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映画『レンタネコ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『レンタネコ』の概要:大都会で一人寂しい思いをしている人々に、ネコを貸し出すレンタネコ屋を営むサヨコ。ネコとサヨコを中心に、多くの人が心を動かされていく。「さみしいまま、なんてゼッタイいけません」がキャッチコピー。

映画『レンタネコ』の作品情報

レンタネコ

製作年:2011年
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:荻上直子
キャスト:市川実日子、草村礼子、光石研、山田真歩 etc

映画『レンタネコ』の登場人物(キャスト)

サヨコ(市川実日子)
レンタネコ屋という一風変わった店を営む女性。一人で寂しい人たちに、ネコを貸し出しては癒しを提供している。
吉岡寿子(草村礼子)
長年連れ添った夫とネコに先立たれてしまった上品な老婆。自分が死ぬまでの間、ネコをレンタルしたいとサヨコに声をかける。
吉田五郎(光石研)
妻と娘を残し、一人単身赴任をしている中年男性。家族内で孤独感を感じており、1ヶ月間ネコをレンタルすることにする。
吉川恵(山田真歩)
サヨコが立ち寄ったレンタカー屋で受付をしていた女性。サヨコから三毛猫を借りるが、その直後奇跡的なことが起こる。
吉沢シゲル(田中圭)
サヨコの中学時代の同級生。ある日突然サヨコの前に現れる。実は、窃盗犯として警察に追われる身。

映画『レンタネコ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『レンタネコ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『レンタネコ』のあらすじ【起】

サヨコは、一人大都会の片隅に暮らしていた。数年前までは祖母と生活を共にしていたものの、そんな祖母も既に他界。しかし、彼女は決して一人ではなかった。彼女の家には、たくさんのネコがいたのだった。サヨコはネコに気に入られる体質らしく、幼い頃からネコに囲まれて生活をしていた。しかし、ネコだけではなく人間とも距離を縮めたいサヨコは、結婚という大きな目標を掲げていたのだった。

そんなサヨコは、一風変わった仕事をしていた。それは、ネコを貸し出す、レンタネコ屋。一日千円でネコを貸し出すそのサービスは、寂しい毎日を送っている人々からは中々好評だった。

そんなサヨコの元に、ある日一人の依頼人がやってくる。それは、吉岡という上品な老婦人で、ぜひネコを一匹レンタルしたいという。しかし、サヨコも誰にでもネコを貸し出すわけではない。その借主がしっかりとネコの面倒を見られるか、環境は整っているのかなどのチェックの上、ネコを貸し出すかを決めるのである。

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映画『レンタネコ』のあらすじ【承】

そして、サヨコはそのチェックのため吉岡の家へと向かうことになる。家を確認しながら、吉岡とサヨコは世間話を交わしていた。吉岡は長年連れ添った夫が亡くなってからというもの、モモコというネコと共に生活をしていた。モモコは夫を失った吉岡にとっては心の癒しであり拠り所であり、そんなモモコを吉岡は大層可愛がったという。

しかし、モモコもとうとう、吉岡を置いて先に亡くなってしまったのであった。そんな吉岡の希望は、吉岡が亡くなるまでネコをレンタルしたい、というものだった。そして、吉岡ならば大丈夫と判断したサヨコは、モモコと同年齢位のネコを吉岡に貸すのだった。

念のため前金も取っているサヨコだが、それですら千円という破格の設定。借りる側の吉岡が、安すぎるのではないかと逆に心配するものの、サヨコは「株で儲けているから大丈夫」と答えるのみだった。そして、それは決して嘘ではなく、彼女は株で苦労しないだけのお金は設けているのだった。

映画『レンタネコ』のあらすじ【転】

そして、それから暫くした頃、サヨコの元を一人の男性が訪ねてくる。その男は、吉岡の息子だという人物で、吉岡が借りていたネコを返しにやってきたのだ。先日、ネコと家族に見守られながら、吉岡は静かにこの世を去ったのである。

それから暫くした頃、街を歩いていたサヨコの目に、川辺で一人たそがれている男性が目に入る。放っておけなかったサヨコが声をかけると、その男、吉田は事の顛末をサヨコに話し始める。吉田には妻と一人の娘がいるが、現在単身赴任をしているという。とうとう1ヶ月後に家族の待つ家へと帰ることが決まった吉田。しかし、思いの外妻も娘も、吉田の帰宅を喜んではくれないのだった。

特に娘は現在思春期真っ盛りで、そんな彼女の行動は吉田の心を傷つけていたのだ。そんな吉田に、サヨコはネコを貸し出すことにする。期限は吉田が帰宅するまでの1ヶ月間。しかし、暫くネコと暮らした吉田は、どうしてもそのネコが欲しくなり、サヨコに譲って欲しいと頼みに来る。そして、サヨコはそれを承諾するのだった。

映画『レンタネコ』の結末・ラスト(ネタバレ)

次にサヨコがネコをレンタルしたのは、レンタカー屋で受付をしている吉川だった。吉川が借りたのは、可愛らしい三毛猫だった。しかし、なんと吉川が自分の店で初めて車をレンタルしてみると、キャンペーンでやっていたハワイ旅行が当たってしまう。そして、吉川は帰ってきたらまた三毛猫を借りよう、と思いながら、ハワイへと旅立ったのだった。

そんな頃、サヨコは懐かしい人物と再会する。中学校時代の同級生、吉沢である。吉沢はネコをレンタルしたい、とサヨコの家へとやってきた。二人は共にビールを飲みながら昔話に花を咲かせる。しかし、吉沢はそのまま、ネコを借りることなく帰っていくのだった。

日が変わり、警察がサヨコの元を訪ねてきた。なんと、現在吉沢は窃盗犯として警察に追われる身だというのだ。結婚を夢見るサヨコは、吉沢と過ごした時間を楽しいと感じていた。しかし、もう吉沢が自分の前に現れることはないだろう、と思いながらサヨコは今日も店を開けるのだった。

映画『レンタネコ』の感想・評価・レビュー

各々の人間模様・人生観が深夜ドラマのような雰囲気で、まったりと伝わってきます。心の穴ぼこを埋めてくれる存在が猫であることは共感できます。ただ、猫の扱いは猫好きにとっては観ていて気持ちの良いものではありません。リアカーで炎天下の下連れまわすのはどうかと…それに、住処をコロコロ変えられるのは相当ストレスではないかなと心配してしまいます。猫にご飯を食べさせてもらうのなら、もっと大事に接してほしかったですね。(男性 20代)

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