映画『アイアンマン3』の概要:アイアンマンことトニー・スタークが活躍するアイアンマンシリーズの第三弾。アベンジャーズ一作目と連動しており、アベンジャーズ戦で心に傷を負ったトニーが身体的にも肉体的にも新たな挑戦に挑む。
映画『アイアンマン3』の作品情報
上映時間:133分
ジャンル:アクション、SF
監督:シェーン・ブラック
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、ガイ・ピアース etc
映画『アイアンマン3』の登場人物(キャスト)
- トニー・スターク(ロバート・ダウニー Jr.)
- 天才科学者で、ナルシスト女好き。アイアンスーツを開発しアイアンマンとして活躍している。ロキとの戦いで不安障害を患った。
- ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)
- トニーの元秘書で、現在はスターク・インダストリーのトップを務めるトニーの恋人。
- アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)
- かつてトニーに憧れていた科学者。エクストリミスという技術を持ってトニー側に交渉を持ちかけてくる。
- マンダリン(ベン・キングズレー)
- 世間を震撼させているテロ事件のトップ。しかしその実はキリアンに雇われているただの役者。
映画『アイアンマン3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アイアンマン3』のあらすじ【起】
今でこそスーパーヒーロー、アイアンマンとして世界の為に従事するトニー・スタークですが、その性格の本質はナルシストで女好き、その点は今でも変わりありません。
その傾向が今より顕著だった昔、1999年の事です。その日のスタークは様々な分野の研究者達が一堂に会するパーティに参加していました。そのパーティには、スタークに強い憧れを持つ若い研究者、アルドリッチ・キリアンという人物も参加していました。キリアンが自身の研究についてスタークに話すと、何とスタークが興味を持ち、「5分後に屋上でゆっくり話を聞こう」と言ってきたのです。憧れのスタークの言葉にキリアンは舞い上がりますが、その直後スタークはパーティでマヤ・インセンという美人研究者を口説くのに夢中になり、その約束をすっかり忘れてしまったのでした。キリアンは屋上で、じっとスタークを待ち続けました。
そして現代、”マンダリン”というテロ組織が電波ジャックを仕掛け世間を震撼させていました。
映画『アイアンマン3』のあらすじ【承】
その頃、トニーは先のロキとの対戦以降、不安障害を抱えてしまっていました。いつ敵の襲撃があるか分からない、とアイアンマンスーツを手放せなくなり、日々新たなスーツの開発に取り組み続けています。そんなトニーの元に彼の友人であり軍の大佐職に着くローディが、マンダリンによるテロ事件について相談を持ちかけます。しかし自身の不安障害の件でトニーはどこか上の空です。
一方その頃、会社にあのキリアンが訪ねてきました。キリアンはペッパーに、人間の能力を跳ね上げるエクストリミスという研究の共同開発を持ちかけますが、現在のスターク・インダストリーのトップであるペッパーはそれを断ります。不審に思った警備部長であるハッピーはこっそりキリアンの後をつけますが、その際爆発に巻き込まれてしまいます。
トニーはこれがマンダリンによる犯行だと思い、マスコミを通じてマンダリンに挑発とも取れるメッセージを送ります。するとトニー宅に敵の軍勢が攻めてきて、多勢に無勢、自宅を破壊されてしまうのでした。
映画『アイアンマン3』のあらすじ【転】
何とかその場から逃げ出したトニーは、その途中見知らぬ雪景色の中に不時着します。凍える寒さから身を守るべくトニーはたまたま見かけた車庫の中に潜り込みました。その車庫には、ハーレーという少年がいました。彼は父親が数年前にいなくなり、そして母親も仕事で多忙の為、1人車庫で孤独な時間を送っていました。
トニーはその少年と、車庫で故障したアイアンスーツの復旧に取り掛かります。車庫を拠点としながら、トニーはマンダリンに関する情報を集め始めます。そしてエクストリミスの能力が、自らの身体を高熱にする事で火や熱を操るものである事を突き止めます。不安障害に悩むトニーですが、そんな彼をハーレーが支えます。少年の純粋無垢な気持ちはトニーの心を溶かし、彼はマンダリンの拠点へ立ち向かう決心をしました。
そしてマンダリンに辿り着いたトニーでしたが、彼が雇われた俳優で、悪の帝王を演じるように依頼されただけという事実を知ります。全ての黒幕はあのキリアンで、マンダリンもキリアンに雇われたのでした。
映画『アイアンマン3』の結末・ラスト(ネタバレ)
