映画『ハイ・フィデリティ』の概要:レコードショップを経営するロブは、恋人に別れを告げられたことをきっかけに、自分の恋愛が失敗する原因を探ろうと半生を振り返る。名曲揃いのサウンドトラックや、登場人物達の音楽知識の応酬が秀逸。同名小説の映画化作品。
映画『ハイ・フィデリティ』の作品情報
上映時間:113分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:スティーヴン・フリアーズ
キャスト:ジョン・キューザック、ジャック・ブラック、リサ・ボネ、ジョエル・カーター etc
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映画『ハイ・フィデリティ』の登場人物(キャスト)
- ロブ・ゴードン(ジョン・キューザック)
- シカゴで通好みの商品を集めたレコードショップを経営している、30台後半の冴えない男性。偏屈で浮気癖がある。元クラブDJ。店は経営不振が続き、恋人からも別れを告げられて苛立っている。音楽に関してはプロ級の知識を持っている。
- ローラ(イーベン・ヤイレ)
- ロブの恋人。ロブと同棲していたが、愛想を尽かして家を出る。高学歴のエリートで、法律相談所の弁護士。自身の意志をはっきりと述べる現実的な女性。
- バリー(ジャック・ブラック)
- レコードショップの店員。毒舌でマイペース。豊富な音楽知識を持っており、自分よりも音楽に疎い人間を見下している。バンドを組んでデビューすることを夢見ている。
- ディック(トッド・ルイーゾ)
- レコードショップの店員。色白で陰気な青年。バリーとは趣味が合わずよく言い合いになるが、二人の仲は良い。落ち着いた暗い曲が好き。
- イアン(ティム・ロビンス)
- かつてロブとローラの部屋の階上に住んでいたアーティスト。ロブが知らない間に、ローラと親密になっていた。
- マリー(リサ・ボネット)
- ロブが夢中になる黒人の女性歌手。素晴らしい歌声と感性を持っている。
- リズ(ジョーン・キューザック)
- ロブとローラの共通の友人。ロブ達に復縁を勧める。
- ペニー(ジョエル・カーター)
- ロブの二番目のガールフレンド。高校時代にロブと付き合い、性行為を拒んだためにフラれた。
- チャーリー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)
- ロブの三番目のガールフレンド。大学時代にロブと交際していた。広範な知識と行動力を持つ、才気あふれる美女。
- サラ(リリーテイラー)
- ロブの四番目のガールフレンド。恋愛に傷ついたというロブとの共通点があり、体だけのラフな付き合いをしていた。
映画『ハイ・フィデリティ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハイ・フィデリティ』のあらすじ【起】
シカゴでレコードショップ『チャンピオンシップ』を経営しているロブは、ある日、同棲している恋人ローラに別れを告げられる。ロブは、今までの恋愛全てに良い印象を持っていないことに気付き、何故自分の恋愛が上手くいかないのか考察する。
ロブは、過去の恋愛を年代順に振り返る。ロブは、初恋の相手アリソンを思い出す。中学生の頃、思春期真っ盛りのロブは、アリソンと初めてキスをして恋人になったと思ったが、アリソンはすぐに他の男子生徒に乗り換えた。
ロブは、二人目のガールフレンドのペニーを思い出す。高校時代、不良ぶっていたロブは、美人で優等生のペニーと付き合い始めた。貞操観念の強いペニーが性行為を拒んだため、ロブはペニーを一方的にフッた。
ロブは、三人目のガールフレンドのチャーリーを思い出す。大学二年のとき、ロブはチャーリーと交際していたが、聡明で大人びたチャーリーにいつも気後れしていた。チャーリーは他の男性に心変わりし、ロブは捨てられた。ロブは失恋から立ち直れずに音楽に傾倒し、大学を中退した。ロブは、今でもチャーリーとの過去を引きずっている。
ロブは、四人目のガールフレンドのサラを思い出す。チャーリーと別れて沈んでいたロブは、同じく恋愛に傷ついていたサラと出会い、体だけの関係を保っていた。サラに恋人ができたため、ロブは関係をあっさりと切られた。
ロブは、ローラがいなくなった部屋で、自分史に沿ってレコードを整理する。
映画『ハイ・フィデリティ』のあらすじ【承】
ロブは、電話で母親から、ローラと別れたことを責められる。母親は、ロブの恋愛がいつも上手くいかないことを嘆いている。
チャンピオンシップの店員のディックとバリーに誘われ、ロブは歌手マリーのライブへ行く。ロブはマリーに夢中になり、ライブ後にマリーに自己紹介して店の所在地を教える。
ローラが、荷物を取りにロブの家にやってくる。ローラは、時と共に二人の関係も変化していくことを受け入れられないロブに愛想を尽かしたことを、ロブに打ち明ける。
