映画『ゾンビ・コップ』の概要:1988年に発表されたゾンビ映画。ゾンビとして蘇った最強(!?)の二人組刑事が、ゾンビ相手に大暴れ!見ていてスッキリすること間違いなし、最強のバディ映画。
映画『ゾンビ・コップ』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:ホラー、コメディ
監督:マーク・ゴールドブラット
キャスト:トリート・ウィリアムズ、ジョー・ピスコポ、リンゼイ・フロスト、ダーレン・マクギャヴィン etc
映画『ゾンビ・コップ』の登場人物(キャスト)
- ロジャー・モーティス(トリート・ウィリアムズ)
- タグとコンビを組む警察官。とある調査中、減圧室に閉じ込められ命を落とすが…?
- ダグ・ビグロー(ジョー・ピスコポ)
- ロジャーの相棒。宝石強盗犯が現れた際には、犯人逮捕に繋がる大仕事をやってのける。
- ランディ・ジェームズ(リンゼイ・フロスト)
- ダンテ製薬の広報担当。実は、とある重要機密を知っている。
- レベッカ(クレア・カークコンネル)
- 検死官。事件の真相に迫る重大な発見をする。
- アーネスト・マグナップ(ダーレン・マクギャヴィン)
- 今回の事件の黒幕。私利私欲のため、遺体をゾンビとして復活させていた。
映画『ゾンビ・コップ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゾンビ・コップ』のあらすじ【起】
警察官のロジャーとタグは、市内を巡回中、宝石店に強盗犯が押し入ったというニュースを耳にする。そして、彼らが急いで現場に急行すると、そこには既に多くの警官が辺りを固めていた。そして、警官は一斉に強盗犯に向かって発砲するのだった。
しかし、ここで信じ難いことが起きる。なんと、これだけ銃弾を浴びているにも関わらず、男は全く倒れる気配を見せないのである。反対に、仲間の警官達が男によって次々と負傷させられていく。そんな中、ロジャーが車ごと強盗犯に体当たりするという思い切った行動を見せ、とうとう強盗犯はその動きを止めたのだった。
事件もなんとか片付き、署内でニュースを見ていたロジャー。そんなロジャーの元に一件の電話が入る。その電話の主は、検死官のレベッカという女性だった。至急来て欲しいというレベッカの言葉に従い、ロジャーはレベッカの元へと向かう。すると、レベッカはロジャーに信じられない事実を口にするのだった。なんと、例の強盗犯は、以前レベッカが検死をした、死体であるはずの人物だったのである。
映画『ゾンビ・コップ』のあらすじ【承】
そんな信じがたい話を聞いたロジャーとタグは、事件の調査に乗り出した。そして、彼らはダンテ製薬という会社に向かうのだった。彼らは、例の強盗犯の写真を広報担当のランディという女性に見せるが、彼女は知らぬ存ぜぬの一点張りだった。その態度に不信感を覚えたタグは、ランディの目を盗み、独断で会社の中を調査するのだった。
そして、タグはとある部屋に人間の遺体が保管されているのを見つける。その遺体は、不思議な機械が装着されていた。タグがその遺体を見ている時だった。突如としてその遺体が動き始めたのである。
そんなタグの叫び声を聞いたロジャーは慌てて彼の元へ駆けつけようとするが、会社の受付の人間が突如銃を取り出しロジャーに向けた。ロジャーはその男と取っ組み合いをしているうちに、減圧室に閉じ込められてしまった。遺体をなんとか倒しロジャーの元へと向かったタグだったが、時すでに遅く、ロジャーは命を落としてしまったのだった。
映画『ゾンビ・コップ』のあらすじ【転】
落ち込むタグだったが、彼はとある作戦を思いつく。そして、レベッカと共に、例の遺体を見つけた部屋へと向かうのだった。そして、タグはロジャーに例の機械を取り付けた。すると、タグの読み通り、ロジャーは命を吹き替えしたのである。
しかし、ロジャーはあくまでもゾンビとして復活を果たしただけで、彼の身体の腐敗は刻々と進んでいた。12時間以内にサルファ剤を打ち込まなければ、ロジャーの身体は崩壊してしまうのだという。彼らは、広報担当のランディの元へと急ぐ。そして、ロジャーに詰め寄られ、ランディは真実を語り出した。
実は、この一連の事件は、マクナップ博士という人物が全ての黒幕だったのだ。彼は自分にとって都合のいい人間を蘇らせると自分の配下とし、着々とその勢力を広げていたのである。そして、ランディも博士によって蘇った死体の一つだった。ロジャーの目の前で、ランディの身体は溶けて朽ちていく。そして、ロジャーにとって最悪の出来事が起きる。なんと、タグとレベッカが何者かに殺されてしまったのだ。
映画『ゾンビ・コップ』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、ロジャーは全てを終わらせるべく、単身ダンテ製薬に乗り込んでいく。その頃、会社ではちょうどマクナップが有力者達に自らの発明をプレゼンしているところだった。その部屋に、ロジャーが乗り込んでいく。突然の警察官の侵入に、有力者達は散り散りになって逃げ出した。
一方、マクナップはロジャーを捕らえるべく、とある秘密兵器を持ち出してきた。それは、つい先程ゾンビとして復活させた、タグの死体だった。今やマクナップの操り人形と化したタグは、迷うことなくロジャーに襲いかかる。ロジャーはタグに首を絞められながらも、必死で彼に呼びかけた。そして、そんなロジャーの必死な声は、微かに残っていたタグの意識に届いたのだ。そして、タグは我を取り戻し、ロジャーと共にマクナップの前に立ちはだかる。
慌てたマクナップはロジャー達に向けて発砲するが、ゾンビである彼らには効かないのだった。そして、観念したマクナップは、自らに向けて引き金を引き、この世を去ったのだった。事件を無事解決したロジャーとタグは、談笑しながらダンテ製薬を後にするのだった。
映画『ゾンビ・コップ』の感想・評価・レビュー
数多くのゾンビ映画が製作された中で、本作はかなり異質な作品となっている。
通常、ゾンビ映画と言えばウイルス感染で人々のパニックを描くが、本作は刑事である主人公がゾンビ化して悪を倒すという物語。
しかも、ゾンビ化しても意識は以前のように保ち、一見して普通の人間と変わらない。
ただ、そこはゾンビという利点としていくら撃たれても死にません。
それを利用して自分を殺した悪党を追っていく主人公だが、肉体はすでに死んでゾンビ化しているので、徐々に腐っていく過程もしっかりと描写しています。
ラストでは完全なゾンビの姿になっても、軽口を叩く姿はコミカルでありながら、同時に面白さや不気味さをしっかりと演出している作品である。(男性 30代)
こういうゾンビもありなの!?となんでもありの展開に思わず笑ってしまうでしょう。多くの人がイメージするゾンビのビジュアルは、皮膚が剥がれ落ちて、顔も体もぐちゃぐちゃになっていて、うめき声を上げて…と言った感じだと思います。しかし、今作のゾンビは見た目も中身も人間のまま。でも感染しているから打たれても死なないという、不死身の体を手に入れた人間のような姿なんです。
少しずつ体が腐敗していく描写もありますが、ゾンビ刑事2人がずっと明るくテンポの良いやり取りをするのでクスッと笑えて楽しめる作品でした。(女性 30代)
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