キリアンに捕らわれるトニーでしたが、かつて自分が口説いた女科学者、マヤが自らの命を賭してトニーをその場から逃がしました。しかしキリアンはペッパーを拉致し、彼女の体の中にエクストリミスを埋め込んだのです。
トニーはペッパーを救い出すべく、ローディと共にキリアンのいる巨大タンカーへと向かいます。その巨大タンカーにはキリアンの部下が多くいて、たった2人のローディとトニーに勝ち目はありません。そこでトニーは今まで作成してきたアイアンスーツを遠隔操作で全て呼び出し、キリアンとの全面戦争を始めるのでした。しかし途中、キリアンがペッパーを炎の中に突き落としてしまいます。最愛の人を失った悲しみでトニーは無我夢中でキリアンと戦いますが、その力に苦戦を強いられます。
絶体絶命の状況になったトニーを助けたのは、炎に焼かれ死んだはずのペッパーでした。彼女はエクストリミスを埋め込まれた影響で耐火能力に目覚めていたので何とか命を繋げていたのでした。そしてペッパーの助けも借りたトニーはキリアンを倒します。そしてトニーは新たな始まりを決意し、ペッパーと共に元の世界に戻って行くのでした。
映画『アイアンマン3』の感想・評価・レビュー
アベンジャーズとしての戦いから1年、自分の非力からトニーは精神的に追い詰められていました。前作のように自暴自棄に開き直りもせず、敵の攻撃も容赦なく、アイアンマンの存亡すら危うい状況に。ですがストーリーはお馴染みといった印象です。3は戦闘シーンを楽しむ作品だと思います。ラストの歴代スーツの勢揃いは圧巻ですが、数が多すぎてアイアンマンの特別感が薄く感じてしまいました。
アイアンマンシリーズは完結ですが、以降もアベンジャーズとして主役級の活躍をします。アベンジャーズとの時系列に沿ってもらいたい作品です。(男性 20代)
一応アイアンマンシリーズの完結編に位置する作品となっており、歴代のアイアンマンスーツをこれでもかと登場させ、爆破するという大変派手なシーンが楽しめる。ちなみに前作ではマーク5までが登場しているが、本作品ではなんとマーク42まで登場するのだ、、、!
長年秘書として務めていたヒロイン、ペッパーもトニー・スタークの恋人となっていたり、シリーズで見ている方がニヤッとしそうな内容も含まれている。ちなみにこの作品は、アベンジャーズの一年後という設定になっているので、先にそちらを鑑賞しておく事をお勧めする。(男性 30代)
これまで単独のシリーズとして進めていたが、本作は『アベンジャーズ』の影響を大きく受けた作品である。
ついにアイアンマンも本格的に『アベンジャーズ』の同一世界である「マーベル・シネマティック・ユニバース」に参入しています。
初めて命を賭して戦った『アベンジャーズ』でトニー・スタークが心を病み、その影響で様々なスーツを作る意味がよく分かります。
あれだけの金持ちで天才であっても、同時にスーパーヒーローをやるのは心労が大きい。
悩んでいたところで一人の少年との出会いで解消する展開はトニー・スタークの人間的な成長を助けているのが面白い。(男性 30代)
個人的には3作品の中で一番好きな作品だ。
ラストにスーツを全部爆破してしまうところもスタークらしく、派手さもあって好きなのだが、スタークがアベンジャーズのニューヨーク決戦のあとにパニック症や睡眠不足になっているなど、意外と心が弱いところが描かれていてツボに入ってしまった。
マーベル・シネマティック・ユニバースに登場するヒーローたちはとても「人間ぽい」のである。結局はまたスーツを作って活躍してしまうのだが、一度目の「けじめ」として彼を許そうと思う。(女性 30代)
体の傷ではなく心の傷に悩まされるという、トニーならではの悩みが見ていて面白かった。今作はアイアンマンシリーズの1や2とは違い、より主人公であるトニーに焦点を当てた作品であり、1や2とは違った楽しみ方ができる。
もちろんアイアンマンシリーズを鑑賞した後に今作を観てほしい。それに加えてアベンジャーズから一年後の世界を描いていて、その話題も劇中に多数出てくることから、「アベンジャーズ」を鑑賞後に今作を観ることを勧めたい。(男性 20代)
この作品は世界的な興行成績を収めた映画「アベンジャーズ」のに続く作品となっており、話のところどころに前作に関わる用語が出てくるため、予習が必要な作品ではあるものの、前作の主人公の心情がよく描かれており、シリーズ全体に深みを出すことに成功していると感じた。
さらにこの作品では前作に比べさらに進化したアイアンマンスーツを使った笑えるシーンもよく出てくるためとても見やすい作品であった。シリーズを一気に視聴しようとしている方におすすめの作品。(男性 20代)
アベンジャーズをはじめとするマーベル映画はあまり観ないが、アイアンマンには魅力を感じ視聴。今作はアベンジャーズでトラウマを負ったことで、不安感からスーツへの依存が高まった精神状態から始まる。やはり関連作品を観た方が、この苦しみやもどかしさは感じられると思う。
