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映画『ピッチ・パーフェクト』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ピッチ・パーフェクト』の概要:ひょんなきっかけで女子アカペラ部へ入部したヒロイン。音楽制作の道を目指しつつ、いつの間にかアカペラの世界へ入り込んでいく。大学生の青春をかけて、アカペラに懸ける情熱を描いた青春コメディ。

映画『ピッチ・パーフェクト』の作品情報

ピッチ・パーフェクト

製作年:2012年
上映時間:112分
ジャンル:コメディ、青春、音楽
監督:ジェイソン・ムーア
キャスト:アナ・ケンドリック、スカイラー・アスティン、レベル・ウィルソン、アダム・ディヴァイン etc

映画『ピッチ・パーフェクト』の登場人物(キャスト)

ベッカ(アナ・ケンドリック)
音楽制作の道を目指す大学1年生。才能はあるが、父親に反対されている。リミックスの才能を持つ。人付き合いが苦手。アルトで力強く、伸びのある歌声の持ち主。
ジェシー(スカイラー・アスティン)
男子アカペラ部に入部し、才能を発揮する。ベッカに好意を寄せており、映画が大好き。朗らかで、人見知りしない性格。リズム感と伸びのある歌声の持ち主。
オーブリー(アンナ・キャンプ)
大財閥のお嬢様で、歴史あるアカペラ部の部長を任されたことにより、気負い過ぎている。熱血タイプ。高音の歌声が魅力。追い込まれると嘔吐してしまう癖がある。
クロエ(ブリタニー・スノウ)
オーブリーの相棒とも言うべき存在。緩衝材になろうと努める。ベッカとは気が合う。高音の歌声が売りだったが、声帯結節手術後は男子並みの低音を出せるようになる。
ファット・エイミー(レベル・ウィルソン)
自分が太っていることを誇りに思い、笑いにすることができる女子。ムードメーカー。パワフルな歌声が魅力。

映画『ピッチ・パーフェクト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ピッチ・パーフェクト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ピッチ・パーフェクト』のあらすじ【起】

音楽プロデューサーを目指すベッカは、教授である父親が務めるバーデン大学へ進学した。父親は音楽プロデューサーになることに反対している。音楽は趣味で仕事にはならないと言い、娘を上手く丸め込もうとしているのだ。

このバーデン大学には、アカペラ界の大スターと言われる、トレブルメーカーズという男子アカペラ部がある。同じく女子アカペラ部のバーデン・ベラーズというチームもあったが、4カ月前のアカペラ大会で盛大な失敗をしたため、人気の差は男子とは雲泥の差であった。
ベラーズの失敗は構内でもかなり有名で、在籍中の学生は入りたがらない。クロエとオーブリーは必死になって新入生を勧誘した。

構内ラジオ放送局でバイトをすることにしたベッカ。新入りはまず、大量のCDとレコードの整理から始めるらしい。ベッカはそこで、ジェシーと出会う。ジェシーは明るく人見知りせず、朗らかな好青年だった。

音楽のリミックスをするばかりで、友人も作ろうとしないベッカ。見兼ねた父親は、1年頑張ってそれでも馴染めないようなら、音楽制作の道へ進むべくロス行きの資金を出してやろうと言う。
父親の話で上機嫌となったベッカは、歌を唄いながらシャワールームへ向かった。だが、シャワールームにはクロエもおり、ベッカの歌に食い付いてくる。クロエはベッカにオーディションへ参加するよう、熱烈に誘った。

アカペラ部は構内に4つあり、オーディションを開催する。それには様々な人々が参加し、課題曲を次々と唄う。ベッカも恐る恐る最後の1人として参加。課題曲を覚えていなかったため、自己流で歌を唄ったが、誰もが驚くほどのリズム感と歌声だった。

ベラーズには10人の新入部員が入部。伝統的な入部儀式を行う。
その後はアカペラ部のイニシエーションへ。そこにはジェシーも来ていた。早速、距離を縮めるベッカとジェシー。

