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映画『フラッシュダンス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『フラッシュダンス』の概要:昼は溶接工、夜はダンサーとして働きながら、夢に向かって進んでいく少女の成長を描いた青春映画。今作では当時まだ珍しかったミュージックビデオ的な手法がふんだんに用いられ、後世の映画音楽の使い方に大きな影響を与えた。

映画『フラッシュダンス』の作品情報

フラッシュダンス

製作年:1983年
上映時間:95分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、ミュージカル
監督:エイドリアン・ライン
キャスト:ジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラ、サニー・ジョンソン etc

映画『フラッシュダンス』の登場人物(キャスト)

アレックス・オーウェンズ(ジェニファー・ビールス)
昼は溶接工、夜はバーでダンサーとして働く18歳の少女。プロダンサーになるために、ダンサー養成学校への入学を目指している。
ニック・ハーレイ(マイケル・ヌーリー)
アレックスが溶接工として働く建設会社の社長。バーで踊るアレックスに一目惚れする。離婚歴あり。
ジェニー(サニー・ジョンソン)
アレックスの親友で、同じバーでウェイトレスをしている。プロのアイススケーター志望。
リッチー(カイル・T・ヘフナー)
アレックスの勤め先のバーのコック。ジェニーの恋人で、コメディアン志望の青年。
ハンナ・ロング(リリア・スカラ)
元バレエダンサーの老女。アレックスのダンスの師で、アレックスを心から応援している。
ジョニー・C(リー・ヴィンク)
ストリップクラブ経営者。ニックの古い知人。アレックスとジェニーを自分の店にスカウトしようとしている。
ケティ・ハーレイ(ベリンダ・バウアー)
ニックの元妻。ブロンドの美女。
マーゴ(ステイシー・ビックレン)
アレックスと同じバーで働く先輩ダンサー。

映画『フラッシュダンス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フラッシュダンス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フラッシュダンス』のあらすじ【起】

昼は溶接工、夜はマウビー・バーのダンサーとして働くアレックスには、プロダンサーになるという夢がある。アレックスは元工場を改装した部屋で愛犬グラントと暮らしながら、日々ダンスの練習に励んでいる。

ある夜、アレックスの勤める建設会社社長のニックがマウビー・バーを訪れる。活き活きと踊るアレックスに心奪われたニックは、アレックスが自社の従業員だと聞かされ驚く。

翌日、ニックは建設現場でアレックスに声をかける。ニックはアレックスにアプローチをかけるが、上司とプライベートな関係になりたくないアレックスはニックと距離を置く。

アレックスは、入学願書を受け取るためにダンサー養成学校を訪れる。アレックス以外の志望者は全員正規のレッスンを受けており、ずっと自己流で踊ってきたアレックスは自信を無くす。自分は場違いだと痛感したアレックスは、養成学校から逃げるように走り去る。
アレックスは、ダンスの師であるハンナの家を訪れる。ハンナは、アレックスが早く養成学校のオーディションを受けるよう励ます。アレックスは、願書を取りに行ったものの逃げ帰ったことを打ち明けられない。

アレックスは、親友ジェニーやダンサー仲間達とともに日々トレーニングに励んでいる。ある日、アレックスとジェリーはストリップクラブ経営者のジョニーから勧誘される。二人は冗談交じりにジョニーの誘いを退ける。

ある夜、マウビー・バーを訪れたジョニーは、アレックスに迫るが手ひどく断られる。ジョニーは店の外でアレックスを待ち伏せ、腹いせに車に連れ込もうとする。アレックスの終業を待っていたニックが、ジョニーを追い払う。

家まで送ろうというニックの申し出を断り、アレックスは自転車で帰路につく。自転車の後ろをニックの車がゆっくりとついていく。アレックスは、自宅まで追ってきたニックに好意を持ち始める。二人は翌日のデートの約束をする。

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映画『フラッシュダンス』のあらすじ【承】

翌日、アレックスとニックは、ジェニーを応援するためにアイスショー出演者選考会へ足を運ぶ。ジェニーの恋人リッチーや両親も声援を送るが、ジェニーは二回転倒し、不合格となる。ジェニーは意気消沈する。

選考会の後、アレックスはニックを自宅に招待する。音楽やダンスに対して自由な感覚を持っているアレックスに、ニックは強く惹かれる。アレックスとニックは一夜を共にする。

ある夜、ハンナはアレックスをバレエ鑑賞に誘う。終演後、アレックスはブロンドの女性をエスコートするニックを見かける。ニックが浮気をしていると早とちりしたアレックスは、ニックの家に石を投げて窓を割る。

帰宅したアレックスのもとへ、リッチーがやってくる。コメディアン志望のリッチーは、夢を実現するために単身ロサンゼルスへ行くという。アレックスとリッチーは、友情に満ちた抱擁する。

翌朝の建設現場で、ニックはアレックスに不機嫌の理由を尋ねる。アレックスはニックが浮気をしたと責め立てる。ニックは、一緒にいた女性は元妻で、慈善事業のために仕方なく付き合っただけだと説明する。二人は仲直りする。

映画『フラッシュダンス』のあらすじ【転】

ニックの励ましもあり、アレックスは養成学校の願書を手に入れる。ニックは知り合いの文化委員に連絡し、アレックスが書類選考に合格するようコネを使って手回しをする。

ハロウィンの日、挫折したリッチーがマウビー・バーへ帰ってくる。リッチーと別れた後、ジェニーはジョニーと付き合い始めた。ジェニーはリッチーを突き放す。

数日後、アレックスは書類選考の合格通知を受け取る。アレックスの朗報を聞いたハンナは、次のオーディションも自信を持って挑むよう、アレックスを激励する。ニックは、合格祝いにアレックスを高級レストランでの食事に誘う。

