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映画『名もなき塀の中の王』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『名もなき塀の中の王』の概要:少年院から成人刑務所に移送されたエリックは、そこで幼い頃に生き別れた父ネビルと再会する。暴力が支配する劣悪な環境下で、二人は親子の関係を修復したいと望みながらも不器用に傷つけ合う。

映画『名もなき塀の中の王』の作品情報

名もなき塀の中の王

製作年:2013年
上映時間:105分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:デヴィッド・マッケンジー
キャスト:ジャック・オコンネル、ベン・メンデルソーン、ルパート・フレンド、サム・スプルエル etc

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映画『名もなき塀の中の王』の登場人物(キャスト)

エリック・ラブ(ジャック・オコンネル)
極度の凶暴性を問題視され、少年院から成人刑務所に移送される19歳の少年。父親が薬物中毒の母親を殺して逮捕されたため、幼少期を施設で過ごした。人間不信で感情を上手くコントロールできず、すぐに暴力的な行動に走る。内心では父親を慕っており、長年再会を望んでいた。
ネビル・ラブ(ベン・メンデルスゾーン)
エリックの父親。短気で粗暴。妻を殺害した罪で逮捕された後、刑務所で殺人を犯したために半永久的に出所は不可能である。離別してからもエリックのことを常に案じており、念願の果たしてからはエリックの行動に過剰に介入する。刑務所内で力を握っており、優遇されている。
オリバー・バウマー(ルパート・フレンド)
刑務所で、囚人達のセラピーを請け負っているカウンセラー。頭の柔軟な忍耐強い青年。自身の過去の経験から、囚人達に親近感を覚えており、無給でカウンセリング集会を行っている。エリックを含め囚人達が将来に希望を抱けるよう、全力で治療に当たっている。
ヘインズ(サム・スプルエル)
刑務所の看守長。刑務所内では所長よりも権力を握っており、囚人達を統制するために平気で冷酷な判断を下す。目障りな囚人を自殺に見せかけて殺している。
タイロン(デヴィッド・アジャラ)
黒人の囚人。オリバーのカウンセリングによって、精神を安定させることができるようになった。元ボクサーで、ジムで体を鍛えている。オリバーから頼まれ、同室のハッサンとともにエリックを見守る。
ハッサン(アンソニー・ウェルシュ)
タイロンと同室の黒人の囚人。タイロンと同じく、オリバーの治療で落ち着きと良識を身につけた。
デニス・スペンサー(ピーター・フェルディナンド)
ラテン系の囚人。刑務所全体の実質的な支配者で、囚人達を始め看守達をも従えている。一見物腰柔らかな男性だが、残酷な面を秘めている。ネビルに目をかけており、エリックが暴走しないよう忠告する。
ジェイゴ(ラファエル・ソウォル)
配膳係の黒人。刑務所内で麻薬取引を行っており、部下を従えて偉そうに振る舞っている。
アシュレー(デイビッド・エイブリー)
ネビルと同室の、ハンサムで物静かな囚人。ネビルと恋人関係にある。

映画『名もなき塀の中の王』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『名もなき塀の中の王』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『名もなき塀の中の王』のあらすじ【起】

19歳の少年エリックは、その凶暴さから要注意人物と指定され、少年院から成人刑務所へ移送される。入所初日、独房に収監されたエリックは、何よりも先に歯ブラシとカミソリで手製のナイフを作り、天井の電灯に隠す。

刑務所の中で、エリックは幼い頃に生き別れた父親ネビルと再会する。ネビルは、刑務所では目立つ行動をするなとエリックに忠告する。離れ離れになってからも、ネビルはずっとエリックを思い続けてきた。ネビルは、幼いエリックが描いた絵を部屋の壁に飾っている。

エリックは、親切心から声をかけてきたある囚人を思わず殴り、大怪我を負わせる。看守長のヘインズは抵抗するエリックを拘束し、懲罰房へ入れようとする。

エリックは激しく暴れ、カウンセラーのオリバーが治療のための集会を開いている部屋に転がりこむ。ヘインズ達がエリックを手荒く扱う様子を見かねて、オリバーは看守達を制止してエリックを助ける。オリバーはエリックを説得して落ち着かせ、懲罰房に入らせる。

オリバーは所長に、看守達がエリックを手酷く扱ったことを報告する。話し合いの結果、エリックは、独房へ戻る代わりに秩序を厳守し、オリバーのカウンセリング治療を受けるよう義務付けられる。

映画『名もなき塀の中の王』のあらすじ【承】

ネビルは刑務所を支配している囚人スペンサーに呼び出され、エリックを大人しくさせるよう忠告を受ける。ネビルは懲罰房に行き、このまま騒動を起こし続けると、スペンサーに指示を受けた看守達に殺される危険性があることをエリックに告げる。エリックは、実はネビルに会うために成人刑務所に来たことを告白する。

