映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』の概要:1996年のアメリカ映画、日本では1997年に公開。スティーヴン・キングの同名小説を映画化。監督は「チャイルド・プレイ」のトム・ホランド、出演は「ロボコップ3」のロバート・ジョン・バーク。
映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』 作品情報
- 製作年:1997年
- 上映時間:102分
- ジャンル:ホラー
- 監督:トム・ホランド
- キャスト:ロバート・ジョン・バーク、ジョー・マンテーニャ、カリ・ウーラー、ルシンダ・ジェニー、マイケル・コンスタンティン etc…
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映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』 評価
- 点数:35点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★☆☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』のあらすじを紹介します。
ある街に車に乗った一団がやってきた、それを自宅の窓から苦々しく見る男は“ジプシーどもが”と呟いた後洗面所に行きおそるおそる体重計に乗った。針は135キロを指していてしまったという顔をしつつ妻の元へと報告に行った。妻には133キロだと自己申告してごまかすが全然減っていないと言われスムージーを朝食に手渡されてしまう。朝食の席で娘に“今日はマフィアを無罪にする裁判?”とからかわれてしまう、妻はそんな言い方だとパパが悪徳弁護士みたいだからやめなさいとたしなめるが実際きわどい方法でマフィアの無罪を勝ち取っていた。
事務所に戻ると前の広場で今朝見かけたジプシー達がカーニバルと称して様々なアトラクションやパフォーマンスをしていた。街の皆は楽しんでいたが判事は害になるとして警察署長に命じて退去させていた。その夜ビリーは勝利を祝してレストランで所長夫妻と会食していた、帰りはほろ酔いのまま車で家に帰った。途中老婆が道の真ん中に現れ気をとられていた一瞬のうちにはねてしまった。ビリーは判事と警察署長と口裏を合わせてもらい無罪の判決を勝ち取る、だが裁判所を出たところで老人が近づいてきてビリーの頬に“やせていく・・”と呟いてどこかに行ってしまった。その日から肥満体だったビリーはどんどん痩せていくのだった。
映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ビリー達に降りかかる恐怖
ジプシーの頭領レムキに呪いをかけられたのはビリーだけではありませんでした。ビリーを無罪にするために有利な発言をした警察署所長ハリック、そして無罪判決をしたケアリ判事も同様に呪いを受けます。ビリーは食べても食べても痩せ続ける呪い、そしてハリックは原因不明の腫れものが体中にできる呪い、そしてケアリはとかげのようになっていってしまう呪いでした。最後は本当に悲惨です、ハリックは拳銃自殺、ケアリはタンクローリーに突っ込んで焼け死んでしまいます。
呪いを解いてもらおうとレムキに会いますがレムキはビリーを街の白人と呼びます。それが不思議な事にビリーも人をそう呼び始めます。妻の事を街の白人女マイク医師を街の白人医師と自然とそう呼ぶのです。そして予知夢のようなものやまぼろしを見るようになります、内容はとかげのようになったケアリと共にタンクローリーに突っ込んでしまうというものでした。夢の通りにケアリは死にます、そしてまぼろしのようなものは妻とマイク医師の不倫のシーンです。追い詰められたための妄想かはたまた事実か分かりませんが直接的なシーンはないもののほのめかすシーンが何度かあったためもしかしたら本当だったのかもしれません。
もっと呪いにかかった人々がグロテスクに描かれるかと思いましたがそんなこともないのでグロいのが苦手というかたにはいいかなと思います。
「オチがない」で有名なスティーブン・キングの作品ですが、個人的に今作はかなり好きで何度も繰り返し見ています。太っていて、性格も歪んでいる悪徳弁護士がジプシーの長老から呪いをかけられてしまうという「奇想天外」なストーリーなのですが、これがめちゃくちゃ面白いんです。
どんどん痩せていく呪いだけでなく、身体中にできものができたり、トカゲのような見た目になってしまったりとどれも絶妙な嫌さなんですよね。
この作品に何故?とか何を伝えたいのかという答えを期待してはいけません。スティーブン・キングらしさを感じて楽しめる作品だと思います。(女性 30代)
映画『スティーブン・キング 痩せゆく男』 まとめ
登場人物がどの人もひと癖ある人々で、被害者であるはずのジプシーたちも笑いながらこんなことができるんだとあまり可哀想だなとは思えませんでした。ビリーの腹黒さが一番分かるのがハリックとの会話です。僕は何もしていないのにどうしてこんな目に会うんだといけしゃあしゃあというのでびっくりです。人を殺しておいてそんなこと言えるなんてどんなに神経が図太いんだと思ってしまいましたがさらに上がいました。それは彼の妻です、事故の原因は彼女といってもいい位なのに全く罪悪感がないんです。人間らしい感情を持ったのが夫妻の子どもだけという救いようのない人々ばかりが登場する珍しい映画だなと思いました。
肥満のビリーがどんどん痩せていくのがとても怖いのですが、ちょうどよくなった時がとてもかっこよくて驚いてしまいます。
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