映画『馬上の二人』の概要:インディアンに拐われた白人を助けるためにコマンチ族のもとへと向かった二人の男。無事に救い出した彼らを待ち受けていたのは痛烈な差別社会との戦いだった。ジョン・フォード監督の名作西部劇。
映画『馬上の二人』の作品情報
上映時間:109分
ジャンル:西部劇
監督:ジョン・フォード
キャスト:ジェームズ・スチュワート、リチャード・ウィドマーク、リンダ・クリスタル、シャーリー・ジョーンズ etc
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映画『馬上の二人』の登場人物(キャスト)
- ガスリー・マケーブ(ジェームズ・ステュアート)
- 連邦保安官。拐われた白人を取り返すためにコマンチ族のもとへと遣わされる。お調子者で、お金に汚い。コマンチから取り戻したエレナという女に出会い、お金よりも大事なものに気づく。
- ジム・ゲイリー(リチャード・ウィドマーク)
- ガスリーの旧友で、騎兵隊の隊長。少佐の命令で、白人奪還の任務へとガスリーを連れてくる。ガスリーの援護のためにコマンチ族のもとへと向かう。不器用で真面目な男。開拓民のマーティに恋をする。
- マーティ・パーセル(シャーリー・ジョーンズ)
- 開拓民の女。弟をコマンチ族に拐われ、形見のオルゴールを持って帰還を待っている。奪還の任務に就くジムの優しさに惹かれる。絞首刑になったウルフが弟だったと知り、人知れず落胆する。
- フレーザー(ジョン・マッキンタイア)
- 少佐。ガスリーを呼び寄せ、白人奪還の任務へ向かわせる。私利私欲の強い男で、ガスリーとも裏取引をする。
- ストーン・カルフ(ウディ・ストロード)
- コマンチ族の戦闘部隊のリーダー。気性が荒い。
- ハンナ・クレッグ(エメ・マーシュ)
- コマンチ族に拐われた白人。捕まったガスリー達の世話役になり、ほかの白人達の情報を教える。
- エレナ・デ・ラ・マドリアーガ(リンダ・クリスタル)
- ストーンの妻。元々白人で、アメリカ人との結婚前にコマンチ族に拐われる。解放された後も、白い目で見られることに過敏に反応する。
- ベル・アレゴン(アネル・ヘイズ)
- 酒場のママ。強気な性格で、ガスリーに求愛する。少し行き過ぎた発言も多い。
- ランニング・ウルフ(デビッド・ケント)
- マーティの弟。コマンチ族に拐われ、コマンチとして育つ。凶暴な性格。記憶はないが、姉の持っていたオルゴールに反応する。
映画『馬上の二人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『馬上の二人』のあらすじ【起】
テキサスにあるタスコサ町の保安官であるガスリー・マッケンジーは陽気な性格の人間だった。そこへ、町から60キロ離れたグランド砦にいる旧友のジム・ゲイリー中尉がやって来る。グランド砦の司令官であるフレーザー少佐がガスリーを呼んでいるとジムは伝える。ガスリーは、町にあるバーでママをしているベルのしつこい求愛に呆れていたため、一つ返事でグランド砦へと向かうことにする。
ガスリーはジムの連れてきた部下達と共にグランド砦を目指す。彼らがグランド砦へと着くと、近くにいた開拓民はまるでヒーローを見る目で彼らを見るのだった。彼らなら助け出してくれる、と何かを期待しているのだった。
フレーザーはガスリーにある仕事を依頼する。それはコマンチ族のところへ行き、20年間の間に拐われた白人を助け出すという仕事だった。ガスリーは危険な仕事だと言ってそれを断る。しかし、月給80ドルと白人一人の救出につき500ドルという破格の条件を出し、勝手に開拓民と交渉して仕事を引き受けるのだった。
映画『馬上の二人』のあらすじ【承】
マーティという開拓民のブロンド娘は、弟がコマンチ族に拉致されたことを悲しんでいた。彼女も保安官達が救い出してくれることに期待していたのだった。
