映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の概要:すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんは仲良し三人組。それぞれ30代を過ぎたが、全員が独身だった。周囲の人間は、結婚のプレッシャーをかけてくる。自身も将来を不安に思いながら、それでも仕事を中心に彼女らの世界は回っていた。女性3人の、仕事と愛についての物語。
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の作品情報
上映時間:106分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:御法川修
キャスト:柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太 etc
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映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の登場人物(キャスト)
- 森本好子(柴咲コウ)
- 通称すーちゃん。カフェの従業員で、調理担当。料理が得意で、店のメニュー作りはすーちゃんが主に考案している。仲良し3人組では、真面目で几帳面な性格。恋には奥手で慎重。
- 岡村まい子(真木よう子)
- 通称まいちゃん。大手企業の営業部社員。美人でスタイルがよい。妻子ある男性と不倫している。クールに見えるが、寂しがりやかつ繊細な性格。
- 林さわ子(寺島しのぶ)
- 通称さわ子さん。すーちゃんやまいちゃんよりは年上。在宅でWebデザイナーをしながら、寝たきりの祖母を母と介護する。学生時代は体育会系で、さっぱりして正直な性格。
- 中田(井浦新)
- すーちゃんの店のマネージャー。ハンサムだが、呑気で「とりあえず」が口癖。すーちゃんの熱心なメニューの研究ぶりに、感心している。
- 岩井(佐藤めぐみ)
- すーちゃんの同期。美人で愛想がいいが、自分にとって都合の悪いことは他人(すーちゃん)に一任する傾向がある。中田と婚約関係にあり、もうじき結婚する。
- 千葉(染谷将太)
- すーちゃんの店のアルバイト。お調子者でマイペースな性格。密かにすーちゃんを気に入っている。
- 木庭オーナー(木野花)
- すーちゃんの店のオーナー。経営者としては厳しく理想が高い。実は未婚の母で、10代の娘からは葉子、と名前で呼ばれる。すーちゃんの働きぶりを買っている。
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』のあらすじ【起】
すーちゃんは、最近気になる人がいた。それは、カフェマネージャーの中田。中田は長身のイケメンだが、ぼんやりしていてアルバイトたちから馬鹿にされていた。中田は、すーちゃんが開発したレシピを一つ一つ覚えていて、彼自身もすーちゃんに好感を抱いていた。
帰り道、すーちゃんは公園で中田の姿を見かける。中田はなぜか幼稚園児らに追いかけられており、すーちゃんは気付かないふりをして通り過ぎようとした。中田は子どもに好かれる性質のようで、その温かい人柄を垣間見て、すーちゃんは益々中田に惹かれるのだった。
さわ子さんは、日々在宅で本業をこなしながら祖母の世話をしていた。ほとんど外に出る機会もなかったが、ある日出前配達に来た男に、旧友の面影を見る。その男は、さわ子さんの幼馴染の吉田だった。吉田は蕎麦屋の息子で、家業を継ぐために修行しているという。
さわ子さんは祖母の介護のために来られず、すーちゃんとまいちゃんだけの鍋パーティーが、まいちゃん宅で開かれる。二人は、女子会の定番・恋話で盛り上がった。すーちゃんは、5年前に恋人と別れたきり出会いの機会がなかった。まいちゃんに、中田に積極的にアピールしろと言われても、無理と言い切るほどのうぶぶりなのだ。一方のまいちゃんは、家庭のある男との恋愛に悩んでいた。まいちゃんは、恋人が置いていった腕時計を、何を思ったのか水につけて冷蔵庫に入れてしまう。
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』のあらすじ【承】
すーちゃんの同僚岩井が、結婚を機に退職することを発表した。相手は、すーちゃん憧れの人中田だった。すーちゃんの恋は、花を咲かせる前にあっけなく終わってしまった。まいちゃんは、恋人との締まりのない関係性に苛々を募らせていた。さわ子さんは、再会した吉田と交際を始め、順調に愛を育んでいた。
美貌のまいちゃんは、職場の上司から指摘され、皮膚科を受診する。過度の疲れとストレスで、まいちゃんの肌はかなり荒れてしまっていた。医師は、すべてを頑張らなくてもいいんじゃないか、とアドバイスする。
すーちゃんとまいちゃんのアパートは近く、二人は共に帰路につく。まいちゃんは、すーちゃんに「一つ頑張らないことにする」と宣言。間髪おかず、恋人の連絡先をアドレス帳から抹消した。すーちゃんの自転車の後ろに乗り、まいちゃんは泣き声を上げる。すーちゃんも、一緒に失恋の涙を流すのだった。
浮かないすーちゃんを、木庭オーナーがランチに誘う。出向いた先はフットサルの試合場。オーナーの娘が、その試合に参加しているためだった。オーナーは、40を過ぎて未婚のまま、娘を出産した。すーちゃんは、母としてのオーナーの一面を知り、頑なな心が解れる。そして、オーナーから「店長になる気はないか」と提案される。