今回のテーマは、純粋な探究心が脅威的な野心に変わる瞬間。自身の過去の行いによって生み出してしまった敵を通して、トニーも自身を省みる機会となる作品。その結果、今まで作り上げてきたスーツたちを花火に見立てて爆破するシーンは、寂しさもありつつ、スーツを開発したことであらゆる戦いに参戦してきた肩の重荷を下ろせたようですがすがしい。(女性 20代)
関連作品
前作 アイアンマン2
みんなの感想・レビュー
『アイアンマン』シリーズの第三弾。時系列としては『アベンジャーズ』の戦いのその後となるので、トニーは宇宙に強大な敵がいるという事実に直面している。
前半、トニーがスーツを失うためなかなかスカッとした展開にならないが、それが後半この映画の恐らくテーマである『ヒーロはどうすれば、ヒーローたり得るのか』に掛かってくる。自分の方が強いので戦うのか、それとも相手の方が強大でも戦うのか、というヒーローが抱える命題である。それに対して、トニーなりの答えを導きだしたという点で、この作品には大きな意味があった。
僕はアイアンマンだ。世界を救うためにアイアンマンとして戦ってきたトニー・スターク。自分で作った最高のマシーンへの愛情は依存へと変わり、彼を苦しませていました。自分の好きに作り、戦うだけではすまなくなってしまった世界。自分の気持ちと仲間との絆。どちらも大切にしたい「アイアンマン」ではなく「トニー・スターク」の葛藤と成長がとても丁寧に描かれていました。
かっこ悪いところもありのまま見せてくれるトニーの姿が素敵で、思わず応援してしまいます。
パート3はアベンジャーズが人類滅亡を救った後の話。
主人公のトニー・スタークは多くの戦いで心を病み、パニック障害を患ってしまっていた。
どこへ行くにもアイアンマンのスーツを持参するトニーは、まるで戦場から戻った兵士のよう。
しかし、そんなトニーにテロリストたちは容赦なく襲いかかり、大切な友人がその犠牲に。
今回はトニーの心情がたっぷりと詰まったドラマが多く用意されている。スーツはただの繭、それがなくても自分はアイアンマンだ、と言うトニーを見ていると、自然と熱いものがこみ上げた。
アイアンマンシリーズの大ファンとしては、本作が最終作の可能性が高く、少し寂しい。歴代のものも含め、大量にパワードスーツが登場するシーンは圧巻。スーツを爆破させてしまうシーンも派手だが、それ以外は最終作にしてはやや豪華さに欠ける印象が残った。
何もかも失ってしまったトニーが、残された自分の天才的頭脳を用いて困難を乗り越えていくところは痛快。ただ、アベンジャーズを視聴していなかったので、アベンジャーズ関連の話があまり理解できなかったのが残念。
①クレジット後も見逃すな!
マーベル作品は、クレジット後のお楽しみ映像が用意されていることが多く、本作もありました!「アベンジャーズ」で親しくなった「ハルク」に変身するブルース・バナーとの会話シーン。トニーがブルースに「アイアンマン3」の話をしているのですが、ブルースは途中で寝て聞いていない・・・というオチです(笑)時間軸的には、「アベンジャーズ2」への布石ではないかと思われます。「アベンジャーズ」では、宇宙から戻ってきたトニーを受け止めたのがハルクでしたし、ラストで2人は仲良く車で走り去るので、やはり科学者同士は良き理解者なのかもしれませんね!
②エクストリミスとは?
非常に説明不足なまま物語が進展していきますが、その中でも「エクストリミス」への説明が不十分すぎて、「とにかく敵が熱くなって、超人化するらしい」としか理解できません。これは、キャプテン・アメリカに投与された「超人血清」に代わる「最新超人化ナノマシン」が本来の設定なのです。コミック版では、トニーが「エクストリミス」超人に瀕死の重傷を負わされてしまい、自らに「エクストリミス」を投与することを決断し、キャプテン・アメリカ以上の身体能力とアイアンマンスーツを組み合わせた最強戦士になる激熱な展開なのですが、収拾がつかなくなる可能性を考えたのか本作ではそこまで採用されていません。
ついに完結編でしょうか。アイアンマンスーツを全部花火にしてしまうので、「アイアンマン」シリーズが終了なのかもしれません。ナルシストなヒーローがもう観れないのは寂しいですが、「アベンジャーズ2」やその他の作品で大暴れしてくれる可能性が高いので、気長に待ちましょう!作品自体は、目新しさもなく、映像の衝撃もなく、敵もイマイチ、と誉める点が正直あまりありません。飛行機から落ちた人たちをギリギリでキャッチして救うシーンや自宅が崩壊するシーンは見応えが多少ありましたが、うーん・・・それだけですね。せっかく出演したガイ・ピアースも印象が薄く、ボス敵としてのオーラもなし。ポッツが最強!という終わり方。アイアンマンが主役でしょうが!とツッコミを入れたくなる本作です。少しでもアイアンマンが動いているのが観れたらいい方は、ご覧ください。