ニックが前日からレストランを予約していたことを知ったアレックスは、書類選考合格はニックの手回しによるものだったと気付く。アレックスは激怒し、ニックを怒鳴りつける。意地になったアレックスは、オーディションは受けないと言い放つ。翌朝、アレックスは無断欠勤する。

自暴自棄になったジェリーは、ウェイトレスを辞めてジョニーの店でトップレスダンスをしている。アレックスはジョニーの店に押しかけ、無理やりジェリーを連れて帰る。

雨の中、ニックがアレックスの帰宅を待っている。ジェリーのこともあり気持ちが荒んでいるアレックスは、ニックに八つ当たりをする。口論の最中に電話が鳴るが、アレックスは出ない。

ニックは、アレックスはオーディションを受けることが怖くて逃げていると指摘する。ニックに負け犬呼ばわりされ、アレックスは自己嫌悪に陥る。

映画『フラッシュダンス』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌日、アレックスはハンナの家を訪れる。アレックスは、ハンナの家にいた女性から、ハンナは前日に急病で息を引き取っていたことを知らされる。昨夜かかってきた電話は、ハンナの急死を告げるものだった。

失望し無気力になったアレックスは、ダンスをやめようと考える。アレックスはマウビー・バーを去ろうと、私物を取りに控え室へ立ち寄る。アレックスの沈んだ様子を見て、先輩ダンサーのマーゴは自分の過去を話す。マーゴの話を聞いて、アレックスはダンスへの情熱を取り戻す。

アレックスは、養成学校のオーディションを受ける。アレックスは緊張し、実力が発揮できない。迷いを振り切ったアレックスは、二回目のテストに挑む。アレックスは街で黒人たちが踊っていたブレイクダンスを取り入れ、独創的なダンスを披露する。アレックスののびやかで斬新な踊りに、審査員たちは感激する。

合格したアレックスが興奮しながら外へ飛び出してくる。通りでは、大きな花束を持ったニックがグラントを連れてアレックスを待っている。アレックスはニックの腕の中に飛び込む。

映画『フラッシュダンス』の感想・評価・レビュー

ダンサーになる夢を追いかける少女の青春と挑戦を描いた物語。当時では珍しいミュージックビデオのような撮影で、躍動感のあるダンスシーンと80年代の楽曲がどれも素晴らしい。「What a Feeling」に合わせて踊るオーディションシーンは、ラストを飾るのにふさわしく、とても感動的である。

夢を追うことは自分との闘いだ。主人公アレックスは何度もくじけそうになるが、自分を信じて挑戦する姿がかっこいい。挫折を恐れずに、一歩踏み出す勇気がもらえる作品である。(女性 30代)


80年代を象徴するダンス映画。
服装も風景も、この映画の時代から流行ったのだろうなあって思える撮影方法も、主題歌も、私より上の世代にはアイコニックな作品なのだと感じた。
ストーリーは、よくあるディズニー映画のような感じもするが、ダンスシーンは全く別物。クラブの中での照明とシルエット、随時に散りばめられたダイナミックなダンスは惹きつけられる。
最後のオーディションに繋がると思われる街並みの映像(警察官の動きや狭い路地でのストリートダンス)は、たった映像と音楽だけなのに、それが心に残る映像。体を動かしたいときに見たくなる映画。(女性 30代)


ダンサーになる夢を追う女性・ジェニファーのサクセスストーリー。女性の活躍が重要視され始めた時代の風潮を感じます。全体的に男性の立場が上に見える演出で少しモヤモヤしました。ストーリーは王道で、惚れて付き合って喧嘩して仲直りという展開です。ジェニファーの子供っぽさがたまに鼻につきますが、とても可愛らしいです。ダンスシーンはどれも個性的で楽しめました。ラストも圧巻でしたが、個人的には序盤のジェニファーのダンスが印象的で、水を浴びて頭を振り回す姿がかっこ良かったです。(男性 20代)


ダンサーを夢見て、昼間は工場、夜はバーのショーダンサーとして生活している女性が、憧れのバレエ団のオーディションを受けるまでの物語です。主人公アレックスを演じるジェニファー・ビールスがとてもチャーミングで魅力的です。また、一緒に生活する愛犬も可愛くて、オーディションの履歴書を書く時に向かい合っている場面はとても微笑ましいです。

アイリーン・キャラが歌う『What a Feeling』で受けるオーディション。少し気難しそうな審査官もリズムに合わせて身体が動き、彼女の踊りに見入ってしまいます。大好きなシーンで何度も観てしまいます。(女性 40代)


元祖ミュージックビデオ映画。劇中に音楽とダンスが自然に存在できる設定の勝利。ストーリーはどうということはない。しかしタイミング良く入る音楽とダンスに心躍る。
難しい話が出てこない分、軽快な台詞回しも楽しい。上司に食事に誘われる主人公が「上司とは食事しない主義なの」と言うと、上司が「じゃあ君はクビだ。明日7時に迎えに行く」と返す。このノリが大好きだ。良し悪しではなく、このノリは邦画では得られない。実は洋画の楽しさが詰まった1本。(男性 40代)

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