ネビルは、エリックをオリバーのカウンセリング集会に無理やり連れていく。部屋の外からエリックの様子を眺めていたネビルは、集会に割り込み、反抗的なエリックに罵声を浴びせて叱る。痺れを切らしたエリックは、集会を途中で抜け出す。オリバーは、エリックと同棟のタイロンとハッサンに、エリックを見守るよう依頼する。

ある日、エリックは、ジェイゴの指示を受けた囚人達からリンチされそうになるが、只ならぬ様子に気づいたタイロンとハッサンに助けられる。エリックはタイロン達の言葉を受け、カウンセリングに関心を持ち始める。

ネビルは、エリックの行動に逐一介入し、タイロン達と親しくするなと命令する。ネビルは、息子を思うあまりにタイロン達に嫉妬している。

映画『名もなき塀の中の王』のあらすじ【転】

ある日、オリバーは独房へ行き、エリックをカウンセリング集会に誘う。エリックが育った施設には変質者の職員がおり、エリックは何度も襲われそうになった。エリックはオリバーも変質者だと思っており、勘違いされたオリバーは不満を露わにする。本心を見せたオリバーを見て、エリックはカウンセリングに参加する気になる。

エリックは、始めは集会に参加している他の囚人達に反発するが、タイロン達が感情をコントロールできるようになっていることを知り、続けて参加できるよう努力し始める。

エリックはネビルの部屋へ行き、自分の行動に干渉しないよう要求する。ネビルが同室のアシュレーと恋人関係にあることを知り、エリックはショックを受ける。

エリックはジムで体を鍛え始め、タイロンからボクシングを習う。エリックがトレーニングに勤しむ様子を、ネビルはずっと見つめている。

シャワーを浴びている最中、エリックはジェイゴの手下に襲われるが、返り討ちにする。エリックはジェイゴを手製のナイフで切りつけ、黒幕はスペンサーだと聞き出す。

エリックは、スペンサーがネビルとチェスをしているところに乗り込み、脅しには屈しないと宣言してスペンサーを挑発する。スペンサーは、エリック殺害指示はジェイゴの独断であることを証明し、エリックを説得して宥める。

映画『名もなき塀の中の王』の結末・ラスト(ネタバレ)

カウンセリングの効果で、エリックは怒りをコントロールできるようになっていく。エリックも自身の成長に喜んでおり、タイロン達との距離も縮まっていく。

エリックの様子が気になるネビルは、ある日のカウンセリング集会に参加する。エリックの態度に機嫌を損ね、ネビルは大声で騒ぎ立てる。エリックは何とか怒りを抑え、ネビルを無視してその場を乗り切る。

ネビルが部屋を出た後、エリックは思わず感情を爆発させてしまう。ネビルの騒動を聞きつけてやってきたヘインズ達は、暴れるエリックを目撃し、エリックには治療の効果が無いと判断する。エリックは今後のカウンセリング集会への参加を禁止され、刑務所の横暴なやり方に限界を感じたオリバーは辞職する。

エリックは干渉し続けるネビルに腹を立て、二人は口論の末に殴り合いになる。エリックの力はネビルを圧倒する。エリックは逃げようとするネビルをしつこく追いかけ、仲裁に入ったスペンサーをも殴りつける。エリックとネビルは看守達に拘束され、それぞれ懲罰房に入れられる。ネビルはエリックの安否を気にかけ、大声でエリックに呼びかけ続ける。
スペンサーは、エリックを始末するようヘインズに指示を出す。ネビルは油断した看守を殴って気絶させて、鍵を奪って脱出する。ネビルはスペンサーの部屋へ行き、エリックに危害を加えないよう頼む。スペンサーは隠し持っていたナイフでネビルを殺そうとするが、ネビルに反撃されて死亡する。

ヘインズと看守達は、エリックをリンチした後に天井から吊るし、自殺に見せかけて殺そうとする。駆けつけたネビルはヘインズ達を撃退し、エリックを助ける。ネビルは父親としての愛情をエリックに示し、エリックは父親にしがみついて泣く。

医務室に入っているエリックに、タイロン達が外から挨拶をする。運動時間に外へ出たエリックは、別の刑務所に移送される直前のネビルを目撃する。エリックとネビルは、言葉少なに別れの挨拶を交わす。エリックは、移送車に乗せられ遠ざかっていくネビルを見つめる。

映画『名もなき塀の中の王』の感想・評価・レビュー

本作は、虐待されてきた未成年の少年が刑務所で父と再会し、新たな人生を育んでいく姿を描いたヒューマンドラマ作品。
暴力で育ってきて自身も凶暴な問題児の青年が刑務所内でも問題を起こす物語を想像したが、実際は青年の成長と父との不器用な親子愛が軸となっていてとても良かった。
また、所々笑える箇所もあり、シリアスな部分とのバランスが良かった。
仲間の大切さや、父からの愛を知ったエリックは新たな人生を歩み始めるが、それはきっと彼にとって豊かな人生となるに違いない。(女性 20代)

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