ジムに弟のことを話すマーティ。弟が拐われたのは自分のせいだとマーティは強く自分を責めるのだった。
フレーザーは自分の都合で、17歳位の白人なら誰でもいいから連れて帰って来て欲しいと言って1000ドルでガスリーと裏取引をするのだった。
翌日、ジムはマーティをガスリーに紹介し、弟を助けて欲しいと頼む。しかし、酔っ払っていたガスリーはマーティに酷いことを言い、彼女を傷つけるのだった。その夜、開拓民が寝泊まりするテントの集落にコマンチ族が襲いにやって来るのだった。
ガスリーとジムは開拓民と離れてコマンチ族のもとへと向かう。しかし、いきなりコマンチ族に捕まってしまう。兵隊だとバレてしまった二人は確保されるも、そこで世話役として現れたのがハンナという名前の女で、開拓民の中にいた兄弟の母親だったのだ。ガスリー達はハンナから、白人に関する情報を聞き出すのだった。
映画『馬上の二人』のあらすじ【転】
ガスリー達は、持って来た銃と引き換えにウルフという少年とワカナ、そしてエレナを取り返すべく、コマンチ族のリーダーと交渉する。それに応じたリーダーがワカナとウルフを連れて来るが、すでにコマンチ族として育ってしまった彼に、白人としての面影は一切なかったのだった。
結局ガスリー達は、ウルフという少年と、コマンチの戦闘部族のリーダーであるストーンの妻のエレナを連れて帰ることにするのだった。しかし、ストーンを殺すかどうかでガスリーとジムは喧嘩別れするのだった。
ウルフを連れて開拓民のもとへと帰って来たジム。しかし、ウルフを見て白人だと信じる開拓民は一人もいない。フレーザーは、銃を交渉に使ったガスリーを黙認したこと、さらにはハンナを置き去りにしたことを非難するのだった。
その頃、エレナがガスリーに過去を語り始める。エレナは、アメリカ陸軍の男と結婚するためにアメリカへと向かう途中、コマンチに襲われてしまったのだった。そこへ、突然ストーンが姿を表す。ガスリーはストーンを撃ち殺すのだった。
映画『馬上の二人』の結末・ラスト(ネタバレ)
ウルフはメアリーという開拓民の夫妻が引き取ることになった。その頃、エレナを連れてガスリーが帰って来る。
ジムはマーティをダンスパーティーへと誘う。ジムは彼女に惹かれていたのだった。その頃、エレナは開拓民達の冷たい視線に苦しんでいた。ジムはエレナに、ダンスパーティーへと行くことを勧めるのだった。
ダンスパーティーでジムはマーティにプロポーズをする。一方エレナはみんなに避けられてしまう。エレナは意を決して自らの過去をみんなの前で話し出す。さらに、ガスリーとジムがエレナのことを避けた士官達を非難するのだった。
その夜、メアリーがウルフによって殺されてしまう。開拓民は怒り、一斉にウルフに襲いかかる。そのとき、マーティが弟の形見として持っていたオルゴールにウルフが反応し、私のものだと叫ぶのだった。しかし、裁判にかけられたウルフは有罪になり、絞首刑になってしまう。ウルフが弟だと気づいたマーティはオルゴールを投げ捨て、泣き喚くのだった。
ガスリーとジムがエレナと共にタスコサ町へと戻る。しかし、バーでベルに侮辱されたエレナはカリフォルニアへと向かうことにする。ガスリーはエレナを追いかけ、一緒にカリフォルニアへと向かうのだった。
映画『馬上の二人』の感想・評価・レビュー
ジェームズ・スチュワードの演技は本当に素晴らしい。見応えがある。ジョン・フォードの作品としてはかなり低いランク。インディアンに連れ去られ育てられた白人を取り戻す話で、価値観が先住民に染まった白人の気持ちはどうなのかなど、かなり重いテーマではあると思う。それ故に序盤のコメディ調はいらなかったと思うし、登場人物の倫理観を疑う場面もある。中盤からシリアスな展開になり、そこからは惹き込まれた。途中から本気出しました風に感じられ惹き込まれた自分に納得がいかない。(男性 20代)
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