊びに出ていく始末で、男は困りきっていた。しかし、婿養子であるが故に強く言えず、その苛立ちを女中や社員達にぶつけている。

そんな薬問屋に電話交換手として働いている村井アヤ子は、同じ会社の西村を気に入っている。仕事中に、お互い見つめ合いながら秘密の電話をしたりするほどの仲だった。ある日、社長に呼ばれたアヤ子はしつこく迫られるが、アヤ子はそれを断るのだった。

会社の帰り道、西村を呼び出したアヤ子は以前から無心していた300円のことを話す。実は、アヤ子の父が会社のお金300円を使い込んでしまって困っていたのだ。西村は、そんな大金はすぐには集まらないのだから社長に頼んでみたらどうだと提案する。家へ帰るとすでに取り立てが来ていた。

父が家に帰って来る。取り立てに来た男達に訴えられてしまうと嘆くアヤ子。しかし、父は全く反省している様子が無いのだった。そんな態度に苛立ちを隠せないアヤ子。結局、口論の末に家を出て行ってしまう。

映画『浪華悲歌』のあらすじ【承】

ある日、西村がアヤ子の家を訪ねる。しかし、そこにアヤ子はいなかった。西村は、アヤ子は退職届を出して4日ほど行方不明になっていると言うのだった。さらに、家にはアヤ子の兄である村井弘から学費を無心する手紙が届くのだった。

アヤ子は社長にお金を工面してもらう代わりに愛人になることを選んだ。そのため会社にも家にも顔を出さず、社長の隠れ家に住んでいたのだ。

ある日、アヤ子は社長と人形浄瑠璃を観に行く。その帰り、二人はばったりと社長の奥さんと鉢合わせてしまう。その修羅場を、社長の友人である藤野と言う男が救うのだった。

ある日、アヤ子はデパートで偶然西村に会う。父と喧嘩して出て行き、今は友達の家に居候していると嘘をつくアヤ子。そこで西村は、突然アヤ子に求婚するのだった。しかし、アヤ子は何も答えずに去って行ってしまう。

医者の勘違いが原因で奥さんに隠れ家を知られてしまった社長。今回は誤魔化すこともできず、アヤ子とは別れることになる。

映画『浪華悲歌』のあらすじ【転】

社長と別れたアヤ子は、西村と結婚したいと思っていた。しかし、西村には社長の愛人だった事を隠していた為、後ろめたさがあった。

西村に結婚したい意思を伝えに行こうとした矢先、妹から兄の弘が家に帰って来たことを聞く。弘は学費が払えずに困っていたのだった。それを断るアヤ子。何も知らない妹は、突然家出をしたアヤ子のことを罵倒して去っていく。

アヤ子は藤野に色目を使ってお金を騙し取る。そして、それを父に渡すのだった。

西村を自宅へと呼んだアヤ子は全てを打ち明ける。突然泣き出し、一緒になって欲しいと訴えるアヤ子。そこへ藤野が、金を返せと言いながら部屋に入ってくる。しかし、アヤコは部屋にいた西村を利用して藤村を脅し、その場を切り抜けるのだった。

これでやっと結婚できると喜ぶアヤ子に、怖くなった西村はもう帰るといい出す。すると、そこへ警察がやって来て二人を警察署へ連行するのだった。

警察署で尋問されるアヤ子。藤村にお金を貰いながらも何も奉仕しなかったとして、藤村が警察に通報したのだった。西村も同じく警察に尋問され、濡れ衣を着せられようとしていた。そして、アヤ子は西村が自分のことを悪く言うのを聞いてしまう。

映画『浪華悲歌』の結末・ラスト(ネタバレ)

初犯という事で許されたアアヤ子を父が迎えに来る。家に着いた二人を迎える兄妹達。アヤ子は家へ帰ると早速煙草を吸い出し、一人派手な衣装で浮いてしまう。

何も知らない兄妹達は一生懸命に話しかけるアヤ子を無視し、しまいには家に帰ってくる事に反対する。妹は、アヤ子が事件を起こしたせいで学校にも行けないとアヤ子を非難する。耐えきれなくなったアヤ子は、せっかく安心できる場所に戻れたと思ったのに、と言って家を飛び出していく。それを見た父親がアヤ子の後を追いかけるのだった。

大事な家族のためにこんな思いをしてどうにかお金を手に入れたというのに、大好きだった西村にも嫌われ、さらには家族にまで罵られて絶望の淵にいるアヤ子は橋の上から川を眺めている。そこへ医者がやって来てアヤ子に話しかける。こんな女どうやったら治せるのか、と医者に聞くアヤ子。わからん、と答えた医者はアヤ子のもとを去っていく。アヤ子は医者とは逆の方へと歩き出すのだった。

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