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映画『ピッチ・パーフェクト』のあらすじ【承】

歴代のベラースメンバーは、スタイルとセクシーさが売りだったらしい。
翌日から練習が始まった。だが、その前にトレブルメーカーズの男達と関係を持った、2人の新メンバーが初日から除名となる。オーブリーは、昨年の失敗を繰り返さないために必死だった。

新メンバーは昨年の大会で何があったのかを、ネットの動画で確認。緊張とプレッシャーに負けたオーブリーが歌唱中、盛大に嘔吐するという衝撃的な内容だった。失態をどうにか回復したいオーブリーは、威圧的に指導を開始。伝統に拘るオーブリーの選曲はどれも古く、目新しいものはなかった。

メンバー達はとにかく、リーダーの言う通り必死に練習を行った。新メンバーは個性的で奇抜な者が多い。練習の合間、合間でベッカはオーブリーに選曲のし直しやリミックスを持ち掛けるも、オーブリーはベッカを目の敵としており、頑なに話を聞いてくれない。

ラグビー部の壮行会へ、出演することになったベラーズだったが、チームワークも悪く練習不足であることも祟り、結果は散々に終わる。その帰りに反省点とダメ出しをするオーブリー。クロエまでもが叱られる。しかし、クロエは声帯炎を患っており、高い声が出せないと言う。それでも、歌が好きだから練習は休みたくないと言うのだった。

ベッカはラジオ局の局長へ自分のリミックスをUSBに入れて渡している。すでに4本ものUSBを渡しているが、今まで自分のミックスがラジオで流れたことはない。期待はしていないが、諦める気もなかった。
ジェシーは映画オタクだ。映画音楽が好きで制作に携わりたいと思っている。音楽という共通点で仲良くなっていくベッカとジェシー。

構内で学生主催のアカペラストリートファイト、リフオフへ参加することになったベラーズ。打倒トレブルメーカーズを目指す。カテゴリーをその場で決め、即効でアカペラを唄うというものだが、チームワークと歌唱力、選曲など様々な要素が試される。割り込みでどんどん、相手チームを圧倒させていく方式で、カテゴリーに沿わない歌やルールを破ったチームは即座に失格となる。

ベラーズとトレブルメーカーズは、かなりの接戦を繰り広げる。ジェシーの挑発に乗ったベッカは、全てのチームをも巻き込んで歌を唄った。彼女の実力は誰の目にも明らかである。しかし、全体を巻き込んでしまったため、ベラーズは失格となってしまう。優勝はトレブルメーカーズが掻っ攫っていった。

映画『ピッチ・パーフェクト』のあらすじ【転】

年1回の大会練習は大詰めに入っていた。声帯炎で高音が出せないクロエの代わりに、急きょソロを変更。クロエはベッカをソロに推すも、オーブリーは頑なに自分の意見を押し通そうとする。誰が聞いてもオーブリーの選曲と振付は古臭く、優勝できるとはとても思えない。だが、彼女はこれで優勝できると本気で思っているらしい。それは、メンバーの誰もが察していることだったが、リーダーの手前、あからさまに言えることでもない。
結局、ソロはファット・エイミーに決定。

アカペラ地区大会、予選当日。演目は昨年と同じもので、振付も目新しいものではないが、ソロをファット・エイミーがやったことで辛うじて予選を通過。当然、トレブルメーカーズも余裕で予選を通過する。

大会終了後、トレブルメーカーズのリーダーがきっかけとなり、バーデン大学アカペラ部OB
との乱闘が発生。ベッカは喧嘩を止めようとして、リンカーンホールのガラスを1枚、破壊してしまう。警察へ連行され事情聴取を受けることになったベッカ。ジェシーの口添えもあり、すぐに保釈される。しかし、ジェシーはベッカの父親にも連絡をしており、2人は口論となる。ベッカは父親に叱られ、ロス行きの件もなしになってしまった。

準決勝当日。構内ラジオでベッカのリミックスが流れる。局長がようやくベッカの才能に気付いたのだ。更には、春休み中の夜放送はベッカに任せるとまで言われる。局にはジェシーもいたが、警察での一件以来、関係はぎくしゃくしていた。