すーちゃんの家に、中田が訪ねてくる。何でも、すーちゃんが店に携帯を置き忘れたから、それを届けに来たのだそうだ。すーちゃんは丁度メニューの開発中で、興味を持った中田はそのまま邪魔する。中田に結婚の話題を出すと、彼自身がまだ実感がなく戸惑っていることが判った。中田は過労で倒れ、すーちゃんに介抱される。ふいに密着すると、中田は突然よしこに口付けた。すーちゃんも抵抗しなかったが、正気に戻った中田は、メニューを味見することなくその場を去った。
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』のあらすじ【転】
恋の深い痛手を負い、すーちゃんはこれまでにないくらい落ち込んでいた。しかし、何とか心を奮い起こして、店長への昇進を決める。その頃、さわ子さんは吉田から、そろそろ結婚について考えたいと切り出される。しかし、吉田の両親が孫を切望しており、さわ子さんの年齢でも妊娠が可能という証明書を出してくれと頼まれる。さわ子さんはそんな吉田に強く反発する。結婚話は破談になり、結局二人は別れてしまった。
三人組は、気分転換にタワーマンションの内見に出かける。思い思いの時間を過ごした後、さわ子さんの家で鍋料理をご馳走になった。すーちゃんとまいちゃんは、寝たきりでほとんど昔の記憶がないさわ子さんの祖母に挨拶する。表情が硬いはずの祖母は、何年振りか柔らかな笑みを浮かべた。
岩井は、めでたく寿退社する。すーちゃんは、中田と気まずい雰囲気にあったが、明るく振舞ったためにわだかまりは解ける。去り際に岩井から、中田は過去によすーちゃんに惹かれていた、と聞かされる。すーちゃんは、やっと気を持ち直したのに、再びショックを受ける。
すーちゃんは、店長になって初めてアルバイトの採用面接に臨む。応募者の男は、30代後半の失業サラリーマン。雇用形態はアルバイトにも関わらず、男はしきりに正社員の口を求めてくる。押しの弱いすーちゃんは、男の対応に手こずった。苛立った男は、「男の必死さは女には分からない」とハラスメント同然の発言をする。すーちゃんの我慢はピークに達し、感情的に言い返してしまった。
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の結末・ラスト(ネタバレ)
一年後。すーちゃんは、店長の立場にも慣れて忙しく生活していた。まだ勤務していた千葉は、すーちゃんへの恋心を明らかにし、何とかアピールを試みていた。
すーちゃんは、まいちゃんのマタニティーフォト撮影に付き添う。まいちゃんは、恋人と別れた後婚活に乗り出し、そこで知り合った男性と結婚した。夫婦仲は良好で、新しい命を授かったのだった。円満な家庭を築いたはずだが、まいちゃんは心の奥で虚無感を持て余していた。過去にはキャリアウーマンだった自分が、あんなに抵抗のあった専業主婦という立ち位置にいる。別れ際、まいちゃんはすーちゃんにあるCDを贈った。
近所の商店街を歩くと、すーちゃんは、猛烈な孤立感に襲われる。自分は、一生独身のまま年老いて死んでいくのか―孤独への恐怖が湧きあがった。さわ子さんも独身で、祖母の世話を続けていた。すーちゃんは、家に着くとまいちゃんからの電話を受ける。まいちゃんは、母親になる怖さを打ち明けた。自分が変わる前に、すーちゃんに会っておきたかった、と。すーちゃんは、どんなまいちゃんでも覚えている、と励ました。まいちゃんから貰ったCDを流すと、女性歌手の優しい歌声が、すーちゃんの孤独感を癒していった。
まいちゃんは、男の子を出産した。久しぶりに、まいちゃんとさわ子さんはピクニックに出かける。すーちゃんは仕事で遅れるため、手紙を二人に送っていた。追伸には、「変わらない日常の、小さな幸せを大切にしていたい」と綴られていた。すーちゃんは、心の平穏を取り戻しており、千葉との距離も縮んでいた。すーちゃんの文中での想定通り、ピクニックの日は快晴だった。そして、すーちゃんが二人に合流し、仲良し三人が揃う。
映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の感想・評価・レビュー
主人公達が仕事や恋愛など上手くいかずに悩んでいる姿に、落ち込んでいるのは自分だけではないのだと勇気をもらえる。それに、すーちゃん、まいちゃん、さわ子さんの関係がとても素敵で、見ていて心が温かくなった。こんな女友達欲しい!と思ってしまった。
すーちゃんと中田がお似合いだったため、上手くいかなかったところはがっかりした。中田に勇気を出せよ!と檄を飛ばしたくなった。二人が付き合うところを見たかったなと思う。(女性 30代)
家族や友達とも気軽に会えない今の世の中だからこそ、こういう人との繋がりを描いた作品は心に響きました。
私は一生独身で、一人で死んでいくことは全く悪いことでは無いと思っています。自分の好きなように、好きなことに時間を使って、自分で幸せを選べるのだからとても素敵だと思うんです。
しかし、世の中はそういう考えはまだ少数のようで、結婚して家庭を持って子供に恵まれ…という人生が幸せなよう。この作品を見ていると、一人でいるのも悪くないけど、誰に頼ったり誰かに守ってもらったりするのも幸せのひとつだと教えてくれたような気がしました。
自分なりの幸せでいいんだよと背中を押してくれるような作品です。(女性 30代)
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