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映画『エンパイア・レコード』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『エンパイア・レコード』の概要:老舗レコードショップ、エンパイア・レコードの個性豊かなスタッフ達は、店を買収から守るため、騒動の末に一丸となって立ち上がる。90’Sヒットチューンをバックに若さが炸裂するドタバタ青春劇。

映画『エンパイア・レコード』の作品情報

エンパイア・レコード

製作年:1995年
上映時間:90分
ジャンル:青春、音楽
監督:アラン・モイル
キャスト:リヴ・タイラー、アンソニー・ラパリア、マックスウェル・コールフィールド、デビ・メイザー etc

映画『エンパイア・レコード』の登場人物(キャスト)

ジョー(アンソニー・ラバリア)
エンパイア・レコードの店長。寡黙だが部下思いの優しい男性。ストレス発散にドラムを叩く。
コリー(リヴ・タイラー)
エンパイア・レコードの店員。名門校に通うお嬢様女子高生。ハーバード大への進学が決まっている。レックス・マニングの大ファン。
ジーナ(レニー・ゼルウィガー)
エンパイア・レコードの店員。コリーとは親友。奔放な性格で色っぽく、男性経験も多い。
ルーカス(ロリー・コクレイン)
エンパイア・レコードの店員。天然ボケでマイペースだが、店に対する思いは人一倍強い。幼い時に施設から逃げ出し、以降ジョーが保護者になっている。
A.J(ジョニー・ホイットワース)
エンパイア・レコードの店員。芸術家肌で美大志望。コリーに思いを寄せているがなかなか告白できないでいる。
マーク(イーサン・エンブリー)
エンパイア・レコードの店員。メタルロックが好きで、いつかスターになりたいと願っている。
デブラ(ロビン・タネイ)
エンパイア・レコードの店員。ゴス趣味。内向的で悲観主義。
レックス・マニング(マクスウェル・コールフィールド)
かつてのアイドル歌手。売れなくなった現在は地方興行を続けている。
ジェーン(デビ・メイザー)
レックスのマネージャー。ジョーとは旧知の仲。
エディー(ジェームス・キモ・ウィルズ)
エンパイア・レコードの近くのピザ屋の店員。マークと仲が良く、大麻を横流ししている。
ウォーレン(ブレンダン・セクストン三世)
エンパイア・レコードで万引きを働く少年。

映画『エンパイア・レコード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『エンパイア・レコード』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エンパイア・レコード』のあらすじ【起】

老舗レコードショップ、エンパイア・レコード。店長を始め、スタッフは皆個性豊かな若者である。

ある夜、閉店係のルーカスは、店長ジョーの机で大手CDショップのミュージックタウンによる買収通知書を発見する。店を買収から守るための資金を作ろうと思い立ったルーカスは、売上金9000ドルを持ち出してラスベガスへ向かう。ルーカスはカジノで大損し、売上金を全て失う。

翌朝、店の前で一晩を明かしたルーカスは、出勤してきた店員のA.Jとマークに店が危機だとの一言を残してバイクで走り去る。

出勤したジョーが銀行から売上金が振り込まれていないとの連絡を受け、ルーカスが金を失くしたことが発覚する。

店員のジーナとコリーは、車で店へ向かう。今日はレックス・マニングのサイン会がエンパイア・レコードを開催されることになっており、レックスの大ファンのコリーは、レックスに処女を捧げるとジーナに宣言する。

A.Jは、今日こそコリーに告白しようと決意する。A.Jはジョーにアドバイスを請うが、売上金をどう工面するか悩んでいるジョーはそれどころではない。ジョーは電話で問い合わせてきたオーナーのミッチに、売上金はまだ店にあると嘘をつく。

ジョーは何食わぬ顔で出勤してきたルーカスに金の行方を尋ねるが、ルーカスはカジノで使ったと飄々と答えるだけである。

店員のデブラは出勤するなり控え室にこもり、髪を剃ってスキンヘッドにする。デブラの手首の包帯に気付いたA.Jは心配して理由を聞くが、デブラは答えない。デブラを嫌っているコリーはデブラの髪型に拒絶反応を示す。

近所のピザ屋店員エディーがエンパイア・レコードを訪れ、マークに大麻入りのケーキを渡す。

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映画『エンパイア・レコード』のあらすじ【承】

店内のBGMに合わせて、いつものように上機嫌で踊り出すスタッフ達を見かねて、ジョーはミュージックタウンによる買収の決定を打ち明ける。ジョーは店員達にミュージックタウンの従業員規則書を配る。

ジョーは、買収後にエンパイア・レコードを買い戻し、共同経営者になることで店を維持しようと考えていたが、ルーカスが売上金を失ったためにその計画は頓挫した。店員達はミュージックタウンへの反発を示す。

レックスとマネージャーのジェーンが到着し、サイン会が始まる。店の中がごった返す中、ルーカスは万引き少年ウォーレンを発見する。ルーカスはウォーレンを捕まえ、ジョーは警察に通報する。