レンタルバスにて地区大会準決勝の会場へ向かう。ガソリンスタンドへ寄ったベラーズは、通りがかったトレブルメーカーズのせいで、ガソリンの補給を忘れてしまう。当然、ガス欠で立ち往生。苦渋の決断を下し、トレブルメーカーズに助けてもらうことになった。

準決勝にて上位2組に入れば、決勝へ進める。ベラーズの演目も振付にも変更はなく、会場のオーディエンスはとても退屈そうである。ベッカは演目中に突然、アドリブでコーラスを入れる。だが、これによりオーブリーが激怒。ベッカはオーブリーに追い出される形でベラーズを去ることとなり、弁護で入ろうとしたジェシーとの関係も悪化してしまう。そして、ベラーズは準決勝敗退で終わるのである。

映画『ピッチ・パーフェクト』の結末・ラスト(ネタバレ)

春休みへ突入。ベッカは自分の態度を見直すことにする。ジェシーが絶賛する映画を観て号泣し、彼が言う映画の素晴らしさを知った。
準決勝の上位2組の内、1組に不正が発覚したことで、順位が繰り上がりベラーズは決勝へ出場できることになった。その報せはメンバー達を歓喜させる。

ジェシーへ謝りに向かったベッカだったが、彼に冷たくあしらわれてしまう。彼女は今まで誰とも関わらず、楽な方法を選んできた。でも、ベッカはベラーズが好きだ。できれば戻りたい。彼女は心を入れ替えることにした。

ベラーズでは、鬼気迫ったオーブリーのせいで仲間割れが始まる。メンバーはベッカが必要だと主張し、オーブリーは自分の意見を通そうとして乱闘騒ぎ。そこへ、ベッカがやって来て皆へと真摯に謝った。すると、オーブリーも自分の態度を振り返り、心情を明らかにする。
メンバーは個々をより知るために告白大会を開催。これにて、チームワークが形成される。そうして、ベッカが選曲とアレンジを担当することになった。

アカペラ大会、決勝。トレブルメーカーズは圧巻の演目を披露。さぁ、いよいよベラーズの番である。衣装も演目も振付も全てを一新。演目には、ジェシーが絶賛していた映画の主題歌も織り交ぜた。更に、メンバー個々の見せ場を作った振付にて、会場は一層盛り上がる。
これにより、ベラーズは奇跡の優勝を果たし、ベッカはジェシーとも仲直り。
そして、翌年。大学では恒例のアカペラ部オーディションが開催されるのであった。

映画『ピッチ・パーフェクト』の感想・評価・レビュー

アカペラミュージックを通して友情と絆を深める女子たちの青春映画です。ストーリーはベタな感じで展開やエンディングも想定内ですが、アカペラ音楽がとても楽しい作品です。私はあまりアカペラになじみがなかったので、楽器なしでもこんなにすばらしい音楽に仕上がるんだ、とびっくりしました。クライマックスのステージは、とても盛り上がり感動しました。みんなが知っている曲もあり楽しめます。
下ネタやゲロネタが下品、というレビューもありますが、私は気にならずむしろ一緒に観ていた子供たちと大笑いしました。べラーズのメンバーたちも個性的ではちゃめちゃで笑えました。(女性 40代)


ハイスクールミュージカルや、ドリームガールズ、ディセンダントなどのミュージカル系の要素が入った映画が好きなのであれば、是非ともオススメの作品である。大学のアカペラ部であるベラーズがアカペラ大会に出場する為に個性的なメンバーを集め、時には衝突し、友情を育むといったライトな青春映画となっている。又、恋愛的な要素もあったり、若い頃、何かに夢中になっていた感情を再び思い出させるような展開は非常に胸が熱くなる。(男性 30代)


映画のなかでたくさんの有名な洋楽やそのアレンジ版が聴けて、得した気分になれる映画でした。
正直、ストーリーはありきたりだけどところどころ笑えるシーンもあって、特にアカペラ部員のエイミー役のレベル・ウィルソンが安定して面白く、腹を抱えて笑いました(笑)
私は、疲れていて自分の気分を上げたいときや洋楽が聴きたくなった時によくこの映画を観て元気をもらってます。(女性 20代)


