映画『バッシング』の概要:誰にも必要とされていないと思っていた女が見つけた場所は戦時国の中東だった。しかしボランティア活動中に拉致され、帰国後も酷いバッシングを受ける。イラク人質事件がモチーフの社会派映画。
映画『バッシング』の作品情報
上映時間:82分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:小林政広
キャスト:占部房子、田中隆三、香川照之、大塚寧々 etc
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映画『バッシング』の登場人物(キャスト)
- 高井有子(占部房子)
- 北海道の海辺の町で暮らす女。ボランティア活動で中東に行った際に拉致される。無事帰国するも、世間からバッシング受ける。それが原因で家族はバラバラになってしまう。
- 高井典子(大塚寧々)
- 有子の継母。有子の行動を理解できず、孝子の自殺後に有子を批難する。忍耐強い性格。
- 高井孝子(田中隆三)
- 有子の父。唯一有子の味方をする。しかし、それが原因で30年勤めた会社をクビになり、酒に溺れて自殺する。
映画『バッシング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バッシング』のあらすじ【起】
高井有子は、北海道のとある町にあるホテルの清掃員として働いている。ある日、いつものように仕事をしていると、支配人が有子のもとへやってくる。
外に呼び出された有子は、支配人からその日までの給料を手渡される。支配人は、インターネットでの誹謗中傷もあり、有子が来てから職場の雰囲気が悪くなったので辞めて欲しいと願い出るのだった。お金が無いと困るという有子。それに対し、またあそこに行くのかと強い語気で言う支配人。有子は、戦時国である中東にボランティア活動の為に行った際に武装グループに拉致された事があった。人質となった有子は無事に解放されたのだが、それが原因でバッシングを受けるようになっていたのだった。
コンビニに寄った有子。お客も店員も、有子のことをジロジロと見ている。有子が外へ出ると、中にいたお客が有子の後を追って出てきて有子の買ったおでんを奪って地面に投げ捨てる。
有子が家に帰ると、そこには継母の典子がいた。有子の様子に気づき、どうしたのかと尋ねる典子。有子は、自身の行動が間違っていたのかと聞く。典子はそれに答えられないでいた。
映画『バッシング』のあらすじ【承】
有子の父である孝司と典子が食卓でご飯を囲んでいる時、有子宛の誹謗中傷の留守番電話が入る。典子はそれに嫌気がさし、食事を中断して部屋に戻ってしまう。
再びおでんを買いにコンビニへ向かった有子。相変わらず店員の態度は冷たい。家に帰った有子に、孝司はなぜ仕事をクビになったのかを聞く。有子は、分かっているでしょと答えて部屋に閉じこもる。
ある日、孝司が職場で上司に呼び出される。上司は孝司に、有子の事が原因だと言って遠回しにクビを伝える。
孝司は典子に電話をして、有子の事で会社を辞めた事を伝える。典子は驚くが、孝司の意志は固かった。その事で典子は有子に電話をするも、自宅の電話は有子が投げ捨ててしまっていて出ないし、携帯にかけるも有子はすぐに電話を切ってしまう。
帰国してから初めて、有子は恋人の男と会う。男は有子に、有子は変わってしまったと言う。そして、死ぬ気で行ったのに結局みんなに迷惑をかけてしまったじゃないかと言って、中東へ行った事を非難するのだった。
映画『バッシング』のあらすじ【転】
有子が家に帰ると、孝司が酒を飲んでいる。孝司は有子にクビになった事を伝える。孝司は決して有子を非難しないが、有子は自分が原因だと言って感傷的になる。
ある晩、有子が家に帰ると典子と孝司が言い争いをしていた。孝司は死にたいと言う。典子は待つしかないと答える。それを聞いた有子は静かに部屋へと向かう。
典子も職場で同僚に誹謗中傷を受けるようになる。さらに、家では孝司が酒に溺れてしまう。
ある日、有子が本屋から家に帰ってくるとそこには誰もいないのに窓が開いていて、タバコの吸殻と飲みかけのお酒がテーブルに残されていた。孝司がベランダから飛び降り自殺をしていたのだった。
葬儀から帰った有子と典子。典子は仏壇の前で涙を止める事が出来ない。夜、有子と典子は食卓で話し合う。有子は孝司の保険金はいくら入るのかと聞く。またボランティアに行く為にお金が必要だと言うのだった。典子は怒り、孝司を返せと言って有子を殴りつけるのだった。
映画『バッシング』の結末・ラスト(ネタバレ)
いつものようにコンビニへ行きおでんを買おうとする有子。店員はそれを無視する。帰り際、店員が店から出てくると有子に向かって、父親の自殺を受けて何も感じないのかと有子を非難する。そして、もう二度と来るなと告げる。
家に帰った有子は飛行機のチケットを予約する。仏壇の前にいた典子に有子は、チケットを予約した事、そしてもう戻らない事を伝える。
スーパーでの買い物の帰り道、有子は幸せそうに別の女性と手を繋いで歩く元恋人の男の姿を見る。有子は複雑な表情を浮かべるのだった。
有子は出発の前の晩、典子に語る。有子は日本でずっと誰にも必要とされていないと感じていた。しかし、ボランティアで訪れた国の子供はみんな有子に懐いてきてくれたのだった。だからまたボランティアに行きたいのだと思っていた。典子は、有子が初めてお母さんと呼んでくれた事に喜び、餞別にいくらかお金を渡すのだった。
有子は町から海を見つめている。空からはいつものように飛行機が飛び去る音が聞こえるのだった。
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