ストレスが頂点に達したジョーは、発散に思い切りドラムを叩く。ドラムに合わせて店員達がはしゃいでいるところへ、ミッチが売上金を取りに店を訪れる。窮地に陥ったジョーは、紙屑を詰めた袋を売上金と称してミッチに渡す。

A.Jは一人屋上でコリーへの告白の練習をしている。

店に仕返しをするとの捨て台詞を残し、ウォーレンは警察に補導される。

映画『エンパイア・レコード』のあらすじ【転】

コリーは、控え室で休憩中のレックスに迫る。レックスに馬鹿にされショックを受けたコリーは屋上へ逃げ出す。ちょうど屋上にいたA.Jがコリーに告白するが、取り乱しているコリーはまともに聞こうとしない。傷ついたA.Jは、コリーへの恋を諦め階下へ降りていく。

コリーはジーナに、レックスに抱かれる計画が失敗したことを告げる。コリーは励まそうとするジーナに八つ当たりし、ジーナを尻軽女だと侮辱する。怒ったジーナはレックスを誘惑し、二人は金庫室でセックスする。

落ち着いたコリーがA.Jに先程の態度を謝罪するが、A.Jはコリーを撥ねつける。やけになったA.Jは店内で大音量の音楽をかけ、コリーに見せつけるためにデブラと踊る。

他の店員や客達も踊り出す。楽天的な店員達に腹を立てたジョーは、反省の色が見えないルーカスを殴りつける。騒動が収まると、金庫室からジーナの喘ぎ声が聞こえてくる。偶然コリーが金庫室を開けようとしたところに、息の上がったジーナとレックスが出てくる。

レックスは慌てて外へ出ていく。コリーはジーナの裏切りを責めるが、ジーナはコリーがドラッグを常用していることを暴露してやり返す。興奮したコリーは店内で暴れ出し、ジーナは店の外へ飛び出す。

デブラがコリーを落ち着かせる。お互いへの理解を深めた二人は初めて打ち解ける。

コリーは礼として、デブラのたっての望みであった葬儀ごっこを演出する。店員達は横たわったデブラを取り囲み、葬式のように弔うフリをする。葬儀とは関係なく、店員達が思い思いに自分のことを語りだす。それぞれが心の内を告白し、結束が深まる。

コリーがジーナに謝りたいと本心を口にしたちょうどその時に、ジーナが店に帰ってくる。コリーとジーナは仲直りする。

映画『エンパイア・レコード』の結末・ラスト(ネタバレ)

銃を手にしたウォーレンが、仕返しのために店に乗り込んでくる。店員達の説得により、ウォーレンは銃を手放す。銃は空砲であった。実はエンパイア・レコードで働きたいウォーレンは、その反動で万引きをしたのだった。ウォーレンは再び補導されるが、ジョーはウォーレンの店員証を作り、帰ってきたら雇うとウォーレンに約束する。

店を救うために店員がカンパするが、目標額には到底届かない。突如、マークがエンパイア・レコード救済と称するチャリティーパーティーを思いつく。マークは、ウォーレンの事件の報道に来ていたTVカメラに割り込んでパーティーの宣伝をする。

エンパイア・レコードを愛する人々が、街中からパーティーに集まってくる。パーティーの盛り上がりを聞きつけたアーティスト達も、街の外から続々と到着する。みるみるうちに寄付金は集まり、目標額の9000ドルに達する。

紙屑を渡されたことに気付いたミッチがパーティーに乗り込んでくる。ジョーはミッチに寄付金を押し付け、独立宣言をする。店の狂乱ぶりに嫌気が差したミッチは、ジョーに店を売り渡すことにする。

屋上でエンパイア・レコードのネオンサインを修理しているA.Jのもとへ、コリーがやってくる。コリーはA.Jへ想いを告げ、A.Jは再びコリーへの愛を確信する。二人がキスを交わす中、エンパイア・レコードのネインサインが灯る。

映画『エンパイア・レコード』の感想・評価・レビュー

嫌な事があった時や、気持ちが落ち込んでモヤモヤしてしまう時に見て欲しい作品です。見終わった時には気持ちがスッキリして「まあいっか」と思えるはず。
個性豊かな店員が働く「エンパイア・レコード」。全員クセがすごい。でも皆良い奴でちょっとやりすぎでしょ!と思っても憎めないんです。
お店の買収を阻止するために、個性がバラバラな店員たちが力を合わせて団結していく姿が最高です。ものすごく元気と勇気を貰える作品でした。(女性 30代)


『エンパイア・レコード』みたいなお店が近所にあったなら、足繁く通うことでしょう。青春時代にしか味わえない甘美な恋心とか、気怠さ、不安など様々な感情を激しく表現しています。レコード店のみのワンシチュエーションなのに、恋愛や友情など人間ドラマが盛り沢山、さらに波乱万丈で最後まで気を抜けません。坊主頭のロビン・タニーにロック魂を感じます。90年代アメリカの音楽、ファッションはハイセンスなんだと今更ながら気付きました。(女性 30代)

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