誰が見てもそこそこ以上には楽しめる映画だと思う。ダメなグループが一念発起して生まれ変わり賞レースに挑むという映画で外れることの方が難しいのかもしれないが、それでも登場人物が個々に魅力的に描かれているのは素直に評価したい。ただラストステージは確かに前よりは凄くいいが、目を見張るほどの成長とは思えずそこだけ消化不良な気もする。次回作以降に望みを託したい。(男性 30代)


初めてこの作品を観たときの衝撃と感動は、今まで映画を観てきた中で1番ではないかと思うくらいだったことを今でも覚えている。ジョークの内容が少し下品なものが多いので、そういうものが気になる人にはおすすめ出来ないと思うのでそこは少し残念に思った。

ストーリーはアップダウンがしっかりしていて最後まで気を抜かず楽しめるが、特にラストの舞台では、歌を聞きながらいつの間にか作品の中の観客と同じくらい盛り上がりながら観ていて、本当に素晴らしいシーンだと思った。(女性 20代)


かっこよくて、可愛い。そして「音楽って素晴らしい」いまいちパッとしないダメダメアカペラグループ「バーデン・ベラーズ」大学に4つあるアカペラグループでも最低レベル。そんな中でも元気に明るく頑張るメンバーがとても可愛いです。主演のアナ・ケンドリックは顔が本当に整っていて美しいけど大学生の設定としてはちょっと老けすぎじゃないですか?
ストーリーは王道です。でも最終地点に向かうまでの紆余曲折や、恋愛、友情もあり、飽きさせない作品です。(女性 30代)


ミュージカル映画は不自然さを感じてしまい苦手なほうでしたが、『ピッチ・パーフェクト』はすんなりと受け入れることができました。シャワー中やバス車内など、所構わずアカペラでハーモニーを奏でる姿を見ていると、歌ってこんなに良いものなんだと感じずにいられません。リフ・オフとよばれる歌バトルはこの映画を見て初めて知り、感銘を受けました。恋愛禁止にも関わらず育まれる恋にもときめきました。『ブレックファスト・クラブ』とセットで見たい作品です。(女性 30代)

関連作品

次作 ピッチ・パーフェクト2

みんなの感想・レビュー

  1. 森田 より:

    どこかで見たようなお話、でもとりあえず楽しい。劇中のアカペラ大会では、ただ歌うだけでなく振り付けできちんとショーアップしてくれていて、これだけでも十分エンターテイメントだと思う。
    劇中で映画の話になる。始めの内主人公は、映画はどれも結末が予想できてしまうから楽しくない、みたいなことを言う。なるほどそういう受け取り方もあるのか。しかしそうではないことは、この映画自体が証明しているのが面白い。結末は予想した通り、でも楽しい。そういう映画もいくらもあるな、とあらためて思う。

  2. hamataro より:

    大学アカペラサークルの青春が詰まったミュージカル映画。人前で楽しげに歌って踊る姿が眩しい。謎の伝統やルール、サークル同士の敵対意識など、こういうこと自分のサークルにもあったなぁと懐かしい気持ちになりました。かなりきつめなボケや悪ノリが多かったのも良かったです。オーブリーの吐瀉芸はしばらく忘れられそうにないですね。

    どのサークルもパフォーマンスが素晴らしいです。有名な曲もアレンジされていて新鮮で、何といっても全員歌が上手!定期的に観て聴きたくなる映画です。

  3. yukachi より:

    学園ドラマ、コメディー、ラブストーリー、ミュージカルといろんな角度から楽しめるアップテンポな作品。音楽を通して、同じ目標を目指す女子大学生たちの成長を応援したくなる。一度は聞いたことある曲がたくさん出てきて一緒に口ずさんでしまうかもしれない。
    新しいメンバー、新しいやり方、試行錯誤をしながら喧嘩もしながら大切な仲間と共に成長していく姿は青春そのものではないだろうか。私にとっては、何度でも見たくなる作品の一つであることは間違いない。