2002年のアメリカ映画、チェコにある犯罪組織アナーキー99に過激スポーツのカリスマ“エックス”が潜入するスパイアクション。監督はロブ・コーエン、出演はヴィン・ディーゼル。
映画『トリプルX』 作品情報
- 製作年:2002年
- 上映時間:124分
- ジャンル:アクション
- 監督:ロブ・コーエン
- キャスト:ビン・ディーゼル、アーシア・アルジェント、サミュエル・L・ジャクソン、マートン・ソーカス、マイケル・ルーフ etc…
映画『トリプルX』 評価
- 点数:55点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『トリプルX』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『トリプルX』のあらすじを紹介します。
歴史を感じさせる建物が並ぶ路地で一人の男が襲われ何かを盗まれた、襲った男はある建物へと逃げ込むがそこは敵アジトのディスコだったため殺されてしまう。だが撃たれる直前男はどこかにデータを送っていた。
アメリカ国家安全保障局秘密情報部(NSA)機密レベル5に顔の左半分がケロイド状になった男ギボンズがやってきた、そこへミッション失敗の一報が届いた。殺された男はNSAのエージェントで複合分子の断片データを送っていたのだ。これをみたギボンズは即座に旧ソ連が開発した生化学兵器“静かな夜”のデータだと見破りある決断をする。それはエージェントはすぐに見破られるため毒蛇の巣には毒蛇を送り込むとして民間人の犯罪者や傭兵などを送り込むというものだった。
カリフォルニア州サクラメントに真っ赤なシボレー・コルベットでキャピタル・カントリークラブに乗りつける男がいた。男はボーイに鍵を手渡す、するとそのボーイはすごい勢いで車を発進させて走り去っていった。コルベットの持ち主は州議員のホッチキス、彼はテレビゲームを規制しようと働きかけていたため違法ビデオゲームを作っていたザンダー・ゾーンが抗議の為に車を盗み出して議員の車でスタント撮影をしたのだった。
作戦成功のお祝いをしていたところに警察に踏み込まれ麻酔弾で眠らされたエックスはダイナーで目が覚めた。ここは一体どこなんだ?不審がるエックスにウェイトレスが震えながらコーヒーを入れてくれる、ナプキンには“911”(警察への緊急通話)と書いてあったのだ。
映画『トリプルX』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『トリプルX』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
冷静で身体能力抜群のザンダー・ゾーン
ギボンズは犯罪者などをまず一次試験にかけます、それはダイナーで強盗に遭遇した時にどう対処するかということです。ザンダーは麻酔でフラフラになりながらも冷静に周りの状況を見て判断します。そのためウェイトレスも演技をしていることに気づき、強盗役の人々を冷静にボコります。自分は種明かしされるまで全く分かりませんでしたが分かる人にはわかるかもしれません。
銃を突きつけてきた2人、一人はカジュアルな服を着た普通のおじさんでもう一人は一見証券会社に勤めている風のスーツの男性です。スーツの男性は日曜日で株式市場が閉まっているのに経済新聞を読んでいた事、カジュアルな男性は警察支給のベレッタを持っている事がおかしい。だが一番おかしいのはウェイトレスだといいます。彼女はハイヒールを履いていました、普通ウェイトレスは足にマメができてしまうためハイヒールは履かないはず、彼女が偽物なら911のメッセージも嘘だと見抜きます。
さらに2次試験コロンビアのコカイン畑に落とされた時も同じ試験を受けたTJという男性を必死に助けようとバイクでものすごいスタントをみせます。状況を冷静に判断できる・高い身体能力・そしてなにより仲間を救おうとするその姿勢が合格の決め手になりました。
スノーボード、スケートボード、カーチェイスなどかっこいい要素を継ぎ足して作った爽快なアクション映画。雪崩から逃げながらスノーボードで高速で山を下っていくシーンの迫力は、一見の価値がある。クライマックスのアクションシーンではスタントの死亡者が出るほどだったらしい。
出演者も魅力的で主人公のヴァン・ディーゼルは勿論として、ヒロインや、ザンダー・ケイジをスパイの世界に引きずり込んだギボンズ役のサミュエル・L・ジャクソンなどの脇役もキャラが立っていて良かった。
『ワイルド・スピード』系が好きな人はヴァン・ディーゼルという事もあり、ハチャメチャアクションが楽しめるのでオススメ。(男性 30代)
映画『トリプルX』 まとめ
随所にすごいアクションシーンがあってその度に声をあげてしまいます。ラストの潜水艇を沈めるシーンもすごいと思いました。実際にあのシーンでスタントマンが亡くなっているそうなのでどれだけあぶないアクションだったのかがよくわかります。
犯罪組織のリーダーヨーギはザンダーに自分を理解してくれるやつだと思っていたのにと言っています、多分ザンダーも同じ思いだったのかもしれません。政府というものを信用していないという点では二人はとても似ています。けれどヨーギは今の政府を解体して新しい自分の世界を築こうとしていることがザンダーとの決定的な違いです。ザンダーはそんなことは望んでいませんから化学兵器“静かな夜”がばらまかれるのを体を張って止めます。
スパイグッズもユニークなものが多くてすごく楽しめましたし、スパイの世界の深さもよくわかりました。誰が味方で敵なのかがどんでん返しが続いてこんがらがります。
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