ロブとディック、バリーは、いつものように客を小馬鹿にしながら働く。友人のリズからの電話で、ロブは、ローラが、以前に上の階に住んでいたイアンと、ロブと付き合う前から関係を持っていたことを知る。マリーが来店するが、ショックで理性を失ったロブはろくに相手もできず、帰宅してフテ寝する。
ある日、突然、ロブはリズから面と向かって罵倒される。ローラは、ロブとの交際中に妊娠し、ロブに黙って中絶したことや、ローラの妊娠中にロブが浮気して借金を重ねていたことをリズに話していた。ロブは、ローラとすれ違うようになった原因が自分にあることに、実は気付いている。
映画『ハイ・フィデリティ』のあらすじ【転】
ロブは、自分が何故恋愛を成就できないのか知るために、今までのガールフレンドへの接触を試みる。ロブは、まずアリソンの自宅に電話をかけ、アリソンの母から、自分はアリソンから初恋の相手とは全く思われていなかったことを知る。
次に、ロブはペニーに連絡を取ってデートをする。ロブのせいで男性恐怖症になったペニーは、ロブの心無い質問に憤慨して去る。続けて、ロブはサラに会うが、精神が不安定なサラの言動に恐れを抱き、そそくさと立ち去る。ロブは、チャーリーに連絡する勇気がなかなか出ない。
ロブはローラに会って復縁を望むが、ローラは拒否する。ロブは、ローラが現在イアンの家に身を寄せていると知って動揺するが、ローラがイアンとまだベッドを共にしていないことを聞き、気分を取り直す。
新たな恋愛への欲求が出たロブは、マリーと親しくなり、男女の関係になる。マリーは、ロブが自分に合わせるために繊細な男を演じていることに気づいており、二人の関係は発展しない。
再びローラのことが気になりだしたロブは、ローラに会い、ローラがイアンと関係を持ったことを知ってショックを受ける。以降、ロブはローラの周辺をうろつき、何度も電話をかける。数日後、ロブはイアンから、ローラに近づかないよう警告される。
ある日、ロブの留守電を聞いたチャーリーから、返事の電話がかかってくる。チャーリーは、翌日の自宅でのディナーにロブを誘う。ロブは二人きりのデートだと思っていたが、チャーリーは業界人たちを多数招いてパーティーを開いている。パーティーの後、ロブはチャーリーに何故自分をフったのかと問い、チャーリーに一蹴される。
映画『ハイ・フィデリティ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ディックに恋人ができ、バリーも自身の音楽活動に没頭しているため、ロブは孤独感を覚える。ある日、ロブが帰宅すると、最後の荷物を取りにきたローラがいる。ローラが出て行った後、ロブはローラの長所を思い出し、ローラをいかに愛していたかを自覚する。
ある日、ロブは、以前に捕まえた万引き少年達が自主制作した曲を聞き、才能を認める。ロブは、レーベルを立ち上げて少年達のレコードを出そうと計画する。
ローラはロブに電話をかけ、父親の訃報を告げる。ローラの父親がロブを好いていたため、ローラは、一緒に葬儀に参列するよう、ロブに頼む。葬儀でローラが号泣し、ロブは無力感に苛まれる。ロブは、ローラに一言だけ謝罪してその場を去る。
土砂降りの雨の中を歩きながら、ロブは、ローラに対していつも逃げ腰だったことに気付く。車でロブに追いついたローラは、父との思い出の場所にロブを連れていく。悲しみを紛らわすため、ローラはロブに車内での性行為を求める。ロブとローラは復縁し、再びロブの家で同棲を始める。
しばらくして、ロブは若い女性音楽ライターと親密になる。ロブは、生活感の漂うローラとの暮らしに再び飽き始めている。
ローラは、万引き少年達のCD発売記念ライブを勝手に企画する。ローラは、バリーのバンドも出演させ、ロブに久しぶりにDJさせようと段取りを組む。ロブは、ローラの過干渉に苛立ちを覚える。
ライブ前日、ロブはローラに、結婚する意志があるかどうか尋ねる。ローラの確固たる返事を聞いて、ロブは、浮ついた心を捨ててローラとの現実的な暮らしに生きようと決意する。
ライブ当日、大盛況の中、バリーのバンドは予想に反してロマンチックな曲を演奏する。ロブとローラは、参加者と共に曲に合わせてダンスをする。
後日、ロブは、ローラへの愛を込めて、ローラが気に入る曲を集めてカセットテープに収める。
映画『ハイ・フィデリティ』の感想・評価・レビュー
ジョン・キューザックのうじうじっぷりが人間臭くていい。
自分の好きなことを仕事にして生きていて、周りから見れば羨ましい存在の人も、みんな心の中ではあんな感じなんだ、自分と同じだと安心する。
オタク的な思考回路の描写も面白い。
何でもベスト5を考えるところが笑えます。
そして自分もうっかりベスト5を考えたくなってしまう…
ジョン・キューザックが女友達も演じていたが、あれは必要なのか。
エディ・マーフィ的コメディ要素感が否めません。(女性 40代)
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